2024/06/16 - 2024/06/16
332位(同エリア448件中)
ゆーちさん
初夏の北海道はどこを見てもフレッシュで魅力的である。生命の営みがすぐそばで感じられる。
約6000年前の勇払原野一帯は海だった。長い年月をかけて砂が運ばれ海とウトナイ湖の間に原野が広がり、現在の姿になったという。湖周辺はヨシなどの低層湿原からハンノキ林の湿性林がひろがり、多くの生き物が生息している。
ウトナイ湖「野生鳥獣保護センター」でガイドのレクチャーを受け、湖畔沿いの自然観察路を歩いてきた。
ウトナイ湖はラムサール条約湿地として1991年、水鳥の重要な中継地として日本で4番目に登録された。
日本野鳥の会はここウトナイ湖を「サンクチュアリ(野鳥の聖域)」第一号とし、自然保護や環境教育の拠点となる中心施設として湖畔に「ネイチャーセンター」を開設した。
ウトナイ湖は周囲約9km、面積275ha,平均水深0.6mの淡水湖である。豊かな自然のありがたさと同時に地球規模で自然や生き物を守ることの大切さを感じた一日であった。
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
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ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの入口
国道36線沿いの「道の駅ウトナイ湖」とは北東方向にちょっと離れた場所にある。ウトナイ湖野生鳥獣保護センター 美術館・博物館
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ここは2002年(平成14年)に環境省により設置された。現在、北海道地方環境事務所と苫小牧市で共同管理されている。
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エントランス前のガラス壁にはウトナイ湖に生息する生き物の解説付き写真が貼られていた。トビ、オジロワシ、ウグイス、キバシリ、ゴジュウカラ、アカゲラ、ハシブトガラ、最近人気急上昇ののエナガ、ヒヨドリなどウトナイ湖で実写されたもの。
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こちらは鳥類。メジロ、アカハラ、クロツグミ、アオジ、センダイムシクイ、カワラヒワ、キビタキ、コサメビタキなどの大きさや渡りの時期、鳴き声が紹介されていた。
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野生鳥獣センターの建物に入るとオジロワシのはく製。
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スタッフお手製のアイロンビーズでできた鳥たちの顔。
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卵の殻で作ったシマエナガ
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ウトナイ湖 自然観察路のマップに 生き物の確認された場所が表示されている。
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ガイド(学芸員)によるレクチャー 渡り鳥のルート;
渡り鳥の中継地、越冬地、子育ての地として重要な役割を持つウトナイ湖。一例として、オオジシギはオーストラリアから夏の間だけウトナイ湖へやってくる。 -
ガイド(学芸員)によるレクチャー ウトナイ湖の成り立ち;
先に示した勇払原野一帯は広い砂浜から原野になり、湧き水の源流を持つ美々川やオタルマップ川、勇払川から注ぐ水が溜まり、ウトナイ湖となった。 -
ロビーには様々な鳥たちの剥製が展示されている。シマフクロウが目立っていた。
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この剥製によって鳥たちの大きさがわかりやすかった。エナガは25gなど実際の体重も書いてある。アカゲラ、コゲラ、シジュウカラなど
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レクチャー会場は柱の向こう左奥にある。
獣医による救護施設もあり、毎年130~150個体もの傷病鳥獣が主に人為的要因(衝突や誤飲事故など)により保護されているそう。 -
ロビーには大型望遠鏡や双眼鏡があり、春と夏には湖で休むマガンやハクチョウを観察し、冬には対岸の枝にとまるオジロワシやオオワシの姿も観察されるそうだ。
鳥たちが来ると手にとるように真近に見える。残念ながらこの時期、湖畔を泳ぐ野鳥はいなかった。 -
いよいよ湖畔の自然観察路に向けて出発。ピッポピッポとベニマシコ、チヨチヨビーとセンダイムシクイ、アオジ、キビタキが囀る。鳴き声で聞き分けられたらどんなに楽しいだろう!
