17泊19日のスペイン旅<br />全部順番にアップするのはきっと無理なので 4トラさんにあまり載っていないところを中心にちょこちょこ書かせていただこうと思います。<br />まずは 12日目のビルバオ近郊レンタカー旅から。<br /><br />前半は進路を南にとってビルバオから60Km アラバ県アニャーナにある不思議な塩田とネルビオン滝を見に？いきました。<br /><br />ビルバオ周辺の観光プランを練っているときに見つけた「塩の谷」という地名。調べてみるとバスクの星付きレストランがこぞって使う塩の産地と分かり訪ねてみることに。途中には、幻の滝も近くにあることが分かりいつしかビルバオ観光のメインイベントになっていました。 <br /><br />結局滝にはたどり着けずこの目で確かめられなかったので、ぜひぜひどなたかチャレンジを！<br /><br />そして帰りはビルバオ市街を通り越してネルビオン川河口にかかる世界遺産のビスカヤ橋へ。人も車もゴンドラに乗せて川を渡る運搬橋という珍しいタイプの橋。ならば車で渡ってみたいじゃないですか。<br />どうやって車でビスカヤ橋を渡るのか、日本語の情報はなかなか見つからなかったので今回の経験が皆さんのお役に立てると幸いです。<br /><br />なお、4トラさんの位置情報ではほとんどどこも登録されていないので GoogleMapのリンクを付けておきます。

ビルバオ日帰りレンタカー旅アニャーナの塩田とネルビオン滝そしてビスカヤ橋

4いいね！

2023/07/30 - 2023/08/16

232位(同エリア290件中)

エリア

ビルバオ(スペイン)

同行者: カップル・夫婦

交通手段: レンタカー

旅行の手配内容: 個別手配

旅の始まりはレンタカー屋さん
地元の自動車ディーラーが運営する Gaursa Rent a Car Bilbao

日本からもwebで予約出来て Alamo等国際ブランドのレンタカーよりもお値打ちです。フィアット500クラスフルカバーの保険付き24時間で 75ユーロ。Alamoはビルバオ駅から借りると100ユーロ超だったので、宿泊先にも近かったのでこちらをチョイス。

お店の webページ
https://gaursarentacar.com/
場所は新市街サンマメススタジアムの東
https://maps.app.goo.gl/Lf4FvgLRPbXJTxkh8

・街内にはガソリンスタンドがないので、途中で給油して帰ってきて(満タンから15Km走行OK)
・営業時間中に戻ればお店の地下駐車場へ
・時間外なら路上駐車可能なエリアに止めて通りの名前をメールで連絡。カギはお店の入り口にある返却BOXへ入れて
・事故ったらこの電話番号へ
などなど説明を受けて受付のお兄さんと地下駐車場へ
今日の相棒は初めての韓国車 KIA picanto

グラナダの Alamo で借りたレンタカーは砂だらけで外も満足に見えないありさまだったけど、この子はきれいに洗車・清掃されていて気持ちよく運転できました。
ラジオとエアコンだけの簡素なクルマですが、クラッチは軽いし小回りも効くし日帰り旅行には十分

アニャーナの塩田までのルートはコチラ
https://maps.app.goo.gl/TsYeZ5MAJawXU5Ez5
せっかくビデオセットしてから走り出していたのに録画ボタン押さずにグッゲンハイム美術館も通り越してしまった。

街中は片側2車線の広い道でも 30Km制限なので我慢のドライブ
郊外に出ると段々とスピードも上がって快適快適
なんだか岐阜の山道みたいだね～　って話していると右手に高山本線登場(笑)
いつの間にか碓氷峠のめがね橋？

https://maps.app.goo.gl/7axYhQZiRpnvyxiv5
オルドゥニャ Urduña の近くまで来ると、遠くに切り立った山が見えてきました。
日本には無い感じのスパっと切り立った崖
あの崖の上まで 500mぐらい登りますよ

https://maps.app.goo.gl/1d2iTyYYhcHzKffT6
ビルバオ市内から1時間以内でこの絶景。多くの人に見てもらいたい
高山本線ともここでお別れ。

https://maps.app.goo.gl/KYdCVPCErdwPjaVq8
崖の上に向かってぐんぐん
可愛らしい農家
ヘアピンカーブが続きます。ここはバスクのいろは坂？
ガードレールは無くて低い石垣があるだけ。
見晴らしは最高
崖を上り切ったらカスティーリャ・イ・レオン州。標高900ｍの穏やかな台地
気持ちいい景色が続きます
街の入り口にあるスピード警告！きっちり減速して街に入らないと。
ところどころに向日葵畑。
見学予約の10分前にアニャーナの塩田に到着。
広い駐車場を探している暇もないのでぎりぎりの隙間にIn。小さいクルマで助かりました。

https://maps.app.goo.gl/uRrfS73f3zMqVsxs7
日本だったらこの車間で縦列駐車はしないだろうな。。。
ビジターセンターで受付をして塩田見学スタート

