日本平ロープウェイ・久能山東照宮と大井川鉄道２日間ー１日目ー

2023/09/29 - 2023/09/30

ここ数年「乗り鉄」づいています。
魅力的な観光列車が続々と登場している一方、
不採算のため姿を消すローカル線も多いことに
心を痛めているので、なんとかそうした列車を
応援したいと思っているのです。

大井川鉄道に乗るツアーは、何年も前に企画された
ことがあり、申し込みをしたのですが、催行人員に
満たないという理由で中止になった経緯があります。
幸い、このところの鉄道ブームもあってか、また
そうしたツアーが増えてきたのは喜ばしいことです。

個人で予約するより効率よく幾つもの列車に乗ることが
できるパッケージ・ツアーは、私にとって便利なので、
興味のあるツアーを見つけては参加しています。

＊１日目は、「日本平ロープウェイ」に乗って、
徳川家康ゆかりの「久能山東照宮」に参拝します。
TVドラマの「ど○す○家〇」で話題になっている
のか、観光客が増えているようでした。

エリア 清水(静岡)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 観光バス JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

１日目：　９月２９日（金）晴れ
日本平ロープウェイ～「久能山東照宮」～浜名湖・雄踏温泉（泊）


埼玉県内から圏央道を経由して４時間ほどで、
静岡市内に到着。
まず最初の目的地はランチで、
それも桜エビの直売所内の食堂（レストランという
感じではない）でした。　（笑）

メニューは「桜エビしらす丼」。
桜エビはこの地の名産だそうです。
しらすのほうは、残念ながら生ではなく
釜あげでしたが、まあこれはやむを得ない
かな。

ほど良い塩味でおいしかった。
みそ汁と香の物つき。

昼食後は、バスで次の目的地（ここからが
本番）へ。
１時間ほど？で、日本平のロープウェイ乗り場に
着きました。
これがロープウェイの乗車券。
往復です。

日本平ロープウェイ 乗り物

裏には、「日本平ロープウェイ」と、「久能山東照宮」に
関する解説が書かれていました。

通常は１５分おきくらいの運行ですが、
きょうは混雑しているそうで、５分間隔で
動かしてくれました。
ここから久能山まで、このゴンドラに乗ります。

日本平ロープウェイ 乗り物

わずか５分間の空中散歩。
でも、けっこうな高度です。

途中、反対方向からの車両とすれ違い
ました。

一番前からの眺めです。
森の中を飛んでいるような・・・
鳥になった気分？

もうすぐ終点。
あっという間です。

「久能山駅」到着～！
係のおねーさんがお出迎え。

日本平ロープウェイ 乗り物

下りたところに、「久能山東照宮」の標識。
もうすでに東照宮の参道になります。

久能山東照宮 寺・神社・教会

ロープウェイを降りたところから、
１００段ほどの階段が続きます。
２年ほど前から腰と膝を傷めており、
いささか不安ですが、ここまで来たのだから
頑張ります！
階段下の社務所受付で「御朱印帳」を預けられるので、
最悪の場合、途中棄権も可能？
それはしたくないな～。

久能山東照宮 寺・神社・教会

ロープウェイを使わなければ、ふもとから
１，１59段の階段を登るのです。
以前は、そうやって参拝したわけですから、
信仰心というのは、すごいですね。

ここが最初の門『楼門』です。
前面に後水尾天皇の御宸筆「東照大権現」の
額が掲げてあるので、「勅額御門」とも
称されています。
元和３年（１６１７）建造。
（重要文化財）

久能山東照宮 寺・神社・教会

楼門の内側に、御祭神「徳川家康公」の手形が
展示されていました。
３８歳の時のものだそうです。
皆さん、自分の手を重ねてみていました。
並外れて大きい手というほどではない印象。
身長は１５５ｃｍ～１５９ｃｍ程度だったようで
・・・記録が残っているのでしょうか？

次の門へ。
急な階段が続きますが、「日光東照宮」の
家康のお墓への道のりに比べれば、距離的には
まだ近い感じです。
あの頃は若かったから登れたけど、今だったら、
おそらく無理。
あの時も、途中の踊り場みたいな場所でリタイアしそうに
なりましたが、そこに絶妙なタイミングで、
「人の一生は重荷を負いて遠き道を行くがごとし。
急ぐべからず。」
という家康公の遺訓が書かれた標識が
掲げられていて、嫌でも頑張ろうという
気にさせられました。
ちゃんと計算されていたのですね。（笑）

