2024/11/22 - 2024/11/22
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tomo_miichiさん
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南西ドイツの片隅、黒い森と呼ばれる地域に、秘境めいたクリスマスマーケットがあるのをご存知でしょうか。
私は2012年に『ドイツ クリスマスマーケットめぐり』(https://book.shc.co.jp/217)という本を発行し、来年これの新装版を出すことになったのですが、この機会にまだ見ぬ新天地を求めて新たに旅立つことにしました。
「行きにくい場所にある」「人数制限がある」「入場料がかかる」など、数々のハードルが設定されていることも、クリスマスマーケット探求家のチャレンジ精神をくすぐります。
いざ、クリスマスマーケットの秘境、ラヴェンナ渓谷を目指して旅立ちましょう!
(in association with the GNTB/協賛:ドイツ観光局)
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ラヴェンナ渓谷(Ravennaschlucht)の場所はこちら。
フランスおよびスイス国境に近い、エコの街として知られるフライブルクから約30km離れた場所にあります。
黒い森の中にある渓谷でライトアップされた高架鉄道橋の下、地元の伝統工芸品や食べ物の屋台が出るというローカル感満載のクリスマスマーケットが、今年は11月22日~12月15日まで、3回の週末の金土日に繰り広げられました。
しかし、このクリスマスマーケットは有料のチケット制、人数制限があります。
さらに公共交通機関だけでは行きにくい場所にあるため、シャトルバス込みのチケットも販売されています。
そこで前日をフライブルク泊にして、フライブルク中央駅前から出ているシャトルバス込みのチケット(24ユーロ)をオンライン購入しました(https://www.hochschwarzwald.de/en/christmas-market-in-the-ravenna-gorge)。クリスマスマーケットの入場料のみの場合は7.50ユーロです。
このチケット、10月14日に発売されてから約2週間で完売したのだとか。
ホームページからニュースレター購読を申し込めるので、来年を絶対に逃したくない方には、ぜひこちらをおすすめします。 -
フライブルク中央駅のバス乗り場(ZOB)、Flixbusなどが止まる7番のバス停が集合場所でした。
私は初日の11月22日(金)17:15-20:05のツアーを予約していたのですが、当日にリマインダーメールで、ツアー開始時間の15分前にはバス乗り場に来るようにとのお知らせが届きました。
行ってみると、かなり立派なダブルデッカーの大型観光バスが停まっていました。
スマートフォンでチケットのバーコードを見せるとアームバンドを渡され、これが乗車券兼入場券になります。
地元ニュースによると、訪問者の15%は外国からの観光客とのことでしたが、大きな混乱もなくバスは定刻通りに出発。
地元の好青年風なガイドさんの簡単なドイツ語と英語アナウンスのあと、いきなり流れ始めた音楽はマライア・キャリーの「All I want for Christmas is you」。
ドイツのどローカルなクリスマスマーケットを期待してやってきた人々から、微妙な笑いが起きました。
(2曲目はジョージ・マイケルの「Last Christmas」)
ここから30分かけて、いざ秘境の地へ!
午後5時過ぎはすでに日没後なため外は暗く、どこに連れて行かれるのか地元土地勘のない一団を連れて、バスは走り始めました。 -
この日、日が暮れたあとのラヴェンナ渓谷の気温は-2度。
11月下旬にしては珍しく、黒い森地域は前日から雪が降り始めていました。
通常は、雪が降るのは12月に入ってからなのだそうです。
バスが渓谷の駐車場に到着すると、そこからクリスマスマーケットが開催されている高架鉄道橋下まで10分ほど歩きます。
暗闇の中、雪が降り積もったなだらかな丘の上にポツンと立つ民家の明かりが遠くに見えます...
こんな場所まではるばるクリスマスマーケットを目指してやってくる私たちつわもの。
この状況はまるで、凍てつく冬の日にイチゴを摘んでこいと言われて家を追い出される「12のつきのおくりもの」のマルーシカの姿と似ていなくもありません。 -
すると、見えてきたのです。
ライトアップされた高架鉄道橋が!