Valle Salado「塩の谷」のwebで直接予約　1人 9ユーロ
https://vallesalado.com/

なかなかの盛況で英語ガイドの時間は売り切れていたのでスペイン語コースを取りました。

一面の雪景色に見えるのがすべて塩！
要所要所でガイドさんが説明してくれます。
受付で英語版の資料を貸してくださったのでそちらを見ながら何となく理解
この日はビルバオ市内でも40℃になった異常な暑さ。アニャーナの塩田も陽射しが強くて日傘の貸出がありがたかったです。
2億年前の海が閉じ込められてできた岩塩に地下水が作用して山の中に塩の泉が湧くという珍しい場所です。
山の高低差を利用して泉の塩水を棚田に導いて行きます
木製の水路は染み出た塩水が固まって塩の鍾乳石状態
高低差を生かすために複雑に棚田が作られてます
川にせり出して作られた棚田の下。天井板の継ぎ目にも塩が吹き出して真っ白。
見学ツアーに参加しているアジア人は我々だけでした。
棚田越しに見える村の教会。
これだけ見たら雪景色？
村の街並みと塩田は道一本挟んだだけの近さ
重力で塩水を張ってお日様の力で乾燥させる 100%自然エネルギーで作るお塩です
左手の木製クレーンは塩水を棚田に組み上げるための物。
オリジナルの塩づくりを依頼しているレストランがそれぞれの棚に看板を出してました。
工業的に塩が作れるようになってアニャーナの塩田も一時期衰退していたのを少しずつ修復して今の規模にまで盛り返してきたとのこと。写真奥の丘の中腹にはまだ修繕の終わっていない廃田も残ってました
自分で塩づくりを体験するコースもありますよ。
日陰のない中ご苦労様です。
見学のあとは塩水浴。冷たくて気持ちヨシ。
座って手だけ浸かれるコーナーも
あっという間にオリジナルソルト完成(笑)
真水で洗える場所もあるのでタオル持参が吉です。
イチオシ

体験コーナーを職人さんが後片付け中。
見事な道具使いで棚田の底に溜まった塩粒を集めてました
バスクの人は本当に勤勉
昼の一番熱い時間が塩づくりにも大事なんでしょうね。大変なお仕事です。
お土産用のお塩色々
いちばんのおすすめは塩水の泉をそのままボトル詰めしたリキッドソルト。固形のお塩はスーパーでも買える場所がありますが、リキッドソルトだけはここに来ないと買えないらしいです。
見学ルートから見えていた教会の近くに移動してお昼ごはんを探します。
近くのレストランはキッチン閉めてしまった後だったので、バルでボカディージャにありつきました。

URGAZI TABERNA
https://maps.app.goo.gl/n2eJYaUCjYyczukM7
シラスウナギ風カマボコのオムレツ
スペインの人は練り物好きですよね。
さよならアニャーナ。

次はスペインで一番落差のあるサルト・デル・ネルビオンの滝へ
途中ビジターセンターまではたどり着いたけれど、気温40℃でとてもこの先歩いて行けないと判断。少しだけ散歩して退散しました。

Casa del Parque Monte Santiago
https://maps.app.goo.gl/9F32foFHLsW26AYg7

ここから滝の見える展望台までは約2Km ほぼ平坦な道を歩くはずでした。

滝はこんな感じ
https://twitter.com/SpainInJapan/status/1500725915944427522

もし訪れてくれる人がいればいくつかアドバイス
・グーグルマップで示したところまではクルマで進入可能です。
・大通りから林道に入るところにゲートがありますが問題なく通過できます
・林道の一部が未舗装で深くえぐれているところもあるのでコンパクトカーでは少々気を使いました。
・滝は雨の多い季節にしか見れないとも言われているので夏場はダメなのかも
ビジターセンターの営業時間案内も載せておきます
林道の途中　野生？放牧？の馬や牛さんたちがいました。
幻の滝は見られなかったのでバスクのいろは坂てっぺんから下界を眺めます。

