2023/08/18 - 2023/08/20
3位(同エリア77件中)
RAINDANCEさん
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アメリカ南部ノース・カロライナ州、世界遺産に登録されているグレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園の麓の町であるチェロキーを訪れました。先住民であるチェロキー族が暮らしていた地は、入植した白人に奪われるも一部を買い戻し、今もチェロキー・ネイションとして部族の文化を残す町です。
★国立公園の自然探訪の拠点として町のホテルに2泊滞在し、チェロキーの文化について学びつつ、買物&カジノも少しだけ。
[いただいた郷土料理/ご当地メニュー]
◎「チックフィレイ」のチキン・ストリップ(ジョージア州発祥)
◎フライドチキン&フィッシュフライ(アメリカ南部といえば揚物)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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夏は暑さが厳しいアメリカ南部、そうなると涼しい山へ行きたくなるのです。週末の仕事を終えてから北上、途上の「チックフィレイ(Chick-fil-A)」にて夕食を調達。チックフィレイは、ジョージア州が本社のチキン・ファストフード・チェーンです。
味とサービスで確固たる人気を得ているチキンファーストフードチェーン by RAINDANCEさんChick-fil-A(Thomson) ファーストフード
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このチェーンがスゴいのは、創業者が熱心な南部バプテスト連盟の信者なので日曜は休みなのと、店員の教育(サービス対応)が行き届いていることです。日曜休みという営業上のハンデを負いながら、味とサービスで確固たる人気を得ているチェーンなのです。「チキンストリップ」「クールラップ」「ワッフルポテトフライ」をゲット。
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いつもの牧歌的な風景を見ながらのドライブ。
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ジョージア州からノース・カロライナ州に入りました。
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スモーキー・マウンテンズのビジターセンター兼休憩所に通りかかりましたのでちょっと休憩。
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この時間(午後8時頃)なので、ビジターセンターはクローズしていました。
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が、グレート・スモーキー・マウンテンズの観光ガイドが置いてありましたのでゲット。
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グレート・スモーキー・マウンテンズの麓の町、「チェロキー(Cherokee)」まであと少しです。
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チェロキーの町に到着しました。今回の宿は「ホリデイ・イン・エクスプレス&スイート・チェロキー/カジノ(Holiday Inn Express & Suites Cherokee/Casino)」。
グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園の観光の拠点、目の前には、ノース・カロライナ州唯一のカジノがあります by RAINDANCEさんホリデイイン エクスプレス ホテル & スイーツ チェロキー / カジノ by IHG ホテル
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目の前にはノース・カロライナ州唯一のカジノ。妻の「あ~、これが近くにあるからこのホテルにしたんでしょー」という疑いの目。いえ、誓って違います。マジで。と言いつつも...「スモーキー・マウンテンズの拠点としてはこの町が丁度良く、IHG系列だとここになり、ネイティブ・アメリカンの歴史が...云々」などと、なぜか言い訳がましく説明してしまう私。
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ここに2泊します。フロント。
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ラウンジ兼、朝食のダイニング・スペース。
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ちょっとした売店もあります。(フロントで会計)
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客室は、1キングベッドのスタンダード。
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田舎のホテルなので客室は広々。
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バスルーム。
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湾曲カーテンレールはシャワーブースが広くなるので好きです。
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備え付けのカフェマシンとアイスペール。氷は各階のフロアにある製氷機にて。持参のバーボンで軽くやってから休みにつきます。
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翌朝...客室の窓から。いい天気です。山に近いとやっぱり涼しい~。
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ホテルの朝食へ。
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もはや食べ慣れたホリディ・インの朝食。パンケーキ・マシン。
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形と厚みはイマイチですがパンケーキ。アメリカの朝食はコレです。
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ホットミール。
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カフェ。朝食時と、お出かけの際の持ち出しにも。
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いただきます。
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晴天の中、チェロキーの街ブラを開始。
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目の前のカジノ。せっかくなので旅の最後に訪れる予定。
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まずやって来たのは、町の北部にある「チェロキー・インディアン博物館(Museum of the Cherokee Indian)」。北米大陸の南東部、ミシシッピ川の流域に住んでいた先住民である「チェロキー族」に関する博物館です。
北米大陸の南東部、ミシシッピ川の流域に住んでいた先住民であるチェロキー族の歴史と生活文化を展示 by RAINDANCEさんチェロキー インディアン博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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”インディアン”という呼び方は元々コロンブスの間違いから来ている訳ですが、学者が考えたネイティブ・アメリカンやファースト・ネイションという呼び方も当人たちには歓迎されてない様です。”先住民”とかではなく、それぞれの部族名で呼ばれることが一番大事みたい。
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この博物館は1948年に開館とのことで、チェロキー族の歴史と生活文化を展示しています。
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入場料は一人12ドルでした。
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大きな部族だったチェロキー族は、16世紀頃に欧州人の入植を受け18世紀にはイギリス・アメリカとの戦いに明け暮れたのち、独立後のアメリカとの休戦へと至りました。
