2024/08/20 - 2024/08/22
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TOSHIさん
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小学生の頃暮らしていた奈良市へ何度目かの訪問。母の実家の菩提寺を訪れるのも目的の一つでした。
東海道新幹線を京都で下車し、駅2階の近鉄ホームから観光特急「あをによし」に乗り継ぎました。乗車日1ヶ月前の10:30にネット予約を取っておいたものです。4人掛けの2号車サロン席は3グループ分しかないので瞬殺で満席ですが、他の号車のツインシートはなんとか押さえることが出来ました。近鉄京都駅改札は新幹線京都駅改札の真向かいにあります。特急あをによし号は2番線に入線済みでした。車両のベースカラーは天平時代を思わせる高貴な紫、車体内外には正倉院の宝物をモチーフにした天平文様などがデザインされています。車体正面に取り付けられたエンブレムは「吉祥文様 花喰鳥」だそうで、めでたいことの前兆とされる鳥「瑞鳥」が花枝などを咥えたあしらいで、正倉院御物や種々の工芸品にも縁起のよい文様として使われているものとのことです。私たちが予約した席は向かい合わせではなく三角形のテーブルを挟んだレイアウト。それだけでもゆったり感がありおしゃれでもあります。2号車のカウンターでは軽食や飲物などを販売しています。子どもの頃によく食べた百楽の豚まんに心が惹かれましたが、到着直後に昼食を予約してあったことと、なにせ35分の乗車時間なので断念しました。他のお客さんには、車内限定販売のシェラトン都ホテル製造のバターサンド(結構大きめ)が人気のようでしたし、クラフトビールを楽しんでいる方々も多く眼につきました。私はネクタイピンとクリアファイル、そして車内限定販売の和ハンカチをお土産に購入しました。カウンターでは上質空間の想い出に記念乗車証も無料でいただくことが出来ますので、お忘れなく!
https://youtu.be/ASGajEP4tGM?si=8cFjhUUgho0H_ii2
木津川橋梁を渡り以前自宅があった高の原駅を通過すると、程なく大和西大寺に到着です。小学生の頃は4方向からくねくねと列車がやって来る様子を眺めるのが好きでした。なぜか外国人の若者のグループが大挙して乗車。もちろん予約など取れているはずもなく、席も当然空いていないのですが、車内検札で料金を徴収されていました。終点奈良に向かって走り始めると間もなく、左に大極殿、右には朱雀門などが見られるビュースポットとなり、新大宮駅を通過して地下線に入ると近鉄奈良駅です。
https://youtu.be/zxspJOFYgAY?si=tRGI7R5yQujOHCBi
幼い頃は併用軌道で路面を自動車と共用して走っていた地上区間でしたが、大阪万博前に地下駅となりました。ホームの柱などは今でも、当時から不思議に感じていた謎の「青丹色」のままでした。ホームでスペインからのファミリーに写真を撮ってほしいとお願いされたので少し英語で言葉を交わし、さあエレベータで地上へ!と向かおうとしましたが、実は降車ホームには無く、一度先頭方面へ向かい、Uターンして別のホームの難波・京都方面へ歩かないとエレベータはありません・・・。ともあれ、たった35分されど濃密な上質空間を楽しみました。
近鉄奈良駅前の行基さんにご挨拶して、昼食は昔から奈良では有名な月日亭へ。といっても春日奥山の本店ではなく、近鉄奈良駅至近東向商店街の入口近くのビル2階の支店です。エレベータもありました。店内には鹿の描かれた掛け軸もあり、奈良感が演出されていました。予約してあったランチ限定メニューである「点心膳」は、箱盛(造り2種盛、鮭柚庵焼き なます添え、豆冨、ヤマトポーク角煮)と天婦羅盛から構成されており、それにご飯・吸物・香の物が付いています。県産豚であるヤマトポークの角煮とお造りそして白飯は悪くなかったと思いましたが、デザートに注文したバニラアイスと抹茶わらび餅も普通でした。外国人を含め、神戸ビーフを焼いているお客さんが多く、やや店内の臭いが気になりました。
さていよいよ市内観光です。バスでならまち方面へ行くには、田中町(ならまち南口)バス停が最寄りとなります。まず訪れた御霊神社は延暦19年(800年)に桓武天皇の勅命により創祀されたお社です。御朱印は社務所でいただけます。
