唐津くんちと鹿児島おはら祭　SUNQパスで巡る全九州高速バスの旅【前編】

2023/11/02 - 2023/11/03

　SUNQパスで全九州を巡る3泊4日高速バスの旅を企画したところ、博多前泊日が唐津くんち（宵曳山）に当たっていることが判明
　こりゃあ、見に見に行くしかないでしょう。
　さらに、2日目には、鹿児島で”おはら祭"に遭遇
　これも、想定外
　旅の前半は、お祭づくしの内容となりました。
　概要は次のとおりです。
【前編】
　1日目　唐津くんち見物　博多泊
　2日目　博多→鹿児島（泊）
　　　　　おはら祭見物と桜島マグマ温泉入浴
【後編】
　3日目　鹿児島→佐世保→長崎（泊）
　4日目　長崎→別府　保養ランド入浴
　　　　 別府→大分　五車堂でランチ
　　　　 大分→博多

エリア 唐津・虹の松原(佐賀)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

令和5年11月2日（木）
旅の出発は病院からです。
といっても、病気ではありません。
朝から人間ドックだったので、家に戻らずその足で旅に出たいと思います。
でも、その前に――

人間ドックでもらった食事券（1,000円分）で昼食を採ります。
　呉共済病院内にある陣屋鮨で、寿司セット（1,100円）
　内容は、寿司４カンとにゅう麺のセットです。
　病院の寿司屋と侮ることなかれ――
　ここの店主は、ただ者ではありません。
　長らく広島で料亭も経営していて、広島の政財界の重鎮の舌を唸らせてきたそうです。ただし、料亭は、昨年で閉じたと――
　そんなことが縁で、乞われて呉の２大病院内に寿司屋を出してます。
　なので、病院に関係ない外部からの客も４割程度いるようで、土用の丑の日なんか、あちこちの会社から100単位で「うな重」の注文もくるそうです。
　ここ呉共済病院では、その店主自らが寿司を握るので、実は人間ドックの密かな楽しみでもあります。たまに前夜料亭で残った「あん肝」の握りを入れてくれることもありました。

　前置きが長くなりました。
　当初予定していた電車よりも1時間早い、呉駅11時46分発の快速で広島に向かうことにしましょう。
　今日は、唐津くんち（宵曳山）を見物したいのですが、それには、大きな問題が立ちはだかってます。
　冒頭で触れたとおり、人間ドックを受けたので、行けるか否かは、バリウムを体外に排出できるかどうかにかかってます。

呉駅 駅

　広島には12時22分に到着
　呉駅と広島駅でバリウムの排出に成功
　ほぼ全量出し切ったので、予定どおり唐津くんちに行くことにします。
　人間ドックで想定外のことが起こっても対応できるように、だいぶ余裕をもった日程にしていたので、予定の新幹線まで、約1時間半ありますが、待合所でネットでもしながら待つことにしましょう。

広島駅 (JR) 駅

　さあ新幹線が入ってきました。
　50歳以上なので、「おとなび早特：こだま号指定席利用」で、4割引きの値段で利用できます。
　おおっ、ハローキティ新幹線じゃあ――
　ということは…

　こだま号が500系の場合は、6号車指定席は元グリーン車で、座席もそのままなんです。こういうこともあろうかと、6号車を指定しました。
　もう60歳なので、ハローキティちゃんには、興味はないのですが、元グリーンはうれしい――

　次の新岩国駅では9分間の停車時間があったので、先頭車（1号車）まで撮影に走りましたました。
　1号車は”ハロー！プラザ”といって、展示スペースと売店で構成されています。

　2号車（自由席）は、"KAWAII!ROOM"といって、ハローキティ仕様の客室となっています。

　15時51分に博多駅に到着
　列車は、博多南行きとして、そのまま運行されます。
　さてと、ますは、博多バスターミナルで、明日から使うSUNQパス全九州（3日間）11,000円を購入するとともに、ネットで予め予約している高速バスの座席確保券を発行してもらいましょう。
　本日の宿は、東横イン博多駅バスターミナル前に取ってます。

