多民族国家マレーシア・クアラルンプール～1日観光で鬼仔巷のアートとバトゥ洞窟の神々

2025/03/15 - 2025/03/15

多民族国家マレーシアに行って来ました。

【航空会社】
Trip.comで航空券を予約しました。
全てキャンセル可能・受託手荷物無料のチケットです。

・関空→バンコク→クアラルンプールKLIA (タイ航空) 42,440 円
・クアラルンプールSZB →ペナン(ファイアフライ航空) 5,230円
・ペナン→上海→関空(吉祥航空) 33,270円

マレーシアのクアラルンプールには、２つ空港があります。
① クアラルンプール国際空港(KLIA)
② スバン空港(SZB)

国内線なら、個人的にはこの②立地抜群のスバン空港が気に入っています。市内からは近く、KL中心部からもGrabで30分。(ただ、国内各地とシンガポール、タイやインドネシアの国際線のみ)

【その他】
Grab 配車アプリ(タクシーの半額程度)

エリア クアラルンプール(マレーシア)

(1日目)
自宅からリムジンバスで来ました！そのまま関西空港4階のエアラインカウンターへ。タイ航空はAカウンター。

関西国際空港第一ターミナル 空港

チェックイン後、 手荷物検査あとのエリアへ。
こちらの看板、とても分かりやすいです。

さっそくANAラウンジへ。朝食抜きだったので、カレーをたっぷり頂きました。

11時発のタイ航空に搭乗しました。
乗客はほとんどタイ人観光客で、ほぼ満席だったそうです。

そして、きっと何らかの理由があって、関空からクアラルンプールが搭乗口にてエコノミーからビジネスにアップグレードされていました！本当ラッキーでした！

席は窓側。
乗客が全員揃ったので、定刻より10分早く動き始め、そのまま離陸しました。

今回、機内食を事前にリクエストしておきました。
ローファットミールだったかな⁈タイシーフードカレー。美味しく、あっという間に完食！

そして、フルフラットにして爆睡…

15:05 タイ・スワンナプーム空港に着きました。
クアラルンプールへ向かう飛行機は、2023年9月にオープンした新サテライトターミナル(SAT-1)からの搭乗です。

メインターミナルからサテライトターミナルへは、無料のシャトルトレインで移動しました。シャトルトレインは3分間隔で運行　(搭乗券がないと、サテライトターミナルへは行けないようになっています)

迷いに迷った末にようやくたどり着いたサテライトターミナル 3階。
タイらしいゾウさんの親子がお出迎えです。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

ゲートS113付近 4階は、プライオリティパスで利用できるミラクルビジネスクラスラウンジ があります。

4階にあるミラクルビジネスクラスラウンジの入り口。24時間営業のラウンジです。

ラウンジでは、オーダーする料理、軽食、アルコール、シャワー、トイレ、WiFiなどがあります。
新しくて高級感のある内装です。ソファーも座り心地がいい。

東南アジアの空港は食べ物の種類が多い！

タイ風のチキンライス、チキンの麺料理、エビワンタンのスープなどといったタイ料理は、オーダーすると作ってくれます。

早速ワンタンスープを注文。
優しい味で食べやすい。

そろそろ搭乗口へ。

予定通り16:45 発のタイ航空に搭乗。
２時間くらいのフライトですが、ボーイング789-9の大型機。モニターの画像がきれい！

機内食が出ました。
洋食のシーフードを選択。
普通においしくて完食しました！

予定通り19:55クアラルンプール国際空港に着きました。

クアラルンプール国際空港 (KUL) 空港

入国審査をし、手荷物受取所へ。

ターミナル１のピックアップポイントで、迎えに来た友人と無事に合流できました。

さっそく夕食へ。
ローカルの大人気 Nasi Lemak Bumbung
夜10時なのに、細長い道にどこまで続くのかというくらいテーブルが並んでいました。混んでいたので、nasi lemak とマンゴーを持ち帰り。

続いてマレーシアの若者を中心に人気を集めている「Mixue」で飲み物をTake away (持ち帰り)。マレーシアのお友だちはご飯の後にデザートを食べることが多いのでその流れだったのです。

こんな感じの赤を基調としたかわいい雪だるまのキャラクターが特徴のお店です。新鮮なフルーツや牛乳を使用した高品質なスイーツを、低価格で提供することで、若い世代を中心に人気が爆発！どこの店舗も連日行列ができるのは納得。

