西国巡礼・琵琶湖周遊の巡礼記（２７）三井寺国宝の金堂（本堂）へ。

2023/09/23 - 2023/09/27

三井寺の広い境内の中で、ここ観音堂がある場所が一番高く、その高い見晴らし台から眼下の琵琶湖を眺め、ひとしきり休息し、この寺のほぼ中央にある国宝の本堂、ここでは金堂と呼ばれているが、そこに向かって歩いて行くことにした。それ程高くない丘陵地の峰の部分を平らにならし、従って境内は細長い形でこの観音堂の辺りから自然の形で正面山門に向かって下って行く形になり、歩行者には楽だ。考えてみたら、以前来た時はこんな奥までは来なかった。余りにも長いので本堂の辺りで、それ以上の奥には進まず、元の山門へ引き返したのだ。

木蔭の中を緩やかな下りの遊歩道が続いている。木立の中に文化財収蔵庫（宝物館）があり、その向かいには東屋風の休憩所があって、そこでは長椅子の上に紗の敷物を置いて、力餅が食べられるようになっている。三井の力餅、いつ頃から参詣者へ供するようになったのか・・。一休みがてらに一皿食べてみる。柔らかな食感で、お餅というよりか安倍川餅、わらび餅のように柔らかい。サービスの緑茶とよく合った。

それから更に玉砂利の参道を進んで行くと、左前方に三重の大師堂が見えて来る。この幅広の参道から大師堂まではかなりの距離もあり、しかも少しの上りになっている。遠方から眺めるだけにしておいた。それを過ぎ、小さな池の所まで来ると、漸く正面に本堂の大きな屋根が見えて来る。国宝の金堂（本堂）、実に堂々とした建物で、ここが天台宗寺門派の総本山に相応しい威容だ。正面七間、側面七間、檜皮葺の重厚なもので、関ヶ原の前年、秀吉の妻、北政所によって、再建されたものだ。近づいて眺める。内陣には入れないので、階の下からお参りした。

エリア 大津(滋賀)

• 旅行の満足度: 5.0

三井寺観音堂からは木立の中の参道を本堂（金堂）に向かう。

広い境内で、木々も多い。

左手奥に大師堂もある。

途中の文化財収蔵庫の前の四阿で力餅を食べ、進んで行くと、漸く前方に本堂の屋根が見えて来た。

檜皮葺の本堂は大きくてがっしりしている。

重文の一切経堂も見える。

その前にある三井の池。

本堂内陣には入れないので、階の下から心経を唱える。