そこから徒歩で十輪院へ。此処は元興寺旧境内の南東隅に位置し、静かなならまちの中にあります。本堂は本当に立派です。寺伝によると元正天皇(715-724)の勅願寺とのことで、由緒ある名刹です。御朱印を頂く際には、お坊さまがいろいろお話ししてくださいました。
福智院町バス停近くにある母の実家の菩提寺を訪れ、お墓に眠る祖父母や叔父に挨拶した後、元興寺へ向かいました。我が国最初の本格的伽藍である飛鳥寺が、平城京への遷都にともなって蘇我氏の氏寺から官大寺に性格を変え、現在の奈良市に新築移転されたのが、この元興寺だそうです。世界遺産の構成八資産の一つです。拝観料を払って境内に入ると、極楽堂と呼ばれる本堂には仏さまがいらっしゃいますが、実は御本尊としては、その裏にある智光曼荼羅の中の阿弥陀如来ということになります。智光曼荼羅とは阿弥陀如来を本尊とする極楽浄土図ですが、実に見事なものであり、必見です。御朱印帳(帖)は拝観前に受付でお預けしてお願いしておきました。
猿沢池畔に建つスターバックスのアイスコーヒーで一息ついた後に訪問したのは興福寺です。現代の奈良市民にとって最も親しみのあるこの寺の前身は藤原鎌足の病の回復を祈願し「山階寺(やましなでら)」として造営されたと伝えられており、平城京への遷都の際に藤原不比等によって此処寧楽へ移されるとともに興福寺と名付けられたそうです。その後も藤原氏によって手厚く保護されて来た法相宗の大本山です。特に猿沢池からの眺めも美しい五重塔は奈良のランドマークとなっており、子どもの頃奈良市に暮らしていた私だけでなく、多くの市民に親しまれているのですが、なんと今回訪れた時には118年ぶりの修理が始まっており、工事用の囲いに覆われてしまっておりました。残念極まりない状態でしたが、それでも多くの鹿たちに出会えました。ホッとします。御朱印は、一足早く復元工事が完了し創建当初の姿でよみがえった中金堂近くの南円堂脇でいただけます。
https://youtu.be/galSQ_wrweY?si=mAAJYYw9llLC4ChR
ところで、石子詰(いしこづめ)になった三作(さんさく)少年のお話はご存知でしょうか。昔興福寺の寺子屋で習字をしていた三作という小僧のもとに鹿が現れ、半紙を食べられそうになったのでとっさに三作が文鎮を鹿に投げつけたところ、急所に当たり鹿は死んでしまったそうです。神の使いとされる鹿殺害の罪は穴に石で埋められる石子詰刑罰と定められており、三作少年もこの刑で死罪となりました。母親が興福寺菩提院大御堂の鐘をついて供養に努めたということで、その前庭には三作の塚とされるものがあります。小学生の頃この話を聞いて、まちで出会う鹿は大事にしないとエラいことになる!と幼いながらも思ったものです。菩提院大御堂にも今回手を合わせました。
宿泊は奈良ホテルです。言わずと知れた我が国を代表するクラシックホテルです。「関西の迎賓館」と呼ばれ、国賓や皇族の宿泊する迎賓館に準ずる施設となっていた奈良ホテル。本館の建築は東京駅などを手掛けたことで有名な建築家・辰野金吾氏が担当し、奈良の街並みとの親和性も高く美しい佇まいは今も変わらず魅力的です。新館のスタンダードツインに連泊しましたが、中庭に面し、明るく豊かな窓外の緑をまるで1枚の画のように楽しめる部屋でした。またベッドの寝心地はもちろん、エアコンも快適でした。特にバスルームのシャワーヘッドは経験の無いほど心地良く、我が家にも取り付けたいと思ったほどです。
夕朝食はメインダイニングでいただきました。一歩中に入ると、明治・大正時代にタイムスリップしたかのような、それでいて他のクラシックホテルより明るい空間がひろがっています。初日は興福寺が見える外側の席、二日目は天井の高い内側の席を用意していただきました。シャンパンと共に「斑鳩」というディナーをいただきます。アミューズ(食前のお楽しみ)から二晩メニューが異なりました。続くオードブルもメニューが異なりましたが、初日のサラダ仕立てにしたひらまさは絶品でした。ここで焼きたてパンが供されました。ブラン入りの方も香り高く美味しいものでした。スープは、初日が「茄子のクリームスープ 生姜風味のクリーム」でしたが、茄子の味が前面に出て来ていない、それでいて深みのある味わいが感じられる技の一品でした。