Take away が中心のお店ですが、店舗に座る席も用意されています。お店の立地が良いので、ちょっと休みたいという時に、値段がお手頃で場所もちょうど良いです。

お店のキャラクターが可愛くて覚えやすい。
キャラクターグッズも売っています。

その後、友人宅で晩ご飯！
Mixue の濃厚で味わい深いミックスジュース。正直、とても美味しい！

Nasi Lemak Bumbungのナシレマのサンバルは、辛みの中に甘みもあってご飯が進みます！
タイ発祥のポピュラーなおやつ・マンゴーともち米のココナッツソースも美味しくて大満足です。

そして、マレーシア人の友人宅でシャワー、就寝。

(2日目)
朝7時に起床。

Hilton Petaling Jaya に長期滞在の友人と合流。
ローカルの友人たちも一緒に、Grab 2台で朝ごはんへ。
Grabは東南アジアを中心に展開している配車アプリ。事前に料金がわかり、アプリ上で決済もできるので安心。

ヒルトン ペタリン ジャヤ ホテル

Ipoh Road にある朝から営業しているお店に入りました。ローカルの人に人気のお店だそうです。

飲み物はポットのお茶を注文。
すると、ティーポット、湯呑みと熱湯が入った小さな桶が運ばれてきました。
ローカルの友人は、まずは湯呑みを回しながら軽く洗ってから取り出しました。

そして、湯呑みにチャイニーズティーを入れてくれました。

メインは、お店の人気ナンバワン客家料理の醸豆腐（Yong Tau Foo）。炸腐竹(湯葉のフライ)も注文。

一口で言うと、マレーシア風おでんといった感じらしい。日本のおでんのような練り物、豆腐、野菜など、いろいろな具があるので好きな物を選べます。
これ、さっぱりとしててとても美味しかったです。

釀豆腐は単体で食べることも多いですが、ご飯と一緒に食べるとさらに箸が進みます。
また、釀豆腐と一緒に、写真の右の「豬腸粉」と左の「紙包鶏」を販売しているお店も割と多い。

「紙包鶏」ペーパーチキンは、その名の通り、鶏肉を紙で包み、薬膳や調味料とともに蒸し上げた料理です。味付けは、やや日本人のなじみのある味わいなので、ジューシーで柔らかくて美味しかったです。

朝ごはんの後、Grab で一番行きたい鬼仔巷へ。

08:50 鬼仔巷と書かれた門の前に着きました。
鬼仔巷の入口は、ペタリン通りの一本西側の Lorong Panggung にあります。
入場料が無料。誰でも気軽に訪れることができます。
入口の門は9:00～0:00のオープンです。

鬼仔巷 (Kwai Chai Hong) 散歩・街歩き

少しお散歩。Merdeka118が見えました。
Merdeka118は、世界で2番目・マレーシアで最も高い建築物。
古いショップハウスと2023年完成の ムルデカ118 の対比が面白いです！

Merdeka 118 建造物

建物の側面に描かれた大きなウォールアート。
写真が好きな人にはとても楽しい場所です！

09:00～鬼仔巷へ。門の隣にはチャイナ服を着た女性のアートがあります。

広東語で「鬼仔」は、日本語だと「いたずらっ子・悪ガキ」です。この「巷」で遊ぶ子どもたちの姿がKwai Chai Hong 「鬼仔巷」の由来の一つと言われています。

この場所は、、かつては人通りが少なく、ホームレスや薬物中毒者や不良の溜まり場になっていました。2019年4月～、アートで大きな変化と再生を遂げ、次第に人が集まる活気あるエリアに生まれ変わったそうです。

門をくぐって紅桥(赤い橋)を渡ると、一気にタイムスリップをしたような感覚に！
1960年代の中華街の風景を彷彿とさせる空間が広がっています。まさにノスタルジックなアートの世界！

Couple on the bridge (情侣在桥上)
赤い橋の上に座るカップル。
見ているだけで幸せ～

美味しいエッグタルトが有名な点心レストランの裏側の扉。130年以上の歴史を持つBunn Choon Restaurant (品泉茶室)
すぐ隣に二胡という中国の弦楽器を弾くおじさん。
側にあるQRコードを読み取ると動画が再生され、絵に描かれている人物が語りかけてきます。

