三星堆博物館・四姑娘山・貢嘎山・央迈勇 の周遊（３）成都と四川博物院 5/1４

2024/05/15 - 2024/05/15

成都を起点に2024/5/12から6/7まで、四川省の三星堆博物館、チベット東南部の四姑娘山・貢嘎山・央?勇の三山塊を見に向かった。ここでは、5/14の成都南河沿いの散策と四川博物院見物について記す。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　三星堆博物館から帰った翌日は、早朝から、南河沿いに歩いて四川博物館に向かった。川沿いにも綺麗な高層ビルが並んでいた。川沿いに込み入った町並みは無く、緑が多く、ゆっくり散歩できる。年寄りの散歩や若い人のジョギングも見たが、混んではいない。

　途中に南門橋があり、その碑には“諸葛孔明が張飛を戦場に送りだすとき、ここで酒宴を催した。ここが中国南部への出口”と記されてあった。

　成都は高名な三国志の劉備の配下、男の関羽（今は商売の神様に変身）、こだわり孔明、飲べい張飛らが活躍し、また趙雲に命を助けられた酒池肉林の劉禅らが思い思いに生きた本拠地である。

　この川では、魚にお金を取って、その魚を放流していた。後日に聞くと、魚の放流は違法だと言う。ただこの川では釣りをして良い期間と、禁漁期間が表示してあった。禁漁の期間があるなら、非在来種の魚なら放流も良いではないかな？　成都は大都会だが、水は綺麗で鳥も多い。市内の川で釣りやバードウオッチングが楽しめるのは素晴らしい。川釣りは人気のようで、地下鉄18号線に乗って釣りに行く老人グループも見た。
　余計な話だが、中国製の釣具の性能は長足の進歩で私は愛用している。二十年ほど前、日本では5万～7万円のガラ携が売れていたが、有線電話の無かった中国では1万円以下の携帯が売られていた。今年、携帯販売店に入るとハーウェイ製は4万～15万円（40万円の製品もあった）で、折り畳み携帯も売れていた。信越化学など日本の半導体製造の基礎産業は健在であるが、劉禅のように生きてきた電気産業は日本を傾けている。一時、川沿いを離れ朝食、果物・野菜・花屋は開店準備。

　ゴージャスな大きな花木だ。花木の名前は知らず。

　四川博物院（館）に着いたが、入口が分かり難かった。

　魏志倭人伝より半世紀前の、蜀の丞相の諸葛亮が生きていた時代の標準秤量原器。卑弥呼の時代より古い時期だ。

　成都は天府の地と呼ばれ、温暖な気候と、高峰から雪解け水によって豊かで安定した食料を得ることが出来る豊かな地であった。このため秦は先ず蜀に侵攻して中国統一の基礎とした。次いで漢の劉邦は蜀を根城に項羽を攻め、そして三国志では劉備・孔明の根拠地ともなった。この牙のある役人のように見える像も、何となく顔が優しい。

　これらの仏像に頭が無い理由は、多分、毛沢東の文化大革命で、田舎の若者が宗教像を破壊したからだろう。ただ皮肉なことに今は巨大な毛沢東像が方々の都市で見られる。

　天府の地も永遠に平和でもなかったようだ。

　象牙の作品もある。昔は成都に野生象がいたかは不明だが、彫刻の技術は高い。　

　他方で、チベット経由での西域との交易を思わせるラクダの像もあった。

　博物院の出口にある公園？　昔の風景？

　地下鉄駅に歩いて向かう途中。日本より豊かで、穏やかで、ゆとりのある感じが漂う！

　地下鉄駅前の寺院。

　昨日は激辛の牛肉面を苦しみながら食ったので、今日は市場を探し、食料を調達。さすが四川省、ここはキノコの宝庫だ。様々でおいしそうなキノコ。

タケノコも豊富、色々な種類がある。食材は豊かなのに、なんで激辛面など好きなのかね？

夜の大通りは渋滞、郊外の高層ビルの住宅に帰るのかな？

　川沿いは明るく、散歩する人も多い。豊かで、ゆったり、羨ましいね！　明日から山に向かう。
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