フェリーに乗ってお伊勢参り　その2（3日目は伊勢泊、4日目は伊良湖岬泊）

2024/10/13 - 2024/10/17

10月12日から14日までの三連休、伊勢湾フェリーが蒲郡港から鳥羽港を結ぶ航路を特別運航するというのをネットで知りました。
鳥羽港までは渥美半島の先端、伊良湖岬港からの航路がありますが、伊良湖港までは豊橋から豊橋鉄道で終点の三河田原駅へ行き、そこからバスに乗り継いで行かなければなりません。
かつては定期便があったこの航路を蒲郡市市政70周年、鳥羽市市政70周年、伊勢湾フェリー60周年ということで試験運行するということです。

この機会に利用してみようということで、早速フェリーを予約しました。
三連休は宿も混み合うし宿泊費もかさむため、三連休の最終日に蒲郡からフェリーで鳥羽へ行くという日程です。
帰路は蒲郡着のフェリーの運行期間は終わっているため、通常運行の伊良湖岬へ戻るコース。伊良湖岬で1泊してホテルの無料送迎バスで豊橋まで送ってもらいます。

旅程
1日目　豊橋東横イン泊　
2日目　蒲郡からフェリーで鳥羽へ。鳥羽胡蝶蘭泊　
3日目　チェックアウト後お伊勢参り。東横INN伊勢市駅泊　
4日目　鳥羽からフェリーで伊良湖岬へ伊良湖オーシャンリゾート泊　　
5日目　帰路へ

エリア 伊勢神宮(三重)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 船 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

伊勢市駅のホームに伊勢の名産品が展示されていました。
もちろん赤福餅はあります。
おにぎりせんべいも展示されていました。
昔から何気なしに食べていましたが、伊勢が本社なのですね。

伊勢市駅です。

駅前に鳥居がありました。
ここはすでに外宮の参道なのですね。

伊勢の街中に名産品のポスターが立てかけてありました。

クラシカルな旅館の玄関先。
ここは交通の便も良く伊勢の宿泊先候補だったのですが、満室だったので諦めました。

旅館のガラス戸に貼ってあった紙。
昔はこの旅館のような木造3階建ての旅館がたくさんあったようです。
やはり昔からお伊勢参りのお客さんがたくさんいたのでしょう。

身体が丈夫でないなどの理由でお伊勢参りが出来ない人は、代わりにワンコを参らせたようです。もちろん犬はいろいろな人のお世話になりながらの旅です。
このような例は四国の金比羅さんでも見ました。

昔は市電が走っていたようです。

伊勢神宮の外宮の正式名称は豊受大神宮というのだそうです。

火除橋を渡ると境内です。

手水舎です。

神楽殿では幼稚園？の児童がお祈りしていました。

全ての社が20年おきに建て替えられます。
たった20年というのが自分としての感想です。
次は9年後。63回目とのことですが、63×20年＝1260年ということで、20年おきといっても1300年弱の歴史になるわけです。
昔からの伝統なのでしょうが、たった20年ではもったいないという気持ちもあります。
建材は計画的に育てられているとのことですが、廃材はどうしているのでしょうね。建築技術の継承という面を考慮すれば、20年というのは適切なのでしょう。

何気ないような石のようですが、三ツ石と言って神社と同格に扱われているということです。

風宮。
やはりここも左に次回の遷宮時の用地があります。

外宮の北門では初穂曳きが行われていました。
明日は内宮で行われるということです。

外宮から内宮まではバスで移動します。

内宮は正式には皇大神宮と呼ぶのだそうです。

宇治橋を渡ります。
少し雨が強くなってきました。

御神酒の樽が積み重なっています。
こちらはいろいろな銘柄があります。
三重の地酒のようです。

反対側は全て白鷹という銘柄です。
神宮の御料酒だそうな。
こちらは灘のお酒です。
いつも思うのですが、このような樽は中身が詰まっているのでしょうか？
一斗樽としても1個が20キロあります。かなりの重さなので地震でも来たら大変です。

