2024/01/13 - 2024/01/15
67位(同エリア327件中)
funasanさん
- funasanさんTOP
- 旅行記621冊
- クチコミ18件
- Q&A回答38件
- 4,145,066アクセス
- フォロワー193人
シドニー出航から2日目までは絶好調でした。天気は快晴、我々の体調も万全でした。しかし、3日目から妻の体調が崩れ発熱してしまったのです。幸い彼女の熱は38度前半でとどまっていました。ところが…、1日遅れで(4日目から)私も熱が出てしまいました。しかも39度の高熱です。
クルーズ4日目といえば絶景の「フィヨルドランド国立公園クルーズ」です。偶然なのか、我々の体調に合わせたように天気が崩れ、空は灰色の雲に覆われ、時々、冷たい雨が降ってきました。
乗客の皆さん、それでも防寒してデッキに出て自然の造形美を楽しんでいました。この日は終日下船せず、船上からのフィヨルド観光なので病人にとって救いでした。
私は病をおして時々展望デッキにあがり絶景写真をとってきました。しかし、この日からクルーズのすべての楽しみがなくなり、実質クルーズ入院生活(自室待機)となりました。(涙)
写真:ミルフォードサウンド
《クルーズ日程》
1/10(水)16:00 シドニーを出航
1/11(木)終日航海日
1/12(金)終日航海日
1/13(土)7:00 ~ 16:00 フィヨルドランド国立公園クルーズ
1/14(日)8:00 ~ 18:00 ダニーデン
1/15(月)8:00 ~ 18:00 リトルトン(クライストチャーチ)
1/16(火)8:00 ~ 18:00 ウェリントン
1/17(水)終日航海日
1/18(木)8:15 ~ 19:45 タウランガ
1/19(金)9:30 ~ 20:00 オークランド
1/20(土) 7:00 ~ 17:00 ベイオブアイランド
1/21(日)終日航海日
1/22(月)終日航海日
1/23(火) 6:00 シドニーに到着
私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm
※新著『がん患者よ、旅に出よう!』キンドル版・ペーパーバック版
PR
-
1月13日(土)の朝、バルコニーに出てみると、船は既にフィヨルドランドに深く入っていました。昨夜は高熱で何度も起き、長くて辛い夜でした。
-
今まで何回もクルーズの旅をしてきましたが、船上で体調不良になったのは初めてです。ここで思案のしどころです。船医に見てもらうか、黙って部屋で「自力回復」を目指すか?
-
明らかに夫婦ともに「風邪」の症状です。発熱と喉の痛み、特に私は痰がよく出て夜の眠りが妨げられました。夫婦同時感染を考えれば原因ははっきりしています。
-
シドニー出航の日、クルーズターミナル内のチェックイン待ちの大集団の中で「マスクもせずに」のんきに、うきうきして妻とお喋りして1時間以上待機している間に、風邪のウイルス感染したのでしょう。
-
何しろ世界中から集まってきたクルーズ客達です、どんなウイルスを持っているか分かりません。でも、妻も私も既に新型コロナには感染しており免疫がある、と安心感がありました。
-
それに新型コロナは毒性が弱まり普通の風邪だ~、と思って無防備で大集団に交じっていったのです。これがまずかった。
-
万一のために、体温計、総合風邪薬、解熱剤、そして、酸素濃度を測る「パルスオキシメータ」も持参してきていました。
-
新型コロナの重症患者を見れば明らかなように、コロナウイルスが肺に入り肺炎を起こして酸素濃度が低下すると危険です。高齢者や既往症がある人も重症化リスクがありますが、とりあえず私は(まだ高齢者ではない?)大丈夫、と勝手に思っています。
-
そこで、熱が出た時から常時「パルスオキシメータ」で酸素濃度を測っていますが、98%あります。正常で問題なし。時々咳が出ますが、それは喉の痰を出そうとする咳です。よって、普通の喉風邪なので、放置しても良い。という結論になりました。