二番目の門『唐門』です。

久能山東照宮 寺・神社・教会

いよいよ『御社殿』へ。

国宝の『御社殿』。

さすがに立派な造りです。

位置的に、正面から撮りにくくて、
全体像が今ひとつ掴めないかも。

随所に見事な装飾が施されています。

これが社殿の参拝チケット。
有料なのです。

『御社殿』『拝殿』の裏の『石ノ間』です。
この『廟門』を抜けると、『本殿』。
そして、さらに『廟所参道』の階段を
上って『神廟』へと至ります。
行きたいのはやまやまなれど、ここまで
たどり着くのもやっとでしたから、
残念ながら、これでリタイアします。
それでも、国宝の御社殿にお参りできた
だけでも満足。

『御社殿』前に、はるか下へと続く
長い階段がありました。
あ～、これが麓から徒歩で上ってくる
１，１５９段！という階段なのですね。

重文の「日枝神社」があったのですが、
なぜか写真が撮れていなかったようで
・・・。（？？）

同じ道を戻る途中、『家康梅』という
梅の木がありました。
傍らの説明板によると：
梅をこよなく愛された家康公が、初代水戸藩主
「頼房公」（家康公第１１男）の誕生を祝い、
その健やかな成長を願って、手ずから
植えたものと伝えられます。
当初は浜松城内で栽培されていたのが、
後に水戸に移され、その後、静岡の丸子梅園
にて接ぎ木・育成されたものを、由縁深き
久能山東照宮に植樹された」のだそうです。
で、「奉納　静岡市　丸子梅園」となっていました。

ここにも「家康公遺訓」の１節が。
「おのれを責めて人を責むるな」
ですか。
いいお言葉ですが、現実にはなかなか
難しいですね。

最近はやりのTVドラマにあやかって
設置したのでしょうか？

ロープウェイ乗り場に戻ってきたら、
真夏なみの暑さの中で、
彼岸花がひっそりと咲いていました。

自然界は、ちゃんと秋なのですね～。

こんなところにも「鉄道むすめ」が。
「久能あいら」ちゃんですか。

同じロープウェイに乗って、「日本平」に
帰ります。

木々が少し色づいて・・・あと何日か
すると、紅葉がきれいなのでしょうね。

往路より、幾分か雲が出てきました。

ここからまた、バスで延々と今夜の
宿泊地まで移動します。
この旅行社のツアーは、概して移動距離が
長すぎるのが難です。

ということで、２時間弱ほどのドライブを経て、
浜名湖畔の雄踏温泉にやってきました。

今夜の宿泊ホテル「THE　HAMANAKO」
（旧「ダイワロイアルホテル」）。
吹き抜けのロビーが、なかなかいい感じ。
ウェルカム・ドリンクがいただけると
いうことでしたが、疲れたので、部屋に
直行。

雄踏温泉 (THE HAMANAKO) 温泉

私たちのお部屋は６階です。
広めの和洋室。
３６㎡で、ゆったり感あり。

コロナ禍による制限が緩和されたのに加えて、
中国の連休が重なったせいで、特に外国人観光客が
殺到しているようで、きょうはツアーバス１１台ぶんの
宿泊客とか！

幸い、早い時間にチェックインしたので、
大浴場が混雑しないうちに、入浴をすませる
ことに。
それでも、夕食の時間が１７時に設定されたので、
ゆっくり温泉を楽しむという余裕はありません。
お湯の質は肌触りがよく、露天風呂は開放的で
南国風の木などが植えられていて、素敵でした。

オットは、時間に追われての入浴は嫌だと言って、
部屋の狭いユニット・バスで済ませていたけれど。
もったいない！

夕食はビュッフェ・スタイルですが、
入れ替え制で６０分とか区切られて
いて、せわしないことといったら！
料理はまあ悪くはないけど、どこも人が
群がっていて、好きなものを取って
食べ始めるまでがひと苦労という始末。

結局、どこに何があるかも把握しきれず、
すごく物足りない食事になってしまった。
たいていは、質はともかく量だけはたっぷりで、
お腹がいっぱいになるのが常だったのに、
こんなことは初めてかも。
なんだか、欲求不満！

夕食時間が早かったので、ロビーの
売店をのぞいたり、文通友達（！）に
お便りを書いたりして過ごすことに
なりました。

バスで着くと、いつもホテルの全景が
判らないので、外に出て眺めてみました。
キャパの大きいホテルなのね。

今夜は「中秋の名月」。
お天気にも恵まれて、きれいな満月が望めました。
（ホテル前の駐車場にて。）

「中秋の名月」といえば、満月に決まって
いると思い込んでいましたが、じつは
そうとは限らないようで・・・。
次に「中秋」と「満月」が一致するのは、
２０３０年とか？
心して、鑑賞いたしましょう。

明日は、「大井川鉄道」に乗車します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ーつづくー