好久不見、台北。

2023/11/30 - 2023/12/03

渡航禁止が明けて満を持して4年ぶりに好朋友と台北へ行ってきました。
コロナ禍期間、悶々と彼の地に思いを馳せてあそこにも行きたい、ここにも行きたいとあれこれ考えていましたが、3泊4日はあっという間に過ぎてしまいました。
暫くいかないうちに新たな高層ビルが増えましたが、松山空港へ降り立ってすぐ懐かしい中華圏特有の匂いを感じるとともに、MRTの車窓からは年季が入った建物が目に入り始めて、一気に懐かしさが襲ってきました。
年甲斐もなく?級グルメを楽しみたいという旅でしたので食い物の写真ばかりになりましたが暇つぶしにご覧ください。

エリア 台北(台湾)

成田までは耐えられないので羽田を選びました。フライトもいつものBR189で。

11月30日：
台北 松山空港着。まずはNT$へ換金した後に中華電信のSIMカードを購入。共に到着ゲートを出てそのまま真っすぐ行けばすぐ見つかりました。4年前はNT$1は4円くらいだった気がしますが今や4.7円ですので目減り感が相当あります。いや、4年間貯金してきたんだからいいんだ、と気を取り直し出発進行。因みにSIMカードは3日間でNT$100分の電話とネットは使い放題コースを選択、カードの交換もあちらでやってくれて5分もかからず超楽ちんでした。
もうひとつ、期間限定で事前にオンラインでの登録が必要でしたが、入国者を対象としたくじ引きをやりましたが、残念ながら大外れでしたが「SEE YOU NEXT TIME.」とにこやかに言われ悪い気はしなかったです。空港でやることはこれで完了したので松山機場駅で悠々カードへチャージしてからホテルに向かいました。

今回も前回と同じサンルート台北（中山國小駅と民権西路駅のちょうど中間地点）に宿泊しました。皆日本語が達者で助かります。

荷物を置いてホテルから3分のところにある黄記魯肉飯へ。おやつ程度に留めるべく今回は魯肉飯（小）、魯蛋、蛤スープ、烏賊のつみれスープと野菜の餡かけをオーダーし、朋友とシェアしました。魯肉飯も魯蛋もあの独特な五香臭さは無し、甘じょっぱさも絶妙でペロッと平らげました。他のメニューもお勧めできるものでした（日本人とわかると日本語メニューを見せてくれます。但し日本語での会話はできません。）。

黄記魯肉飯 アジア料理

ここ清潔感あり好きなんです。

黄記魯肉飯 アジア料理

その後はリージェント台北近くにある「森スパ」で1時間半の指圧を堪能。体格のいいお兄ちゃんが担当してくれましたが予想を上回る本格的施術で、正直言って気持ちいいというかんじじゃなくかなり痛かったのですが、施術が終わるとなんと持病の腰痛が嘘のように消えていました。（但し、帰国後3日したら元通り腰痛が復活）
嬉しくなってNT$200の小費（チップ）をあげたら喜んでくれました。。施術後にはこんなおしゃれなサービスもありました。

指圧の次はお待ちかねの夕食。林森北路の梅子餐店へ行きました。まずは台湾ビールの「１８生」と何は無くてもシジミのしょうゆ漬けをつまみに乾杯。他には茹海老、牡蠣入り菜哺蛋（台湾オムレツ）、ヘチマの餡かけ（これは微妙な味でしたので次回は無し）、最後に〆の担仔麺をオーダーしましたが、これだけは調味料を入れ忘れてんじゃないか？と思うくらい薄味で前回の方がはるかに美味しかったので残念。紹興酒はちょっと奮発して陳年物にしましたが、温めたこれにレモンスライスを入れて飲むのはやっぱり最高でした。

台湾オムレツ、これが一番美味かったかな。

蜆のしょうゆ漬け、ニンニクが効いていてビールに合う合う。

初日の最後は20年来のお付き合いのある昭和レトロ満載のバーへ。
昔は日本人駐在員の憩いの場でしたが、時代は変わり今や地元の方々ばかりで日本人客は1割いるかいないかという感じでした。ここかなり高いお店ですが、若者がほとんどで、みんなよくこんな金額払えるなあ、と思いました。