-
もし、高熱が下がらず苦しくてしょうがない、また、特に酸素濃度が下がってきたらヤバイですね。即刻、船医にみてもらって救急処置をお願いする必要があります。
-
船医に診てもらうと高額な診療代を請求されますが、それは保険でカバーできるとしても手続きが面倒そうです。また、船医から感染症により「隔離」などという診断が下りたら大変です。誰にも助けを求めず、人知れず、こっそり治す「自力回復」の道を選びました。
-
体調不良になって救われたのは我々の部屋「ジュニアスイート」でした。これを入院中の病室とみなせば、完全に「スイートルーム」です。バス・トイレ付、食べ放題のスイートルーム病室で悪くないですね。
-
部屋の壁に掛かっている大きなフラットスクリーンには多チャンネルの音楽番組があり、「クラシック音楽」がありました。音質もよく、熱で苦しんでいる私の心を癒してくれました。
-
普通のホテルでは湯沸かしのポット(写真)がありますが、客船にはありません。担当クルーに持ってきてもらって部屋で暖かい紅茶・緑茶を淹れて喉をうるおしました。
-
さすがにベッドで寝てばかりでは退屈になります。時々起き上がってテーブルに置いてあるパソコンを開いてネット接続します。メールチェックし、マーケット情報、その他の情報収集します。でも、すぐに体がしんどくなってやめです。
-
1月14日(日)午前8時、ロイヤルプリンセス号はダニーデンに到着です。シドニー出航日から数えて5日目、やっとニュージーランドの地に上陸です。
写真:ダニーデン鉄道駅 -
妻の熱は下がり体調は良くなってきているので、ダニーデン観光に行く気満々です。私も熱のピークは過ぎたのですがまだ微熱があり体もだるいです。
写真:ダニーデン鉄道駅(構内) -
我々はオプショナルツアーには入っていませんので、下船してシャトルバスに乗車してダニーデンの中心部まで行き、自由に観光して帰る、というスタイルです。お金がかからず、何より自由でいいです。
写真:ダニーデン鉄道駅(構内) -
このダニーデン観光を妻1人で行かせる訳にはいきません。私は多少の熱とだるさを我慢して同行しました。
写真:ダニーデンの市街中心部 -
ところが、天気が最悪でした。とにかく寒い!日本の初冬なみ?しかも、冷たい雨まで降っています。これがニュージーランドの夏か?と疑いたくなるくらいです。
写真:ダニーデン市役所 -
あまりの寒さで私はダニーデンの町の中心にあるカフェに逃げ込んで、1人で待機しました。その間、妻は1人でダニーデン観光です。写真は全て妻が撮ってくれたものです。(感謝)
写真:セント・ポールズ大聖堂 -
ダニーデン観光から帰って部屋に着き、温かい紅茶を飲んで一息ついたら急にだるくなり、ベッドにもぐり込みました。そして熱を測って驚きました。38度後半にぶり返していたのです。
写真:オタゴ大学 -
この夜から私の風邪は再スタート、妻は普通に元気にクルーズ生活を楽しむ。という夫婦別生活がはじまりました。
写真:オタゴ大学 -
1月15日(月)午前8時、ロイヤルプリンセス号はリトルトン(写真)に到着です。この日もオプショナルツアーには入っていません。港からシャトルバスに乗ってクライストチャーチの中心まで行き、自由に市内観光です。
-
でも、どうみても私の熱が下がらず観光は無理です。妻も私の様子を見ていて「私1人で行ってくるね。」と言って出発しました。以下のクライストチャーチの写真は全部妻が撮影したものです。感謝。
写真:エイボン川 -
妻の自律性と行動力に救われます。お互い自分のできる範囲で「お好きなように!」これが我が家の夫婦関係の原則みたいなものです。海外でも同じです。
写真:エイボン川にかかる「追憶の橋」 -
私は1人ベッドで横たわりながら、かなり落ち込みました。海外旅行は危険だ、特に感染症は見えないだけに怖い。この船だって、前回のクルーズで複数の乗客が胃腸病にかかったではないか。恐らくノロウイルスに感染したのでは?