Erhu Uncle (二胡伯伯)
おじさんの笑顔が素敵！

Kids playing marbles (孩子玩彈珠 )
ビー玉で遊ぶ子どもたち。楽しそう～

2階にある巨大な壁画。
うるさい家主と思われるパーマのカーラーを巻いた女性。手には紙幣が握られています。

当時の何気ない日常風景。
かつては人間関係も親密。うるさいおばさん、よく笑う散髪のおじさん、やんちゃな子どもたち…

麻雀卓、発見！

ここは麻雀の空間⁈ 麻雀の聖地⁈
奥に書法家の壁画…

Calligrapher (書法家)
窓にある赤い紙は春聯と呼ばれるもの。
中華圏に見られる春節・旧正月の風習の一つだそうです。

麻雀牌モチーフ、かわいい！
さらに奥に女性の壁画…

Prostitute (妓女)
売春婦を描いた壁画。
賛否両論があるアートです。

鬼仔巷自体は広くないので30分～1時間程度で見終わってしまいます。狭いエリアですが、なかなか見応えありました！次回はライトアップの時間帯に訪れてみたい！

鬼仔巷ゲートのすぐ横にある「青青」（Pandan Republic）というカフェで少し休憩。
マレーシアの食材を使ったドリンクやデザートを販売しているお店。

パンダンを使った大人気のパンダンココナッツアイスクリーム。

アイスを食べた後、ベリルズ チョコレートストーリーへ。マレーシアを代表するチョコレートブランドのBeryl’s のお店。
建物の後方、Lorong Panggung側の入口からお店の中へ。

ベリルズ チョコレートストーリー スイーツ

全部美味しそう～
裏から入ったのですが、細長いフロアで日本にはないチョコの種類がいっぱい！

手前にある定番人気のティラミスアーモンドチョコレートが一番好き。
レジに行くと、なんとJALマイレージバンクの会員は10％OFF！
Beryl'sのチョコを買うなら、ここで買った方がいいかなぁ。値段もスーパーとさほど変わりありませんでした。

その後、Grabで Kelab Rahman Putra Malaysia へ。
こちらのゴルフクラブ、当日予約も可能ですが、
ゴルフをした事も無く、友人たちも暑さにやられてゴルフをやりたいなんて気持ちも全く無かった…

ということで、こちらで昼ごはんだけ頂きました。
なんと、和食もあります！

ちょうどラマンダンの断食期間中のため、マレー系(イスラム系)の人達は昼間ゴルフをやらないので、ゴルフ場もレストランも空いていました。

ここにはドリアンもありますよ。

注文した料理が来ました。
和食の焼きサバ定食

和食のチャーハンと唐揚げのセット

サテー。マレーシア風のやきとりと言われているサテーですが、鶏肉だけではなく牛肉や羊肉などもあります。
多民族国家のマレーシアでは宗教上の理由で牛肉や豚肉が食べられない人が多いので、鶏肉は一番好まれているそうです

インゲンと干し海老の中華風炒め

Salted egg海老の唐揚げ(salted egg 塩漬けにしたアヒルの卵)。これ、意外と美味しい！

デザートはケーキ。
こちらのケーキ、見た目も綺麗で、そしてすごく美味しくて、まるで東京並みのレベルのパティスリーのお菓子みたい…
日本と同レベルのふわふわスポンジだけではなく、生クリームも高品質で、本当に素晴らしい味でした。

いいお天気。しかし、暑い！
キンキンに冷えた飲み物がほしい…

続いて向かったのがマレーシアで大人気「Mixue」
一番人気のあるFresh Squeezed Lemonade(レモネード)と抹茶ミルクティーを注文しました。

冷たいレモネードを飲みながらちょっと散策。
あ、素敵なギャラリー発見！

迫力ある作品の数々、美しくて感動しました！
古い伝統と新しい創造性の融合がいたるところに見られて、マレーシアの芸術と文化の活気あるエネルギーを感じました。

続いてGrabでバトゥ洞窟へ向かいました。30分くらいで到着。Grabの料金は16RM。
入口に入ると金色の巨大な像が！
シヴァ神の息子のムルガン神。ヒンズー教の軍神だそうです。42.7mもの高さがあり、世界で一番大きなムルガン像という位置付けになっています。
ムルガン神の像と左側にあるカラフルに装飾された272台の階段が象徴的です。

バトゥ洞窟は、クアラルンプール郊外にある4億年前にできた巨大な洞窟で、ヒンズー教の聖地として知られています。現地のヒンズー教の方々も訪れていました。
入場料は無料です。トイレがありますが、有料です。

バトゥ洞窟 寺院・教会

極彩色の建造物が美しい。柱の装飾も綺麗。
最初は272段の階段がカラフルに塗り替わった影響で、地元からはかなり賛否両論はあったようです。
ただインパクトが非常に強い色で、かなりインドを感じさせる色合いなので、個人的には結構好きです。

バトゥ洞窟はヒンズー教の聖地であるため、ショートパンツやミニスカートをはいている人は階段の入り口で止められてしまいます。
入口横のレンタルスペースで専用の腰に巻く布を借りることができます。