博多駅 駅

　では、予定どおり、唐津くんち（宵曳山）に行きたいと思います。
　唐津へは、この時間帯、博多BTから天神高速BT経由の高速バスが30分毎に出ているようです。所要約1時間半で運賃は1,100円
　博多BT17時13分発の便に乗りました。ちょうど、運転席のすぐ後の席に座ったので、営業所との無線でのやり取りが聞こえてきます。天神高速BTでの乗り込み予定の人数（20人）が、バスの座席定員を超えたようです。
「続行便を出すので、天神には入らず、そのまま唐津に向かうよう」指示がでました。
　ということは、博多に帰る最終の高速バス（20時50分発）も、続行便も用意していて、積み残しは出さないものと思われます。
　唐津くんち開催期間中は、交通規制のため、中心部の停車停留所には停まらず、起終点は昭和バス本社前の臨時バス停となります。18時59分に着きました。

昭和バス 乗り物

　唐津観光協会の案内図です。
　宵曳山のスタート地点は、臨時バス停のすぐ近くで、19時30分に出発するようです。
　人の流れについて行くと、思惑どおり出発地点にたどり着きました。

　最初に目に飛び込んだのは、材木町の３番曳山：亀と浦島太郎でした。
　後方で寝ているのは、人形ではなくて、本物の人です。

　もうちょっと先に行ってみると、路地から鯛の曳山（魚屋町）がやってきて、右に曲がって行きました。追ってみましょう。

　宵曳山のスタートまで、まだ20分ほどありますが、ここが待機場所のようです。すでに「エンヤー」「エンヤー」と掛け声をかけながら盛り上がっています。

唐津くんち 祭り・イベント

　場所を少し移動して、スタート地点の交差点から少し進んだ位置を陣取りました。
　この交差点を起点に、曳山の製作年の古い順に3方向からやってくるようです。
　19時30分スタート
　ここから、しばらくは、通過順に各町の曳山をレポートします。

1番曳山　赤獅子(刀町)

２番曳山　青獅子(中町)

３番曳山　亀と浦島太郎(材木町)

　最初に見た曳山ですね。

４番曳山　源義経の兜(呉服町)

５番曳山　鯛(魚屋町)

７番曳山　飛龍(新町)

　※６番曳山・鳳凰丸(大石町)は、確認できず。

８番曳山　金獅子(本町)

９番曳山　武田信玄の兜(木綿町)

10番曳山　上杉謙信の兜(平野町)

何やら、向こうの路地から変わったのが現れてきました。
こんなんが、急に路地から現れたら、子供は泣いちゃいますね！
それにしてもデカい！！

11番曳山　酒呑童子と源頼光の兜(米屋町)

12番曳山　珠取獅子(京町)

14番曳山　七宝丸(江川町)

　※13番曳山・鯱(水主町)は確認できず。

　どうやら、七宝丸で最後のようです。
　時間は、20時07分。最終1本前のバス（19時50分発）は、すでに出発しているので、予定どおり最終の20時50分発の高速バスで博多に戻ることにします。

　臨時バス停では、テントとベンチが用意されており、出発まで30分ほどありますが、座って待つことができます。
　ところが、気の早い人が15分前くらいから並び始めたので、私も並ぶことに――
　そしたら、私の後ろに並んでいた男性が、バス会社の職員に怒鳴り始めたんです。
「座って待たすのか、並ばないといけないのか、ちゃんと案内しろ」と言っているようです。
「この人なんか、私よりずっと前から待ってたのに、（こんなに後ろに）並ぶことになった」って、エッ、それって私のこと？？？
　知らん顔、知らん顔
　クワバラ、クワバラ
　そりゃそうかもしれないけど、この人数なら、バス1台で十分収まるし、続行便も用意してありそうだし…
　職員さん、とんだトバッチリで、かわいそう。
「もう1台出しますから…」って謝ってました。
　そんなこんなで、乗客は1台で収まり、途中からの乗客数もたいしたことなかったので、続行便は運行されずにすんだようです。
　バスは、22時過ぎに博多BTに到着
　宿には22時10分に戻ってきました。
　いやあ、1日目から楽しかったわ――

