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むかし話「九尾の狐」はご存知でしょうか。<br /><br />9本の尾っぽを持った狐が、大陸からやってきて妖艶な女に化け都に入り、時の天皇の寵姫となるも、陰陽師に「キツネ」と見破られ、武者たちに追われて関東までやってきた。そして、現在の栃木県北部の地まで逃げてきたが、そこで討伐されたというお話です。<br /><br />さて、このGW後半初日は、茨城県旧美和村を散策。<br />この時、“三浦杉“なる樹齢900年の杉を見てきました。<br /><br />それは、この九尾の狐を退治した武者として出てくる「三浦大介義明(みうら おおすけよしあき)」が、討伐祈願に奉納した杉だと言われてます。<br /><br />この大きな杉の木を見た翌日のこと。<br /><br />近くを通った“ついで“に訪れた神社は、奇しくもこの「九尾の狐」と“三浦大介義明“さんにまつわる所でした。

“九尾の狐“伝説、武者“三浦大介義明“さん繋がりの神社を巡る @茨城県常陸大宮&栃木県大田原

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2024/05/04 - 2024/05/04

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sally

sallyさん

むかし話「九尾の狐」はご存知でしょうか。

9本の尾っぽを持った狐が、大陸からやってきて妖艶な女に化け都に入り、時の天皇の寵姫となるも、陰陽師に「キツネ」と見破られ、武者たちに追われて関東までやってきた。そして、現在の栃木県北部の地まで逃げてきたが、そこで討伐されたというお話です。

さて、このGW後半初日は、茨城県旧美和村を散策。
この時、“三浦杉“なる樹齢900年の杉を見てきました。

それは、この九尾の狐を退治した武者として出てくる「三浦大介義明(みうら おおすけよしあき)」が、討伐祈願に奉納した杉だと言われてます。

この大きな杉の木を見た翌日のこと。

近くを通った“ついで“に訪れた神社は、奇しくもこの「九尾の狐」と“三浦大介義明“さんにまつわる所でした。

旅行の満足度
4.0
  • この前日訪れた茨城県と栃木県の県境の村、旧美和村(常陸大宮市)。<br />

    この前日訪れた茨城県と栃木県の県境の村、旧美和村(常陸大宮市)。

  • ここには、吉田八幡神社があり、(次へ)

    ここには、吉田八幡神社があり、(次へ)

  • 水戸黄門様が「三浦杉」とお呼びなさいと名付け直した 2本の高く大きな杉の木があります。樹齢は900年と云われているそうです。<br /><br />その頃、“九尾の狐“がこの国に渡来、帝を陥れようと女人になり、悪事をはたらいた。それを退治、討伐するよう命を受けたのが、武者「三浦大介義明」と言われています。<br /><br />そして、この杉は、その三浦氏が討伐祈願にと、ここに植えたものだそうです。

    水戸黄門様が「三浦杉」とお呼びなさいと名付け直した 2本の高く大きな杉の木があります。樹齢は900年と云われているそうです。

    その頃、“九尾の狐“がこの国に渡来、帝を陥れようと女人になり、悪事をはたらいた。それを退治、討伐するよう命を受けたのが、武者「三浦大介義明」と言われています。

    そして、この杉は、その三浦氏が討伐祈願にと、ここに植えたものだそうです。

  • この社務所にあった資料には、この神社に奉納されたその三浦大介義明の刀がありました。<br /><br />昔、この土地の人が病や憂いごとがあると、その刀を借りてきて それを一晩枕元に置いて寝ると治ったそうです。<br /><br />写真の、赤く錆びてボロボロの刀をみて私は、三浦さんという武者は、単に昔話な人物名なのではなく、実在した人なんだと知りました。<br /><br />

    この社務所にあった資料には、この神社に奉納されたその三浦大介義明の刀がありました。

    昔、この土地の人が病や憂いごとがあると、その刀を借りてきて それを一晩枕元に置いて寝ると治ったそうです。

    写真の、赤く錆びてボロボロの刀をみて私は、三浦さんという武者は、単に昔話な人物名なのではなく、実在した人なんだと知りました。

  • そして、翌日。<br /><br />奇しくも、この武者三浦大介義明と九尾の狐にまつわる神社を、別の地で再び訪れることになります。

    そして、翌日。

    奇しくも、この武者三浦大介義明と九尾の狐にまつわる神社を、別の地で再び訪れることになります。

  • そこは、田植えが始まった山あいの村、栃木県北部の大田原市。<br /><br />前日訪れた茨城県常陸大宮市から、北へ車で50キロの地。

    そこは、田植えが始まった山あいの村、栃木県北部の大田原市。

    前日訪れた茨城県常陸大宮市から、北へ車で50キロの地。

  • そこにあった「玉藻(たまも)稲荷神社」

    そこにあった「玉藻(たまも)稲荷神社」

  • 訪れる人もいない、、<br /><br />と思ったら、私たちがいた30分ほどの間に、一人で訪れた男性がふたりほどいましたが、<br /><br />杉の木立の参道を歩くと、吹き抜ける風に、鳥のさえずりとカエルの鳴き声が耳に心地良いところでした。

