2024/01/09 - 2024/01/09
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ペコちゃんさん
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山仲間との七福神めぐり・・・今回は「武蔵野吉祥七福神めぐり」に7名で出かけました。
武蔵野七福神めぐりと言えば、西武鉄道により昭和6年から始まった所沢~入間~飯能の七福神めぐりが老舗ですが、こちらの七福神めぐりは武蔵野市の商工会議所が主催するイベントで2007年から始まりました。
コースは《 JR武蔵境駅 ⇒ 杵築大社 ⇒ 延命寺 ⇒ 大法禅寺 ⇒ 武蔵野八幡宮 ⇒ 安養寺 ⇒ 井の頭弁財天・井の頭公園 》と6寺社を回り、総距離は約8Km。
長距離なので、1月3日~7日には参拝用の特別バスが運行されますが、我々は歩くのが本業(?)なので約3時間かけて回りました(約2万歩)。
写真は、井の頭池の噴水と井の頭弁財天。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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10時前にJR・武蔵境駅に到着。
南口から歩いて数分の杵築大社に向かいます。 -
今年は第18回の「武蔵野吉祥七福神めぐり」・・・ポスターの下段に書かれた「今回から、参拝ルートが変更になります」が気になったので、よく見たら井の頭弁財天がない・・・恐らく井の頭弁財天が三鷹市にあるため、武蔵野市の杵築大社で祀られている弁天様に変更したのでしょう。
でも折角なので、井の頭弁財天も回ることにしました。 -
<1>杵築大社【恵比寿神・弁財天】
江戸時代初期に、三代将軍・家光の従弟である松江藩主・松平直政がこの辺りを御用屋敷とし、徳川幕府の繁栄と天下泰平を祈願して杵築大社(出雲大社)と稲荷神社を創建。 -
昭和21年に出雲の美保神社より恵比寿様を勧請し、出雲大社の大黒様との二福神を祀る神社となりました。
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大正13年に奉納された狛犬・・・右の狛犬の足元には子供、左の狛犬の足元には鞠。
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二の鳥居の先に拝殿。
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手水舎。
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重厚感のある社殿。
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二の鳥居の右手に聳え立つ「千本イチョウ」・・・樹高25mの雌木で主幹5本、支幹40数本からなり、根元周囲は4.2m・・・生命力を感じる御神木です。
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神楽殿。
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神輿庫に祀られた恵比寿神、右側に大黒様も並んでいます。
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鯉が泳ぐ社務所右手の池・・・池に架かる橋を渡った先に鳥居があり、そこが富士塚の入口になっています。
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この富士塚は、明治14年に近隣22町村の丸嘉講(富士講)によって築かれたもので、入口の鳥居が一合目。
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ここは三合目。
多摩地域では清瀬市にある富士山神社の富士塚に次ぐ2番目の規模で、よくある富士塚と違い、富士山の溶岩で築山されていないのが特徴です。 -
富士塚の山頂には富士浅間神社が祀られており、当時の富士講の歴史を感じます。
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武蔵境通りを挟んで向かい側にも社地があり、ここに弁財天を祀る弁天宮がありました。
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杵築大社から次の延命寺までは2.2kmの長丁場。
玉川上水に架かる「いちょう橋」を渡り・・・ -
井の頭通りを越えて更に歩き、関前三丁目で交差点を右折して五日市街道を東に進むと延命寺があります。
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第五小学校のバス停の所に並ぶ「関前八幡神社」と「延命寺」。
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<2>延命寺【毘沙門天・寿老人】
真言宗智山派寺院の延命寺は、関前村と呼ばれていた当地周辺が開村した1672年頃に、八幡神社と共に創建されたと伝わります。 -
境内入口で亜形・吽形の二体の金剛力士像が睨みをきかしています。
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参道に祀られた寿老人と・・・
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毘沙門天。
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昭和40年に鉄筋工ンクリート造で改築された本堂。
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本堂の内陣。
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本堂前の狛犬。
