2024/02/17 - 2024/02/17
476位(同エリア1330件中)
ソネッチさん
門司港は、石炭の輸出港として発展し、戦前は大陸の玄関口として大いに栄えました。当時の建物が多く残っています。現在は、それらの建物群を中心に、ホテル・商業施設などが整備され「門司港レトロ」と呼ばれる観光スポットになっています。
自宅からはごく近いので、ほぼMY庭状態。幼少期から何度も足を運び、高校は門司港地区の学校に通学。成人してからは何人もの友人や知人を案内しました。が、10年ほど前から一般公開され、観光名所に仲間入りした旧料亭「三宜楼」は未だ訪問していません。
主人の母や姉から門司港にあるレストランでランチのお誘いがあったので、その前に三宜楼を初訪問して、ちょっこっと門司港レトロ地区を散策しました。
※台湾から地理的にも近いことから、大正時代バナナが大量に荷揚げされていた門司港。輸送中に熟れてしまったバナナを独特の口上とともに売りさばく「バナナの叩き売り」が始まりました。 門司港はバナナたたき売りの発祥地と言われています。
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門司港レトロ地区はJR門司港駅周辺に広がりますが、「三宜楼」はそれとは少し離れた「清滝地区」にあります。
清滝地区は、明治大正期は官庁街として賑わい、最盛期は50軒近くもの高級料亭が軒を連ね、「不夜城」とまで言わしめたとか。
観光客向きの路地裏ではないのですが、ノスタルジックな景観を好まれる方には面白い地域です。
通称三宜楼通り。正面に三宜楼が見えます。 -
三宜楼のすぐ近くにあるこのお店。残念ながら閉店してしまいましたが中華料理店「萬龍」です。
私が存在を知った幼少期からすでに年季の入った独特の建物でした。戦前の上海を舞台にした映画に出てきそう。この建物も是非保存して欲しいなあ。 -
道路から見た「三宜楼」 坂の上にあり、当時は門司港だけでなく関門海峡を広く見渡せる最高のロケーションだったそうです。
九州最大級の木造3階建ての建物は昭和6年の建築です。存在感抜群で幼いころ側を通るたびに
「何の建物だろう?中に入ってみたいなあ」
と思っていました。
当時は母もこの建物の正体を知りませんでした。昭和30年ごろに料亭は廃業していたからです。母も、往時の隆盛を知りません。 -
この不思議な建物の正体を知ったのは、遺族が建物を存続できないとして相続を放棄。売却・解体の危機を迎えた平成16年のことです。地元では大きなニュースになりました。
その後、有志が募金を集めて、三宜楼の所有権を取得し、北九州市に寄贈されました。 -
初訪問、ドキドキ。
現在は地元のボランティア団体が管理運営を担い、入場は無料です。 -
一階。「三宜楼のひな祭り」と銘打って雛飾りが飾られています。
右に客間が5室並んでいます。
左が厨房などのスタッフルーム。 -
玄関の廊下にあったコート掛け。
上部小壁の窓がおしゃれ。 -
角部屋の「一の間」から見学をスタートします。
下地窓の細工が細かい! -
部屋に入り、廊下を振り返ってパチリ。廊下の壁には所々竹の腰板が貼られています。
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明るい「一の間」。
床の間もあります。多分、一番よい部屋です。 -
床の間に飾っていた「雛飾り」
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書院の下地窓。
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三宅アサという女性が一代で築き上げた高級料亭「三宜楼」。高級料亭らしい細かなところにまで気配りを感じる装飾が至る所に施されています
特に。各部屋や廊下などに施されている明かりを取り込む下地窓や欄間はすべて違うデザインで40種類もあるそうです。料亭ですから、贅をつくした豪邸ではありませんが、細かな室内装飾が粋で私の好み~。 -
「二の間」
「三の間」「四の間」もほぼ同じ造り。床の間がなくシンプルな部屋です。 -
最後は角部屋の「五の間」
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この部屋は明るくて、小さな「床の間」もあります。
「一の間」に次ぐ部屋だと思います。 -
玄関横に2階へ続く階段がありましたが、廊下最奥にも階段がありました。私たちはこちらの階段から2階へ。
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2階は、百畳間(ひゃくじょうま)と呼ばれる立派な大広間。
上座の床の間。
広間左の廊下に雛飾りがたくさん並べられていたのですが、見事な逆光で撮った写真はすべてボツでした。(涙) -
下座にはりっぱな舞台が設えられています。
かつては、出光興産の創業者である出光佐三や、元総理大臣の佐藤栄作、俳人の高浜虚子など数多くの著名人が訪れました。写真などの資料が3階廊下に展示されています。 -
書院に飾られたお雛様。
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書院窓。
富士山のデザインかな? -
最後に三階へ。
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3階も面白いものがいろいろ。
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復元された電話室。
テレビドラマでお馴染みですね。 -
中にはちゃんと電話も置かれていました。
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謎の階段。立ち入り禁止の札がかけられていました。
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そばの壁にかけられた写真。
階段から屋上に行けるようですね。 -
さて、3階のメインはこの部屋。「俳句の間」です。
かって、高浜虚子がこの部屋で俳句を詠んだそうです。 -
茶会なども開かれたのではないかな。凝った意匠の和室です。
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床の間には、この部屋で詠まれたと伝わる高浜虚子の句と、杉田久女の句がかかっていました。
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往時は、関門海峡が一望の元に見渡せたそうです。