二晩目は「枝豆のクリームスープ」でした。魚料理は、初日が「鮑のポワレ 白みそ風味のトマトソース 大葉のジェノベーゼ」でした。白味噌とトマトソースの組み合わせには不安もあったのですが、これが最高のマリアージュでした! 二晩目はオマール海老が登場。アワビとオマールという高級食材をいただけました。肉料理は、初日が「和牛ロース肉のグリエ 胡麻ポン酢ソース」でした。和牛は近江牛とのことで、最上級の味わいでした。二晩目は「和牛ヒレ肉のグリエ キャビアソース」でしたが、こちらも口の中でほどけて行く柔らかさでした。メインディッシュそれぞれには、奈良の風土を感じさせる大和野菜が彩りを添えていました。デザートも二晩異なりましたが、飾りつけも含めて見事なものでした。初日の「ココナッツムース」は香りの高さも秀逸でした。プティフールとしては、マカロンが登場。初日がショコラ添え、二晩目はフィナンシェが添えられていました。コーヒーまたは紅茶が選べますが、紅茶はアールグレイとアッサムのブレンドという奈良ホテルオリジナルのものでした。
朝食も二日ともメインダイニングでいただきました。初日の和定食は茶粥をチョイスしましたが、県産米であるひのひかりを奈良ホテル伝統の緑茶仕立てにしたもので、お米一粒一粒にしっかり熱が入っているさすがの味でした。添えられていた奈良ホテルオリジナルの奈良漬けもマイルドに仕上がっており、ホテルショップでお土産に購入したほどでした。他に、県産食材を使用した奈良ホテル自家製猪口や奈良の赤味噌を使用したお味噌汁なども美味でした。二日目は洋定食をチョイス。ジュースは、オレンジ / トマト / グレープフルーツから選ぶのですが、奈良の「植村牧場の牛乳」も選べたので迷わず注文。ちょうど良い濃さで美味しくいただけました。
スタンドとして、フルーツグラノーラ / ヨーグルト / フルーツ盛り合わせ / プチサラダ 奈良県産醤油のドレッシングが、まるでハイティーのように鎮座しました。卵料理も、野菜の煮込みとポーチドエッグのココット / プレーンオムレツ(ベーコン/ソーセージ/ハムのいずれか) / チーズオムレツ(ベーコン/ソーセージ/ハムのいずれか) / 野菜の煮込みオムレツ(ベーコン/ソーセージ/ハムのいずれか) / フライドエッグ(ベーコン/ソーセージ/ハムのいずれか)とさまざまなラインアップでしたが、私たちは「エッグベネディクト 奈良ホテルスタイル」をお願いしました。ハワイでよくいただいているエッグベネディクトとは異なる独自ソースが魅力的な味わいでした。パンといっても、フレンチトースト / ホットケーキ / トースト / 3種類のプチパンから選べる楽しさです。それにもちろんコーヒーまたは紅茶が付きました。ボリュームも見映えも驚きの充実度でした!
ホテルショップでは、オリジナルカレー(クラシックとトロピカル)のセットの他、鹿サブレーをお土産に購入しましたが、実はこれが「こんなに美味しいサブレーは頂いたことがない」と皆に大好評でした!
毎朝散歩に出掛けましたが、鹿とは敷地内外でも出逢えますし、浮見堂や飛火野・春日大社にも近く、また猿沢池やならまち散策にも近い西出入口も実はあって、便利な立地でもありました。チェックアウト直前まで、気配りの行き届くスタッフの皆さんに良くしていただき、感激しました。
二日目は早朝から散歩を楽しみました。
https://youtu.be/CShw0GbYsaA?si=k049wsRfzdS6QOrI
朝食後は鹿に挨拶しながら南大門から参道を通って大仏殿に向かいました。中門に突き当たって西(左)に進んだ所で拝観料を支払う入口はさほど混んではいませんでしたが、廻廊に囲まれた大仏殿(金堂)手前の広場では記念写真の撮影に勤しむ中国人が多くいました。一方で大仏殿内に入ると欧米人が目立ち、かなり時間をかけて丁寧に見学しており感心しました。何度拝んでも盧舎那大仏のお姿は息を呑む迫力と有難さがあります。御朱印も殿内でいただけますが、こちらは外国人が列ばないからか空いていました。
https://youtu.be/3TTGD3BKoK4?si=6NNv7BNc3-T2EFV8
