中部縦貫道（中部縦貫自動車道）は長野県松本市を起点とし、岐阜県高山市の飛?清見ICで東海北陸道に接続、同道を経たのち白鳥ICで分岐し、福井県福井市に至る自動車専用道。東海北陸道との重複区間は高速自動車国道、それ以外の区間は国道158号に指定されている。一部は工事中あるいは未着手であるが全線開通した場合は北陸自動車道から長野道へ至る最短ルートとなる。<br /><br />なお、日本列島の中心線に沿って延びているため道路名は「縦貫道」だが、列島を南北、東西に横切る道路は「横断道」となっている。ちなみに、長野県東部の我が家の近くを通る高速道は「中部横断道」とややこしい。<br /><br />表紙の写真は国道158号（以降R158と表記）安房トンネル付近でマイカーを入れて撮影したが、上高地入り口から九頭竜ダムまで見事な紅葉＆黄葉が続いていた。<br />

2024年11月黄金の中部縦貫道を往く：中部縦貫道・恐竜博物館・一乗谷朝倉氏遺跡

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2024/11/12 - 2024/11/12

12位(同エリア396件中)

エリア

勝山(福井)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 3.5

グルメ: 3.5

ショッピング: 3.5

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

交通手段: 自家用車

旅行の手配内容: 個別手配

11/12

7:30に佐久の自宅を出発。三才山トンネル、松本市を経由してR158を西へ進む。島々を過ぎた辺りから見事な紅葉。
狭いトンネルをいくつか通過して奈川渡ダムで一休み。
上高地へ通じる釜トンネルはマイカー通行止め。さらに冬季は全面通行止め。
帰路撮影（11/16）だが、エテ公も出現した。
高山市をバイパスで通過。高山清見道路・小鳥トンネルを出た先はこんな感じ。

平日ということもあり東海北陸道はガラガラ。クルコンを80km/hにセットして楽ちんドライブと決め込む。
東海北陸道と分かれて中部縦貫道・油坂峠道路に入る。冬季は融雪のため地下水を流すので路面が茶色に変色。
白鳥西IC付近から目前に現れる高架橋、これから通る道だ。
油坂峠ー九頭竜間は絶賛工事中。完成するとさらに福井が近くなる。（帰路撮影）
九頭竜湖のほとりから箱ケ瀬橋を撮影。「夢の架け橋」とも言うそうだ。（帰路撮影）

九頭竜ダムで休憩。中部縦貫道にはSAやPAは無いが、写真の右奥に貴重な無料トイレあり。
ダム湖畔も見事な紅葉。
ダムの堰堤から下流を見るとこんな感じ。中央に穴があるが工事中の縦貫道トンネル。
九頭竜ICから中部縦貫道（無料区間）を利用し勝山ICで降りて向かった先は「福井県立恐竜博物館」。
ネットで申込み、あらかじめQRコードをスマホに保存、又はプリントしておくとスムーズに入館できる。なお、入館料は高齢者割引で500円。福井県良いね！

入場は3Fだが、長いエスカレーターで一気にB1まで降りる。つまり時間を遡って行くのね。
B1はまるで恐竜の骨の発掘現場！　階段を一段上がると・・・
１Fは「恐竜の世界ゾーン」。ここには恐竜の全身骨格が50体展示されている。40体は複製だが、10体は本物の化石を使っているようだ。では、どんな恐竜に逢えるのか一部を紹介すると・・・
サウロロフス・アングスティロストリスの複製。鳥盤類・後期白亜紀・10.6m・モンゴル
タルボサウルス・バタールの複製。竜盤類・後期白亜紀・9.4m・モンゴル

トリケラトプスの一種。角竜類・後期白亜紀・アメリカワイオミング州
1/10の模型
オロロティタン・アルハレンシスの複製。鳥盤類・後期白亜紀・8.1m・ロシアアムール地方
プロサウロロフス・マキシムス。鳥盤類・後期白亜紀・7.6m・アメリカモンタナ州
中国四川省で過去に行われた肉食竜と草食竜の闘いのジオラマ動画が面白い。
ガンサウルス。竜盤類・中期ジュラ紀・3.5m・中国四川省
トウジャンゴサウルス。剣竜類・後期ジュラ紀・中国四川省
アロサウルス。竜盤類・後期ジュラ紀・9m・アメリカユタ州　　ジュラ紀を代表する大型の肉食恐竜の一種。
ティラノサウルスの模型。獣脚類・末期白亜紀・13m

最も有名な肉食恐竜とされ「ジュラシック・パーク」等の恐竜をテーマにした各種の創作作品において頻繁に登場する。一方でその生態には未解明な部分も多く、新説の多様さも相まって議論が絶えない恐竜でもある。また、恐竜時代終焉の象徴として滅びの代名詞にも度々引用される。
ちなみに、このティラノサウルス、動いたり吠えたりします。動画でも撮影したのですが、お客さんの顔が写っていたので掲載は遠慮しておきます。

