弾丸8日間で陸海空　世界をぐるっと一周①

2019/05/30 - 2019/06/07

「一度でいいから、大西洋を横断してみたい。」と、ある日突然父が言いました。興味深いので話を聞いてみると、「ついでに、イギリスのポーツマスに行きたい。船にも乗りたい。アメリカでロッキー山脈を鉄道で越えたい。」「そういえば、世界一周って3日ぐらいで出来るらしい。テレビで見た。」
話がどんどん膨らんでいく。
どうしたのかと思ったら、お友達がピースボートで世界一周をすることになり、そんな話になったのだとか。

でも、イギリス→大西洋→ロッキー山脈までいったら、そのまま太平洋を渡れば、北半球を一周ぐるり周って日本に帰れる。それは世界一周みたいで面白い。

スカイチーム 、ワンワールド 、スターアライアランスで、それぞれ確か1年か2年間かけて世界一周出来るチケットのルールがあることは知っているけれど、ここはあえて、私の取得出来る連休は8日間、その8日間で旅が出来ないだろうか？と考えたのです。
面白半分でスカイチーム の航空会社のアプリを試してみました。エラーが出ること数回、ある時なんと1人27万円8日間で北半球を一周出来るチケットが出てきてしまった！
思わず予約ボタンをポチっと。
しかしあり得ないチケットだったのか、支払いページでエラー。ここまでかと思ったけれどもダメもとで航空会社に連絡しました。
そうしたら「システム上は発券できていますから、ご用意します。」と、手動で支払い手続きもしていただけました。
今回は、そんな摩訶不思議なチケットで旅した8日間をお届けします。

エリア オランダ

旅の1日目
この日の日程は、
成田空港→オランダスキポール空港
スキポール空港→オランダ　フク・ファン・ホランド(Hoek van Holland) 「ステナライン・ターミナル」まで行き、夜行フェリーに乗船、イギリス・ハリッジ(Harwich)まで向かいます。

まずは成田空港にやって来ました。
これから空路で、オランダ・スキポール空港へ向かいます。

成田国際空港 空港

成田空港には、デルタ航空のスカイラウンジが2箇所ありましたが、羽田空港枠確保により、成田空港からのフェイドアウト絶賛企て中だった2019年、スカイラウンジの1つがリニューアル。「成田プレミアムラウンジ」に生まれ変わりました。

入ってすぐに謎の茶室があります。

軽く朝食を戴きました。

旧スカイラウンジと、内容は変わらないかなと。そんな印象です。現在はどうなんでしょうか。

ラウンジからは、スカイチームの航空機を満喫。旅のスタートを盛り上げてくれます。

今回、父のリクエストで有償アップグレード。

KLMアプリで事前に座席は指定済みです。

KLMビジネスクラス。

ウェルカムドリンクのスパークリングワインです。

アメニティポーチ

オランダ人は世界一長身だとか。そのおかげか、オランダ基準の座席はゆったり広々。

ウェルカムフードに焼き鳥。

離陸したら、すぐにランチの注文を訊ねられるので、早速メニューをチェック。

ランチ前に、炭酸水に山盛りのナッツのサービス。

ランチのスタートです。グリーンピースポタージュがあったので、選んでみました。

オリジナルのカクテルだったはず。

メインはカラスガレイのソテー。

デザートにクレープシュゼット。

お茶を頼んだら、好きなものを選んでとのことで、選び放題。それにしても見たことがないブランドでした。KLMのクラウンラウンジにあるものとも違うんですよね。

オリジナルのチョコレート。
この時は、デルフトブルーハウス99番「De Witte Os」でした。

2019年10月7日にKLMは100周年を迎えました。毎年10月7日にビジネスクラス搭乗記念のお土産になる新作デルフトブルーハウスが発表されます。同時にチョコレートもその年の新作のハウスと同じ形になるのです。ちなみに記念すべき100番目は「Paleis Huis ten Bosch」日本語訳「ハウステンボス宮殿」となりました。

お茶2杯目を戴き、オランダ名物ストロープワッフルを伝統的な食べ方にしてみようとカップの上で温めながら、ゆったりとした時間を過ごします。カップの熱で温められて、ワッフルに挟まれたキャラメルが柔らかくなるのです。

