パキスタン横断の旅①北京経由イスラマバードとタキシラ

2023/12/12 - 2023/12/14

久々の海外はずっと行きたいと思っていたパキスタンに初めて行ってきました。ついでに復路で中国のトランジットビザ免除で久しぶりに北京も観光してきました。
北京経由のエアチャイナで北部のイスラマバードに入り、ラホールなどに寄りながら南のカラチから横断するルートです。最初の3日で首都イスラマバードと、1960年～1966年の間の仮の首都ラーワルピンディ、そして世界遺産のタキシラ遺跡を観光しました。
パキスタン旅行全体として情報が少なく、ガイドブックも日本のものは15年以上前のものしかなく（ジョジョの奇妙な冒険の歩き方という本に少しだけ情報が掲載されているものの昔の情報のままで役に立ちませんでした）、治安面でもパレスチナ問題などもあり不安でしたが、今まで訪れた国の中でも親切な人の数が多く、忘れられない旅となりました。

エリア イスラマバード(パキスタン)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

往路は羽田空港発のCA184便で北京に昼頃到着。復路では24時間以上144時間以内の滞在で入国する予定でしたが、往路はそのまま乗り継ぎをします。乗り継ぎだけの人のほうがやはり多かったです。

北京首都国際空港 (PEK) 空港

北京首都空港のラウンジはスターバックスの上でした。久々のエアチャイナ利用でしたが、機内食がそれなりだったので、ここでちょっとくつろいでいました。
出発は凍結のため1時間近く遅れてしまいましたが、無事その日のうちにイスラマバードに到着できました。

北京首都国際空港 (PEK) 空港

10キロしか離れていないラーワルピンディのほうが安宿が多いのですが、旅行前忙しくて全然下調べをする時間がなく、イスラマバードの宿を予約してしまっていました。
ともかく、最初のパキスタンの街なので街歩きをしてみました。ファティマ・ジンナー公園はきれいに整備されていました。

イスラマバードは1960年代に計画的に作られた街なので街が綺麗に区画されています。高いビルやモールもあり、一般の民家も高そうな家が多かったです。

イスラマバード最大の見所・ファイサルモスクは7万人以上を収容できる巨大なモスクです。
パキスタン旅行を通じて、外国人観光客はほとんど見かけませんでしたが、ここでは中国の方を数人見かけました。

ファイサルモスク 寺院・教会

街の東の方にはRed Zoneと呼ばれる政府関係の建物が多い地域です。
ラホール以南ではたくさん警察のお世話になりましたが、この街の警察は外国人にもけっこう厳しい対応でした。。

メトロバスと呼ばれる、専用の車線を走るバスに乗って10キロほど南のラーワルピンディの街に移動しました。観光地はありませんが、イスラマバードよりも活気がある街です。

イスラマバードとラーワルピンディは、イメージ的にニューデリーに対するオールドデリーのような感じでした。
まだこの日は来たばかりでしたし、ファイサルモスク以外に外国人もまったく見かけなかったのでびくびくしながら歩いていました。

イスラマバードに戻ってきました。パキスタン記念碑を遠くから眺め、この日は明るいうちに宿の方に戻ることにしました。

パキスタン モニュメント モニュメント・記念碑

初日の夕食はキーマカレーを食べました。
パキスタンではインドほどどこでもカレーばかりということはなく、滞在中もいろいろなものを食べました。

翌日は世界遺産のタキシラ遺跡に行ってきました。パキスタンには2023年時点で6つの世界遺産がありますが、ひとつはアフガニスタンに近いため治安的に行きづらいため、イスラマバードから1時間弱で行けるここの仏教遺跡はありがたいです。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

タキシラ遺跡を構成するうちの一つダルマラージカー・ストゥーパは、かのアショーカ王ゆかりの遺跡です。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

各移籍では常駐のガイドさんが勝手に声をかけてきます。ただ他の国のように法外な金額は要求してきません。20から50ルピーくらいでよいみたいです。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

このシルカップも世界遺産の構成要素のひとつです。ここではガイド必要か聞かれて、必要ないと答えたらあっさり引き下がってくれました。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

シルカップは都市遺跡だったようですが、ほとんど遺構が残っていませんでした。一応英語の看板はあるのでガイドさんなしでも困ることはありません。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

モーラマラドゥ・ストゥーパは個人的にはタキシラで一番印象に残っています。ここと、シルカップ、ダルマラージカーは500ルピーの共通券で見学できます。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

ここは、普段施錠されているところをガイドさんが開けて見せてくれるので、少し多めにチップを渡しました。ガンダーラ美術をよく知るには良いところです。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

普段は保護されているだけあって、状態も比較的良いガンダーラ美術のものが見られます。アフガニスタンや、パキスタンの世界遺産タフテ・バヒーにはなかなか行けないので、ここで見学できたのは良かったです。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

モーラマラドゥは敷地自体は広くはありませんが、タキシラ遺跡の中ではやっぱりいちばん良かったです。
このあと、ガイドさんにジョーリヤーンに行きたいと話したら、近道を教えてもらいました。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

モーラマラドゥから近道を教えてもらったおかげで20分くらいでジョーリヤーンに着きました。丘の上にあるこの遺跡は別途500ルピーがかかるとのことだったので結局入場しませんでした。今思えば入場すればよかったです。

Taxila Ruins 史跡・遺跡

ジョーリヤーンから、最初に車を降りた博物館の方まで戻ります。途中オレンジがたくさん売られていました。

タキシラ 史跡・遺跡

博物館はまた別途500ルピーかかります。外国人は、地元の人20ルピーの25倍の料金ですが、日本円で考えるとそんなに高くはないです。

ラキシラ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

今回は博物館の入場もしました。本当は写真撮影は駄目らしいのですが、撮影していいとガイドさんに言われます。そして後でチップを要求されますｗ

ラキシラ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

イスラマバードに戻ってきました。帰りはバスで戻ってきたのですが、なぜかお金はいらないと言われました。パキスタンでは、以後も無料でご馳走になったり、乗り物に乗せてもらったりが何回かありました。申し訳ない気持ちもありましたが、嬉しいです。

イスラマバードでの最後の夕食はピザを食べました。
パキスタンではバーガーや、シュワルマ、ピザなどもポピュラーみたいでした。