2023/09/17 - 2023/09/17
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solvejgさん
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秋の恵み満載の新潟で、アートの旅。
大地の芸術祭オフィシャルツアーに参加しました。
鉄道に乗って体験するアート作品「JIKU」をメインに、里山に点在するアートをめぐります。
9:40 六日町駅 集合/出発
10:10 乗車した人だけができる特別な体験
パノラマティクス/齋藤精一「JIKU #013 HOKUHOKU-LINE」
11:10 アントニー・ゴームリー「もうひとつの特異点」
12:20豊福亮「黄金の遊戯場」
12:45 里山に広がるフィールドミュージアムの拠点まつだい「農舞台」
13:15 昼食「越後まつだい里山食堂」
14:30 越後妻有松之山「森の学校」キョロロ(建築:手塚貴晴+手塚由比)
15:00 塩田千春「家の記憶」
15:20 クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン「最後の教室」
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広範囲に作品が点在する大地の芸術祭。
オフィシャルツアーは、地元ガイドさんと専用バスでまわるのでらくちんです。 -
今回のツアーのメインであるほくほく線に乗るため、最初に降りたのは六日町駅。
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坂戸城跡の看板。遠くの山々がきれいでした。
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ツアー専用列車に乗車します。
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穏やかな時間の流れるノスタルジックな駅。
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電車がきた!
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こちらが本日の列車です。専用列車なのでゆったり。
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ライトを使った展示作品なので、こちらが一緒に積まれていきます。
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発車するとまもなく、トンネルに入り、途中、車内は真っ暗になります。
越後妻有の方々が語る音声が流れます。没入感のはじまりはじまり。気分が高まります。 -
美佐島駅に到着。寒ーい!
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このホームで作品を体験します
JIKU #013 HOKUHOKU-LINE
パノラマティクス/齋藤精一
都市開発や地形の変化などで見えなくなった地域の軸や、視点の軸・歴史の軸を光で表現するプロジェクトシリーズ「JIKU」。今回は、北越急行ほくほく線の美佐島駅が舞台となる。1997年に開通して以来、新たな地域とのつながりを生み出してきたほくほく線の軌道を使って、地点と地点を結ぶことの尊さやエネルギーを表現する。特別列車の前後に設置された照明装置によって、真っ直ぐに伸びるトンネルが音と同期して照らされる。特別列車に乗車した人だけが鑑賞できる体験展示作品。 -
列車からライトが発光します
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まっすぐに伸びる光。そして、印象的な音楽が響き渡ります
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音楽に合わせて光が点滅します。トンネル内の音響が最高で、音と光に包まれる不思議な空間!
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列車の反対側からも光が発光しています。
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何か新しい道をみているような不思議な感覚。
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少人数での貸し切り鑑賞なので、好きな位置で写真も撮り放題
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列車の中から見るとこんな感じ
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「JIKU」の鑑賞後、そのままほくほく線で十日町駅に。
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駅に着物?の柄みたいなものが展示されていました
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この時期は稲刈り真っ最中。
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次は、空き家を活用したアート作品です。
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アントニー・ゴームリー「もうひとつの特異点」
壁、床、天井から柱や梁の間から682本のコードが張り巡らされ、それらが収束する中央には作家自身のシルエットが浮かび上がる。
壁を取り払い、構造がむき出しになった家。壁、床、天井から柱や梁の間を張り巡らされた682本のコードが、中央の多面的マトリクスの中に浮かび上がる作家自身の身体のまわりに凝集する。タイトルの「もうひとつの特異点」は、宇宙の起源を示しており、137億年前、質量、空間、時間が発生した瞬間を作品に特殊化し、内包しようとしたものである。 -
中央の床に寝そべって上を見上げると、何かが見えます…!
