東北史跡と食い物巡り旅3(松島、塩竈、多賀城、仙台)

2023/12/13 - 2023/12/13

観光よりは食い物をメインとした旅でした
1日目は岩手県の一関泊
2日目は宮城県の気仙沼泊
3日目は宮城県の仙台泊
4日目は新潟県の新潟泊
写真は3日目に訪れた多賀城近くにある荒脛巾(アラハバキ)神社の鳥居

エリア 宮城

気仙沼で宿泊した大鍋屋の朝飯
めずらしく宿で朝ごはんを食べる

大鍋屋本館 宿・ホテル

宿のすぐ後ろの安波山 展望台からの気仙沼の朝の景色
暖流の黒潮と寒流の親潮が交わる全国でも屈指の好漁場の気仙沼
夜到着して朝出発とは名残惜しい

安波山 自然・景勝地

旅3日目の軌跡
気仙沼から南下して松島、塩竈、多賀城、仙台へ
塩竈の「竈」の字は私も変換できるから入力しているだけで書けませんが個人的には竈の字を尊重したいと思っているのですが必ずしも支持を得られていないようで詳しい経緯は塩竈市のHPを…
https://www.city.shiogama.miyagi.jp/soshiki/6/1082.html

車で移動して日本三景の松島に到着
どんより曇り空

松島のシンボル五大堂からの眺め
五大堂も坂上田村麻呂がルーツと言われる

こちらが五大堂(国重要文化財)
伊達政宗が1604年に再建したもので東北地方現存最古の桃山建築
これからゆく瑞巌寺の境外仏堂である

瑞巌寺への参道
至る所に洞窟があり松島は古来から供養の地であったようです

瑞巌寺は四寺廻廊ポイントなので御朱印をいただいた…四寺廻廊は「天台宗」の座主であった慈覚大師円仁ゆかりの寺院巡りなのにココだけ「臨済宗」なのだ
写真は国宝の瑞巌寺 庫裏

国宝の瑞巌寺 本堂　内部は撮影NG
次の寿司屋の予約時間が迫りあまりゆっくりできなかった残念

塩竈に到着　塩竈は日本一寿司屋の多い港町とのこと
その中でも知名度抜群そうなすし哲で昼飯

すし哲 本店 グルメ・レストラン

こちらのすし哲物語で一通り握ってもらい

すし哲 本店 グルメ・レストラン

追加のイワシ

すし哲 本店 グルメ・レストラン

追加の閖上(ゆりあげ)の赤貝、日本一と称される赤貝をいただいた
本体とヒモの2貫で1人前になる(写真は2人前)

すし哲 本店 グルメ・レストラン

陸奥国一宮のひとつである鹽竈(しおがま)神社に車で移動
高台にあり松島湾が見えます　平安時代から知られる鹽竈桜(国の天然記念物)が咲く雅な時期に再び訪れたいものです

鹽竈桜ではありませんが季節外れに咲いている桜がいました

志波彦神社から参拝します 写真は神門
鹽竈神社と同一境内にある神社で明治7年に仙台市宮城野区岩切から遷座された
式内社で名神大社と由緒格式はバツグン

志波彦神社 寺・神社・教会

志波彦神社拝殿　神社のHPによると志波とはシワ、端を指す言葉で大和朝廷の勢力圏の端を意味し勢力の拡大とともにシワが移動していったことから栗原市志波姫や岩手県紫波郡と北進したものと思われるとのこと
志波彦神は元々の土着神とも考えられるが詳らかではないよう

志波彦神社 寺・神社・教会

つづいて鹽竈神社を参拝します
門をくぐり正面にあるのが左右宮拝殿(さゆうぐうはいでん)二つの拝殿がくっついており2柱の神様が御座す
向かって左側が右宮　御祭神は経津主神（ふつぬし）香取神宮の主祭神
向かって右側が左宮　御祭神は武甕槌神（たけみかづち）鹿島神宮の主祭神
いずれも最強クラスの武の神

鹽竈神社 寺・神社・教会

門をくぐり右にあるのが別宮拝殿 御祭神 塩土老翁神（しおつちおじ）
御祭神が正面におられないうえに別宮と表現するところにこの神社の不思議さがある
また平安期に朝廷から相当の祭祀料を受けながら式内社ではないなど謎だらけの神社です
塩土老翁神を祀る神社の総本宮であり代々仙台藩主が大神主として祭事を司った

鹽竈神社 寺・神社・教会

随身門

鹽竈神社 寺・神社・教会

随身門をくぐったこちらが表参道であり男坂と呼ばれるこの階段💧
本来ここを登って随身門をくぐり参拝するのが正規ルートなのですが車で来たので逆流します

鹽竈神社 寺・神社・教会

階段を降りたところからの写真　表参道の入口

鹽竈神社 寺・神社・教会

鹽竈神社の境外末社である御釜神社も参拝
天気が良すぎて逆光が強かった

御釜神社 寺・神社・教会

神代において鹽土老翁神が海水を煮て製塩する方法を人に教えた時のものとされる神竈があり初穂料100円を納めれば拝観が可能です(ご神体につき撮影はNGでした)
「塩竈」の地名の由来はこの神器によるとかで松尾芭蕉もみたという