内宮の手水舎。

昔は五十鈴川で身を清めたそうです。

内宮の正宮です。
ここからならば撮影はOKです。

望遠にして屋根を撮影。

四至神。
単なる岩のようですが、これはれっきとした神社とのことです。

この橋を通って風日祈宮へ。

神楽殿。
幾分雨は小降りになっていますが、弱くなったり強くなったりの繰り返し。
天気予報では午後は雨は止むということでしたが…

内宮の参拝は雨のためにかなり早足で済ませました。
宇治橋を通っておはらい町通りへ。
内宮のそばにある牛乳屋さん。
鳥羽の旅館のなかにこの牛乳の自販機がありました。
何故か値段は旅館の中のほうが50円も安い。

ういろうの店がありました。
ういろうと言えば名古屋が有名ですが、いろいろな場所にあるようです。
自分的には小田原の薬屋さん、外郎（ういろう）家のういろうが一番押しかな。

伊勢名物だという、てこね寿司のお店です。

すし久 グルメ・レストラン

漁師さんが漁の合間に手早く作って食べることが出来る、ということで作られた料理とのこと。
いわゆる漁師飯のひとつのようです。

店の入口から奥を撮影。
昔風の造りです。
正面は帳場でしょうか？

五十鈴川の川縁の店なので、窓際が特等席ですね。

手こね寿司が到着。
小鉢も付いています。

手こね、というので米と魚をこねたものを想像していましたが、普通の漬けマグロ丼ですね。
テーブルにはわさびは置いていません。
食べた後でお店の人に聞いたら、基本的にはわさびを入れないとのこと。
欲しい人は言って下さいということでした。

まだ満腹までは行っていないので、続いて伊勢うどんのお店へ。

ふくすけ グルメ・レストラン

お昼としてはやや出遅れ。
すでに品切れの物もあります。

初の伊勢うどんなので、やはりノーマルな伊勢うどんを注文。

太めの麺にとても濃い出汁がかかっています。
讃岐うどんのような麺のこしはなく、柔らかいうどんです。
出汁がとても濃いので出汁の量は少なめ。
大阪のうどんのように出汁が効いている味とは言えませんが、うどんの一種としてはこれもありだな、と言うのが感想です。

最後はデザート。
伊勢といったらコレですね。

赤福 本店 グルメ・レストラン

お土産でもらう赤福は箱詰めされているものをへらで取るため、きれいな赤福を食べたことがありません。
ここではきちんとした形のものを食べることが出来ます。

椅子席とこのような座敷があります。
返ってこの席の方が風流かな？

お店の正面にはお茶用の赤い釜がありました。

おはらい町通りは雨にもかかわらず、多くの人で賑わっています。

おかげ犬の小さなペンダントを売っているお店。

おかげ犬に関する説明書きがありました。
一生に一度お参りしたいというのが江戸時代の人々の願いだったようです。

帰りは内宮から伊勢市行きのバスで伊勢市へ。

伊勢市の駅前には変わった塗装を施されたバスが停まっていました。
昔走っていた路面電車を模した塗装のようです。

本日の宿は東横INN伊勢市駅。
東横インは駅に近い場所が多いのですが、ここは駅からかなり離れています。
伊勢市駅から無料の送迎バスがでているので、それに乗って来ました。

東横INN伊勢市駅 宿・ホテル

豊橋の東横インのように浮世絵が貼られていて、そばには浮世絵カードが置かれていたので持ち帰りました。

いつものよくある東横インの室内ですね。
と思ったらテーブルセットがあるではないですか。

壁紙もいつもの東横インとちがう？

この眺めはよくある東横イン仕様です。
間違い探しのような感じだな。

ドライヤーも固定式です。
あれ、鏡が置かれているのは初めてかも知れません。

長めの姿見も初めてだと思います。
そして根本的に違ったのは、室内着が部屋に置かれていること。
いつものようにフロント近くに置かれている室内着ロッカーを探したのですが、どこにも見当たりません。
フロントの女性に尋ねたら怪訝な顔をされ、室内に置いてありますとのこと。
東横イン伊勢市店は最近開店したホテルなので、新しい試みとして始めたのかも知れません。

