弾丸8日間で陸海空　世界をぐるっと一周⑤

2019/05/30 - 2019/06/07

父の「一度でいいから大西洋を横断してみたい。」という言葉から始まった8日間で世界をぐるっと一周周る旅の旅行記です。

父の色々な希望を叶えながら最終的にぐるっと巡る8日間の旅は、5日目になりました。
前日、大西洋を越えてアメリカ大陸に到着。今回は、アムトラック「カリフォルニア・ゼファー号」でデンバーからカリフォルニア州の州都サクラメントまで、ロッキー山脈を越えて1泊2日でアメリカを東から西へ横断します。

因みに、今回の旅行で父のやりたいことは以下です。
船に乗りたい→①で達成
ヴィクトリー号を見たい→②で達成
大西洋横断→④で達成
アメリカでロッキー山脈を越えたい→⑤で達成
大陸横断鉄道に乗りたい→⑤で達成
世界一周

エリア ロッキーマウンテン国立公園周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

5日目の朝です。
ホテル「ヒルトン・デンバー・シティ・センター」をチェックアウトして、これからデンバー・ユニオン駅へ向かいます。ホテルのフロントに宿泊者向けのコーヒーのサービス。

DoubleTree by Hilton Hotel Denver ホテル

更に、アメリカらしいクッキーもサービスで置かれていました。

街を散歩しながら、駅へ向かいます。

デンバー街並みはまるでノーマン・ロックウェルの世界観。古き良きアメリカの雰囲気です。

DoubleTree by Hilton Hotel Denver ホテル

デンバー・ユニオン駅へ到着。
ここから、アムトラック「カリフォルニア・ゼファー号」に乗車し、1泊2日のロッキー山脈越えを体験します。

乗車予定の「カリフォルニア・ゼファー号」の乗車予定時刻が表示されています。
定刻8時５分の予定が9時2分になりました。１時間遅延しております。
駅構内で、スーツケースなどの大きな荷物は飛行機の様に預けることが出来ます。

構内で列車の到着を待ちます。その間に構内をブラブラしていたら、行列の出来る場所を発見。無料の給水機がありました。私も水を頂きます。

デンバー・ユニオン駅は1881年に開業。駅の歴代のポスターが展示されたりもしています。

時間もあるので、構内にあるコーヒーショップで軽食を購入します。かなり混んでいて店内の写真はなかなか撮れず。グッズコーナーを撮影。
お店は「Pigtrain Coffee Company」。

駅構内のフリースペースでカフェタイムです。日本のコーヒーショップでは見かけないこんな軽食のパッケージです。どちらかというとワインのおつまみみたいですが、美味しかったです。

列車がホームに入線してきました。

到着。
「カリフォルニア・ゼファー号」は、アメリカ大陸で運行する長距離運行路線中の1つです。「シカゴ・ユニオン駅」からサンフランシスコのベイエリア「エミリービル駅」まで3,924キロメートルを51時間、車中2泊3日で走行します。

今回は、日程の都合でコロラド州デンバーからカリフォルニア州サクラメントの1泊2日、ロッキー山脈を横断する区間のみに乗車します。写真にあるように車両は2階建構造。

私達は、ルーメットという寝台車を予約していました。2階の進行方向右側(北方向)です。

座席はゆったりしていて座り心地も良いです。こちらの座席が夜になると２段ベットで下段のベットになります。

列車が出発しました。

途中天井が吹き抜けのラウンジ車にも行ったのですが激混みでした。

ラウンジの下の階に売店があったので、アイスティーを購入したら氷がちゃんとついてきました。

市街地から離れるとこの景観が広がります。

途中に、こんな場所。屋外の訓練場です。この写真には写っていない別の区画で、家族連れの小さな子供が銃の使い方を教わっていたり、アメリカですね。

野生動物の姿を求めていましたが、なかなかいない様です。途中牧場で放牧された馬を目撃。この辺はユタ州の辺りでしょう。

実は、この旅行の数年前に父の希望で、カナディアンロッキーを横断する寝台車での旅をしたことがあります。その際は、白頭鷲など野生の動物達の姿を車窓から楽しんだので、同じ大陸でも違うものですね。