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本堂右には弘法大師像。
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戦前、延命寺の近くに軍需工場の中島飛行機があったため、周辺に多くの爆弾が落とされ、多数の犠牲者がでました。
これは、1977年に檀家の浄財で建立された「平和観音菩薩像」。 -
像の台座の横には、武蔵野女子学院(現武蔵野大学)付近に落下した250K爆弾の破片が展示されています。
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鐘楼の梵鐘は、明治31年に鋳造された「平和の鐘」。
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延命寺から五日市街道を東に進み、大法禅寺に向かって再び2.2kmを歩きます。
この建物は、1964年設立の「武蔵野東学園」・・・幼稚園から高校まであり、健常児のほか自閉症の生徒・園児を積極的に受け入れています。 -
右手には1984年に竣工した「武蔵野市民文化会館」。
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ここは成蹊学園・・・ワンキャンパス内に小学校から大学・大学院までを擁する総合学園です。
創立者の中村春二(はるじ、1877~1924〉は、池袋・目白に開いた幾つかの学校を、中学時代からの親友・岩崎小弥太の賛助も得て、岩崎家の別荘だったこの地に移転することにしましたが、完成を見ずに急死しました。 -
本館前の見事なケヤキ並木・・・1925年に開校した成蹊学園には、100本以上のケヤキが植えられています。
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<3>大法禅寺【福禄寿】
臨済宗妙心寺派寺院の大法寺は、1633年に現在の六本木で創建され、昭和7年に当地へ移転しました。 -
山門から境内へ。
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右側に祀られた吉祥観音様。
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福禄寿。
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本堂。
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彫刻が見事な手水鉢。
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<4>武蔵野八幡宮【大黒天】
789年に坂上田村麻呂が宇佐八幡大神の分霊を祀り、現在の水道橋附近に創建したと伝わる武蔵野八幡宮・・・明暦の大火(1657)後に水道橋附近(吉祥寺村)の住民が当地周辺に移住し、吉祥寺村を開村するにあたり、村の鎮守として寛文年間(1661~1672)に遷座しました。 -
左側にある道標(みちしるべ)・・・井の頭弁財天の参詣者のために、1785年に建てられたもので、正面には「神田御上水 井之頭辨財天」、左側面には「これよりみち」と彫られています。
もとは武蔵野八幡宮の対角にあったものですが、移設を繰り返され、2008年に現在地に移されました。 -
「手水舎」は、手や柄杓を近づけると自動的に水が出てくる、ハイテク仕様。
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2001年に建立された大鳥居をくぐって境内へ。
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吉祥寺の総鎮守・武蔵野八幡宮の堂々たる社殿。
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武蔵野八幡宮の境内社は一社だけですが、厳島神社・稲荷神社・須賀神社・疱瘡神社・三島神社・出雲神社・大鳥神社を祀っています。
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社の中に、小さな大黒様が鎮座しています。
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<5>安養寺【布袋尊】
1624年に開山した真言宗豊山派寺院の安養寺・・・練馬区にある長命寺の末寺で、隣の武蔵野八幡宮の旧別当寺でした。
(別当寺:神仏習合の時代に、神社を管理するために置かれた寺) -
山門手前の輪廻塔・・・お祈りしながら回すと、一回転で10回お参りをした御利益があるそうです。
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その隣には甲辛(こうしん)供養塔があります。
中央の庚申塔は1665年に建てられたもので、銘文には吉祥寺新田開発に関係の深い人達の名が刻まれ、女性の名が十数人も記されている珍しい塔です。
銘文中の「南無阿弥施仏」は「南無阿弥陀仏」、「甲辛」は「庚申」だと考えられます。
その右側にある馬頭観音には、1719年の銘があります。 -
本堂。
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1773年に奉納された梵鐘・・・竜頭の二本の角が江戸期の特徴を表しています。
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布袋様。
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本堂前の紅梅が咲き始めていました。
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安養寺から吉祥寺駅の方に向かいます。
1974年に開店した東急百貨店吉祥寺店・・・東急百貨店は東横店・日本橋店・本店がいずれも閉店し、唯一奮闘しています。
また吉祥寺に出店した緑屋・伊勢丹・近鉄百貨店も閉店し、今や吉祥寺エリアで唯一の百貨店となりました。 -