ココなら数台駐車可能。
https://maps.app.goo.gl/ioxWS9B85y6o3y8v9
イチオシ

写真が下手過ぎて絶景加減が伝わりませんがドドーンと広がる景色はぜひ現地で感じてもらいたい
再びの車載カメラから
バスクのいろは坂を下っていきます
マニュアル車でシフトダウンしながらブレーキとか無理なのでかなりのチキン走行。
だってこのカーブ飛び出したら。。。ねえ
右へ左へカーブを抜けるたびに絶景が目に飛び込んできます。
このドライブルートをもっとたくさんの人に走ってほしいな
麓の農家まで降りてきました。つづら折りも終わって一安心。

次は世界遺産のビスカヤ橋へ向かいます。
ビスカヤ橋へのルートはグッゲンハイム美術館の北側から。

https://maps.app.goo.gl/NHMEvAEDPBKABLWx5

ビルバオ市内からネルビオン川河口に向かうなら街の北側川の右岸を行くルートがおすすめです。
左岸側はほとんど川が見えない状態なので。。。
Google Mapに連れて行ってもらう＆クルマでビスカヤ橋を渡るなら、上記ルートの終点を目指してください。
Googleが認識している一方通行と、実際の道路規制は異なっているので橋の上流側からアクセスする必要があります。

上流へ向かっての一方通行だと思って、下流側からビスカヤ橋にアクセスしようとしても、川の手前で右折しかできず橋にはたどり着けません。
ちょっと時を戻してネルビオン川右岸からの眺め。
大型船が行き交い工場も見えて工業都市の面影が見られます。
遠くにビスカヤ橋がちらり
ゲチョの街に入ったら鉄の彫刻がカッコイイこのランナバウトを 270度回って（左折）川のほうへ進んでください

https://maps.app.goo.gl/bFWNt7qcFBaWG4S5A
川岸に出るとビスカヤ橋の全体が見えてきました
コチラの交差点でも進入禁止の標識がありますが、よく見ると「ビスカヤ橋へ行く車両を除く」的なことが書かれています
スペインでもここだけは左側通行！

路面にも「橋だけ：Solo Puente」って書いてあります
ちょうどゴンドラも到着していて前の車が乗り込んでいきます。我々も続いて Vamos！
地図を見る

係員さんの誘導に従ってゴンドラへ

ビスカヤ橋建造物
無事に乗れました
係りのお兄さんに通行料をお支払い。きちんとお釣り確かめなかったので違ってるかもしれませんが、車両で渡って1.7ユーロ。

橋の上部を歩いて渡るより断然お安い(^^♪
動き出したことに気づかないぐらい穏やかにゴンドラが進んでいきます
対岸に到着。
と、
前の車が下がり始めて衝突しそうに！　自転車の方が必死に窓をたたいてアピールしてくれたおかげで難を逃れました。

ギアをニュートラルに入れたままブレーキ離しちゃったんでしょうね。
自転車のお二人さん、ありがとうございました。
写真を撮りながらふらふらしている歩行者に気を付けて対岸の道路へ
ビルバオ市内へはネルビオン川の右岸を登って帰ります。
途中のガソリンスタンドで給油。

https://maps.app.goo.gl/LzCQCbzCeWzEyfV1A

山越えはあっても途中は渋滞しらずの快走路 200Kmの道のりをリッター20kmの好燃費ドライブでしたがお支払いは日本円で2800円！（17.5ユーロ）
ガソリンが１L当たり280円もしてビックリです。

こんなルートでレンタカー屋さんへ
https://maps.app.goo.gl/ttpfinLAurDbZVN7A
レンタカー屋さんの近くに駐車してカギを事務所のポストに返してドライブ旅終了です。

ちなみに、ここは夜間駐車OKでも朝8時からは駐車禁止のエリアだったようです。レンタカー屋さんが早めに回収してくれたので罰金にはなりませんでしたが、場所選びは慎重に。。。
写真は昼間に見えますが、これで20時40分。8月上旬の日の入りは 21時半ごろです。

最後までご覧いただきありがとうございました。