2023/11/11 - 2023/11/11
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あまちゃんさん
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曇り空ながらも雨は降らない予報で、気温も秋の散策にちょうど良かったこの日、散策コースに選んだのが、京都府と奈良県境にある木津川市当尾地区にある「浄瑠璃寺」と「岩船寺」とその間にある石仏が点在する石仏の道。
木津川市には、国宝や重文のある社寺が結構あり、ちょうどこの日訪問予定の「浄瑠璃寺」、「岩船寺」とも、秘仏等の秋の特別公開時期で観光客が多いのではと思って行ったが、さすが山間の隠れ里のような場所に建つ両寺、里に近い「浄瑠璃寺」は国宝だけでも3点あるだけではなく、池を中央にして東に薬師如来を祀る三重塔、西には阿弥陀如来九体を祀る本堂がある伽藍配置の良さもあってか、「岩船寺」よりも少しは観光客も多かったものの、京都や奈良市内の主要観光地はもちろんのこと、その間にある宇治の世界遺産や国宝、重文などが集中する宇治橋近辺地区と比べても、比較にならないほど静かで、ゆったりと国宝等の鑑賞や、散策を楽しむことができた。
また、いつも通りの 奈良 大和路の散策用ガイドブック を持って行ったが、今回の散策コースでは、このガイドブックを頼りに歩くと道が分からなくなるのは必定と思っていた。
しかし、幸いなことに、最初に訪問した「浄瑠璃寺」参道にある土産物屋の店頭に各種パンフレットが置かれており、その中の「石仏マップ」と散策道の道案内を頼りに散策を楽しむことができた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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今回は、山中にある古刹等を訪問するため、電車ではなく、自家用車で出かけた。
出かけるのが11時過ぎと普段出かける時よりかなり遅かったため、目的地のある木津川市内には入っていたが、目的地に着くにはもう少し時間がかかりそうだったので、12時を回ったころ、国道24号線沿いにぽつんと立つ地元では量が多くてコスパが良いことで有名な中華料理店で昼食をとることにした。
この店、従業員は皆さん中国の方のようで、注文を取りに来た店員さんに日替りランチの一品料理の内容について尋ねてみたが、日本語が片言過ぎてよくわからなかったので、何となくわかった油淋鶏のAセットを注文した。
注文を受けた店員さんは、当然中国語で厨房に伝え、厨房から何か中国語で言葉が返ってきたりで、(店内は結構多くの客が入っていたが、一般的に日本人は食事中はあまり大きな声で話したりしないので)店内には中国語が飛び交っていた(笑)中華料理 萬盛 グルメ・レストラン
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注文したのは、日替りランチのAセット。
ラーメン(台湾ラーメン、醤油ラーメン、豚骨ラーメン、塩ラーメンから選ぶ)に、セットの一品の油淋鶏、ご飯、漬物、サラダ、一品小皿のセットで900円。
さらに、セルフサービスだが、コーヒーも飲める。
油淋鶏はかなり量が多く、ラーメンが普通サイズで、普通にご飯があるので量的にはかなりのもの。
味の方は一般的なものだが、量から考えると結構なコスパの良さ。
お腹一杯になって、浄瑠璃寺に向け、出発!中華料理 萬盛 グルメ・レストラン
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メニューは、単品メニューなども豊富にあったが、今回頼んだ日替りランチが載っているメニューはこれ。
中華料理 萬盛 グルメ・レストラン
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12時50分、浄瑠璃寺近くの民間駐車場に到着。
駐車料金は、普通車1回300円と京都や奈良の観光地とは違って結構安い。 -
浄瑠璃寺、岩船寺間を走るバスは、コミュニティバスが1時間に1本。
その区間の乗車料金は200円。
奈良交通バスも走っているが、10月7日~11月26日の土・日・祝日のみの運行。 -
浄瑠璃寺から岩船寺までの歩くコースは、この看板のオレンジの点線部分。
ガイドブックでは、浄瑠璃寺~岩船寺間の距離は約2.1Kmと書かれていたて、スタートは岩船寺となっていたが、事前にネットで調べたら、岩船寺前には駐車場がないようなことが書かれていたので、逆コースをたどり、岩船寺からの戻りもガイドブックのようにバスで戻るのではなく、徒歩で戻ることにした。 -
駐車場から浄瑠璃寺に向かう参道。
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参道入ってすぐ左手にある土産物店。