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が、19世紀のゴールドラッシュで再び白人が乱入、アメリカ大統領はチェロキー族を含めた先住民を武力で強制移動させることにしました。…というような歴史が学べるであろうはずのシアターはクローズ。最初のシアター重要じゃん、お金ちょっと返して~。
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チェロキー族の祖先も、かつては古代人だったわけです。
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なので、石器については他の古代文化と大きな違いは無い様です。
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大地の恵みにでしょうか、部族の祝い事でしょうか、祝宴を表す像。
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チェロキー族や他の部族も、部族間の争いは有ったもののそんなふうに静かに暮らしていたのでしょう。ヨーロッパから入植者が入って来るまでは。
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先述のアメリカによるチェロキー族の強制移住に関しては、部族内でも派閥が生まれて、徹底抗戦した人達と譲歩した人達に別れます。それを表した像。
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結局は、多くのチェロキー族が武力によって遠く離れたインデアン居留地(後のオクラホマ州)へ強制移住させられました。
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「涙の道」と呼ばれるこの出来事では、過酷な旅路の途上で4千とも5千ともされる多くの死者が出てしまったのだとか。こういった、アメリカの歴史の中でも特に痛ましい事の一つとされる出来事を経て、現在はオクラホマ州のターレカ高原に最大のチェロキー・ネーションがあるそうです。
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…が、グレート・スモーキー・マウンテンズに住んでいた約400名は、ツァリと言う指導者の下で移住に抵抗しました。ツァリは最終的に降伏し処刑、その代わり他のチェロキー族はこの地に残ることを許され、彼らの子孫が今「チェロキー族東部隊」としてこのノース・カロライナ州のチェロキーの町で暮らしているとのこと。
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チェロキー族の民芸品。お土産屋さんもあります。
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博物館の目の前には美術館。美術館には寄りませんが、看板の横には...
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...熊。アメリカ各地の森に生息するブラックベア(アメリカクロクマ)のオブジェ。グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園にも生息しています。
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この地を象徴する動物だけに、いくつかのデザインが町に点在。
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これはコンドルの顔ですね。
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ここチェロキーを基点にして、グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園を訪れます。ブラックベアを見るのも目的の一つです。(それは別旅行記にて)
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ちなみに、チェロキー族の血が混じる著名人は、市川紗椰(モデル)、デニー友利(横浜などで活躍した元プロ野球投手)、ケビン・コスナー(俳優)、キャメロン・ディアス(俳優)、ジョニー・デップ(俳優)、クエンティン・タランティーノ(映画監督)、スティーブン・タイラー(歌手・エアロスミスのボーカル)、ティファニー(歌手)…などなど、多数いらっしゃいます。
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町を出てグレート・スモーキー・マウンテンズ方面へ。通りや建物の看板や標識は、チェロキー族の音節と英語の両方で書かれています。
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「グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園」に入ります。
グレート スモーキー山脈国立公園 国立公園
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”エルク クロッシング(アメリカアカシカが横切ります)”の標識。
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国立公園の入口にある「オコナルフティー・ビジターセンター」にやってきました。
グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園のノースカロライナ側、人気のドライブコースの入口にあるビジターセンター by RAINDANCEさんオコナルフテー ビジター センター 観光名所
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グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園には4つのビジターセンターがあり、ここは公園を縦断する人気のドライブコースの入口にあるビジターセンターです。”オコナルフティー(Oconaluftee)”とは、チェロキー語で”川沿い”を意味するらしい。
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チェロキー族の村とアパラチア族のコミュニティがあったこの地域は、考古学地区として国家歴史登録財に指定されています。
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”スモーキー”で暮らしていた人々の声。
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どんなところに住んでいたのか...
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何を生業にしていたのか...のちほどその暮らしぶりを知ることができる博物館に行きます。
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お土産屋さんでは、この山岳地帯に生息する「ブラックベア」を猛アピール。
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続いて、ビジターセンターの傍にある「マウンテン・ファーム博物館(Mountain Farm Museum)」へ。
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オコナルフティー川の清流沿いにあります。
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サザン・アパラチアの文化遺産としての価値を持つ100年前の山の麓の集落。
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建造物群は19世紀後半に建てられ、1950年代にここに移されたそうです。ジョン・デイビスという人の一家が住んでいた「デイビス・ハウス」。右奥には肉の保存庫。
サザン・アパラチアの文化遺産としての価値を持つ100年前の山の麓の集落 by RAINDANCEさんマウンテン ファーム ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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中を覗いてみました。わかりますでしょうか?木の棒の上にヘビが居ます。
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ニワトリ小屋。
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ソルガム(モロコシ)を挽いて焼く設備。
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右手はリンゴの倉庫。
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リンゴが置かれてこんな感じ。なぜかニワトリ、よくそこまで登ったね。暑いのでここで涼んでるのかな?
