冷たい霙の中、早春を探しに出かけました～瑞穂・耕心館＆あきる野・小峰公園

2024/02/23 - 2024/02/23

三連休の初日は、あいにくの霙予報。でも逆に、花粉症の私には出かけるチャンスかも。冬に逆戻りしたような冷たい霙が降る中、敢えて早春を感じられるようなものを見に行こうと思い立ちました。
選んだ先は、東京の瑞穂町にある耕心館と、あきる野市にある小峰公園です。耕心館は現在ひなまつりの展示を行っています。また、野草園もあって、そこにはいろいろな種類の早春の花が咲いていました。小峰公園は梅とセリバオウレンが見頃でした。

本日の行程です。まずは車で瑞穂町の耕心館に行き、敷地内にある瑞穂町郷土資料館けやき館の展示を見学します。その後、耕心館の展示を見学し、野草園で花探しをしました。耕心館を出たあとは、ちょっと私的な用事があったのでそれを済ませてから、あきる野市の小峰公園に向かいます。小峰公園では見頃の梅とセリバオウレンを堪能しました。

エリア 東京

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

9：15、瑞穂町にある耕心館にやって来ました。耕心館は10：00開館でまだ開いていないので、敷地内にある瑞穂町郷土資料館けやき館の方から見て回ります。けやき館は9：00に開館します。

瑞穂町郷土資料館 けやき館 美術館・博物館

エントランスを入ってすぐに、感嘆のため息が！
外は冷たい霙が降っていますが、一気に春が訪れたような華やかさ。素晴らしいです。

大小さまざま並んだ七宝まり。

このつるし飾りが本当に大きくて迫力なのです。

かわいい！

なぜかタツノオトシゴ…辰年だから？

…？？？
見たときは「なんだこりゃ？」という気持ちでいっぱいだったのですが、後で調べたところによると、瑞穂町の公式キャラクターの「みずほまる」らしいです。たぬきがモチーフになっているとか。しかし…妖精？

いろいろなつるし雛が展示されていました。こちらは桜のつるし雛。同じ桜でも生地が違うから、どれ一つ同じ桜はないようです。

こちらは小さな可愛いつるし雛。

エントランスの展示を堪能した後は、常設展示も見てまわります。瑞穂町の自然や歴史について、体験型の展示がされていました。瑞穂町で採集した蝶の標本が種類が多くて驚きました。

「多摩だるま」というのがあるのですね。知りませんでした。
江戸時代末期から明治時代初期に、行商で売られていた豊岡(高崎)だるまを真似して作ったのが始まりで、その後多摩地域や埼玉県の入間地域に広がり、農業の副業として作られるようになったそうです。
現在、多摩だるまを作っているのは８軒だけで、そのうちの５軒は瑞穂町にあるそうです。伝統を大事にしている町なのですね。

目のところに金箔を貼るのですね。

古民家の展示もありましたが、そちらにもひなまつりの展示がありました。

靴を脱いで、上がってもいいようです。

瑞穂町のもう一つの産業「村山大島紬」を織るための機織り機。

ひな人形よりも背後の御殿が立派すぎてすごい！

屏風も素敵です。

瑞穂町のお祭りの紹介コーナーでは山車が展示されていました。こういうお祭りが残っている町っていいですね。

常設展示の後は、ひなまつりの特別展示を見てまわりました。１階には歴史を感じさせるひな人形が展示されていました。たくさん展示されていた中で、特に印象的だったのはこのひな人形。
こちらは江戸時代中期(享保)に流行した享保雛の特色を持つ、明治時代に作られた享保雛。なんと、60ｃｍくらいもある巨大な享保雛で、大迫力でした。

２階には現代作家によるひな人形が展示されていました。このような立ち雛が多かったです。立ち雛は場所をとらなくていいですね。

ステンドグラスで作られた雛人形もありました。

けやき館の展示を見終わると、ちょうど耕心館の開館時間になりました。

耕心館 美術館・博物館

耕心館は江戸時代から続く豪農の邸宅で、現在は瑞穂町が管理して、喫茶店や展示ギャラリーとして利用しています。

立派な枝ぶりの梅の木。

土蔵の中にもひなまつりの展示がありました。

豪華絢爛！

耕心館には野草園もあって、早春の小さな花があちこちに咲いていました。
うつむきがちのキクザキイチゲ。

セツブンソウがたくさん咲いていましたが、ちょっと遠い…。

精一杯寄せてみました。
雨のせいか、セツブンソウもうつむきがち。

キバナセツブンソウ。

可憐なバイカオウレン。

露までくっきりと写すことができました。

ミスミソウ。

フクジュソウ。

ツワブキの葉かな？　黄色い水玉模様がラブリーです。

ナニワズ。これから花が咲くのでしょうか？

さて、少々用事があるので、耕心館の見学はここまでにします。

お花が見足りない気持ちだったので、軽い用事を済ませた後、12：13にあきる野市にある小峰公園にやって来ました。耕心館からまっすぐ来れば車で35分ほどです。瑞穂では霙でしたが、小峰公園では雪になってチラチラと舞っていました。
小峰公園のビジターセンターに車を停めさせてもらって、公園内の情報を仕入れます。今が見頃の花の場所等を教えていただきました。

梅が見頃と聞いた通りです。青空の方が映えるのかもしれませんが、誰もいない公園でお花鑑賞も悪くない。向こうの山には霧が立ち込めて、趣があります。

都立小峰公園 公園・植物園

曇っていても華やかです。

杉の子広場にはセリバオウレンが一面に咲き誇っていました。すごい！

可憐なセリバオウレンの花々ですが…

小さな花にピントを合わせるのって難しいですね(汗)

私の腕ではこれが精一杯。

セリバオウレンを堪能した後は、更に園内を散策します。公園内は他の人の気配は全くありません(こんな天気なんだから当たり前！)

ん？　小川の中に何か見えるぞ？

アップで。正面からやや右の辺りの黒っぽいもの…これは、カエルの卵かな？

棚田もありました。

幽玄な眺めですね。

白梅が滝のよう。

苔むした木肌に白梅が映えます。

濡れそぼる紅梅。

公園の外にも梅が綺麗な場所がありました。

冷たい霙の中、早春を感じられる一日となりました。

13：36、ちょっと遅めのランチにしようと、福生市の16号沿いにある「HOOP」さんへ。こちらはベーグルの専門店で、中にレストランも併設しています…が、レストランはすごい行列でした。ランチタイムを外したつもりだったんだけどなぁ。待つ気にはなれなかったので、ベーグルをテイクアウトして、車中で食べることにしました。

Hoop グルメ・レストラン

お土産用に買ったものを撮影。これはゴーダチーズのベーグルです。
私の手のひらがすっぽり隠れてしまうほどの大きさ！　ボリューム満点でした。家で焼いて食べた方がもっちり度が増して美味しかったです。
いろいろな種類のベーグルがありましたが、私の行った時刻では大半が売り切れになっていました。もっと早い時間に行った方が良さそうですね。価格は種類によって変わりますが、いずれも200円～230円くらいの価格帯でした。