    訪れる人もいない、、

    と思ったら、私たちがいた30分ほどの間に、一人で訪れた男性がふたりほどいましたが、

    杉の木立の参道を歩くと、吹き抜ける風に、鳥のさえずりとカエルの鳴き声が耳に心地良いところでした。

  • ここからは、<br /><br />こちらの看板に書かれている「三浦大介義明の狐退治」のお話を。

    ここからは、

    こちらの看板に書かれている「三浦大介義明の狐退治」のお話を。

  • 「三浦介義明(ここの説明では“大介“ではなく“介“となっている)が九尾の狐を<br />追跡中、姿を見失ってしまったが、(↓)

    「三浦介義明(ここの説明では“大介“ではなく“介“となっている)が九尾の狐を
    追跡中、姿を見失ってしまったが、(↓)

  • この池の辺りに立ってあたりを見回したところ、池の面近くに延びた桜の木の枝に、セミに化けている狐の正体が、池にうつったので(↓)

    この池の辺りに立ってあたりを見回したところ、池の面近くに延びた桜の木の枝に、セミに化けている狐の正体が、池にうつったので(↓)

  • 三浦介は難なく九尾の狐を狩った、と伝えられる。」<br /><br />そして、ここにあるその池が「鏡が池」と呼ばれるようになったと看板にありました。

    三浦介は難なく九尾の狐を狩った、と伝えられる。」

    そして、ここにあるその池が「鏡が池」と呼ばれるようになったと看板にありました。

  • (境内図)<br /><br />ちなみにここ「玉藻神社」の、「玉藻(たまも)」は、狐が美しく妖艶な女人に化けて、天皇をたぶらかし(っていうのもなんだが)た時の人間の名前。<br /><br />この物語の所以からすれば、「たまも=狐」なのだから、神社の名前に悪狐を冠するのはどうかと思うのですが、どうなんだろう? 

    (境内図)

    ちなみにここ「玉藻神社」の、「玉藻(たまも)」は、狐が美しく妖艶な女人に化けて、天皇をたぶらかし(っていうのもなんだが)た時の人間の名前。

    この物語の所以からすれば、「たまも=狐」なのだから、神社の名前に悪狐を冠するのはどうかと思うのですが、どうなんだろう? 

  • <br />木漏れ日が落ちるテーブルとベンチ。


    木漏れ日が落ちるテーブルとベンチ。

  • <br />杉材には、新しい芽が一つ、出ていました。


    杉材には、新しい芽が一つ、出ていました。

  • 「九尾の狐」の話に戻れば、<br /><br />ここ「鏡が池」で討たれたとすれば、ここから更に北の“那須町“にある「殺生石(せっしょうせき)」は、どうなるのでしょうか。<br /><br />本来は、九尾狐が果てた地は、那須野、今の那須町とされています。ここではない。<br /><br />「九尾の狐は那須で討たれ、その怨念が、人や動物を殺傷する毒ガスを発する石なって残った」のが「殺生石」というのが、&quot;王道&quot;のならわしなのです。<br /><br />

    「九尾の狐」の話に戻れば、

    ここ「鏡が池」で討たれたとすれば、ここから更に北の“那須町“にある「殺生石(せっしょうせき)」は、どうなるのでしょうか。

    本来は、九尾狐が果てた地は、那須野、今の那須町とされています。ここではない。

    「九尾の狐は那須で討たれ、その怨念が、人や動物を殺傷する毒ガスを発する石なって残った」のが「殺生石」というのが、"王道"のならわしなのです。

  • ま、「諸説あり」ってことで。<br /><br /><br />「玉藻前入門」大河ドラマ&quot;鎌倉殿の13人&quot;で描かれた三浦氏との関係など。<br />https://bungaku-report.com/blog/2022/10/5--.html

    ま、「諸説あり」ってことで。


    「玉藻前入門」大河ドラマ"鎌倉殿の13人"で描かれた三浦氏との関係など。
    https://bungaku-report.com/blog/2022/10/5--.html

  • この神社を訪れたのは、近くに樹齢100年の藤があって“そのついでに周辺の神社でも寄ってみようか“と、そんな理由だったのですが。

    この神社を訪れたのは、近くに樹齢100年の藤があって“そのついでに周辺の神社でも寄ってみようか“と、そんな理由だったのですが。

  • 思いがけず、連日の「九尾の狐」と「三浦大介義明」さん物語巡りになりました。 <br /><br />おしまい。

    思いがけず、連日の「九尾の狐」と「三浦大介義明」さん物語巡りになりました。

    おしまい。

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