この店の横に、各種パンフレット等が置かれていた。 -
浄瑠璃寺(真言律宗) 山門。
境内は、拝観料無料。
庭園は国の特別名勝に指定されているし、国宝の三重塔と本堂を外から眺めるのは無料。何ともありがたいお寺である。合掌。
因みに、国宝の九体九体阿弥陀如来(平安時代に彫刻)が安置されている嘉承二年(1107年)建立の本堂(国宝 阿弥陀堂)の拝観料は400円。
現在お堂と九体の仏像がすべて揃っているのは全国でも浄瑠璃寺のみであり、九体すべてが国宝の指定を受けているとのこと。
住所は京都府だが京都と奈良の県境にほど近く、古来より南都仏教の聖地として栄えたため奈良の文化が色濃く残っている。浄瑠璃寺 寺・神社・教会
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国宝の本堂。
浄瑠璃寺本堂 名所・史跡
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宝池を挟んで三重塔側から見た本堂。
浄瑠璃寺庭園 公園・植物園
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宝池と三重塔(国宝)。
浄瑠璃寺三重塔 祭り・イベント
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三重塔(国宝)。
浄瑠璃寺三重塔 祭り・イベント
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浄瑠璃寺庭園。
浄瑠璃寺庭園 公園・植物園
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鐘楼。
このお寺の鐘楼は、観光客は撞くことができない。
浄瑠璃寺境内を20分余り散策し、岩船寺に向けて散策を再開する。浄瑠璃寺 寺・神社・教会
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浄瑠璃寺を出て、石仏の道に入るまでの間には、このような野菜等の無人販売がいくつかあった。
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浄瑠璃寺を出て約400m。
まず始めに出会ったのが「藪の中の三尊摩崖仏」。
弘長2年(1262年)に彫られたものらしく、当尾の石仏にある年号銘の中では最古のものらしい。
藪の中だが、随願寺の塔頭があった場所とも言われている。 -
「首切地蔵」
これも弘長2年(1262年)に彫られたものらしく、当尾の在銘石仏では最古のものらしい。
名前の由来は、首のくびれが深く切れて見えるためとも、処刑場にあったからとも言われているらしい。
今日の散策コースから外れて、藪の中三尊摩崖仏の北約100mくらいのところにあった。 -
次の「あたご燈籠」くらいまでは、まだ当尾の里の家がある。
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あたご灯籠。
高さ170cm。
当尾では、お正月にここからおけら火を採り、雑煮を炊く風習があったそう。
この先あたりから、岩船寺に向かう軽トラックが1台走れるかどうかの狭い上り坂の山道に入っていく。 -
いつ猪やクマが出てきてもおかしくなさそうな山道。
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「あたご灯籠」から約300mほど緩やかな山道を登っていくと、「カラスの壷二尊摩崖仏」に出くわす。
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一つの岩に、阿弥陀如来坐像と。
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面を変えて、少し見にくいが「地蔵菩薩立像」が彫られている。
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こんな感じの山中の石に彫られている。
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更に山道を進むと、
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「一願不動」や「岩船寺」に向かう道と、「わらい仏」や「ミロクの辻摩崖仏」の方に向かう三叉路に出くわす。
浄瑠璃寺からここまでが約1.2km。
わらい仏はすぐそこと書いてあるので、岩船寺に向かう前にちょっとそちらに向かってみる。 -
「わらい仏」。
当尾の石仏の中でも最も知られた阿弥陀三尊像。
永仁7年(1299年)の銘文がある。
上部の屋根石が廂となって風食の影響も少なく保存状態が良い。 -