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野生鳥獣センターを出て歩き始める。途中湖畔に出る方向に木道が設置されていて歩きやすかった。この幅があれば車椅子でも散策出来る。
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ナワシロイチゴのつぼみ
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ウトナイ湖の説明版;
日本有数の湿地。水深は平均60cm、夏季には湖を囲む林内で多くの小鳥が子育てをする。国指定の鳥獣保護区で日本全国の鳥類630種のうち270種が生息するという。哺乳類は21種。ウトナイ湖 自然・景勝地
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湖を右に見ながら東屋を左へ進む
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東屋から続く木道。
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ハンノキに去年の実と今年の実が両方確認された。
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ミズナラとコナラの違いはいつも忘れる。葉柄が、ミズナラは殆ど無いが、コナラにはある。ミズナラはドングリが大きく、高級家具や建材用材に使われる。
ミズナラの樹液にはカブトムシが寄ってくるらしい。 -
ミノムシ発見。
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エゾノコリンゴ所々鳥が啄んでいる。
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ナワシロイチゴの花は咲き始めたばかり。ピンクの蕾は開かない。日当たりのよい場所に生える低木。キイチゴの仲間で高さは30cm位になる。
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ヤマブドウがいっぱい実をつけていた。まだ小さいが、、、。
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しばらく行くと湖畔に出た。ここから3分でネイチャーセンターに行けるが、集合時間の関係で散策はここまで。渡り鳥は四月中旬に繁殖の為、極東ロシアに向かって飛び立って一羽もいなかった。四月初旬の早朝にはマガンのねぐら立ちを見ることができるそうだ。
ウトナイ湖サンクチュアリ「ネイチャーセンター」 公園・植物園
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今来た道を引き返す。
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接骨木(ニワトコ)が花実を付けていた。これがすべて赤い実になる。その名の通り枝を黒焼きにして粉末にし、小麦粉で練ったものは骨折や捻挫したときに塗ると炎症を鎮める。
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木道の隅にまたミノムシを見つける。トンボも仲間入り。
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分岐点
ウトナイ湖 自然・景勝地
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分岐点を右に進む
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木立のうるし、羽状複葉が特徴で葉柄が赤い。感受性の強い人はそばを通っただけでもかぶれるらしい。
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ニガナ 黄色い花がかわいい。茎を切ると出る白い液が苦い。健胃剤として有効と言われる。
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湖畔沿いの道。結構な大木が広がる。
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カンボクの白い花。
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コウライテンナンショウ(通称まむし草)
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ネイチャーセンターの方向へ進む
ウトナイ湖サンクチュアリ「ネイチャーセンター」 公園・植物園
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ウトナイ湖へ注ぐオタルマップ川をわたる
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赤い川の水のなぞ;
オタルマップ川の上流にあたる勇払原野には鉄細菌というバクテリアが住み、水中の鉄分からエネルギーを作り出す。その過程で副産物として赤茶色の酸化した鉄の塊を作る。この酸化鉄の塊は水に溶けないので川底や縁の草や土に付着して川全体が赤くなるのだという。 -
オタルマップ川を見ると確かに赤茶色に見える。
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エゾイチゴの白い花が下を向いて咲いていた。高さ1m位になり、赤く熟して食用になるキイチゴである。
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年配の先生がエゾイチゴの花をよく見えるようにおさえてくれる。よく見るととても可憐。白い花弁は5枚で完全に開ききらない。
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コクワの実。秋に熟した実を食べると甘く、舌が紫に染まる。
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サルノコシカケ。弱った古木に生育する。触ると木化していてかなり硬いものだ。
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木道が狭くなる
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湖畔に出た。
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湿地と生き物について;
増水時には水を蓄えてダムの役割、乾燥期には蓄えていた水を少しづつ周囲に供給してくれる湿地。水中では分解されにくい植物が堆積し泥炭地を形成し、二酸化炭素は分解されず固定される。 -
ナワシロイチゴがあちこちに元気に茂っていた。
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三枚の葉はうるし。
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鹿の足跡が湖畔の砂地に残っていた。
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この白い小さな花の名はオオヤマフスマ。
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ダイコンソウ
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ハタザオ。似たようなのが石狩の灯台の近くにもあり、ハマハタザオと呼んでいた。
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湖畔にはボートが何槽か無造作に置かれていた。
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ボートにはシートが掛けられていた。
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ここは自然観察路で一番見晴らしの良い場所だった。
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打ち上げられた菱の実。
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菱の実アップ。
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ヒオウギアヤメ
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ナワシロイチゴ ピンクの蕾は開かず、直立する。
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湖畔遠望
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コウホネの黄色い花が岸に打ち上げられていた。大きい!
水草は二酸化炭素を吸収して光合成をおこなう。枯れた水草は二酸化炭素を取り込んだまま水中に沈む。 -
シオヤトンボの交尾が木道の真ん中で、、、。
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ミゾソバ
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カラマツソウかレンプクソウの葉。カラマツソウなら白い糸状の繊細なおしべが球状に群がりつき、白く球状の花のように見える。
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わらびも葉になるとシダの形
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水芭蕉も六月にはこんなに巨大に成長する
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自然観察路の全体図。地図で見るとネイチャーセンターからもっと奥へ散策路は続いていた。私たちは往復45分しか歩かなかったことになる。
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ヤナギトラノオ(珍しい)
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木漏れ日の中を歩いて美味しい空気をいっぱい吸って帰り道。
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野生鳥獣保護センターに帰ってきた。
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