写真:アート・センター -
豪華客船クルーズ旅は危険だ。2週間も閉鎖空間に3000人以上の乗客が閉じ込められているので、コロナ感染、食中毒、等が発生したらアウトだ。
写真:アート・センター -
歳とってきたし、体力・免疫力の低下は明らかだ。もう海外旅行やめようか?自宅にいれば何とでもなる。安心感がまるで違う。
写真:アート・センター(内部) -
でも、結局、治すのは自分、体力・免疫力・精神力があれば「自力回復」が早い。無事帰国できたら体を鍛え直すか?そして、リベンジに豪華客船の旅に再度挑戦するか?
写真:アート・センター -
いろいろ逡巡している間に妻が帰ってきました。「あ~、楽しかった」妻の第一声です。この一言に救われました。
写真:カンタベリー博物館 -
その後、2人でビュッフェレストランに行き、甘いデザートと紅茶を飲みながら妻の話を聞きました。体調不良でも冷暖房完備、食べ放題のクルーズ客船は悪くはありません。私のクルーズ入院生活はもう少し続きます。
写真:カンタベリー博物館 -
昔のお話です。実は私の40代は海外旅行と英会話学習に燃えていました。ニュージーランドも2度(北島と南島)1人で観光しました。特に南島が素晴らしかったです。
写真:カードボード カセドラル(仮説大聖堂) -
クライストチャーチからテカポ、マウントクック、クイーンズタウン、ミルフォードサウンドまで、バスを乗り継ぎワクワクドキドキの観光旅行をしました。
写真:カードボード カセドラル(仮説大聖堂の内部) -
当時の私の英語は全くダメで、習いたての英語をめちゃくちゃ使って1人旅しました。この旅でクライストチャーチとクイーンズタウンが好きになり、早期退職して、NZ英語留学しよう!と思いました。学校も選定しました。その当時のNZの物価が非常に安くて(日本経済と日本円が強くて)経済的に無理ではなかったのです。今となってはもう夢破れですが。
写真:カードボード カセドラル(仮説大聖堂の内部) -
参考までに、英語素人私が「英語学習の本」を2冊アマゾンから出版しています。素人だからこそ分かる苦しみや失敗がてんこ盛りです。興味のある方はご覧ください。
舟橋栄二著『英語は世界を開く: 挫折の連続で分かった大人の英語学習法』 Kindle版・ペーパーバック版
舟橋栄二著『大人のためのクアラルンプール英語留学: 高級ホテル滞在!安くて豪華な海外留学のすすめ 』 Kindle版
写真:リトルトン出航
参考:舟橋栄二著『夢の豪華客船クルーズの旅:大衆レジャーとなった世界の船旅』 出版社:22世紀アート( Kindle版、ペーパーバック版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B078LPSDYJ/
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- くまきちさん 2024/02/29 20:46:26
- 船上での療養、お疲れ様でした
- 初めまして
クルーズの旅行記、楽しく読ませていただきました。
海外での旅行は不安もありストレスですよね。心中お察しいたします。
しかし、funasanさんが書かれていたように、確かに船室って飲食は保証されてますし、病室と思うとすごく贅沢ですね!
気の持ちようだと、心強くなりました
この後の旅行記も楽しみにしています
- funasanさん からの返信 2024/02/29 21:41:06
- Re: 船上での療養、お疲れ様でした
- くまきちさん、コメントありがとうございました。
海外旅行中に体調不良になると楽しみが全部なくなって不安が激増しますね。でも、クルーズ船は何日間も同じ客室で寝泊まりできるので、これって“病室になる”、と気が付きました。いい体験になりました。
くまきちさんも年末年始にNZに行かれたのですね。小さな子供さん連れて現地でご主人と再会とはロマンがありますね。しかも、レンタカーを借りて南島のドライブ旅行、たいしたものです。
私も若い時(40代)クライストチャーチからテカポ、マウントクック、クイーンズタウン、ミルフォードサウンドまで旅行しました。バス乗り継ぎの1人旅でした。クイーンズタウンが大好きになりました。その当時の物価が無茶苦茶安くて(日本円が強くて)ここに住みたいと思いました。
もう夢破れですが。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
funasanさんの関連旅行記
フィヨルドランド国立公園周辺(ニュージーランド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ニュージーランドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ニュージーランド最安
315円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
2
36