東横イン博多駅バスターミナル前 宿・ホテル

11月3日（金・祝）
おはようございます。
東横インの無料朝食
意外に充実していました。特に「とろろ明太子」が博多らしくて良かったです。

　博多BT：7時15分発の鹿児島行き高速バス（桜島号）でSUNQパスの旅を開始します。
　途中、北熊本SAとえびのPAで各15分間のトイレ休憩があります。

北熊本サービスエリア 道の駅

　11時30分に鹿児島中央駅に到着（5分遅れ：ほぼ誤差の範囲）
　きっぷ上は私も鹿児島中央駅で下車することになってますが、到着前の案内表示と案内テープだと、次は天文館に停まるようなので、そのまま乗っておこうと思います。
　実は、最初からそのつもりだったのですが、なぜかネット予約する際に下車地に天文館がなかったので、鹿児島中央駅下車とした経緯があります。
　しかーーし
　鹿児島中央駅を発車してから、「今日はおはら祭をやっているので、天文館には停まりません。次は終点の鹿児島本港です」と、運転手から案内がありました。
　これに驚いたのは、私だけではありません。
　そんなことは、中央駅到着前のテープで案内がされた際に言うべきでしょう。
　確かに、天文館で下車する切符を持っている客はいないにせよ、どこで降りても博多からの運賃は6,000円なのだから――
　慌てて詰め寄ろうとした高齢の女性客には、「危ないので、座っておいてください」「本港から天文館まで歩いてすぐですから」と、注意してましたが――
　性格悪すぎ！　確信犯！！！
　めっちゃ頭にきましたが、私ももうすぐ60歳。怒り狂うことはありません。
　それより、「おはら祭」って何？
「こりゃあ、ラッキーじゃ、見に行かんといけんわ」と、頭を切り替えることに（エライ！）

　そして、強制連行された先には、何やら見覚えのあるフェリーが――
　ムムッ、これって、いつもフォローさせてもらってるオオヤシクタン様の旅行記に登場した船じゃないか。写真撮っとこ…（ここで、すぐに機嫌がなおる←単純）
　どうせ撮るなら、良い角度で撮りたいので、公園のようなところを歩いて場所を探ります。
　※　この行動、オーヤシクタン様は、お
　　お見通しのようで、「おそらく公園か
　　ら見たのだと推測します。」と、写真
　　を見ずして言い当てられてしまいまし
　　た。

ともあれ、この行動が、後に幸運を呼びます。
　撮影後、路面電車で天文館まで行こうと電車道（金生通り）まで出てみると、朝日通電停にたどり着きました。時刻は正午
　なんと、ここが、おはら祭〈本祭第2部〉マーチングパレードの出発地点で、ちょうど開始時刻だったのです。

　なので、路面電車は停まってます。
　まもなくパレード開始
　なんとか撮影できそうな場所を確保して、スタートを待ちます。
　それにしても、ものすごい人出ですね。

朝日通停留場 駅

　各学校を中心としたマーチングバンドのパレードのようですが、皆さん、どうもこれが目当てではなさそう。20分弱でパレードは終わっのですが、一向に帰る様子がなーい。
　そしたら、街宣車のようなディズニーの車（2台）がすぐ近くに停まりました。
　第2部のメインは、この「東京ディズニーリゾート40周年スペシャルパレード」だったようです。

　12時30分になると、ミッキーやミニーたちが、車から飛び出してきて、随行する子供たちに挨拶
　辺りは歓声とともに、興奮のるつぼに――
　とりあえず、歓声の方向にカメラを向けてみました。（こうなっとたんじゃあ）

　パレードはこんな感じ
　あの高速バスの運転手が、性格の悪いことをしなかったら、こんな撮影の機会は、なかったでしょう。運転手さんに感謝です！

　ディズニーのパレードが終了したら、みんないなくなりました。
　それでは、本来の予定に戻って、天文館に徒歩で移動して、熊襲亭で薩摩料理の昼食とします。
　熊コース1,980円はコスパ良し！（生ビールはクーポン利用で無料）
　並ばないと入れないかと心配していたのですが、みんなお祭りの方に行っているのか、すんなり入れました。

