2016/12/03 - 2016/12/07
72位(同エリア92件中)
無人(muto)さん
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12月に行った旅の写真を振り返ってみていたら、ノルウェーのロフォーテン諸島(Lofoten)を訪れた時のことを思い出した。短い昼間、雪と雨...貴重な体験だった。
旅程は以下の通り。
第1日: 成田発、コペンハーゲン経由、オスロ(Oslo) でオスロの空港近くのホテル泊
第2日: オスロから、ボーデ(Bodø)経由でレクネス(Leknes )へ。
レンタカーでサクリソイ(Sakrisøy)の宿まで約50kmのドライブ
ロルブー(Rorbuer )に3泊
第5日: ボーデ、オスロ、スキポール経由でグラスゴーへ
第5日以降はグラスゴー、リバプール、バーミンガムとまわった。レッド・チリ・ペッパーズ(Red Chilli Peppers )+ベビーメタル(Babymetal)のコンサートを3公演見るためだった。この部分については別の機会にゆずり、今回は割愛する。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
スカンジナビア航空(SAS)で成田を飛び立ち北欧へ向かった。午後の遅い便ではなかったけれど飛び立つと夕方の光を浴びた富士山が見送ってくれて幸先がよいスタートだった。確か月と金星だかの惑星もよく見えていた。
さて、ロフォーテンのことを知ったのはネット上でオーロラの画像を検索しているときだった。オーロラよりもその地形というか景色に驚き、行ってみたいと思うようになっていた。まずは雪景色、それも曇天のもと雪深くなく岩に雪が張り付いているくらいの積雪がよいだろうなどと想像を膨らませた。1月、2月はきっと雪深くなるので11月末か12月かな。その時期は天候も晴れている日が少ないだろう。12月だと1日中太陽が顔を出さないポーラーナイトを経験できるかもしれない。もちろんオーロラも見られれば最高だろうとも。
2016年12月にイギリスでのコンサートを見るための遠征することにした時、足をのばすのはロフォーテンしかないと行くことを決断した。まず調べたのは天候と日照。やはり曇りの日が多く、日の出11時頃、日没12時半ころと太陽が出ているのは1時間30分くらいしかない。ただし、その前後は薄明るい時間が長い。ふむふむ。ほぼ想像通り。
ルートを計画するとき最初に考えたのは、ノルウェー本土から船で渡るか、飛行機で飛ぶかだった。幾通りもシミュレートしてみたがオスロからボーデ経由でレクネスまで飛び、レンタカーを使うのが一番便利のようだった。ボーデ経由(「ボードー」というカタカナ表記も多いようだが、聞こえ方は「ボーデ」に近くかったのでこの旅行記では「ボーデ」と表記する。ノルウェー語などをカタカナ表記することに無理があるような気がする。)ということでボーデで1泊して世界最大と言われるうず潮を見てみたい気もしたけどこの時はパス。うず潮は冬より暖かい季節に見るほうが楽しめるだろうと思ったのだ。
次に宿泊先を探したのだが、ロルブー(Rorbue)と呼ばれる宿の存在を知った。赤く塗られた木造の漁師小屋だが、近年は改装して旅行者の宿泊施設にしているところも多いらしい。船着き場が潮の満ち引きに対応できるよう、海に面して高床式になっているとのこと。30件ほどの候補を見つけたが小さな島にあって貸ロッジとして泊まれるようになっているところを見つけてここに3泊することにした。 -
場所を説明するのには、地図を見てもらうのが一番わかりやすいと思うので Google Map のスクショを置いておく。
順番は逆だがロフォーテンのどこに行けば思っているような景色があるんだろうと調べて見ると、ロフォーテンの中ではレイネ(Reine)という村が一番人気らしい。ノルウェーの一番美しい村にも選ばれたことがある。ということだった。地図を見ると宿はそのレイネのすぐ近くというか住所的にはレイネの外れの島にあることがわかり期待が膨らんだ。(Wikipedia の「レーヌ」を見るとこの島はレイネの南となっているが北東だよなぁ。)
