2024/11/27 - 2024/11/27
909位(同エリア1614件中)
まつこさん
この旅行記スケジュールを元に
暑さで遅れた今年の紅葉も、このところの冷え込みで急に色づき始めました。
人の多い京都洛中を避けて、比叡山の麓、坂本の町に紅葉を求め訪れた1日です。
旧竹林院の建物の中から窓枠を通して眺める絵画のような紅葉、芙蓉園の庭園に囲まれていただく昼食、西教寺の唐門から見下ろす琵琶湖などどれも素晴らしく落ち着いた秋の1日でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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湖西道路の滋賀里ランプを下りると間も無く旧竹林院です。坂本には僧侶の隠居所である里坊が多くありました。竹林院はその中のひとつだそうです。
到着時、駐車場は満車一歩手前の状態。正午前に着いてなんとかセーフでした。
車を停めて旧竹林院の建物に上がるとすぐに庭の見られる大広間に入ります。
まず慌てて縁側から写したのがこの写真。 -
八王子山を借景に、苔の緑も美しい庭園です。大きな枝垂れ桜も植わっているので、春は桜も美しいことでしょう。
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でも旧竹林院の紅葉の本領は、縁側から身を引いて部屋の奥から窓枠越しに眺めるこの景色ではないでしょうか。
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右下のテーブルに映る紅葉が特に鮮やかで、外の紅葉と二重に楽しめます。このテーブルは「移動禁止」!で、三脚代わりにカメラを安定させる役割と紅葉を映す役割を同時に担っているようです。
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部屋の奥の壁に大きな大津絵が掛けてありました。
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部屋からの観覧の後は靴を履いて庭に出ます。
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途中のあずまやに楓の落葉が散って秋らしい。
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庭の木立を通して先ほどの建物を見下ろすのもまた風情があります。紅がかった茶色の戸板はベンガラが塗ってあるのでしょうか?
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庭園の中は楓以外に松の木も手入れが行き届いて緑も綺麗です。
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庭を流れる大宮川の水も清らかでした。
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旧竹林院の庭園美を堪能した後、ランチは向かいにある「芙蓉園本館」を予約しています。芙蓉園本館は、旧白毫院も阪本の里坊のひとつでした。
予約時間にはまだ早いのですが、穴太衆積みの石積と美しい庭が気になって覗いてみたら、この時点で本日満席の貼り紙がありました。当日電話予約のみ受付で、お昼前に電話しておいて良かった。 -
しばらく店の前の床几台に腰掛けて、ちょうど前で販売している焼き栗をつまみながら待ちました。
ようやく予約時間になって、破風の立派な入口から店内に入ります。 -
席に案内されてまず大きな窓ガラス越しにみる庭園。
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左手には古墳らしき小山があって、石を積んだ石室の入口らしきものも見えます。
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私のオーダーは湯葉重。重箱に敷き詰めたご飯を湯葉が覆い隠し、とろみのついた餡におろし生姜が乗っています。
小鉢には胡麻豆腐と湯葉のお浸し、赤だし、漬物、わらび餅のセット。上品かつお腹が膨れるメニューです。 -
向かいの席の友人のオーダーは近江牛の柳川鍋、赤こんにゃく、じゃこの佃煮、あとは私と同じ小鉢。
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食後、さらにデザートが欲しくなって芙蓉園を出たすぐ向かいの「大杉茶屋」さんで栗ソフトクリームを食べました。
渋皮色の栗ソフトの中に砕いた栗の粒も入っていました。 -
お茶屋さんの店内から外を眺めてもやはり石垣と紅葉が観られて秋に浸れます。
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夕方までにはもう少し時間があるので、1キロほど離れた西教寺に行っちゃいます。
西教寺は天台真盛宗の総本山で、聖徳太子の創建とも伝わる歴史のあるお寺です。 -
西教寺の入口で拝観料を払って左手の参道を登っていきます。
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受付でもらった山内の地図の順路をたどると精巧な細工の唐門に着きました。壁も扉も、豪華この上ない造りに圧倒されます。
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唐門の下に立つと琵琶湖を見下ろす格好になり、ここでも額縁に収まった美しい琵琶湖が風景画のようにひかえていました。
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唐門の扉に生き生きとした大きな雀の家紋が立体的についていました。
これは西教寺の天台真盛宗の寺紋だそうです。寺の至るところに付いているのでとても印象に残りました。 -
唐門を出て左手の階段を下りて、もう一度参道に戻ります。この参道の紅葉もまた見事です。
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広大な本堂の前に出ました。
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本坊から建物のなかを巡って見学するのですが、坂本は明智光秀ゆかりの地であり、西教寺は明智家の菩提寺でもあって、お墓も境内の目立つ場所に残っていました。
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本堂と本坊をつなぐ渡り廊下も長く、廊下を巡っていくと何種類もの庭園が見られます。
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最大の庭園がこの、樹木と砂を配置した枯山水のような庭園り
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山側には池を配した庭園。
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襖絵がまた凄いんです!
ここは上座の間。 -
こちらは狩野永徳の鶴です!。
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花鳥の間にも。
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鶴が羽ばたく迫力のある構図。
他にも「群猿図」とか「竹林七賢図」とか「花鳥図」など、室町時代の狩野派の障壁画に贅沢にお目にかかれます。 -
三羽の雀の寺紋が襖に大きく描かれて奥の間まで続くのが迫力。
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こちらは比較的小さな池のある可愛い庭園でした。
どの庭園も綺麗に管理されています。 -
廊下の途中にある「二十五菩薩石仏」は桃山時代に造立されたものを平成16年に復元し開眼されたものだそうです。
どことなく大陸風な石仏でした。 -
鐘楼も大きく立派なのですが、横の楓のコントラストも見事。
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日吉大社の使いである手白の猿が、西教寺が僧兵に襲われた時に身代わりとなって本堂で念仏を唱えていたという伝説に則り、護猿として屋根の上のあちこちに猿の像があったりおみくじに象ったりしています。
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広い西教寺の境内から出てきて再び坂道を下りるもみじ参道。夕暮れで人影もまばらとなり、静かな参道の紅葉の赤さが染みます。
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車での帰り道、暮れなずむ坂本から東に目をやれば、夕陽に明るく光る湖東が見えました。
秋の善い1日でした。
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