次に二・三・四月堂方面へ向かうには、出口を出て左(東)方向へ進みます。そこは手向山八幡宮の参道でもあります。鳥居の前で欧米人が撮影していたので手前で立ち止まって待っていたところ、英語で丁寧にお礼を言われました。多くの外国人観光客は当然のコミュニケーションが取れるというのが、今回の旅での率直な感想です。百人一首でも有名で古今和歌集にも収められている「このたびは ぬさもとりあへず 手向山(たむけやま)
もみぢのにしき 神のまにまに」という菅原朝臣道真公が詠まれた歌の舞台とも言われています(諸説あるようです)。道真公が腰掛けた石として「菅公腰掛石」もありました。それゆえ腰掛石の前に鳥居が建てられているのでしょうね。
手向山八幡宮にお詣りした後左(北)へ進むとすぐに三月堂とも呼ばれる法華堂があり、向かい側(西)には四月堂(三昧堂)があります。此処まで車で来るには、事前に許可証の申請が必要です。三月堂の北隣には「お水取り」で有名な二月堂がそびえています。石段を頑張って昇って二月堂から下を眺めると、眼の前には東大寺を開山した僧正の名を冠した良弁(ろうべん)杉が立ち、その向こうに奈良のまちがひろがっています。御朱印は南側に向き合う建物でいただけます。
続いて向かうのは春日大社です。奈良市民が昔から「春日さん」と親しみを込めて慕ってきたお社です。菊水楼や四季亭・うな菊近くの一之鳥居から参道を全て歩くのは、なかなか大変です。萬葉植物園の東側にバス停と駐車場があり、そこから参道へ合流して二之鳥居をくぐるともう少しです。ただゆるいながらも上りですので、ゆっくり行きましょう。千古の森の中の鮮やかな朱塗りの社殿は、鈴木亮平さんが出演している「いざいざ奈良」のCMでも印象的に登場していましたね。
https://youtu.be/QXWkrzyqjh4?si=aBMciVr26xSPUvr4
昼食は、ふふ奈良の日本料理滴翠で。ふふといえばスモールラグジュアリーリゾートブランドとして有名ですが、そのふふ奈良の敷地の北側に建つ日本料理店です。予約は電話でのみ受け付けていました。新鮮な大和野菜を中心にふふの料理人が日本料理の技術と奈良を掛けあわせた味わい深いランチ「からだに優しい日本料理」を用意・・・とのふれこみ通り、1,800円とは思えない凝った作り込みが美しいランチでした。和漢の香り焼きカレー / 奈良季節野菜の天婦羅丼 / 自家製煮込みハンバーグなどが選べますが、私たちは天婦羅素麺(薬味彩々と奈良漬け・吸いとろろ・飛鳥のなめらかプリン付き)を注文しました。ボリュームもある三輪素麺の舌ざわりの良さとちょうど良い歯ごたえが満足を演出してくれました。天婦羅も前日に入店した某有名店のものとは別物の揚がり方でした。プリンも大仏プリンのようななめらかさでした。お店としては数千円する会席を注文してほしいでしょうが、これらのラインアップで十分勝負できている、奈良で最もおすすめのランチだと思います。あるテレビ番組で「奈良では食べない」が人気店ランキングの10位に入ってしまうという不名誉も話題となりましたが、いやいや「奈良に美味いもの有り!」ですよ。
さて、私は小学生の頃奈良に暮らしていたのですが、「大和西大寺駅は何度も使っているのに、西大寺というお寺に行ったことが無いなあ・・・」と思っていたのに、気がつけば数十年が経過していました。実は西大寺は、駅南出口から徒歩約3分の至近にありました。かつては14万5千2百坪という南都七大寺にふさわしい壮麗な大伽藍を擁していたそうですが、現在の寺域は約1万坪弱です。それでも広く静かな真言律宗の総本山で、心が落ち着く空間でした。東門から入って最初に右前に建つ四王堂で拝観受付をします。四王堂のほか、本堂や最も奥にある愛染堂の三堂共通拝観券が渡されます。御朱印は本堂の中でいただけました。大茶盛で有名な茶碗も展示されていました。
奈良の中心部へ戻るには近鉄なら2駅なのですが、西大寺駅の北出口から奈良交通でしばしバス旅を楽しみました。平城宮跡の大極殿の北を通り、海龍王寺⇒航空自衛隊⇒法華寺と進みます。不退寺口を過ぎJRの踏切を渡ってしばらく行った突き当たりを右折、奈良女子大の前を通り過ぎると、気がつけばあまり見慣れない北向きから近鉄奈良駅に近づいていました。なかなか不思議で楽しいバス旅となりました。おまけとして、奈良公園バスターミナル2階にあるスターバックスの木彫りの鹿(一刀彫風)を写真に収めて奈良ホテルへ戻りました。
三日目も、朝の散歩はデフォルトです。