わらい仏の傍らに、ひっそりと半分土の中に埋もれた小さな石仏がある。
これが「眠り仏」。
ゆっくりとお休みください。
この先の「ミロクの辻摩崖仏」までは600mほどあるとのことだったので、先ほどの「岩船寺」方面に向かう三叉路に戻ることにする。 -
振り返ると結構山中に入ってきているのが分かる。
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三叉路から「一願不動」までがかなり急で厳しい石段が続く。
距離にすると200mくらいらしいが、普段運動などしていない自分にはかなり息が切れ、汗だくになるほどの急な石段だった。 -
「一願不動」
岩船寺奥の院にあたる場所に彫られた不動明王立像。離れて見ていると、岩が苔むして分かりにくい。 -
写真を拡大してみると、右手に剣を持ち怒ったような顔をされているのが分かる。
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「一願不動」を過ぎ、少し歩くとようやく民家が見えてきた。
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岩船寺前のバス停のそばにあった休憩処。
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一願不動から約400m、ようやく「岩船寺」山門に到着。
拝観料は500円。山門前の受付で支払うと、この時期は、本堂の秘宝、秘仏の特別公開と三重塔初層の公開もしているのでとてもお得とお寺の方に言われた(笑)
この「岩船寺」も「浄瑠璃寺」と同じく真言律宗のお寺で、境内には四季折々に各種の花が咲く花の寺として有名。とりわけ紫陽花の頃は素晴らしいらしい。
岩船寺は、寺の縁起によると、天平元年(729年)、聖武天皇の勅願によって開基したと伝えられ、平安時代の本尊阿弥陀如来坐像、普賢菩薩坐像、鎌倉時代の十三重石塔や五輪塔、室町時代の三重塔はいずれも重要文化財に指定されている。岩船寺 寺・神社・教会
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本堂。
内部は写真撮影禁止。
ご本尊は、阿弥陀如来坐像(重文)で平安時代の作らしい。
ケヤキの一木造りで、像高約3mで、幅、奥行きとも2m以上ある立派な仏像だった。
この阿弥陀さんの四隅には、鎌倉時代の作らしい四天王立像が立っていて、ほん近くで見ることができた。
本堂内では、この阿弥陀さんの周りをぐるりと回ることができ、重文の普賢菩薩騎象像や石室不動明王立像や両界曼荼羅図などのこの寺の秘宝、秘仏などが公開されていた。岩船寺 寺・神社・教会
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阿字池の向こうに三重塔(重文)。
岩船寺 寺・神社・教会
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三重塔(重文、室町時代)
岩船寺 寺・神社・教会
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十三重石塔(重文、鎌倉時代)
岩船寺 寺・神社・教会
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鐘楼。
報恩感謝の鐘。
このお寺では、鐘を撞かせてもらえ、ひと撞きした。
寺の境内に響きわたる心地よい音色だった。岩船寺 寺・神社・教会
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特別公開で、三重塔初層が開扉されていた。
岩船寺 寺・神社・教会
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岩船寺山門手前左側にある「白山神社」(重文)。
一部修繕工事がなされていた。
天平勝宝元年(749年)、岩船寺伽藍守護のために建立されたと伝わっている。
ここから、浄瑠璃寺の駐車場まで戻るわけだが、バスは1時間に1本しかなく、出たばかりでもあったので、歩いて戻ることにした。
行きに上った険しい石段を下りるのはやめ、若干遠回りではあるが比較的安全で
歩きやすい下り坂を降りることにした。 -
ズームで撮影。
結構な山中に入ってきている。 -
浄瑠璃寺方面とは反対側約600mにある「ミロクの辻摩崖仏(弥勒仏線彫摩崖仏)」に立ち寄る。
時刻は午後3時半。
ここからは、浄瑠璃委に向かい引き返す。浄瑠璃寺まで約1.8km。 -
午後4時過ぎ、浄瑠璃寺前駐車場に到着。
駐車場には、ほとんど車は止まっていなかった。
本日の散策はここまで。総歩行距離は8km弱。
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