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この栗の木で建てられたログハウスは、1930~40年代初頭にかけて栗枯病がこの一帯の栗を枯らす前のもので貴重なのだそうです。
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その内部。見事な木組みの納屋。
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ここは鍛冶屋。
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鍛冶屋道具が置かれています。
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さて、ここから国立公園内に向かいます。国立公園内にクルマを15分以上駐車する場合には、ここでパーキング・タグを購入しておく必要があります。
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この後の「グレート・スモーキー山脈国立公園」でのトレイルについては、別の旅行記で紹介します。(旅行記が長くなりすぎるため)
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公園内のトレイルから町へ戻って来ました。
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ディナーのために訪れたのはこちら、町の北寄りにある「オール・フライド・アップ(All Fried Up)」。
お店の名は「全てを揚げ尽くす」、その名の通りアメリカ南部らしい気持ちいいほどヘルシー志向を完全無視した美味い揚げ物 by RAINDANCEさんオール フライド アップ アメリカ料理
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テイクアウトして、ホテルでゆっくり酒でも飲みながらディナーを...と思いまして。
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某口コミサイトではなかなかの人気、早めの時間ですがお客さんは多めです。ここでは食べずにホテルへ。
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「シーフード・コンボ」と「4ピース・チキンテンダー・ディナー」をチョイス。持ってきたお気に入りのビール「ミケロブ・ウルトラ(Michelob Ultra)」とともに。食べ物はテイクアウトで飲み物もスーパーで自前なら、食事は美味しく安く抑えることができます。
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魚の白身フライに、付け合わせに選んだのは豆の煮物。
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チキンにはコールスローを付け合わせ。お店の名は「オール・フライド・アップ(全てを揚げ尽くす)」でしたが、その名の通りアメリカ南部らしい気持ちいいほどヘルシー志向を完全無視した揚げ物...これが美味いんです。
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もう満腹。チェロキーの陽が暮れていきます。
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翌朝...朝食を終えて、朝モヤの中「グレート・スモーキー山脈国立公園」での野生動物観察へ。これについても、別の旅行記で紹介します。
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山から戻ってきて、引き続きチェロキーの町の観光について紹介。「チェロキー・ベテランズ・パーク」の前を通過。
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訳すと”チェロキー退役軍人公園”、チェロキー族で国に奉仕した人々、犠牲になった人々に捧げられた記念碑があります。
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通りの教会。
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チェロキーのモールがあるエリアへやって来ました。ここに駐車。
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通りの両サイドにお土産屋さんが並びます。
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どのお店もチェロキーの特徴をアピールして呼び込みに懸命です。
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いくつか入ってお店の中では、こちらの「インディアン・ストア(Indian store)」がダントツで良かったです。
チェロキーのお土産屋さんならココ by RAINDANCEさんインディアン ストア お土産店
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品揃えが豊富で商品のセンスが良く、お買い得品も多かったです。スタッフの対応もグッド。妻が一目惚れしたインディアン風のバッグをプレゼント。
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お土産ショッピングのあとは、いよいよ「ハラーズ・チェロキー・カジノ・リゾート(Harrah's Cherokee Casino Resort)」へ。
宿泊はせずカジノのみの利用、先住民の居留区の経済を語る上でも興味深いカジノ by RAINDANCEさんハラーズ チェロキー - A シーザーズ リワーズ デスティネーション ホテル
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立体大駐車場完備(無料)。
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上から眺めるカジノです。ドレスコードは無くカジュアルでOK。
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勝負の前に腹ごしらえです。カジノに併設するグルメコートにて。
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ピザ(マルガリータ)をいただきました。
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さて、カジノで挑戦したのはスロットマシンです。
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20ドルで始めて50ドルでヤメ。30ドル儲かりました!カジノ内の写真は禁止されているところが多いですが、ハラーズではあからさまにテーブルや他の人を撮ったりしなければ、注意されることはない様です。
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アメリカではラスベガスなど一部の地域でカジノが合法ですが、先住民の居留地でも連邦法や州法が直接適用されず部族へのカジノ営業権が認められています。連邦政府としても、産業の育たない僻地へ強制移動させたと認定する部族に対し、経済を支える産業となり得るべく法整備を進めた模様。興味深い経緯です。
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ということで、このカジノはここチェロキーの歴史と経済を語る上で重要なんですよ!(力説)
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豊かな自然と先住民の文化に触れ、満足感と共に世界遺産の山岳エリアとチェロキーの町をあとにします。
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グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園は、日本での知名度はいま一つですが、アメリカではイエローストーンやグランド・キャニオンといった国立公園を凌いで圧倒的1位の訪問者数を誇るんです。今回の旅行記では、その山の麓に今も先住民族が暮らす町に焦点を絞ってみましたが、トレイルやキャンプだけでなく町の周辺を巡るだけでも充分魅力的な場所だと感じました。次の旅行記では国立公園内でのトレイルや自然観察を綴ります。
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