12月1日：
この日は朝食は抜いて台北駅から市内中心地をぐるりと巡るホップアップバスのRED LINEに乗りました。所用時間は一時間未満、NT$300/人。コロナ禍前は一時間に一便あったんですが、今は大幅に間引きされ一日三便しかありませんので第一便の９時１０分発に乗りました。台北駅～西門町～永康街～台北101～南京東路～台北駅というコースです。小雨がずっと降り続いていましたが、まあ濡れずに街観光できるので効率的だと思います。
一番乗りだったので最前列が確保できたのは良かったのですが、後ろの某国からのグループが過剰にはしゃいで煩かったのが少々残念でした。途中４年前には建築中だった台北アリーナ（国父紀念館の対面にある小巨蛋）が完成しているのを見て時の流れを実感しました。

台北駅 駅

駅のコンビニ。朝食まだだったんですが、友人が「食道楽の台北まで来てコンビニのものなんか食えるか」と意地を張るので仕方なく我慢。

昼は鼎泰豊 新生店で。整理券をもらって約20分待ち入店しました。今回ここでどうしても試したかったのがトリュフ入り小龍包でした。1個でNT$90（≒420円）とはべら棒な価格ですが、ここは思い切って普通の小龍包（8個だったかな？）＋炒飯に加えてトリュフ入りを2個だけオーダー。う～ん、こんな感じか、というのが正直な感想です。もちろん美味しいんですがコスパを考えれば普通の小龍包をたくさん食べたほうがいいと思いました（これあくまで私見です）。
それと台湾のレストランには酒類を置いていない店が多いんですが、ここにはあります。
でも瓶ビールが1本NT$180（約9百円）って、そりゃ高すぎだろ、っていいたくなります。が、まあ、接客態度、店の清潔感もピカ一で世界的に名声を得ているので仕方ないのでしょうが。なお、ほとんどの地元民がいく食堂では酒の持ち込みも可（しかもタダです）が、確認したわけではないので定かではありませんが、さすがにここではダメでしょうね。

30分くらい待って入店できました。友人はもっとローカルっぽいところでいいんじゃないか？といいましたが、どうしてもトリュフ入り小包龍包というやつを試したくて画を通させてもらった次第。でも一個90元って(;'∀')。ちなみに写真はスタンダード小龍包です。

鼎泰豊 (新生店) アジア料理

炒飯は定評通り上品なおいしさでした。

鼎泰豊 (新生店) アジア料理

午後は自由行動となり、永康街から師大路方面を散策。この大學、ドラマ「路」にも出ました。

その後朋友と別れて午後は夕食まで自由行動となりました。
台北に来ると必ず訪れる永康街と青田街を2時間ほど散策しました。雨で且つ金曜日の午後ということもあり永康街は空いていました。青田街は木々が生い茂る高級住宅街なのでいつも落ち着いて散歩ができます。日本統治時代には台湾大学の教授が多く住んでいたとのことで和風建築街として有名ですが、最近では喫茶店やアートスペースとして大事に遺産が受け継がれています。日本だったらScrap & Buildで大きなマンションなんかになっちゃうと思いますが、ほんとにありがたいことです。
ここは昔日本海軍の接待所だったそうです。約30年前、私はここの前にあるマンションを宿舎として会社の仲間と一年ほど住んでいたことがあります。

台北に来るときには必ず立ち寄る場所ですが、マンション群の中にこうした和風建築が残されています。なんで台湾まで来て、と言われるかもしれませんが、どうしても来てしまいます。

青田七六 和食

１２月２日：
朝食はホテルから7分歩いて農安街の洪記豆漿大王で鹽豆漿、葱油餅（加蛋）、鍋貼（焼き餃子）をオーダー。ここ24時間営業でしかもコスパ抜群で旨いのでとても気に入りました。基本地元民のご用達店でしょうが日本人観光客もちらほら見かけました。ショーケースに料理は並んでいるので食べたいものを指で指し示せば大丈夫です。