さて、成田から向かったのは、コペンハーゲン経由でオスロまで。ここで1泊。翌日オスロからボーデ経由でレクネスまで。ヨーロッパにしては移動時間がなかなか長かった。 -
ということで、レクネスに到着前の窓からの眺め。午後1:30頃だからほぼ日の入りの時間。雨も降っていて視界は悪いが眼下にフィヨルドの水面が見えていた。わぁ、来たなぁという感じ。
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レクネスの空港に着陸。やっぱり雨が降っていた。
このフライトはヴィデロー航空(Widerøe)が運行していて、機材は双発プロペラ機(DHC-8)で50名ほどが乗れる小型機。めちゃくちゃ揺れるかと覚悟してたけどたいした揺れは全然なく、ワクワクの小一時間のフライトだった。この航空会社は初めての利用だったので調べたらボーデを本拠とする地方の会社で以前はSASの一部門だったらしい。
空港に到着するとすぐにレンタカーを借りて、まずは買い出し。ロルブーに3泊するし、この時期レストランを探すのは苦労するだろうと思い、しっかりと買い込み。
宿に向かって走り出したところが、既に真っ暗で方向がよくわからない。1kmばかり走って路肩で位置を確かめていると、なんとレンタカー会社のスタッフ君が通りかかり声をかけてくれた。
「レイネは反対方向だよ!」レクネス空港 (LKN) 空港
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行き先のロルブーはレイネの手前の小島にある。Google Mapでも確認できる。橋の近くだからおそらくすぐにわかるだろうと思っていたが、暗い中、雨の中だったので周囲を見回す余裕は全くなくて迷わずに着けるかどうか心配になっていて、それらしいロルブーを見つけるとほっとした。だがしかし、場所はあっているのに真っ暗。レセプションの事務所も真っ暗。クラクラした。どうしようかと思っていたら事務所のドアになんかひらひらしてる。ハンドライトを取り出して見てみると「今日は自宅に帰っているから到着したら電話して」と書いてある、べちょべちょになった紙切れだった。風で飛んでたり、見落としたりしてたらどうすれば良かったんだいと思いつつ、とにかく電話。すぐに通じて20分で来てくれるとのこと。そのとおりに来てくれたんだけど、暗いなか待っているときは大丈夫かなとばかり思っていた。結果からすると全て問題なかった。
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中はこんな感じ。木のぬくもりが感じられる照明。暖房は暖かい。暖炉もある。(ひとりなので後片付けを考えて使わなかったけど。)キッチンの什器は揃っている。3泊を快適に過ごすことができた。
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天気予報では滞在中ずっと雨の予想となってしまった。強くなったり、雪が混じったり、風が出たり...でも小康状態の時もあった。ロフォーテンはメキシコ湾流の影響を直接受けるので北極圏にほど近いのにかかわらず、氷点下になることは少ないそうだ。それでこの時期なのに雨が降るのだ。
朝、とにかくロルブーを出てみた。 -
10s, f/4, ISO100
ロルブーの前のバルコニーデッキから見た南側の景色。レイネ村の灯火が見えている。暗いのでシャッターを10秒程のスローシャッターで撮った写真。東の空が明るいが実際はずっと暗かった。ほとんどの写真が似たような設定で撮影しているので、参考としてシャッター速度、AE値、ISOを添付しておく。 -
0.8s, f/4, ISO200
道路に出てみると、まず視野に飛び込んでくるのが、対岸のロスタッド(Rostad)の三角形の岸壁。半端なく存在感がある。昨日到着時には気付かなかったのが不思議。
道路の反対側はレストランと思われる建物と小さな船着き場があり、駐車場のスペースもある。電気はついているものの人はいない。自動車もほとんど通らない。 -
6s, f6.3, ISO80