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様々な角度から観賞を楽しめます。
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古民家の趣ある雰囲気と窓が素敵
どっしりした柱や梁とのコントラストがおもしろい。 -
バスは信濃川を渡ります。
水量が少ない。。。 -
次も古民家アートです。
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入口の注意書きに里山感。
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実は、今回のツアーで個人的に楽しみにしていた作品
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豊福亮「黄金の遊戯場」
豪華絢爛な遊戯場。日用品や工業品などすべてのパーツを金色に塗装した黄金の遊戯場では、実際に遊ぶことができ、麒麟や鳳凰が遊びを見守り、狼男や人魚も現れます。2015年の誕生以来、2018年、2022年と進化し続けている本作。今回は2F部分も大きく展開し、懐かしいゲーム機や世界のありとあらゆるものが集められ、さらに不思議でワクワクする空間に。 -
壁一面に掛け軸。
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家の中にUFOが!
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このお化け屋敷感も好き
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いたるところに、実際に遊べるゲームが置いてある。
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スロットの中身も工夫されています
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ふと床を見ると、古い着物の帯が敷き詰められている
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こちらの壁には仮面。タワーオブテラーみたい。
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麻雀牌の壁もある
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2階はさらに怪しさ倍増。雀卓。
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とにかく壁や天井まで細かいつくり込みがすごい。
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エアコンもこのとおり
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あらゆるものが壁にはりついている
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この部屋は着物の帯が天井と床にびっしり
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実に豪華絢爛で美しい眺め
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まるで目黒雅叙園みたい
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窓の演出もぬかりない
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歩き回るだけでワクワクする
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ここは将棋部屋
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タバコ屋さん
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ところどころに立っている人形も、もりもりにデコられていて不気味かわいい。
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通路は路地裏のような雰囲気
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ゲームコーナー!
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ちゃんと遊べます!
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パックマンもある~
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このゲームコーナーは大人気でした。
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こんなにごちゃごちゃしているのに、なぜか居心地よく楽しい遊戯場。
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2回の回廊には絵画のコーナーもあります
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入口のネオン
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こちらもまさかの現役、いつの時代のものでしょうか
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見ているだけでも素敵ですが、ちゃんと動くみたいです。
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移動中のバスの車窓からも、いくつか里山アートを鑑賞できます。
帰ってきた赤ふん少年/関根哲男
渋海川沿いに並ぶ、40人の赤ふん少年。木彫をバーナーで焼くことで、健康的に日焼けした少年に。かつて渋海川の水は澄んでいて滝つぼもあり、小荒戸集落の男性は、少年時代に赤ふん姿で渋海川を泳いだ記憶がある。 -
拠点施設のひとつ、「まつだい農舞台」につきました。
このまわりには40を超える作品があります。
世界的なアーティストの作品が鑑賞できるほか、田んぼでは地域の方々が暮らし、働く姿を垣間見ることができたり、春には田植え、秋には稲刈りや冬には雪遊びなど地域の自然文化を来訪者が体験できるプログラムも多数開催され、併設された食堂では地域食材を使った料理が楽しめるなど、「アート」「食」「農」を堪能できます。 -
イリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」、草間彌生の「花咲ける妻有」はじめ、世界的なアーティストの作品が点在しています。里山の大地に映える色彩豊かな造形、現代アートの魅力を里山の四季と共に堪能できます。1~2時間で歩けます。車での見学も可能。
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ここでランチです。
ツアー代に含まれています。 -
光が差し込み、開放的な店内
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周りの景色が映りこむように、鏡になったテーブル
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天井にも、里山の風景が。
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里山ビュフェ。季節のおいしいものがたくさん。
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どれを食べてもおいしいので、ついつい食べ過ぎてしまいます
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ごはんも2種類にしてみました
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この自家製サルサソースがめちゃめちゃおいしかった!
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おかわりしてカレーも食べちゃいました。野菜ゴロゴロでおいしい。
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デザートは別料金ですが、ふきのとうバスクチーズケーキをいただきました。絶品!
