パキスタン横断の旅⑤カラチ街歩き　～ジンナー廟、モスク、ビーチとキリスト教会～

2023/12/22 - 2023/12/24

パキスタン滞在の最後はアラビア海に面する、パキスタン最大の街カラチです。国際線も多く就航するからジンナー国際空港はサービスが残念でしたが、12月は気候もよく、タッター・マクリの世界遺産への日帰りの拠点にもなり良い滞在ができました。カラチの街自体はなぜか日本人には見どころが少ないと思われているようですが、個人的にはかなり楽しめました。

エリア カラチ(パキスタン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩 バイク
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

すでにパキスタンでの都市移動は終わっていましたが、カラチのカントメント駅を見に行きました。バスのほうが発着数は多いですが、それでも鉄道の利用者は少なくないようです。

フレアホールはイギリス統治時代に建てられた建築物です。現在は図書館として使われているようです。

パキスタン国立博物館は外国人は300ルピーでした。外国人の訪問者は私だけでしたが・・・。

館内の撮影は禁止だと思っていたら、ふつうに撮影して良いよと言われました。偶像崇拝禁止のイスラム教の国で普通に仏像が町の博物館で見られるのは妙な気分です。

インダス文明、仏教時代以降のイスラム教が入って以降の時代のものの展示も多くあります。館内はそれほど広くはありませんが300ルピー以上の価値はありました。

バーンズ・ロードのフードストリート沿いには食べ物やさんが連なっています。11時前でちょっと時間が早かったせいでまだ準備中のところが多かったです。

パキスタンといえば装飾バス。
Wikipediaには「キンキラバス」の名称で書かれていましたが、マツダ車がベースになっているそうです。

Wazir Mansionはパキスタン建国の父ジンナーの生家です。内部の撮影はスマホも含めできませんでしたが、無料で見学をさせてくれました。

Wazir Mansionの管理人に教えてもらったビーフ・ビリヤーニのお店でランチを食べました。わたしはたまに日本でもビリヤーニは食べますが、さすがに本場のものは美味しかったです。

ポート・グランド・モスクはその名の通り港に近いところにあります。港町としても歴史の深いカラチの重要な礼拝所のひとつです。

メレウェザー時計塔も英国様式のもので約150年の歴史があります。パキスタン国内では英国人は殆ど見かけませんでしたが、その名残を各所で見ることができました。

カラチ・シティ駅の線路沿いでお祈りをしている人たちがたくさんいました。パキスタンでは最大の都市ですが、カラチの魅力はローカルさを感じられるところでもあります。

一般車、バス、バイク、三輪タクシーなどにまじってロバで荷物を運んでいる人も一般道を走っています。これもカラチの街の中心というのがすごいところです。

カラチで最も有名なマーケットであるエンプレス・マーケットも、その建物は目を引く外観をしています。

現状パキスタンを訪れる外国人が少ないということもあり、ガイドブックに載っているような市場でもお客さんは地元の人ばかりです。それほど広くはありませんが熱気が感じられます。

マーケットは、中央アジアや中東、北アフリカなどのバザールほどではないですが、地元の人達の市場を覗くことができてよかったです。観光客ズレしていないのも良かったですね。

Christ the King Churchはジンナー廟にほど近い場所にあります。
イスラム教の国で、外国人の駐在者も現状それほど多くいませんが、それでも街の中にはキリスト教の教会が多数点在しています。

ジンナー廟はおそらくカラチでもっとも有名な観光スポットです。外国人でも地元の人と同じ30ルピーで入場できるのが良いですね。

カラチは12月でも日中25℃ほどありました。マンゴー味のソフトクリームは60ルピーで廟の2倍の値段ですが、購入している人たちもたくさんいました。

ジンナー廟の博物館は別料金ですが、それでも50ルピーで見学できました。ジンナー関係の展示が興味深いです。

ジンナー廟は14時～17時半という微妙な開館時間ですが、ほとんどの人が閉館時間までいました。退場後も周辺は多くの人たちで賑わっていました。

ジンナー廟からジンナー通りを西に少し進んだところにある Imambargah Imam Ali Razaのモスクは外観がとても綺麗でした。ライトアップでその美しさが引き立てられていました。

カラチで最も美しいとも呼ばれるトゥーバモスクは白亜のドームが青空に映えます。ここも無料で入場できます。

トゥーバモスクの内部はカメラでの撮影は禁止でしたが、スマホならOKとのことだったので、内部のドームも撮影しました。ここで話をした人たちはBTSが好きとのことで、韓国の世界での人気をあらためて認識しました。

