狭山不動寺を参拝、ついでに東大和市の丘陵地帯を見て歩き

2023/04/18 - 2023/04/18

以前から気になっていた、西武狭山線西武球場前駅の駅前にある狭山不動寺を参拝してきました。
コロナで一時閉鎖されていましたが、それが解かれたようです。
ついでに多摩湖を渡って対岸の、東大和市の丘陵地帯を見て歩きしてきました。
西武球場駅から西武多摩湖線武蔵大和駅まで約４．５㎞の行程です。

エリア 福生・武蔵村山(東京)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩

昭和５０年（１９７５）、西武グループオーナー堤義明氏が建立しました。
ということで、埼玉西武ライオンズが毎年シーズン開幕直前の３月下旬に必勝祈願を行います。
境内には移築された歴史的建造物が多く、見ごたえ十分です。

狭山不動尊 寺・神社・教会

勅額門。
元、徳川家台徳院一品大相国公（二代将軍徳川秀忠公）の御廟に建てられたものです。
国指定重要文化財です。

狭山不動尊 寺・神社・教会

御成門。
元、東京芝の徳川家台徳院（二代将軍徳川秀忠）の御廟に建立されていたもので、飛天の彫刻や絵画が多く描かれ、朝鮮渡来の天人門と言われています。
国指定重要文化財です。

狭山不動尊 寺・神社・教会

総門。
元長州藩毛利家の江戸屋敷の門を移築したものです。
徳川家ゆかりの建造物が多い中に、なぜ毛利家のものを置いたのか謎に感じます。

狭山不動尊 寺・神社・教会

本堂。
京都東本願寺から移築した七間堂です。

狭山不動尊 寺・神社・教会

第一多宝塔。
大阪府高槻市の、春日大神及び菅原道真を祭神とする畠山神社から移築されました。
慶長１２年（１６０７）に建てられたものです。
埼玉県指定有形文化財です。

狭山不動尊 寺・神社・教会

丁子門。
元東京芝にある徳川家崇源院（二代将軍徳川秀忠夫人、豊臣秀吉の側室淀君の妹）霊牌所の通用門として、寛永１２年（１６３５）三代将軍徳川家光公が建立したものです。
唐様を貴重とした美しい門で、国指定重要文化財です。

狭山不動尊 寺・神社・教会

第二多宝塔。
室町時代中期永享７年（１４３５））兵庫県東條町天神の椅鹿寺に、播磨国守護赤松満男教康が建立したものです。
狭山不動寺には他にもいろいろな建造物があって、見て回りが楽しいお寺でした。

狭山不動尊 寺・神社・教会

狭山不動寺と別れて、多摩湖に向かう途中あった西武ライオンズの室内練習場。
訪問日は平日の午前中とあって西武ドーム（ベルーナドーム）前は人影も無く閑散としていましたが、室内練習場からは球を打つ乾いた音がずっと鳴り響いていました。
隣は二軍が主に利用する西武第二球場（CAR３２１９フィールド）なので、きっと二軍選手が練習していたんだと思います。
観光地でも何でもないのですが、頑張ってるな～と思い載せてみました。

多摩湖を橋で越えて東大和市に入ると程なくある豊鹿島神社。
説明板によると、古くから芋窪の鎮守として信仰を集め、通称「鹿島様」と呼ばれ親しまれてきました。

豊鹿島神社 寺・神社・教会

本殿は一間社流造で、都内に現存する最古、かつ唯一の室町時代に建立された神社本殿です。
そんなに古いと思えない外観ですが、文正元年（１４６６）に建立されたもので、都指定有形文化財です。

豊鹿島神社 寺・神社・教会

豊鹿島神社から青梅街道を東へ向かうとある蔵敷高札場。
高札場とは、江戸時代、宿場や村の中心など人目につきやすい場所に法度や掟書などを木の板札に記して掲げた場所です。

蔵敷高札場 名所・史跡

ごく最近再建したようで、真新しい木で囲われていました。
東京都内には蔵敷高札場のほか、府中高札場の２ヶ所しか現存しておらず、どちらも東京都の史跡に指定されているので、希少な存在なのだと思います。

蔵敷高札場 名所・史跡

高札場をさらに東進して東大和市立郷土博物館。
「狭山丘陵とくらし」をテーマにした、歴史・民俗・自然の３つを柱とした総合博物館です。

東大和市立郷土博物館 美術館・博物館

一番のウリはプラネタリウム。
直径１４ｍのドームは自然豊かな丘陵地にあって異形です。

東大和市立郷土博物館 美術館・博物館

郷土博物館からさらに４００ｍほど東へ向かうと都立東大和公園にたどり着きます。
説明板によると、東京で最初の丘陵地公園として昭和５４年（１９７９）に開園されました。
丘陵だけに起伏に富み、雑木林に覆われています。
「かんじるエリア」「まなびのエリア」「はぐくむエリア」の３つのエリアに分かれているのですが、歩いた限り、何が違うのかわかりませんでした。

東大和公園 公園・植物園

東大和公園の東に隣接する圓乗院。
説明板によると、創建年代は不詳ながら、寺にある歴代塔には賢誉法印（平治元年（１１５９）寂）を始祖という記録があります。

圓乗院 寺・神社・教会

鐘楼門は寛延２年（１７４９）に建てられたものです。

圓乗院 寺・神社・教会

鐘楼門に納められている仁王尊吽形像。

圓乗院 寺・神社・教会

同じく仁王尊阿形像。
どちらも迫力があり、ちょっと気に入ってしまいました。

圓乗院 寺・神社・教会

圓乗院本堂。
現在は不動尊を本尊としますが、当初は薬師如来でした。

圓乗院 寺・神社・教会

武蔵大和駅にかなり近づいた場所にある清水観音堂が今回の終着点。
説明板によると、一説には天明８年（１７８８）に創設されたといわれています。
本尊は正観世音菩薩で、狭山３３観音霊場の１５番札所です。
後で知ったのですが、裏手にある取っ手を外して中を拝見できるようです。

多摩湖の北の埼玉県側も南の東京都側も自然豊かな中に寺社や史跡が点在しており、のんびりとした楽しい散歩を満喫できました。

清水観音堂 寺・神社・教会