洪記豆漿大王 地元の料理

たっぷり食べた後はタクシーで台北駅へ向かい、今回の度のメインイベント、鳥來観光に。朝８時半の路線バスを使いましたが、事前にネットで行き方を予習したにもかかわらず、全く分からず駅近くのターミナルにいた職員の女性に聞いたら、「ここじゃない、あそこにＸＸＸＸＸって書いた看板が見えるでしょ、その向かい側に停留所にありますよ。」と（不愛想ながらわざわざ屋内から一緒に外まで来てくれて）言われ、時間が迫っていたので大急ぎで５分ほど走っていったら漸く見つかりほっとしました。すると予定時刻より５分早く目当てのバスが来たので飛び乗ると、すぐに急発進しました（時間厳守はやはり日本だけのようです）。早めに着いてよかったです。。。
途中新店で停まると大勢の客が乗り込んできて満席になりましたので、もしバスで行くならばやはり台北駅近くから乗るのを強くお薦めします。料金も片道45元（210円）くらいでしたし。

レストラン街がありますが規模小一時間で目的地に到着。台北の喧騒とは全く違いかなり峻険な山に囲まれた秘境という趣きです。かれこれ30年前に来たことがあったような記憶がありますが、ほとんど覚えていませんでした。は小さかったです。

まずは老街を歩きましたが、規模は小さく30分で回りきってしまいました。その後、トロッコがあるのでそれに乗って有名な滝を見に行こうといったのですが、その駅は急な階段を上らないといけないので朋友はもう歩きたくないとダダをこね始めたので、単独で行きは徒歩で、帰りはトロッコで行くことにしました。片道20分くらいでしたでしょうか、左手に渓流を眺めつつの平坦な道だったので気持ちよく歩けました。一本道なので迷うことなく滝に到着、なかなか壮観で10分ほどぼーっと眺めてから帰りはトロッコに乗りましたが、5分くらいしかかりませんでした。

ただの階段ですが、こんなん好きなんです。

駅前にあるコンビニのベンチで待っていた朋友と再び合流し昼食に向かいました。
老街に数件あるレストランのひとつに入ったらオープンエアーのとても眺めのいい席に通してくれました。日本語は全く通じませんが写真付きのメニューでしたので名物だという川海老の唐揚、珠ねぎ炒めの他、蛤炒め、ビーフン、炒飯をオーダー。特に珠ねぎ（玉ねぎではありません。奥の左に映っている皿がそれ）という、小さな長ネギの白い柔らかな部分だけでできているような野菜で、ビールのつまみにももってこいでしたのでとても気に入りました。
炒飯は、正直「U～n」でした。

満腹になり、昼からビールを飲んで睡魔も襲ってきたのでバスで台北に戻ることにしました。バスは20分間隔で出ていますが、早めに並ばないと座れないほど混んでいました。なお、鳥來付近はいろは坂のように曲がりくねった道で運転もかなり乱暴なので乗り物酔いしやすい方はお気を付けください。台北駅へ帰着後は自由行動とし、私は久しぶりの中正紀念堂へ、朋友はホテルで仮眠、中正紀念堂の後、私は家族への土産のパイナップルケーキを買いに地下鉄の南京三民駅にある佳徳へ。ここは入店制限するほどいつも混んでいますが、今回は10分くらい並んで買うことができました。目的が達成できてほっとしたら急に眠くなってきたため私もホテルへ戻り帰国へ向けて荷物の整理をすることにしました。

中正紀念公園 広場・公園

この日は児童書の古本市がやってました。

これまでの何回もここは訪れましたが中に入ったのは初めてでした。これは蒋介石さんの乗っていたキャデラック。
奥さんだった宋美齢さんの影響でしょうか、アメリカ好きだったんですね。