御釜神社 寺・神社・教会

多賀城のちょっと手前、陸奥総社宮へ移動
奈良平安初期の国司は任国内の神社を参拝する任務があり、巡拝の手間を省くため国府近くに国内の神を合祀した総社を設けた
当社は陸奥国府多賀城に赴任した国司が多賀城の北東に合祀勧請したとされる

陸奥総社宮例大祭 祭り・イベント

鳥居の先にある神名額には陸奥国の神社名がずらりと並んでいる

陸奥総社宮例大祭 祭り・イベント

陸奥総社宮拝殿　神社のHPにはご祭神について記載がなくWikipediaによると主祭神は八塩道老翁神と八塩道老女神とある
「塩」がつくことから塩竈神社のシオツチと関係あるような気もしますが総社かつ八百よろずの「八」なので特定された神様ではなく集合体的なもの？なのか

陸奥総社宮例大祭 祭り・イベント

陸奥総社宮のすぐそばにも気になる神社がありますので歩いて向かいます

荒脛巾(アラハバキ)神社　畑の中にぽつんと鳥居が立っておりその先は民家の庭のようでした
アラハバキとは蝦夷が古来より信仰していた神とされ記紀には出てこない謎の神
(アラハバキで画像検索するとなぜか遮光器土偶ばかり出てきます)

脛巾(ハバキ)とは旅に出る時に脛(すね)に巻きつける布のことで足の神様として信仰されサンダルやぞうりが奉納されておりました
すねとの連想から神武東征を生駒山で阻止した長髄彦(ナガスネヒコ)とアラハバキを結びつける見方もあるよう

移動して多賀城跡へ
多賀城創建1300年にあたる令和6年(2024)の公開に向けて多賀城南門の復元工事が行われていました

多賀城跡 名所・史跡

その南門のすぐそばにあるこちら

多賀城碑 (壷碑) 名所・史跡

多賀城碑　松尾芭蕉はこの碑を見ていたく感動したという
壺碑（つぼのいしぶみ）とも呼ばれる

多賀城碑 (壷碑) 名所・史跡

このへんは政庁正殿跡　おそらく政の中心となる最も威厳のあった場所
そもそも多賀「城」というより多賀「政庁跡」の方がイメージからすると適当なのかもしれない

多賀城政庁跡 名所・史跡

仙台市内に移動して大崎八幡宮へ
写真は重要文化財の長床　創建年月不明ながら御社殿とほぼ同時期の建築とされる
奥州管領であった大崎氏が自領地内に遷した大崎八幡宮を伊達政宗が仙台に遷した

大崎八幡宮 寺・神社・教会

国宝の御社殿

大崎八幡宮 寺・神社・教会

御社殿の貴重な桃山文化の建築様式

大崎八幡宮 寺・神社・教会

本日の宿泊地仙台に到着　文化横丁という飲み屋街へ

仙台文化横丁 グルメ・レストラン

通りの隙間に入り

源氏 グルメ・レストラン

さらに奥へ

源氏 グルメ・レストラン

ここに源氏がある　有名すぎて一度は訪れたかった
開店16:30で10分前ぐらいから並んでいたが実際に開いたのは16:40ぐらい

源氏 グルメ・レストラン

流動式燗つけ機という昭和の貴重なマシン(ネットで調べたら今でも売ってた💧)
その前に座る
写真は遠慮しましたがキリリとしたかっぽう着のおかみさんがこの店をさらに一段格上へと引き上げております

源氏 グルメ・レストラン

お酒を1杯頼むと肴が1品ついてくるという独自のシステム

源氏 グルメ・レストラン

2杯目のにごり酒と冷奴

源氏 グルメ・レストラン

さすがに冷奴だけで酒を1杯飲むのは自分には辛くほやの塩こうじ漬を別途注文
おかみさんが1人で切り盛りしているのでなかなか注文するタイミングが掴みづらく最初から追加の肴1品注文しておくことをお勧めします
このあと3杯目にお刺身が出るのだがうっかりトイレに行ってる間に提供されたため写真を撮り忘れました…無念
まあここはグルメというよりは雰囲気を肴に酒を楽しむという稀有な店ですね

源氏 グルメ・レストラン

日が暮れた文化横丁

仙台文化横丁 グルメ・レストラン

仙台に来てるので牛タンはとりあえず食わねばならない
雅(まさ)というお店へ

牛たん料理 雅 グルメ・レストラン

たんタタキ　2900円とまあまあ値が張りますが新鮮なタンをレア気味に焼いたものでタンの先と根元で異なる食感・味わいが楽しめました

牛たん料理 雅 グルメ・レストラン

たん焼き　厚切りで食感あり、はずせない一品でした

牛たん料理 雅 グルメ・レストラン

テールスープ
今話題の大谷翔平も来られたみたいで野球選手がよく来るようでした

牛たん料理 雅 グルメ・レストラン

再び文化横丁に戻り　八仙へ
さきほどの源氏の帰りに人が並んでいるのをみて気になり訪問

八仙 グルメ・レストラン

並ばずに入れました　メニュー

八仙 グルメ・レストラン

焼餃子は皮がモチモチで美味い
スマホのバッテリーが限界に来てて充電した時には寂しい絵となりました

八仙 グルメ・レストラン

こちらは水餃子　締めに餃子っていいなあ

八仙 グルメ・レストラン