おサルさんと一緒に、272段の階段、気合いを入れて登ります！
しかし、階段は急だし蒸し暑いので　やっぱり焦らずゆっくり登ることにしました。(階段は急勾配。足腰弱い人や体力無い人にはオススメしません)

階段の途中には野生のサルがたくさんいました。
サル用の餌の販売もありました。

食べ物を狙って近寄ってくる様子は、ちょっとこわくて、ちょっと微笑ましくて…
そして、本当に目の前で食べてくれるので、動物園では味わえない楽しさがあります！

頂上にある荘厳な洞窟に一歩足を入れた瞬間、空気が変わって涼しい。隙間から陽が差し込み、神秘的な雰囲気が漂います。

ベンチもいくつかあり、静かでのんびりできるのでとても好きな空間です。

２０分くらいまったりしたあと、またのんびり、ゆっくりと階段を降りました。降りる時の方が怖いなと感じるかもしれません。
遠くには高層ビル群が見え、ムルガン神の像がクアラルンプールの街を見守っているように見えます。

鳩がいっぱい！
ものすごい数の鳩でちょっとビックリ。
鳩用の餌の販売もありますので、観光客も餌をあげることを楽しんでいる様子です。
群れになって飛んだりもしているので、鳩が苦手な人は要注意です。

バトゥ洞窟の反対側、緑色の大きなハヌマン像の先には「ラマヤナ洞窟」という別の洞窟があります。
入場料はRM10。
有料だからかな⁈ほとんどの人がスルーしていました。友人たちも私も階段の登り降りでけっこう体力を使ったのでスルー。

バトゥ洞窟の後、早めの夕食へ。
トルコ料理 Turkish Cafe Istanbul に到着。
店内の装飾品が綺麗！

飲み物はトルコの伝統的な濃いめコーヒー。

まずやってきた前菜の盛り合わせ。茄子のペーストやさやえんどうの和物などでどれもマイルドな味わい。たっぷりのパンも一緒に提供されました。

メイン料理はケバブ。チキン、ビーフ、ラムのケバブが数種類。どれも香ばしくて、特にラムが柔らかくてジューシー。
舟形をしているピデ(トルコピザ)も食べやすくてうまい!

綺麗な盛りつけで見た目もよく、味も美味しかったです。初めてのトルコ料理で、とても気に入りました！

帰りに適当に屋台でエッグタルトを購入。
これも、うま～い！
本当にマレーシアで作った⁈というレベルの絶品エッグタルト！

この日、観光にアートにグルメを堪能した最高の一日でした。

(3日目)
この日、クアラルンプール→ペナン の移動日。
市内から近く、立地抜群のスバン空港へ向かいます。

今回はKLIAではなくスバン(Subang Airport)空港からの出発。（ファイヤフライ航空 (Firefly)およそ5000円）

スバン空港というのは通称。正式名称はスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港（Sultan Abdul Aziz Shah Airport）です。

Hilton Petaling Jaya 近くの友人宅から20分で着きました。
中に入るとかなり広々としていて、びっくりしました。

最近、国内各地とシンガポール、タイやインドネシアの国際線が増えています。

スルタン アブドゥル アジズ シャー空港 (SZB) 空港

マレーシア民族服装の売り場もありました！

空港はとてもコンパクト。預け荷物検査からチェックインカウンターまですぐ、手荷物検査を終えたらゲートもすぐでした。
KLIA(クアラルンプール国際空港)のようにひたすら歩く必要はまったくなく、とても便利です。

荷物があるので、まずはファイヤフライ (Firefly)　カウンターでチェックイン。
国内線の場合でも外国人観光客はパスポート必須。

チェックインの後、到着・出発ロビーがある階の一つ上にある、Sky loungeへ。プライオリティパスで入れます。

ランドサイド（一般区域）にあるので、到着時にも使用できそうです。

中はとても広くて、ラウンジ内にトイレもありました。

オーダーしたナシレマ、マレーシアのおやつ Curry puff、パンダンケーキも頂いて大満足でした。

手荷物検査のあとのエリアにセブンイレブン、ショップやサンドイッチ屋がありました。

LCC ファイアフライのクアラルンプール→ペナン便はボーイング737-800 中型機です。
歩いて搭乗です。機体をバックに自分の姿を取る人がたくさんいました。

ちなみに、搭乗までに３回ぐらい目視のチェックがありました。

11:30 発の便に搭乗しました。
機内で水とスナックの配布があり、ちょっとビックリ！

マレーシアのLCCといえばAir Asiaしか聞いたことがなかったのですが、このfireflyは座席もAir Asiaよりちょっと広くて快適でした。

フライト時間(60分)あっと言う間で、ペナン到着！

ペナン国際空港 (PEN) 空港