2024/04/10 - 2024/04/11
73位(同エリア203件中)
玄白さん
連れ合いのかつての茶道の師匠K女史の米寿の祝いで伊豆に温泉旅行に行くというので、アッシー君を務めることになった。いつもの友人の山中湖ロッジに前泊し、翌日は義母の墓参りをしてから三島在住のK女史をピックアップして修善寺の温泉宿に2人を送り届け、その日は一人で城ケ崎海岸に移動、車中泊して星空撮影を楽しむ、翌日はK女史を自宅に送り届けた後、箱根のオーベルジュ、オー・ミラドーで美味しいフレンチとワインを楽しみ、最終日はかねてより一度訪れたいと思っていた小田原の江の浦測候所を訪ねるという、盛りだくさんの3泊4日の旅でした。
第3巻はK女史を自宅に送り届けてから、箱根の大観山展望台で富士山眺望のロケハンをしたあと、日本で最初にオープンしたオーベルジュ「オー・ミラドー」でフランス料理とワインを堪能するグルメ旅の記録である。
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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-
イチオシ
修善寺の温泉宿に連れ合いとK女史を迎えに行き、途中蕎麦屋でランチを摂ってから、K女史を自宅に送り届ける。今宵の宿、オーベルジュ オー・ミラドーにチェックインする前に一か所、以前から気になっていた富士山眺望スポットへロケハン。
富士山大好き人間としてあちこちで富士山撮影を楽しんでいるが、とりわけ大好きな江戸の絵師、葛飾北斎の富岳三十六景と同じ構図、同じ場所で撮影するということをライフワークにしている(←チト大袈裟)
北斎の富岳三十六景の一つに「相州箱根湖水」がある。箱根湖水とは芦ノ湖のことであるが、実際に北斎が描いた場所がどこだったかは定かではないが、現在の県道75号線のどこかではないかと推測される。富士山と芦ノ湖の位置関係からは天閣台の方が、より北斎の絵の構図に近いと思われるが、ここは手前の木が大きく育って邪魔なので、ターンパイクの終点にある大観山展望台で撮影してみた。明日の早朝、紅富士を狙ってここを訪れてみよう。 -
オーベルジュ オー・ミラドーの新館、パヴィヨン・ミラドーが今宵の宿。ヨーロッパの貴族の館をイメージした瀟洒な建物である。日本の代表的なフレンチの料理人の一人、勝又登シェフがオーナーの1986年開業の日本で最初のオーベルジュである。現役時代は横浜に在住していたので、(そしてふところ事情も悪くなかったので)ときどき訪れていたが、リタイア後は足が遠のいていた。十数年ぶりの再訪である。
写真はオーミラドー公式HPから拝借。 -
イチオシ
部屋の内装は以前と変わっていない。
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眺めのよいバルコニーがついている。遠くに芦ノ湖が見え、周囲の森からは小鳥たちのさえずりだけが聞こえてくる静寂な空間で、命の洗濯ができる。
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内装、家具類はフランスから取り寄せたものらしい。バスタブ、トイレもフランス製だという。したがってウォシュレットではない。これに不満を漏らす客もいるようだが、あくまでフランス製にこだわる勝又シェフの思い入れの強さのあらわれであろう。
別館のコロニアル・ミラドーにある温泉に浸かったりして、ディナーまでの時間をのんびり過ごす。プールサイドにはサウナもあるが、さすがに設備は古く、こちらは今一つといったところ。 -
なんといっても一番の楽しみは勝又シェフの手になるフレンチである。以前と同様、食前酒としてキール・ロワイヤルをオーダーして、再訪を祝して乾杯。
以前は、別室で食前酒を楽しんでから、ダイニングに通されたが、今は直接ダイニングのテーブルに通された。 -
この日のコース料理メニュー。以前は3種類のコースメニューが用意されていたが、いまではシェフお任せコース一つに絞られている。
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まずは4種のアミューズ・ブーシュからスタート。右からポークのミルフィーユ風、キッシュ、ソーセージをカステラ風のスポンジで包んだもの、左端は・・・忘れた
メニューではアミューズ・ミラドーと銘打っている。 -
併せるワインは2014年ビンテージのボーヌ産のシャルドネ「ドメーヌ・シャンタル・レスキュール グランシャトレーヌ」
柑橘とトロピカルフルーツの爽やかな香りで、柔らかな酸味とボディのバランスが絶妙、華やかな味わいと程よい辛口のワインである。なにより、このドメーヌ(醸造所)は除草剤、化学肥料を使わない無農薬のぶどう栽培をしているというのに共感できる。
以前は、分厚いワインリストから数多くの銘柄を選ぶ楽しみがあったのだが、いまではわずか数種類の銘柄から選ぶしかなくなってしまったのは、ちょっと残念。コロナ禍で、大量の銘醸ワインをストックしておくというのが、経営的に苦しかったのだろうか。 -
前菜4種。
左上:団子のように丸めたリエット 左下:海の幸(ホタテ)に若ネギとウイキョウのゼリー 右上:本物の石とともにきな粉をまぶした洋風のグミのようなもの、フロアマネージャーから石は食べないようにと注意を受ける 右下:キャビアだけは印象にのこっているが、他は何だったかな -
スープ
濃厚な出汁の不思議な味のスープだった -
メインディッシュの前に提供された自家製パン
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ブルーオマール アイオリソース添え
地元箱根の野菜や、相模湾、駿河湾の魚介など地産地消にこだわる勝又シェフであるが、ブルーオマールはフランスからの輸入であろう。日本で普通にあるオマールエビ(ロブスター)はカナダ産だが、ブルーオマールは北大西洋に生息する最高級ロブスターである。フランス、アイルランドなどが産地。 -
メインのポワソン(魚料理)はスズキのポワレ 多分、相模湾産のスズキだろう
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もう一つのメイン、ヴィアンド(肉料理)は選択式。玄白は子羊のロースト
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連れ合いはあしたか牛のステーキをチョイス
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デセール(デザート)も品数が多い。
プルミエ・デセール -
さらに3種のデセール。見た目も美しい
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すっかり、満足してすぐに就寝。
事前に玄関のロックを解除してもらっておいたので、3時半に起床、ロケハンしておいた大観山展望台に紅富士と芦ノ湖の絶景撮影に向かう。連れ合いは夢の中。 -
しばらくすると、駿河湾側から雲が流れてきた。
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間もなく日の出を迎える。雲が芦ノ湖上空に流れ込んできた。
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イチオシ
日の出の頃には富士山にも雲がかかるようになってきた。そこそこ朱に染まった富士山だが、雲がじゃましている。ビーナスベルトを背景に佇む紅富士。北斎の相州箱根湖水に劣らぬ絶景に会えたと自己満足。
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この日は風が強く、たちまち雲がこちらにも流れてきて、辺りは霧に包まれてしまった。
これにて撤収、宿に戻ることにした。 -
午前8時、オーミラドーの朝食。以前はルームサービスで自分の部屋で食べることになっていたが、今回は別館のコロニアル・ミラドーのダイニングに会場が変わっていた。
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箱根の契約農家から取り寄せた野菜のフレッシュサラダ
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6種類のパン。パン好きの連れ合いは大喜び
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4種類のたっぷりの自家製ジャムとバター。これは以前と変わらない
9時にチェックアウトして、以前から気になっていた小田原の江の浦測候所に向かう。
続く
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