パキスタン最大の経済都市カラチには高層ビルやマンションも多くあります。良い車に乗っている人もいますし、かなり国民の経済格差を感じました。

モハッタ宮殿はカラチ市内の南の方にある観光スポットのひとつです。ここはスマホも受付で預けるという、撮影に一番厳しいところでした。

カラチで最も有名なショッピングモールのドルメンモールはカルフールや海外発の洋服、化粧品なども入っています。セキュリティも厳しく中でのカメラでの撮影は禁止でした。

ドルメンモール (クリフトン) ショッピングセンター

基本的にクリスマスは大多数の人には関係ないですが、土曜日ということもあるのか多くの人が訪れていました。外国人もごく少数ですが見かけました。

ドルメンモール (クリフトン) ショッピングセンター

昼はフードコートの中華料理を食べました。これで1000ルピーなので、外で食べるよりは高いですが、ボリュームがありお腹いっぱいになりました。

ドルメンモール (クリフトン) ショッピングセンター

ドルメンモールを出て、クリフトンビーチの方に歩きます。この時点で28℃くらい、日差しが強かったのですが、風があり湿気がないので気温ほどは暑く感じません。

ドルメンモールから4キロ歩き、Clock Tower Cafeへ。ここで休憩をしようと思ったら、カフェの営業は夕方からしかやっていないとのこと。諦めて外に出ました。

クリフトンビーチ沿いで海を見ながらくつろいでいました。ラクダやバギーに乗ったり、海辺で遊ぶ人たちを見たり、ネトフリを見たりとリラックスして過ごせました。

アラビア海に沈む夕日も見ることができました。ちょうど沈む頃に現地の人達に声をかけられまくり写真を撮ってあげたりしていましたが、いい思い出になりました。

Chunky Monkey Amusement Parkはドルメンモールとクロックタワーカフェのちょうど中間辺りにある遊戯施設ですが、ここも16時以降に営業開始という、パキスタンの夜行性に合う営業時間となっています。

夕日が沈んだあとも、ビーチは賑わっています。カラチの12月は夜は少し涼しいくらいで過ごしやすかったです。猛暑期は日中40℃超えが普通なようなので大変そうですが。

夜のビーチも車をライトアップさせているので、そんなに暗くありません。ラクダをデコるのもパキスタンならではだそうです。

ドルメンモールに戻ってきて、カルフールでお土産やクリスマスケーキを買いました。中ではWifiも使えるので、配車アプリで配車して宿に戻りました。

ドルメンモール (クリフトン) ショッピングセンター

パキスタンでの最終日はImambargah Imam Ali Razaのモスクを再訪問しました。中には入れませんでしたが、夜とはまた一味違う美しい外観を見られて満足です。

聖アンドリュー教会も外観からしか見られませんでしたが、Jamia Masjid Saleh Saddarの目の前にあり、意外に他宗教が共存できているのがすごいと思いました。

聖パトリック大聖堂はクリスマス・イヴに唯一中まで入れた教会です。ウルドゥー語かシンド語だったのでわかりませんでしたが、ミサも見学できました。

クリスマスはほぼキリスト教徒にしか関係ないようですが、教会ではちゃんとお祝いをしています。

今回カラチの街を数日間歩いてみて、意外と教会が多いことに驚きました。
ただその一方でパレスチナのポスターが貼ってあったり、ユダヤ教には複雑な思いがあるのだと思いましたが。

I?Karachiのモニュメントは、町中の何箇所かで見かけました。ここは宿に近かったのでよく通りました。その後チェックアウトが12時までだったので、ギリギリまで部屋でゆっくりしていました。

宿から空港までは配車アプリでも300ルピーほどだったのですが、時間がすごく余っていたので敢えて路線バスを使って行ってみました。50ルピーで空港まで1キロのところで降りて、そこから空港まで歩きます。

ジンナー国際空港 (KHI) 空港

空港の目の前にあるマクドナルドで時間つぶしをします。Wifiあり、空調ありで、英語でのセルフ・オーダーもできました。

ジンナー国際空港 (KHI) 空港

今回パキスタンで初めて食べたマクドナルド。アラビアマックのセットで約1000ルピーです。

ジンナー国際空港 (KHI) 空港

昼食後、外の芝生で時間を潰し出発の4時間半前くらいにようやく中に入れました。チェックインは特に難しいこともなく終わりました。

ジンナー国際空港 (KHI) 空港

空港内の国際線出発ロビーは狭いです。意外とルピーも使えて、お菓子や飲み物も良心的な価格でしたが、すぐ見終わってしまいます。

ジンナー国際空港 (KHI) 空港

今回エアチャイナを利用した理由は、中国でトランジット入国ができることと、ANAのSFCを持っているからです。
スターアライアンスのラウンジはなかったのですが、航空会社のスタッフが同行してここを使わせてくれました。それまでの手続きがやや面倒くさかったのですが。

ジンナー国際空港 (KHI) 空港

ラウンジは食事・飲み物はオーダー式でした。アルコールはありませんが、ソフトドリンクと軽食、それとこのペンネパスタでお腹を満たしました。
狭くて、かなり混雑していましたが、他にカラチの空港ですることもないので、とりあえず入れて良かったです。

ジンナー国際空港 (KHI) 空港