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まつだい農舞台の建物内にも作品がたくさんあります。
こちらもお気に入りの作品
「関係ー黒板の教室」/河口龍夫 -
机のふたを開けると、中にもアート作品があります
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この部屋は机も椅子も壁もすべて黒板でできています。
自由にお絵描き可。 -
机を開けるのが楽しい
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一つ一つ違うものが入っています
机のほか、引き出しの中にもアートが。 -
「自分をより良くする方法」/イリヤ&エミリア・カバコフ
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「プロジェクト宮殿」/イリヤ&エミリア・カバコフ
旧ソ連に住む架空の人々のプロジェクトを保存する博物館として構想された。計画や夢を人々の生きた証と捉えて、挫折・失敗したものも含めて保存。計画をめぐる物語やドローイング、オブジェなどで構成されている。 -
「プロジェクト宮殿」/イリヤ&エミリア・カバコフ
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建物の外に出ると、そりが置いてありました。ベンチ代わりに座って、棚田の作品を鑑賞できます。
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棚田が見える位置に、空中に浮かぶように展示されている詩。
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廻転する不在/東弘一郎
実際に乗ってこぐと、ぐるぐるまわる自転車アート。 -
花咲ける妻有/草間彌生
この芸術祭の代表的な作品ともいえる、草間氏の作品。
近くで実物を見ると、想像よりダイナミックで圧倒されます -
かまぼこアートセンター/小沢剛
この地方にあるかまぼこ型の倉庫を使ったアート作品。 -
森の中に見えるのは、たくさんのドア。
西洋料理店 山猫軒/白石美穂
あの「注文の多い料理店」を体験できるアート作品。 -
ショップで売っている蛇や昆虫グッズ
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カエルさんかわいい。
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記憶ー再生/井上廣子
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越後妻有の風土と人々の生活が深く呼応する土地を訪ね歩くことによって、この豊穣な時間と光景の中に、生と死と再生の永遠の循環の場をつくろうと考えた。正楕円形(13×10メートル)の中には、玉石がなだらかな曲線で積み上げられ、玉石の一部には、この土地で暮らす人々の一番大切な人の名前が銘記され埋め込まれている。玉石の集積は見る人に、いろいろなイメージを喚起させる。人の魂であったり、寄り集まって生活する人々の姿であったりする。そして、絶えず流れる水が、それらを再生に向けて浄化している。玉石ひとつひとつに書き込んだ名前を裏側にして、全員で土に埋めた作業を通して、いつか名前は消えたとしてもこの場に立ち会った記憶として人々の内奥に根差すことになる。また、ここに佇む人は、さまざまな生や死について瞑想する事になるだろう。周辺に置かれた4つの椅子は、そうした人間の表象でもある。
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緑と水が本当にきれい。
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次の目的地は、越後松之山「森の学校」キョロロ。
美人ブナの林の奥に、突如現れる潜水艦のような建物。 -
周りの森は多くの生命体が生息し、まさに体感できる自然博物館といった感じ。
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生体の展示も多数。
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圧巻の蝶のコレクション
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ずっと見とれてしまいます
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モルフォ蝶だけでも何種類も展示されています。
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音を感じるアート作品の展示もあります
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この近くで発見された変異種 白いアオダイショウ
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なぜか不気味さは感じず、美しさに目を奪われます
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次は古民家アートです
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家の記憶/塩田千春
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黒い毛糸を空家の1階から天井裏まで縦横無尽に張り巡らせた。編み込まれているのは、地元の人たちから集めた「いらないけれども捨てられないもの」。家具、衣類、書籍
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最後の作品は、廃校を使った展示。
「最後の教室」/クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン -
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真っ暗な校舎の中を光に向かって進んでいく。
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光と音を使ったインスタレーションが続く。
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心音など、生命の盛衰を感じる演出。
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正直、肝試し感があってちょっとこわいです
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特に暗い体育館の展示は、幻想的で不思議な空間になっています。
ツアーを終えて、夕方に越後湯沢駅で下車。
とても充実した内容でした。
地元ガイドさんの温かみのある説明も、里山アートを引き立てています。
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