東側の橋を渡ったところで波打ち際に降りられるようになっていた。ここからは宿泊しているロンブー越しにレイネ方面が見える。スローシャッターのため強調はされているが穏やかな海で反射するオレンジ色の灯火が青い世界の中で印象的だった。2024年12月の Google Map では Sakrisoy viewpoint としてカメラのマークが付いている。
道路に戻ると200mほど北の方へ歩いてみた。 -
1/2s, f/4, ISO100
ロスタッドとレイネの間に奥の方までフィヨルドが伸びているのが見える。真ん中辺りのかすかな灯りはVindstad という集落辺りのものだろう。Google Mapでルートを検索しても出てこないので、船でしか行けない場所らしい。 -
1/2s, f/4, ISO100
海岸べりの赤いロルブーとロスタッドの絵柄。Expediaのレーヌのページなんかも含めネット上で見かけるアングル。少し引いて赤いロルブーの全体が入るようにすれば良かったと思ったけど後の祭り。撮ったときはロルブーを全く意識してなかった失態w -
1s, f6.3, ISO100
西側の橋まで戻ったところで見えたレイネ方面。岩塊の表情は迫力がある。 -
1/2s, f/7.1, ISO 200
一度部屋に戻ると、雨がやんだような...日の出時間に近くなったことだしもう一度外に出た。部屋の窓から見える対岸のビューポイントからもう少し奥のロルブー辺りまで行ってこのロルブーを撮ってみようと思ったのだ。その写真がこれ。真ん中の白い建物の向かって左、妻側が見えている建物との間の赤い建物が泊まったロッジ。 -
1/10s, f/4
すこし上の方まで登れればこの辺りを展望できるんじゃないかと思いチャレンジ。雨で濡れた道無き道を登ったところからの眺望がこれ。
スゲーきれい!
海の色は思ってもいなかったエメラルドグリーン。北欧の海というより、南太平洋の海という感じ。驚きだった。いろいろなところに行ったけど、その中で出会った極上の最上位にランクされる光景だ。この一枚が撮れただけでも最果てとも言えるようなこの地を訪れてよかったと思う。 -
1/30, f/4, ISO400
同じ場所からレイネの方向。左奥はレイネの更に南のモスケネス(Moskenes)の近くだろう。本土からのフェリーが発着する町だ。 -
1/40, f/4, ISO400
高台から降りて来て橋の辺りからのロスタッド。ことさらに存在を主張する岸壁だ。 -
からだが冷えてきたのでロルブーへ戻ることにした。
で、これが宿泊したロルブー。左側の車を駐めている方が入り口で、こちらは海の方へ一段降りたデッキ。他の建物のデッキとも繋がっている。ところどころに階段が付いていてボートに降りられる。 -
ロルブーの下に入れるようになっていて、漁具などが置いてある。
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ずっと奥まで
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こんなものも下がっている。獲った鱈を干してあるのだ。この地方の特産品でいたるところに干してあると思っていたが他では見かけていなかった。それがこんな近くで見られた。灯台もと暗し。調べて見ると2月から5月が干す時期らしい。ヨーロッパで食べられるほとんどの鱈はノルウェー産で特にロフォーテンのものが最高級なのだそうだ。
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わが14号室の入り口。 booking.com の紹介写真はここで撮られたようだ。
戻ると雨も降ってきて午後からは外に出なかった。
ということでこの日の撮影終了。 -
この日もが雨、みぞれ、雪と入り交じって降り続いていた。
既にあと1泊しかないのだが、これからも晴れないようだ。天気予報は外れない(泣 -
1/50s, f/4, ISO800
窓から撮った一枚。エメラルド・グリーンのはずの海が暗い。わかりにくいが雨が海面をたたいている。向こう側は前日上がった丘。といっても頂上まで登ったわけではないが。 -
1/40s, f/4, ISO400
この日は西の橋の方へ少し歩いてみた。といっても100mほども歩いてないかもしれない。寒いし、足元は滑るし...