熊襲亭 グルメ・レストラン

第3部　総踊り　13時20分～14時20分
昼食後、天文館に出てみると、ちょうど第3部が始まるところでした。
最年少の踊り手さんでしょうか――

おはら祭 祭り・イベント

いろんなキャラクターが登場します。

誰か――
路上に子供忘れてませんか――

大変なことになってますよ―――

カッコいいね！

メイドさんたちも踊ってました。
反対車線の正統派との対比がシュール

JALの一団
スチュワーデスさんでしょうか

反対車線に渡って撮影再開

　さらに、いづろ通電停付近に移動
　ここに本部があって、歌と演奏はこの舞台から放送していたようです。。
　最後の1曲だけは、各踊り連がそれぞれ輪になって踊ります。

　ここにも、最年少の踊り手候補がいたのですが、爆睡中です。
　でも、母は踊ります。
　これで、第3部は終了
　15分のインターバルを挟んで、14時35分からは、第4部：ダンスタイム「オハラ２」が開催され、フィナーレを迎えます。
　私は、十分堪能させていただいたので、次の行動に移ります。

　徒歩で桜島フェリー乗り場にやってきました。
　これから桜島に渡ります。（SUNQパスでカバー））

桜島フェリー(鹿児島市船舶局) 乗り物

　港からは、桜島アイランドビュー（周遊バス）でササっと周遊してみましょう。
　1周55分（SUNQパスでカバー）
　一般人が入れる最高地点の湯之平展望所にも立ち寄ります。

サクラジマアイランドビュー 乗り物

　次は、港近く（徒歩8分）にある桜島マグマ温泉で入浴
　温泉から桜島フェリーの行き交う様子も見れます。

桜島マグマ温泉 温泉

では、鹿児島港に戻ります。

バスで天文館まで戻って――
目当ては、むじゃきの店頭で売っている、食べ歩き用の「ハンディ白熊」500円
頼んでから、作ってくれます。

味処 むじゃき亭 グルメ・レストラン

さらにバスで鹿児島中央駅まで戻って、東横イン鹿児島中央駅東口にチェックイン
よく考えてみたら、おはら祭開催日によく予約できたものですね。宿泊16日前に予約しました。

東横イン鹿児島中央駅東口 宿・ホテル

　チェックイン後、鹿児島中央駅のアミュプラザ（B1F）の「ざぼん」か「こむらさき」で鹿児島ラーメンの夕食のつもりだったのですが、すでにラストオーダー終了となっており、やむなく断念
　同一階にある「しろやまストアー」でいろいろ買って、宿で食べることにしました。
　本日は、これまで
　おやすみなさい。

　後編につづく

この旅行記へのコメント （2）

• オーヤシクタンさん 2023/11/12 20:41:15

  あっ！「フェリーあまみ」だったのですね。

  マジェット様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  鹿児島本港でご覧になられたのは、「フェリーみしま」でなくて「フェリーあまみ」だったのですね。
  公園から桜島を正面に眺めて左側(本港北埠頭)に係留されていたと察します。
  光の加減が良く、フェリーあまみが綺麗に撮れていますね。
  ちなみに公園から桜島を正面に眺めて右側(本港南埠頭)の一番公園寄りにフェリーみしまは着岸されるので、勘違いしてしまいました。
  
  この日は鹿児島でお祭りと言うことでバスは天文館に停まらず、鹿児島本港まで行ってしまったとのこと。
  たしかに天文館は鹿児島中央駅からより、本港の方が近いです。
  ただ、鹿児島中央駅に着く時にひと声案内があれば、良かったと思います。
  続きも楽しみにしております。
  
  オーヤシクタン。

  マジェッドさん からの返信 2023/11/12 22:49:28

  Re: あっ！「フェリーあまみ」だったのですね。

  　オーヤシクタン様
  
  コメントありがとうございます。
  すべてにおいて結果オーライ
  面白い旅ができました。
  「物は考えよう」ですね。
  今後ともご指導よろしくお願いします。
  
  　　マジェッド