上州彫物師集団・祖・関口文治郎　中国二十四孝　素晴らしい本堂蘭間の彫刻　桐生市医光寺

2023/10/08 - 2023/10/08

桐生市の医光寺を訪ねました。「上州の甚五郎」とも言われた関口文治郎による彫刻が見たくて　はるばるやってきましたが…
思いがけない赤城神社の彫刻。
医光寺の彫刻は　やっぱり素晴らしかったです。

エリア 桐生(群馬)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

渡良瀬渓谷鉄道の水沼駅から東北3.5ｋｍ、静閑の地に,名刹　涌丸山　医光寺があります.
弘法大師が東国游化の折に薬師仏を刻み開創したと伝えられ、霊験あらたかな薬師如来の御手から丸薬が湧き出し、病む人を救ったという伝説から、この地区の呼び名も「湧丸」とされています

そうです！この医光寺、
関口文治郎によるものと思われる、中国二十四孝を題材にした
厚肉透かし彫りの彫刻欄間（市指定重要文化財）が施されているという！！
是非　拝見したい

はるばるやって来たものの
法要されていました…
そうですよね
かってに来た私め
仕方ないです。
境内を出てふと見ると、何やら鳥居が

赤城大明神
石段を上った先に

覆屋に収められた社殿　Σ(ﾟДﾟ)
（たぶん　子どもは泣き出すかも、怖いといって）

凄い
三方の壁面に精巧な彫刻が施された
風格のある

医光寺を手掛けた地元の彫刻師、関口文治郎の弟子たちによるものと考えられているそうです。

正面扉には、波千鳥
両脇に鶴

海老虹梁：降龍
龍の躍動感が凄いです。
今にも　下りてきそうな感じ

巣父

許由

菊慈童

太公望

海老虹梁：昇龍

思いもしない場所で素晴らしい彫刻に出会い、医光寺には縁がなかったけど、
赤城神社に巡りあえて良かったな
ツイテナイと思ったけど…
もし医光寺を見学していたら、こっちの裏手には来なかったかも
と、
来た道を下りていきました。

そして医光寺の駐車場へ…
名残惜しくも、ふと見ると法要は終わっておりました。
お昼になろうかという時間でしたし、どうしようかなと迷ったのですが、一言　声をかけさせていただきました。
ご住職は不在で「説明はできませんが」
「どうぞご覧になってください」と

はあ　凄い　(@_@)

太舜（たいしゅん）
親孝行の舜が田を耕しに行くと、象が田を耕し、鳥が他の草を取ってくれた。

漢文帝（かんぶんてい）
親孝行だった文帝の世は豊かで、民衆も住みやすかった。

郭巨（かくきょ）
食料が足らず、母を養うために、子を埋めに行くと、黄金の斧が出てきた。

董永（とうえい）
父の葬式代を出すために身売りするが、途中で出会った美女と結婚。美女は天女だった。

丁蘭（ていらん）
死んだ母の木像を作って尽くした。
像を焦がした妻に3年間詫びさせると、木像は元に戻った。

孟宗（もうそう）寒中の竹の子

病気の母が食べたいというので、冬　雪の中、竹を探した。雪を掘っていると立派な竹の子が生えてきた。
それを食べた母は元気になり、末永く幸せに暮らした

王褒(おうほう)
雷が鳴ると、生前、雷を怖がっていた母のお墓に行った。

姜詩(きょうし)
いつも長い距離を歩いて、母の為に水と魚を手に入れていたが、ある日、家のそばに川が湧いた。

楊香（ようきょう）
父と山へ行くと　虎が二人を食べようとした。

楊香が、自分が食べられるように祈ると　虎は逃げて行った

庾黔婁（ゆきんろう）
病気の父を前に、北極星に身代わりになることを祈り続けた。

関口文治郎は、僅か16歳から２５歳まで、この医光寺の欄間彫刻を彫ったとされています。

閔子騫（びんしけん）
継母にいじめられ、薄い服を着せられた。
自分だけが寒さを我慢すればいいというと、継母は以後、可愛がってくれた。

老莱子（ろうらいし）
老いた母が、我が子がこんなに年をとったと悲しまないように、

いつも子供のように振舞った。

曾參（そうしん）

「上田沢村彫物師集団」の祖・関口文治郎。
「上州の甚五郎」とも言われた文治郎は、「石原吟八郎」の仕手となり、妻沼聖天宮造営工事に参加したと言われています

素晴らしい彫り物の数々。
心にハッとする何かがありました　☆彡

医光寺の猫ちゃん
「元気でね」

そして帰りにみどり市へ
コメダ珈琲（笠懸阿佐美店）

ソフィア　ブラックが美味しいアイスコーヒーです。

すみれ
下の方に小豆が入っており、程よい甘さ

ミニコメバスケット

ポテトバスケット

今回は　本当に感動でありました！！