カメラをレイネ方向に向けてファインダーを覗くと上部が雪雲に隠れ雪が張り付いた岩壁、人里の灯火を切り取ることになるんだが、凄い!丘から見下ろしたエメラルド・グリーンの光景にはめちゃくちゃ感動したが、この旅に出る前に期待していたのはどちらかというとこの光景だ。冬の壮絶さとそんな環境の中で生きる人間のたくましさを感じる。 -
1/40s, f/4, ISO400
少し右の方。切り立って雪も付いていない尖った岩塊と麓の丘が、雪の張り付いた白い壁とつくる対比が印象深い。
何枚か撮ってこの日の撮影終了。
食材が少なくなっていたので近くのスーパーまで買い出しに行くことにした。レイネ方向に10分くらい走るとCoop があると教えてもらっていたので西の橋を渡って進んだ。これまで見た景色と違う景色が見えることも期待していたが、暗くなってきて、雪もふっているしでほとんど見えなかった。Coop さえも通り過ぎてしまいそうになるほどだった。駐車場には何台も駐まっていて、中では大勢買い物していて、灯火以外の人の営みをちゃんと見ることができた。なんかほっとする。 -
雨の中
暗い中
こんな野ざらしの写真展
このロルブーの敷地の入り口にある不思議な光景 -
戻ってきたら午前中までの雨で濡れていた屋根に雪が付いてた。14号室は真ん中の灯りのところ。
この日まで撮影した写真の整理をしたり、外を眺めたりしながらゆっくりした時間を過ごすことができた。3日間ほとんどをロルブーとその周辺で過ごしたわけで、滞在時間は短くなかったのだが、夕食後パッキングなど帰る用意をし始めると短かったなぁと思えてくるものだ。 -
レクネス空港のETD(Estimated time of departure: 出発予定時刻)が11:40でレンタカー返却なども考えると10:30頃には着きたいし、往路で何も見なかった途中の景色も見たいしと思い8:00頃には出発した。日の出前で暗くて景色が見えるかどうかはわからないけど。
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1.6s, f/4 ISO1600
出発前にもう一度撮った道路の向かい側の港の様子。漁船がいて活気が感じられる。 -
1.3s, f/4, ISO640
最初に駐まったのは、フラスタ島(Flakstad)に渡ってすぐのところ。今までいたモスケネス島との間の海峡みたいなところ。モスケネス島側を見ている。ここも海面が静かで山と家々の灯火が映っている。
絵になるなぁ。
ところで、ロフォーテン諸島というのは、全体が半島みたいになっているが、4つの大きな島と無数の小さな島から構成されている。地学的には大地が氷河によって削られてできたU字谷に海水が浸入してできた地形とのことなので、両側から海水が浸入し切り離されて島になったということだろう。泊まっていたのはモスケネス島の近くの小島で、レクネス空港があるのはヴェストヴァグ島(Vestvåg)。フラスタ島はその間にあり、それぞれが橋で繋がっているのだ。因みに4つめはアストヴォケイヤ島(Austvågøya)で、その北方の島はロフォーテン諸島には含まれないらしい。(カタカナ表記はネット上でも定まっていないようなのでノルウェー語を聞いて近いと思う表記をしている。) -
1/2s, f/4, ISO200
ランバーグ(Ramberg)という町に入る前の小さな港辺りの風景。ランバーグはこの島で最も大きな町らしい。通り抜ける際に両側に民家があった。あたりまえだけど、何もなく暗い道を走っていると妙に気になるものだ。 -
1/3s, f/4, ISO200
突堤の先の灯火が印象的だった。 -
この場所を見つけたのは漁船が浜にあげられているのが見えたから。うら寂しい感じの写真が撮れるかもと思った。閃いたイメージの通り白黒で仕上げてみた。こうしてみると、もう少し引いたところから撮れば良かったと思う。
-
0.8s, f/4, ISO200
ランバーグはこのビーチ(Rambergstranda)が有名らしい。確かに夏には良いところだろう。この時期は寒々としているが。 -
1/6s, f/4, ISO400
ランバーグを後にしてこんな風景の中を30分ほど走ると空港に着いた。十分に余裕を持っていたつもりだったが、ほどよい時間になっていた。
最後になるが、
・思っていたような風景の写真が撮れた。
・(今さらながらだが)オーロラを見ることはできなかった。
というのがこの旅の感想。行って良かったし、機会があればまた訪れたいロフォーテン諸島だった。
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