何億年に渡って地球上を闊歩していた恐竜たちも6500万年前に消滅してしまいます。原因は巨大な隕石の衝突により舞い上がった塵のため、何年も冬の時代が続いたので体温調整が出来ない恐竜たちは死に絶えた様です。
体温調整が出来たほ乳類や鳥類、魚類の先祖達は生き残り、最終的に人類の祖先、猿が誕生。猿は進化を続け、類人猿を経て人類（ホモサピエンス）となります。
館内には恐竜だけで無く「地球の化学ゾーン」や「生命の歴史ゾーン」などがあり、さらに館外にも化石研究体験室、野外恐竜博物館などがあり一日いても飽きない工夫がされており、平日にもかかわらず、広い駐車場はほぼ満杯だった。
恐竜博物館を後に永平寺方面へ向かうが、腹の虫が騒ぎ出してきたので蕎麦屋「かぶと」さんに臨時停車。天ぷら蕎麦を注文するが、コシのある蕎麦が旨かった。なお、空腹のあまり蕎麦の写真は取り忘れてしまった。
時間が無いので永平寺は素通りし、また今度とする。そして到着したのが一乗谷朝倉氏遺跡。
まず、「復元町並」を見学するが、高齢者割引が効いて入場料100円也。
これが復元された町の商店街。
染物屋に・・・
瀬戸物屋。
そして着付け体験も。

メインストリートはこんな感じ。
これは上級武家屋敷。
内部に建物は残っていないが、紅葉した一本の楓と舞台が風情を感じさせる。
中級武家屋敷には再現された井戸や、
雪隠（せっちん・トイレ）などがある。きっと排泄物は良い堆肥になったことだろう。
座敷で碁を打つ武士が再現されていた。
姉川の合戦の屏風があったので、ちょっとスタディ。

1570年4月（元亀元年）に信長自らが軍勢を率いて越前に進出した。すると織田勢の背後に本拠地を構える浅井氏が突如朝倉氏に加勢し、織田軍の背後を襲った。危険に陥った信長は撤退を開始「金ヶ崎の退き口」を経て退却した。

6月19日、信長は岐阜を出発し小谷の城下町を焼き払った後、姉川を隔てて南にある竜ヶ鼻に布陣。その後家康も織田軍に合流、兵力合計13,000。一方、浅井方にも朝倉景健率いる8,000の援軍が到着。小谷城の東にある大依山に布陣。これに浅井長政の兵5,000が加わり浅井・朝倉連合軍も合計13,000となった。ちなみに総大将は朝倉景健で景義は出陣していない。

午前6時頃に戦闘が始まる。浅井・朝倉連合軍の陣形が伸びきっているのを見た家康は榊原康政に命じて側面から攻めさせ、まずは朝倉軍が敗走し、続いて浅井軍が敗走、織田・徳川連合軍が勝利する。
城下町から一乗谷川を挟んだ反対側に朝倉氏の屋敷跡が再現されている。
朝倉館跡だそうだ。
朝倉義景は戦よりも文芸に凝っていたようで、歌道・和歌・連歌・猿楽・作庭・絵画・茶道など多くの芸事を好んで行っていた記録が残る。戦は好まず姉川の合戦にも総大将として出陣していない為、朝倉軍が最初に敗走したのも、そのせいかもしれない。

8月18日に信長率いる織田軍は柴田勝家を先鋒として一乗谷に攻め込み、居館や神社仏閣などに放火した。そして、この火災は三日三晩続いた。
義景の首は信長家臣の長谷川宗仁によって、京都で獄門に曝され、その後、浅井長政共々髑髏に箔濃（はくだみ）を施され、信長が家臣に披露している。なお、「杯にして酒を飲ませた」というのは信長の冷酷さをもち上げる作り話のようだ。
一乗谷を後に福井ICから北陸道を南下、敦賀ICを降りる頃には日は落ちてしまい、初めての街をGoogleナビのよくわからんナビゲーションに従いルートイン敦賀駅前に到着する。夕食は途中のアトムボーイで回転寿司、チェックイン後、駅前のファミマでビールとつまみを購入して初敦賀の夜は更けて行った。なお、ルートイン敦賀駅前の口コミは↓です。

https://4travel.jp/dm_hotel_tips/15208630

これで「2024年11月黄金の中部縦貫道を往く：中部縦貫道・恐竜博物館・一乗谷朝倉氏遺跡」は終了です。本日も最後までご覧いただきありがとうございます。次回は「2024年11月天国に見えた街・敦賀：三方湖・舞鶴・福山」です。

https://4travel.jp/travelogue/11943446

最後の写真は敦賀駅前の歩道にあったアニメ「宇宙戦艦ヤマト」に登場した軍医、佐渡酒造の像。詳細は次回で！！