車掌がやって来て、夕食の予約時間を確認して行きました。

西部劇の世界です。

列車が駅に停車。16時58分コロラド州「Grand Junction駅」です。

ここで少し停車時間が長いということで、駅の構内にお土産物屋さんがあったり、アムトラックの補給駅か何かでしょうね。外に出て機関車にご挨拶撮影。

17時30分になり食堂車で夕食の時間です。サラダと紅茶を頼んだら自動的にレモンティーになりました。レモンティーってアメリカ発なのか。
テーブルは4名席になっていて、向かい合わせに一人旅をされている2名のアメリカ人と向かい合わせで食事をすることになりました。

ネイティブの方が目の前に来るとかなりプレッシャーです。そこまで英語が流暢ではないですから。お二人は日本人に興味津々で色々訊かれちゃうので大変でした。
お一人は女性で高校教師をされていて、娘さんが反抗期でちょっと悩み中、一人旅で気分転換をしているそうです。もう一人の方は、年配のメキシコ系男性。一人旅をよくするそうで、色々な人達との出会いを楽しむんだと話していました。確かにこの方は、ラウンジでも色々な方に話しかけていました。

メニューに「サーフ＆ターフ」があったので、メインでお願いしてみました。味付けはシンプルで、添えられたオランデーズ風のソースで味付けて食べます。シンプルな味付けが好みなので、美味しく頂きました。

夕食後は、寝台車に戻りゆっくりと外の景色を眺めていると日が暮れていきました。

この脇の部分から２段ベットの上段部分が出てくるんですよ。上手に出来ています。

21時過ぎです。

ちょっと車内を散策してみました。食堂車。

他の寝台車。ちょっと広めです。

こちらは、各寝台車に置かれている無料サービスのコーヒーです。夜はコーヒーしかなかったですが、朝になるとオレンジジュースも置いてありました。

夜明けです。

翌朝5時49分ネバダ州「Winnemucca駅」に到着。ウィネマッカと読むそうです。

スマートフォンに食事を与えて

私達も朝食に食堂車へ向かいます。朝食は予約不要です。また4名席なので、向かい側に相席の方が来たのですが、これが笑ってしまいました。
実は、この列車に10代の悪ガキ2名がいて、ご家族もスタッフも前日に手を焼いていたのです。その子達が私達と相席になり、大人しくしていました。

紅茶と

そして、朝食はパンケーキにしてみました。

紅茶のお代わりをお願いして、寝台車に持ち帰りのんびりします。

列車は、大きな都市に到着。ここでまた少し停車する様でしたので、ちょっと降りてみました。ネバダ州「Reno駅」です。こちらで下車する方も多くいました。駅舎に小さな展示スペースがあり、こちらの小さな塔が保存されています。

「Reno City Drinking Fountain」って、どうやら飲泉の噴水ということか。温泉保養地ですね。

これはどういうことだろうと、写真を撮ってしまいました。

6月なのに、積雪があります。標高が高い地域を通過しているのです。

スマートフォンにデルタ航空アプリからメッセージ。翌日に帰国便で利用するのです。

山を下り始めました。

何度もカーブしてどんどん下りていきます。

今までよりスピードが出ている気がする。

ランチの時間です。ハンバーガー。

アメリカのバンバーガーって、シンプルな素材のハーモニーが良い。玉ねぎの辛味とトマトの濃さ、レタスも味が濃いのです。美味しいです。

寝台車に戻って、またのんびりと景色を楽しみます。寝台車両のサービスで用意されたオレンジジュース。

大自然の中を走り続けてきましたが、山を下り終えると車窓に人工的な建造物が増えてきました。旅が終わりが近づきます。

13時55分過ぎ、目的地「サクラメント・バレー駅」へ到着しました。さすが、カリフォルニア。列車を下りた瞬間、内陸側で西海岸からは離れているのですが、太陽が眩しくとても暑いです。
スーツケースを駅舎の空港の受取の様なコーナーでピックアップして、街へ出ました。余りの暑さに駅構内の写真を撮り忘れました。

今回はここまでです。お付き合い頂き有難うございました。
次回は、カリフォルニア州の州都サクラメントの様子をお届けします。