ヨーロッパ上空に入ると2回目の食事です。お好きな時間にとなっていて、声をかければいつでも願いすることも出来ますが、頃合いを見計らって乗務員の方から声をかけてもくれます。

野菜のヘルシー丼にミックスサラダ、抹茶のオペラケーキです。抹茶のオペラケーキに釣られて、選んでしまいました。

お土産のデルフトブルーハウス
今回は乗り継ぎがないので、ビニール袋に入れられずにそのまま渡されました。中にはアルコールが入っている為、乗り継ぎの場合は袋に封印されるんですよ。

アムステルダム・スキポール空港に到着しました。

スキポール空港 (AMS) 空港

何度もKLMにはお世話になっていますが、初めてスキポール空港の外に出ます。初のオランダ上陸です。
KLMアプリからのこの通知も初めて見ました。

まずは、空港からアムステルダム中央駅まで向かいまして…

オランダ国内を電車で移動します。
アムステルダム中央駅で、切符の自販機に挑戦しました。しかし買い方が分からず。構内を見回したら、係員のいるチケット販売のカウンターがあったので、目的地を伝えて切符を購入。
この日の最終目的地、イギリスの「ハリッジ(Harwich)」へ向かうフェリーが出港するターミナル「フク・ファン・ホランド( Hoek van Holland)」を目指します。

車窓の風景

オランダは、とにかく平らです。

山も丘もない。

お！風車発見

なんとも、本当に平らですね。

せっかくオランダに来たので、観光もしてみたい。ちょっと寄り道します。

やって来たのは「デ・パルムボーム( Molen De Palmboom)」。

このエリアは街中に張り巡らされた水路に沿って、風車が沢山あります。
風車の中には、時間が早ければ見学が出来るものもありました。見学は16時まで。訪れたのは17時過ぎ、残念ながら閉まっていました。

実際に見る風車は、塔の上にあるからか、予想外にとても高くて巨大。動いていたらかなり迫力がありそうです。いや、下を通るのが怖いかも。

風車に水路、脇で休む鴨達、ゆったりした時間が流れる素敵な場所。いつかオランダの街をゆっくり巡ってみたい。

再び電車に乗り、イギリス・ハリッジ(Harwich)へ向かうフェリー「ステナライン」が出航するターミナル「フク・ファン・ホランド(Hoek van Holland)」へ向かいます。
2023年のGoogleマップでは、電車でターミナルまで行かれる様に表示されますが、2019年に私が旅行した際には、途中からフェリーターミナル行きのバスへ乗り換える必要がありました。

バスで移動中、フェリーターミナルの手前の広場で停車して、バスに警察官が乗り込んで来たんです。警察犬も動員されていて、バスの荷物室まで調べる物々しい雰囲気。乗客の三分の一ぐらいがその場で降ろされてしまいました。外ではパスポートのチェックをしているのが見えて、私もパスポートを用意した方が良いかと手に持ったら、隣の席のマダムに「貴方達は大丈夫よ。座っていなさい。」と言われ、何となく状況を察しました。
警察は難民のイギリスへの渡航をチェックしていたのです。
降ろされた人達をその場に残して、バスは出発しました。

バスは無事に到着。ターミナルに入るとパスポートと乗船券を見せて乗船します。19時からチェックインが始まり、フェリーまで長い通路を移動します。

フク・ファン・ホランド(Hoek van Holland)発22時→イギリス・ハリッジ(Harwich)翌日6時半に到着予定です。

今回は、「コンフォートクラス　2ベッド　窓付き」を選んでおります。

こちらの部屋と3コースの夕食、ビュッフェの朝食を付けて2名で合計253ポンドです。
オランダからイギリスに北海の景色を見ながら移動して、1泊朝夕食付きでこのお値段は、リーズナブルな気がします。

部屋にはサービスの飲み物

シャワーも付いています。

21時頃、夕食はレストランでコース料理を戴きます。
前菜のカルパッチョ

メインはオランダ風のステーキ
付け合わせがポテトとオランディーヌソース

デザートのレモンメレンゲパイ

満腹の腹ごなしに、散歩して部屋に戻り就寝しました。長い1日だったので、疲れていたのか気づけば眠ってしまいました。
波も穏やかで揺れも少ないのでぐっすり眠れました。
今回はここまでです。

次回は、2日目イギリスです。