https://youtu.be/w50Ams6yxKI?si=17kWiIgE8XdWZY8i
その後は西ノ京方面へ。まずは薬師寺です。私が小学生の時に管主だった高田好胤和上が、写経勧進による白鳳伽藍復興を始めたというニュースを見た覚えがあります。一巻千円(当時)の納経料をいただくことで百万巻の写経を勧進してまずは金堂復興を目指していましたが、全国を行脚する高田管主を揶揄する声も聞こえ、子ども心に「ひどいことを言う人がいるなあ」と感じていました。私が高校に上がった頃、やっと目標の百万巻を達成し金堂が落慶されたのでした。現在は、西塔(さいとう)、中門、回廊、大講堂、食堂(じきどう)と白鳳伽藍の主要な堂塔はおおよそ復興され、いにしえの大伽藍がよみがえっています。フェノロサが「凍れる音楽」と評したと子どもの頃に聞いた時には「???」となった東塔でしたが、新プロジェクトXでの表現を俟つまでも無く、「大小の屋根がリズミカルに重なり合い空へとのびゆく」立ち姿や「美しい旋律を思わせる」その姿に、唯一無二の貴重さを感じることが出来ました。信仰の要である心柱の修理も前代未聞の工法で無事に終えられ、そんな苦労は微塵も感じさせないように、1万3千の当時の部材の9割を活かしたいにしえのままの姿で建っていました。
薬師寺の北門に当たる「與樂門」を出て北に進む道は「歴史之道」と名付けられているようです。真っ直ぐ歩いて行くと唐招提寺があります。唐の揚州に生まれ、出家後洛陽・長安で修行を積み、遣唐使船で唐を訪れていた留学僧から朝廷の「伝戒の師」としての招請を受け、渡日を決意するも5度失敗、次第に視力を失うなかで6回目にして遂に来日を果たした鑑真和上の話はあまりにも有名です。以後5年を東大寺で、残りの5年を唐招提寺で過ごし、天皇をはじめとする多くの人々に授戒をされたとのことです。「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まったこの寺も、奈良時代建立の金堂・講堂が天平の息吹を伝える貴重な伽藍となり、今や世界遺産「古都奈良の文化財」の構成八資産の一つにまでなっています。
御影堂には国宝の「鑑真和上坐像」が奉安されていますが、そのレプリカは「御身代わり像(おみがわりぞう)」として開山堂で拝見することが出来ます。夕方早めの終了なので、ご注意ください。
https://youtu.be/EjcoRYHWA74?si=K9sUzrET1TrqvoGC
最後は平城宮跡へ。昨日乗車したバスの南ルートに当たる奈良駅から大和西大寺駅南口へ向かうバスなら、朱雀門ひろば前というバス停があります。朱雀門までの朱雀大路の距離以上に近鉄奈良線を越えた向こう側に建つ大極殿まではかなりの距離があり、陽射しを遮る場所はほぼありませんので、夏場などは熱中症にご注意を。朱雀門の西南にはカフェ等エアコンが効いているスペースがあります。それぞれの建物はそれなりに立派に復原されているのですが、トータルとしての復原はほど遠く、野原に散在しているという印象です。少し離れますが、歴史公園内の東院庭園は、ちょっといい感じです。
昼食はJR奈良駅ビル内の天極堂で。私は葛とじごはんをチョイス。う~ん、こちらは普通かな。しかしながら、デザートとして注文した葛もちには驚かされました。一口食べると温かいのです。吉野本葛で作りたてゆえに賞味期限10分と言われましたが、納得です。もちろんお味も自然が感じられるもので、絶品でした。是非一度ご賞味を!
帰路はJR奈良線のみやこ路快速で京都まで。奈良駅が始発でしたが、それなりに乗車率が高い電車でした。
https://youtu.be/fkASmpPbaAs?si=YAOjase_91k8c2MJ
観光客の利用率では近鉄特急に完敗と言われていますが、ある特徴が。外国人率がかなり高いのです。近鉄を利用できないジャパン・レール・パスがJRでは使えるからというのが理由のようでした。
京都駅では「熱中症予防の為、ホームに早く上がり過ぎず、コンコースにてお待ち下さい」とのアナウンスに苦笑しながら、乗車するのぞみ号を待ちました・・・。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- JTB
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