2000/11/02 - 2000/11/02
150位(同エリア148件中)
リュックさん
11月2日
英国滞在11日目通算走行距離 2050km
シェイクスピアの生家のあるStratford- upon- Avon
からCotswoldの村々を訪ね、Bourton-on-the-wate
に戻る。
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昨夜来の雨もようやく収まり、久しぶりに日が差す明るい朝を迎えた。
ホテル前の川は増水し、一部道路まであふれていたが、
少し水位が下がった。
テレビのレポーターがカメラ持参で来ていた。 -
Stratford- upon- Avon
昨日素通りしたシェイクスピアの生家のある
Stratford- upon- Avonを見学後、
Cotswoldの村々を訪ねる。
Bourton-on-the-waterからStratford-upon-Avonまでは
昨日通った道を北上し1時間ほどで着いた。
町の入り口にある駐車場に車を置きシェイクスピアの生家に向かう。 -
Stratford-upon =Avonの案内
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比較的新しい無機質な建物の間にぽつんと
木骨組の二階建ての家がある。
壁は茶色。ここがシェイクスピアの生家。
荒天続きのシーズンオフでおまけに平日の為か
観光客はまばら。
入り口は右隣の真新しい近代的な記念館から
シェイクスピアの生家に入る。
生家はなかなか立派で部屋数も多いが世界的に
有名な作家の家としては質素。
付近の家並みと異なる建物
シェイクスピアの生家。当時は中流の家とか。 -
当時の生活を再現、保存している。
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シーズン中は混み合うであろう。誰もいない。
静かに見学。 -
町並み
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Avon運河に係留された観光船はカラフルで
鰻の寝床の様に長い船体で狭い運河を通行するのに
丁度良く設計されている。
時間があれば1日ゆっくり船旅としゃれ込むのも悪くはない。 -
シェイクスピアの生家前の土産物屋。
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Stratford-upon-AvonからB4632で
チッピング・カムデン、ブロード・ウエイ、スノーヒルなどの
Cotswoldの村々を訪ねる。
Cotswoldsの町?集落?に来た。 -
Cotswold Wayの案内版。
良く保存している。
Cotswold地方は14世紀以降産業革命から見放され、
現在に至るまで何ら近代産業の手が加えられず当時の姿が
そのまま残っている化石の様な村々だ。
蜂蜜色の石で造られた家。
屋根は石や茅で葺いたおとぎ話の絵本にでる挿し絵のようだ。
カメラを何処に向けても絵になる。
名所・旧跡めぐりと言うより時間を掛けゆっくり村々を散歩して、
疲れたら、小さい入り口のドアーを押してバーに入り、
暖炉の傍に席を取り、スコーンとティーで一服するのも良いだろう。 -
はちみつ色の家、Cotswoldsの代表的な風景(絵葉書より)
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夕食の用意だろうか、チムニーから煙が上る。
人影なし、行き交う車もなし。
静寂そのもの。
Cotswolds
広い丘陵地帯に点在する Cotswoldの村々を訪れるには
車以外に交通手段が無い。
電車、バスとも殆ど利用価値がない。
丘陵地帯の道路は片道1車線で見晴らしが良く、
道路標識が整っているので迷う事はなく快適なドライブが楽しめる。
ただ、気を付けないといけないのが急に飛び出してくる雉の一家。
道路のあちこちに運悪く交通事故に遭った雉が轢かれたままで
道路に横たわっている。可哀そう。 -
Broadwayが近いSnowshillの村。
キジの親子が一列になってお散歩。たびたび出会った。
英国の町を訪ね感ずることは「古さを維持する」事の苦労を
英国人は厭うことなく楽しんでいるようだ。
特に、Cotswoldの村は古くは13世紀頃からのものが残され、
当然残す為に、それなりに修復をしなければ残らない。
痛んだ箇所を直せばそこだけ目立つ。
そこで周囲と同じ状態になるように工夫をしている。
修理ではなく、修復である。
村の雑貨屋さんに入ってみると古い形に復元した家の部品が
所狭しと置いてある。
これで壊れた部品を交換してもなんら違和感がないのだろう。 -
かやぶきの屋根。
Thatched Cottageという。
草、わら、萱などでふいた屋根の家を言う。
イギリスらしい田舎の原風景。 -
St. James Church
15世紀建造でゴッシック様式。
垂直な塔は見事。 -
Chipping Campden
ハニーカラーの町並み。13~14世紀羊毛で栄えた。
ハイストリートの中心に切妻屋根とアーチが特徴のマーケットホール。
Chippingは古語で「マーケット」の意味。 -
当時ここでマーケットを開いた。
今は使用していない。 -
17世紀までここで乳製品の商取引も行われたマーケット。
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Broadwayにある羊毛製品を売る洋品店。
ここでセーター(もちろん100%ウール)を買い求めた。
19ポンド(3000¥程度)、
ロンドン市内では19~20ポンドで売っていた。
日本で買ったら1万円近くするだろう。
セーターは太い毛糸で編んだ厚手のもので、
20年近く来ているが型くずれせず、しっかりしている。 -
Cotswaoldsの中心地。
中世から交通の要として栄え、駅馬車が発達した。
華やかな気品のあるBoardway.
名前の通り町の中央に一本の広い道路がある。 -
Broadwayの町並み。
アメリカのBroadwayもここに住んでいた人たちが
名付けたのだろうか。 -
イギリスに侵攻したローマ軍の兵士たちは冬の寒さに震えあがり、
良質で温かい毛織物の軍装が欲しかった。
ローマ人はこの地が牧羊に適していると見抜き地中海から
毛足の長い羊を導入し、寒さに強い地方の羊とかけ合わせ
コッツウォルズ羊を開発。
14~17世紀に羊毛と織物の輸出でこの地は栄えたが、
18世紀の産業革命時代に工業化されず、時代の波にとりのこされ、
当時の姿を今日に残している。 -
朝夕食後のお茶は暖炉の前。快適。
暖炉の脇で本を読みゆっくりティーを楽しむ旅人がいた。
お茶を飲んだらさっさと出掛けるわれわれをみて
彼らは不思議がるかもしれない。
Cotswoldsの村は何処を訪れても裏切られない。
何かをわれわれの心に残してくれる。
機会が有れば再度、もっとゆっくりここで過ごしたい。
夕刻、宿に戻り夕食を取った。
ダイニング・ルームには一組の若い家族連れとわれわれのみ。
彼らはLondonから一泊の休暇を楽しむ為にここに来ているそうだ。
退職後、時間が出来たので、
英国各地を旅行していると言ったら
われわれもいつかはそうして日本を旅行したいと言っていた。
テーブルに灯された蝋燭がほの暗く辺りを照らしとても静か。
食後は暖炉のある別室でティーを楽しむ。
何とも優雅なCotswoldの滞在であった。
静かなイングランドの田園地方も今夜が最後になった。
続く
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