二人ともすでにシニア世代にて疲れ気味だったのでこの日の夜はホテルの近くで済ませることにして雙城街の屋台飯屋に酒を持ち込んで即席宴会にすることにしました。

どうしても紹興酒が飲みたくて数件のコンビニを廻りましたがいつも飲んでる種類が見当たらず店員さんに聞いても「売り切れたか、もともと置いてなかったかも。うちにはないのですみませんが他の店にいって聞いてみてください」と。いくつか廻ってもやはりないのでビールだけにするか？とは思うも一本いつもの紹興酒に似たようなボトルの「黄酒」というのがあったのでダメ元でそれも買いました。
屋台街を一巡し、その中で旨そうな鶏の唐揚を先ず買い、それからスチール製の簡易テーブル席がある小龍包の屋台で一人前を買って二人でシェアして試すと、これがメチャクチャ旨いので、急ぎもう一人前オーダーし持ち込んだビールで乾杯。他の店で買った唐揚もつまみにして二人ともご満悦となりました。ビールがなくなったので例の貴酒を取り出し恐る恐る舐めてみると、なんと紹興酒のあっさりバージョン、大正解でした！あまり長居できる雰囲気ではなかったので持ち込んだ紙コップでがぶがぶ飲み干してしまうと昼間の疲れが一気に出てきて二人とも「もう寝るか」ということでホテルに戻りました。
それでもまだ21時頃だったので、なんとなく時間がもったいない気がして、私だけでホテル周辺を散歩しに行き、まだ何か食えるな、と思いたまたま見つけた髭張の魯肉飯屋に飛び込んで小碗を掻き込み超満腹でホテルに帰って就寝となりました。

雙城街夜市 散歩・街歩き

12月3日：
帰国日の朝、ひとりでまた洪記豆漿大王へ行き鹽豆漿と揚げ肉まんをオーダー。
朝食を終えホテルに戻りチェックアウトして荷物を預けました。これで準備万端、最後の市内巡りとして、①総統府②桃源街③中山堂③SOGO付近を駆け足で巡りました。
昼は南京復興駅のブラザーホテルの飲茶で〆ようと思っていたのですが、11時頃に行ったらすでに大行列ができていたので諦め、朋友お薦めの永康牛肉麺にチェンジ。こちらも人気店ですので20分くらい待ちましたが無事入店、紅焼牛肉麺（大）と肉おこわを食べましたが、牛肉は相当煮込まれていると見えて口に入れると自然とほろほろと砕ける感じで、スープも適度に辛く美味でした。これは日本では味わえない味です。ただ（大）だと麺が多すぎて食べきれず残してしまい（小）にしとけばよかったな、と少々後悔しました。
その後14時までにホテルに戻り荷物をピックアップしサニーヒルズにパイナップルケーキを買いに行くので、ということで朋友も一緒に松山機場駅へ向かいました（朋友はあと二日滞在）。

中華民国総統府 建造物

総統府から近い桃源街。このエリアには昔ながらのウマい牛肉麺屋さんがあり以前食したことがあります。この写真は肉まんじゅう屋さんですが昔から行列できています。（写真は朝の準備中のものなんで誰もいませんが。）

これも日本統治時代の建物。

ここ第二次大戦で日本軍が降伏した所です。いかにも日本建築の風情で好きなんです。時間が許せばここにある喫茶店にも入りたかったなあ。

中山堂(旧台北公会堂) 劇場・ホール・ショー

中山堂(旧台北公会堂) 劇場・ホール・ショー

中山堂(旧台北公会堂) 劇場・ホール・ショー

空港で離陸を待つ間、今回の旅を振り返ってみましたが、用意周到なつもりでもやはり想定外のことは色々あって予定通りにはいかないな、と言うのが実感です。特に有名店の予約は必要で、飛び込みで入れるなんて考えてはいけなかったです。その代わりに飛び込みでも十分美味しい料理にありつけるのが台湾。個人的には久しぶりの魯肉飯だけでも十分満足しました。

台北松山空港 (TSA) 空港