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現在は・・・・。時代は変わりました。
大陸貿易で栄えていたころの門司港といえば、思い出すのは「出光佐三」彼はこの地で出光興産を創業しました。彼らが活躍していた華やかなりし門司港を偲びながら「三宜楼」を後にしました。 -
今回のお出かけの目当ては達成しました。
この後は、門司港レトロ地区を抜けて、義母や母たちとのランチをとるレストランに向かいます。
まず登場するのは北九州銀行。
昭和9年(1934年)に建てられたこの建物は当時世界三大銀行のひとつと言われた旧横浜正金銀行の門司支店として建造されました。 -
現在は北九州銀行門司支店として営業しているので、内部は見学できません。
正面玄関にある2本の円柱が特徴的。
ここからJR門司港駅に向かいます。 -
右手に見えてきたのが「旧門司三井倶楽部」大正10年に三井物産の社交倶楽部として建造された建物です。
一階はレストランが営業していますが、内部見学もできます。確かアイシュタイン博士が宿泊した部屋なども見ることができたと記憶しています。 -
明治24年(1891年)に門司駅として開設されたJR門司港駅。
ネオ・ルネッサンス様式の木造建築で青銅製の手水鉢や水洗式トイレなど、当時としては珍しい内装を現在も見ることができます。国の重要文化財に指定されています。門司港レトロのシンボル的建物です。
前は親水広場になっていて夏季は子供連れで賑わいます。 -
門司港駅から歩いて3分のところには関門汽船の乗り場があります。
お隣山口県下関市唐戸まで乗船時間わずか5分。唐戸はフグで有名な唐戸市場や水族館があるので門司港レトロ観光をされる方はこの船を利用して唐戸に行くのもお勧めです。 -
乗り場を横目にさらに進むと「 旧大阪商船」
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一見、レンガ造りに見えますが、オレンジ色のタイルと白い石を使った建造物だそうです。八角形の塔が可愛くて私のお気に入りの建物です。
建造当時、1階は待合室として使用されていて、海外へ旅立つ人々でにぎわっていたそうです。 -
門司駅前ゾーンからウォーターフロントゾーンまできました。右には土産物屋や飲食店が多数入った海峡プラザがあるのですが、写真なし(笑)
正面の高いビルが黒川紀章設計の「門司港レトロハイマート」高層マンションです。最上階は門司港レトロ展望室になっています。
写真を撮っていて後ろの山の左頂上に特徴的な三角屋根に気が付きました。(地元民ですからね。) -
パコダです。(地元民はこう呼ぶ) 日本で唯一ミャンマー仏教会に認められている寺院で、ミャンマーから派遣された僧侶が毎日平和への祈りを捧げています。
第二次世界大戦中、日本軍兵士たちは門司港からミャンマーなどの戦地へと出兵していきました。その数、およそ200万人以上。戦死者は18万人に達したと言われています。戦後、世界平和の祈念と門司港から出兵して戦死した兵士を慰霊するのにふさわしい場所として、門司港の高台にパゴダが建てられました。
大陸貿易港として栄えた門司港ならではの建物なので、紹介させていただきました~。 -
ハイマートの横に目をやると、歩いて渡れる跳ね橋がちょうど、閉じようとしていました。
「久しぶりに、歩いて跳ね橋(ブルーウィング)渡ろう」
と急いで向かいます。
快晴で、絶好の散策日和! -
途中見た「 国際友好記念図書館」
一階は中華料理レストランです。 -
旧門司税関。明治45年に建築された門司税関の2代目庁舎。昭和初期までは実際に税関庁舎として使用されていました。
今まで紹介した建物はすべて内部観光可能ですが、今回はすべてスルー。外からパチパチするだけです。 -
国際友好記念図書館前の芝生広場の河津桜がもう開花してました。
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暖冬の今年は、すべての花の開花が早い!
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まだ、2月中旬だよ。びっくり。
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跳ね橋(ブルーウィング)到着。
もう、繋がってます。 -
ここで、すぐ横の岸壁に航海練習船「海王丸」発見!
日本丸と並ぶ日本を代表する大型帆船ですね。ラッキーだわ。久しぶりのご対面です。 -
久しぶりにブルーウィングの上を歩きます。
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ブルーウィングの上から関門橋を背景にして海王丸をパチリ。
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橋を渡り切りますと、
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私たちは今回、行きませんでしたが、「海峡ドラマシップ」や「九州鉄道記念館」まで海沿いの道を通って行くことができます。
どちらも子ども連れにはマスト訪問施設。あっ、もちろん、大人も十分楽しめる観光施設ですよ。
門司港レトロ地区は、一日、十分遊べますね~。 -
この後主人は海沿いベンチで休憩。私だけ、しつこく海王丸の接岸する場所まで行ってパチ、パチ。
いろいろ楽しめた門司港レトロ散策だったわ。さあ、よい時間になりました。食事処へGOだ! -
レストランに行く途中、発見した黄色いポスト。りっぱな現役です。
上にバナナまで載せているのが笑えます。 -
ブルーウィングからは5分ぐらい。すぐに到着しました。
今回お世話になったレストラン「百済」韓国風焼肉レストランです。お姉さんたちがランチの予約をしてくれていました。店の前でお母さん、お姉さん夫婦と合流。7名の大所帯ランチです。 -
なので、テーブルの上にはすでに小皿がセットされていました。
これに、 -
上ロースが付きます。(写真は4人前の肉です)
お肉は足りなくて、途中いろいろ追加~。ここの焼肉はめちゃくちゃ美味しいです。 -
焼肉レストランですが、店内はいつもピカピカとっても清潔なお店です。
以前、コリアンの女将が、部屋に匂いがこもったりべたつくのが嫌なので午前中はひたすら掃除をするとおっしゃっていました。なので、開店時間は少し遅めの正午ぴったりです。 -
最後にコーン茶とゆずシャーベット。
小鉢6皿+スープ+ご飯+焼肉+ゆずシャーベット(バニラアイス)
ランチは1500円ですが、1日30食限定です。予約がお勧め。
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