バスルームも少し仕様が変わっていました。
バスタブの形状も中央に膨らみがあって広さを感じます。
ただしレインシャワーはありませんでした。

カランの形状も違いますし、シャワーも大きいタイプ。

室内のテレビには、朝食の説明が写っていました。

2階の部屋だったので、眺めはよくありません。

部屋で赤福本店で購入してきた白餅、黒餅を頂くことにしました。

コロナ禍で赤福も休業を余儀なくされ、その時に考案したのがこの商品だそうです。
白餅は白大豆の餡、黒餅は黒糖の餡です。
食べ慣れた赤福と比べると若干の違和感はありますが、これはこれで有りかな。

朝食は他店と同様、朝6時30分からロビー横のスペースに用意されています。

ご当地ものということで、伊勢のあられ茶漬けがサンプルとともに置いてありました。

おむすびは2種類。

品数は少ないのですが、無料なので全く文句はありません。

本日の朝食です。

そしてあられが入ったお茶漬け。
お茶漬けなのでご飯が無いと、ということでおにぎりの塩むすびを一つ投入しました。
伊勢のあられ茶漬けとしては邪道なのでしょうね。

帰りは伊勢市駅まで約1キロを歩いてみようか、ということでホテルを出発。
長いアーケードが駅近くまで延びていました。

伊勢のマンホール。
昔の伊勢詣での人々が描かれています。

伊勢の駅前に到着。

近鉄の伊勢市駅。
二人がけの椅子がずらりと鳥羽方面を向いて並んでいます。
関東ではなかなか見かけない配置だと思います。

サイクルトレインという表示が、行き違いの列車待ちの駅のホームに貼ってありました。
自転車を持ち込める電車があるようです。

鳥羽の一つ先の中之郷駅で下車。
フェリーターミナルへは、鳥羽駅よりもこちらが近いでのです。
ただ難点は鳥羽駅を過ぎると列車本数が一気に減ること。
フェリーの出発時間が合えばこちらが便利です。

伊良湖岬港行きのフェリーは、この扉から乗り込みます。

いよいよ乗船。
行きで揺れた神島付近も揺れを感じることは無く通過しました。

帰りは航路が短いので、あっと言う間の乗船時間でした。
伊良湖港へはクルマの出入り口から出ます。

今降りてきたフェリーを撮影。

伊良湖岬のフェリーターミナルです。
道の駅の伊良湖クリスタルポルトと兼用しています。

道の駅伊良湖クリスタルポルト 道の駅

道の駅のお土産売り場に置かれていた説明書きです。
小さな頃に良く買ったオブラートにくるまれたゼリーは、このあたりに住んでいた人が発明したとのことです。
オブラート自体もこの人が開発したということです。
晩年は持っていた特許を全て解放して、みかん栽培をしていたというのが何とものどかです。