JR中央本線と京王電鉄の井の頭線が乗り入れる吉祥寺駅・・・2010年より高架橋耐震化と利便性改善のため改修工事が行われ、2014年に現在の姿に生まれ変わりました。
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吉祥寺駅北口は、いくつものアーケード商店街が縦横に繋がる、一大ショッピング&グルメのスポット。
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このF&Fビルには、1971年から伊勢丹が出店していましたが撤退し、2010年に「コピス吉祥寺」としてリニューアルオープン。
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その地下一階はレストランフロア・・・1972年創業の老舗洋食店『らすぷーる』でランチ。
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ビールと共に美味しく頂きました。
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お腹も一杯になったので、最後の井の頭弁財天に向かいます。
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吉祥寺駅西側のガードをくぐって井の頭公園へ・・・ここに寺社があるとは知りませんでした。
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井の頭池と紅葉とワンちゃんの散歩・・・いい眺めですね。
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「お茶の水」・・・井の頭池は豊富な湧き水に恵まれ、かつては三宝寺池・善福寺池と共に「武蔵野三大湧水池」と言われました。
徳川家康がこの池の湧水を関東随一の名水と褒めてお茶を入れたという伝説から「お茶の水」という名前が付きました。
現在は湧水減少のため、地下水をポンプで汲み上げています。 -
井の頭池に架かる七井橋・・・美しい眺めです。
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<6>井の頭弁財天【弁財天】
井の頭弁財天は、天慶年間(938~946)に関東源氏の祖・源経基が伝教大師の作という弁財天女像を789年にこの地に安置したのが始まりで、その後、1197年に源頼朝が東国の平安を祈願して宮社を建立したとされています。 -
1636年に徳川家光の命によって建立された社殿は、関東大震災で損壊し、現在の社殿は昭和2年に再建されたものです。
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弁財天像は秘仏として12年に1度、巳年にだけ御開帳されるとのこと。
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社殿前の狛犬は1771年に奉納されたもので、彫が少なく造形が極めてシンプル。
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手水舎。
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江戸に入府した徳川家康は上水道の整備を行ないましたが、その水源として選ばれたのが井の頭池で、上水路が神田川です。
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カワウも一休み。
1629年に三代将軍・家光が鷹狩りで訪れた際に、この池の水は江戸の飲料水の源・上水の頭であることから「井の頭」と命名し、池のほとりのコブシの木に小刀で井の頭と刻んだと伝えられています。 -
社殿の裏手には「銭洗い弁天」・・・龍の口から流れ出る水でお金を洗えば、金運上昇!?
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弁天様は見れなかったけど、良いお堂でした。
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アップライトピアノの形をした黒い石碑「ちいさい秋みつけた」・・・作曲家の中田喜直(1923~2000)の生誕90周年を記念して建立されたものです。
「めだかの学校」「夏の思い出」など多くの名曲を残した中田喜直は、昭和20年代前半に三鷹市に居を構え、武蔵野の自然を愛して井の頭公園をよく散策していたそうで、そんな時に生まれたのがこのメロディです。 -
狛江橋を渡って・・・
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井の頭池ボート乗り場を見ながら吉祥寺駅の方に向かいます。
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駅に向かう七井橋通りには、お洒落なカフェや古着屋が軒を連ねています。
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でも今回のお目当ては、北口商店街のダイヤ街にある1951年創業の老舗和菓子屋「小ざさ」・・・羊羹はすぐ売り切れるので最中を買おうと思ったのですが、今日は定休日・・・残念でした。
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で、隣の「吉祥寺 さとう」へ・・・ここも行列の店です。
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これが ” 元祖丸メンチカツ ” ・・・丸型のメンチカツに旨み・肉汁が閉じ込められ、ソースを付けなくてもジューシーで美味しい。
でも1年ほど前までは200円だったのが、今は270円・・・諸物価高騰を感じながら、七福神めぐりが終わりました。
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