雪が積もって幻想的な風景がそこには広がっていました。
この鉄道橋ですが今も現役で、クリスマスマーケットの間もしばしば、この高さを鉄道が走り抜けていきました。 -
そしてたどり着いたクリスマスマーケットには、焚き火を囲む12の月の精たちが...いやいや、暖を取るクリスマスマーケット仲間たちの姿が見えました。
このように、ラヴェンナ渓谷のクリスマスマーケットには、ところどころに焚き火が焚かれていて、食べ物や飲み物を買ってきたら、焚き火に当たりながら食べるという、風情あるすばらしい趣向になっていました。 -
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刻々と色を変えてライトアップされる鉄道橋が幻想的です。
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そして、鉄道橋からさらに上へ登っていくと、キリストの生誕場面を描いた木彫のオブジェが展示されていました。
これも雪夜の中でライトアップされていました。 -
クリスマスマーケットの屋台。
長く使いたくなるような木製のキッチン用品。 -
自家製ハチミツやジャムの屋台。
黒い森は、気候が温暖で農産物がおいしいことで知られている美食の土地です。 -
クリスマスマーケットに立ち並ぶ数々の魅力的な屋台の中で、私が特に心魅かれたのはこの陶器のオーナメント。地元陶器職人の方が作っている手作り細工を、息子夫婦がここで売っているのだとか。
味わい深い温かみを感じて何点か購入しました。 -
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チケット制で人数制限しているにもかかわらず、クリスマスマーケットは人でいっぱいでした。
どこの屋台も大変な人だかり。
しかし雪の中で根気よく並んで購入した、地元お肉屋さん屋台の焼きソーセージ(4ユーロ)は絶品でした。
これ、なんの変哲もないソーセージのように見えますが、お肉の味わいが充実していて本当においしかったです。 -
そして、ホットワイン(Glühwein)。
私はアルコールを飲まないので、キンダープンシュ(Kinderpunsch)というブドウジュースやリンゴジュースをベースにした子ども用ホットワインを飲むのですが、このときほどこのホットワインのおいしさを身にしみて感じたことはありませんでした。
スパイスやお砂糖が入った甘いホットワインは、5度以下の気温で飲むとおいしいと言われていて、逆にこれより温かい気候だと売れ行きが落ちるらしいです。
空腹だと食べ物がよりおいしく感じられるのと同じで、-2度の寒さの中にいるときのホットワイン、これぞ真骨頂の飲み方だと実感しました。 -
午後6時前に到着して、約2時間堪能したクリスマスマーケット。
名残惜しいですが、帰りの時間が近づいてきました。
バスに戻ると、先ほどの好青年風ガイドさんが「皆さん、いかがでしたか?いい感じに凍えましたか?」と言って、マライア・キャリーがかかった時とは違う種類のなごやかな笑いが起きました。
しかし、2時間も零下の中にいたのに、それほど凍えていないことに気づきました。
雪の渓谷の中で開催されるクリスマスマーケット。
はるばるそこを訪れた私たち。
なんの関心もない人から見れば、狂気の沙汰としか思えないような状況ですが、どちらも相当な熱量で臨むからこそ成り立つイベントだったと言えます。
暗闇の中に輝く光、寒さの中で飲むホットワイン、地元ならではの工芸品や食べ物、そこで出会う人々の笑顔...
クリスマスマーケットの楽しさの原点がここにはあり、本当に行けてよかったと心から思える体験でした。
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この旅行記へのコメント (3)
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- pareさん 2024/12/18 17:44:57
- やっぱり行きたい!
- gutereise_さん
はじめましてpareと申します
私、ラヴェンナのマーケットに魅せられて、色々調べていたのですが、
今年のドイツ旅行にはどうしても時間が足りず、諦めました
gutereise_さんの旅行記を読んで、来年は私もマライアキャリーを聴くぞ!と思いました
そして、『ドイツ クリスマスマーケットめぐり』の著書の方なのですね
図書館で借りた身としては、とても恐縮ですが、
私にとってとてもタイムリーだったので、
ミーハー心を隠せず、メッセージをお送りしちゃいます
新刊を心から楽しみにしています
-pare
- tomo_miichiさん からの返信 2024/12/18 18:48:09
- Re: やっぱり行きたい!
- pareさん
わー!メッセージありがとうございます!
『ドイツ クリスマスマーケット』も読んでくださってありがとうございます!!うれしいです。
ラヴェンナはめちゃおすすめです。
クリスマスマーケットに行きまくりすぎて、新鮮な喜びを失っていた私にとっても、行ってよかったという気持ちになれる特別な場所でした。
チケットは発売されるタイミングで迷わず買えば、シャトルバスの席もゲットできますよ。
新版の本の方にはさらに詳しく書くつもりですので、お楽しみに!
見市 知
- pareさん からの返信 2024/12/18 19:20:37
- Re: やっぱり行きたい!
- 見市様
さっそくのレスをありがとうございます!
嬉しすぎです。
クリスマスマーケットマスターに、詳しくお話お伺いしたいですけど、
詳細は新版を参照いたします
ラヴェンナに宿泊したいと思っていたのですが、
もっと調査が必要のようですね。
バイブルを心待ちにしています。
ステキなホリデーをお過ごしください!
-pare
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