伊良湖岬港からの送迎は連絡して欲しいとのことで、電話を入れたら10分ほどで
宿の青い送迎車が来ました。

玄関ドアを抜けると、先ず飛び込むのが三角屋根から見える海。

伊良湖オーシャンリゾート 宿・ホテル

左はフロントになっています。

右は売店です。

窓から下を見るとプールが見えます。
さすがにこの時期はクローズしていますが。

3時少し前には部屋の鍵を渡してもらい、部屋に向かいます。
横に長いホテルなので、エレベーターを降り廊下を廊下をかなり歩くことになります

部屋です。
リニューアルされた部屋のようで、ここもアップグレードしてくれたようです。

窓際から入口方向を撮影。

空の冷蔵庫とお茶セットが入っている戸棚。
下は貴重品ボックス。

洗面台もなかなかきれい。

バスルーム。
バスタブが横に付いていました。
温泉大浴場があるため、恐らくこのバスタブは使用しないでしょう。

長いソファは、エキストラベッドとして使用出来るタイプのようです。

窓からの眺めです。
あいにくの曇り空ですが、晴れていたら海と空がきれいだと思います。

大浴場へは浴場専用のフロントを通って行きます。
日帰りの人も受け付けているためです。
お風呂の前にある湯上がり所。

ここから男女別になります。

ロビーの窓から見た夕暮れの伊良湖岬です。

夕食までの間に売店を覗きます。

地元産のメロンを加工したお土産です。

ボールドキッチンというところが夕食、朝食のバイキング会場となります。
開店時間前に行ったのですが、すでに列が出来ていました。

広めのスペースに多くの料理が並んでいます。
大江戸温泉物語のようにライブキッチンがあります。
違うのは燃料を使う卓上での鍋物類や釜飯などが無いことです。

お寿司のコーナー。

天ぷらコーナー。

サラダのコーナーです。

一番奥にデザートのコーナーがありました。

デザートのコーナーに、たこ焼きとかえびせんべいも置かれています。

今夜の1巡目。

2巡目。
ウナギがあるのを見落としていて、かみさんにウナギがあったよと指摘されました。
名古屋近郊なのでひつまぶしです。

3巡目。
ステーキはリピートです。

4巡目は美味しかったものをリピート。
果物も取ってきました。
デザートのケーキがないのはおそらく撮り忘れです。

早朝のお風呂は朝5時から。
少し前に大浴場のフロントに来たらまだ開店前でした。

フロント前で座っていたら、入っても良いですよとのことで脱衣所へ。
ロッカーが並んでいるきれいな脱衣所です。
日帰り入浴があるのだから、ロッカーは当然といえば当然ですね。

成分分析表です。
弱アルカリ性のナトリウム・カルシウムー塩化物温泉です。
成分が1キログラム中、7ｇ以上もあるなかなか優れた温泉のようです。

浴室に入ると左に洗い場がずらりと並んでいます。

正面の色が付いている浴槽は、月替わりでいろいろお湯が楽しめる温泉です。
10月は紅葉の湯ということですが、色は何の成分なのでしょう？

かなりたくさんの浴槽があり、けっこう楽しい温泉でした。

露天です。
この季節、外はまだ真っ暗。

奥には壺湯があり、炭酸泉を楽しむ事が出来ます。
人工の炭酸泉ですが、炭酸泉は身体が温まるので好きです。

朝食のバイキングです。

朝食に欠かせないソーセージやコーンなどが並んでいます。

エッグベネディクト　オランデーズソースと難しい名前が付いた料理。
要はパンにベーコンと半熟タマゴがはさんであり、こってりした白いソースがかけられているものでした。

カレーはキーマカレーとグリーンカレー。
グリーンカレーも一般的になってきました。

前菜です。
朝食というよりは夕食にぴったりの料理だと思います。

ドリンクは牛乳、オレンジ、トマト。

サラダのコーナー。
ドレッシングもたくさんあります。

朝食にもデザートのケーキが用意されているのは嬉しい。

ケーキの背面はフルーツコーナーです。

自家製豆腐です。

朝食の一皿目。
中華系が多くなりました。

二皿目。
今回は洋食系。
エッグベネディクトとフレンチトースト、目の前で作ってくれるオムレツです。

3皿目はデザート類と取り残したアイテム。

展望台に上ってみました。

ホテルのチャペル。

渥美半島の豊橋側を撮影。

チャペルと伊良湖岬。

リゾートホテルらしく卓球台もあります。

館内には小さいですがゲームコーナーもあります。

ホテル前にあった白いポスト。

無料送迎は青色のバスに乗って豊橋へ。
さすがに豊橋までは時間がかかりました。
それでも豊橋ー伊良湖岬ー鳥羽というルートはなかなか良いルートでした。
このホテルもまた来たくなるような良いホテルでしたし。

豊橋駅構内のボン・とらや。
豊橋名物のピレーネが有名なのですが、今日は行きに発見した商品を購入する予定。

ボンとらや カルミア店 グルメ・レストラン

これです。
この売店だけで販売されているブラックサンダー・ダミエ。
豊橋のケーキ屋さん、マッターホーンの有名なケーキであるダミエと、これまた豊橋に工場があるブラックサンダーが合体したお菓子です。

早速帰りの電車の中で食べてみました。
製造はマッターホーンになっていました。
やはり本体のケーキ側が主体になって作った方が良いですね。
バタークリームを使用しているケーキなので、温度管理はそれほど厳密でもありません。店内では一応保冷ケースに入っていましたが。
ダミエの上にブラックサンダーの砕けたものがちらばっていました。
双方共に食べたことがありますが、お似合いのケーキでした。