2023/07/15 - 2023/07/27
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ノーーウォリーズさん
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2023年ワールドカップの季節がやってきました。2022年末カタールでサッカー男子ワールドカップが盛り上がってまだ1年も経たないですが、2023年7月にサッカー女子ワールドカップ、そして9月にラグビー男子ワールドカップもフランスで開催予定です。スポーツファンには楽しみなイベントが続きます。
最初にラグビー男子ワールドカップの2ヶ月前のオーストラリアです。2015年に2位になった通称ワラビーズは、テストマッチを戦い準備万端、、とは言えず。日本でもお馴染みのエディー・ジョーンズ新ヘッドコーチがチームを率いますが、苦戦が続いています。日本ではオーストラリアではラグビーが盛んでとても人気と思われていますが、それは半分正解で半分間違いです。ワラビーズが世界のラグビーで戦うのに不利な理由があるのです。
次にサッカー女子ワールドカップがオーストラリアとニュージーランドで開催中です。ここシドニーでは決勝戦が行われる中心的な場所です。私は熱心なサッカーサポーターではありませんが、ワールドカップをライブで見られるのは恐らく一生に一度の機会なのでスタジアムに応援に出かけます。チケットの価格は僅かAUD$20から。日本ではテレビ放映権料の高騰が問題となった様ですが、スタジアム観戦のチケットは何故か安いです。NZでは無料で配布されたそう。FIFAは安くチケットを配ってでも女子サッカーの知名度を上げて、将来的に男子と女子で同じマーケットになる事を目指している様です。
- 旅行の満足度
- 3.0
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2023年7月15日、シドニー郊外のパラマタで、ラグビーユニオンの4カ国ラグビー・チャンピオンシップのオーストラリア対アルゼンチンが開催されます。9月のラグビー・ワールドカップまで2ヶ月と注目される試合をスタジアムで観戦します。
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本題の前にオーストラリアのラグビー事情を簡単に説明します。ラグビーが人気であるのは間違い無いのですが、こちらには大きく分けて3種類のラグビーがあります。1番人気はオージールールズ(AFL)というラグビー・サッカー・アメフトを混ぜたような変わったラグビー、メルボルンではこれが大人気。2番人気はラグビーリーグ(NRL)というルールを単純化してスピード感あるラグビー、シドニーではこれが主流です。そして3番目に来るのが、世界で主流のラグビーユニオンです。
ラグビーユニオンはワールドカップの他にスーパーラグビーや4カ国ラグビー・チャンピオンシップで主に南半球の4カ国で行われています。2015年に日本のスター五郎丸歩がスーパーラグビーに参加した時は日本でも話題になりました。 -
スタジアムに入ると両チームが練習しています。オーストラリアの練習風景、オーストラリア代表はワラビーズと呼ばれています。中央左にはあのエディ・ジョーンズ、2019年のワールドカップでは日本のヘッドコーチでした。なんとオーストラリアの新ヘッドコーチとして2023年に就任して、これが2試合目です。
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アルゼンチンの練習風景。皆体格が良いです、毎日アサードを食べて鍛えているのでしょう。9月のフランスのラグビーワールドカップでは、日本とアルゼンチンは同じ組Pool Dで、グループリーグ最後の10/8に日本と対戦するライバルです。Pool Dはかなりの接戦が予想され、盛り上がるでしょう。
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オーストラリアのスターターが紹介されます。これはクエイド・クーパー。オーストラリア黄金時代の主要メンバーで、今もワラビーズの生き残りレジェンド。黄金時代の同僚マイケル・フーパーは怪我で欠場、イズラエル・ファラウは差別発言で代表を解雇と、黄金時代のワラビーズのメンバーから世代交代しています。クーパーとファラウは現在は日本でプレイしているので、日本でもある程度知られていると思います。ファラウは何とトンガ代表になるという。。
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そしてヘッドコーチのエディ・ジョーンズが紹介されます。日本の人にはまさかと思います。ただそのまさかは、豪州にもあります。2019年のオーストラリアのヘッドコーチはマイケル・チェイカでしたが、2023年にはなんとアルゼンチンのヘッドコーチに。彼が紹介されるとブーイングが飛びます。ラグビーユニオンには色々と驚きの人事交代があります。
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試合前のセレモニーで花火が上がります。ラグビー・ワールドカップで、オーストラリアは2015年に2位、2011年には3位と10年前が黄金時代でした。現在の世界ランキングは8位と低迷中(アルゼンチンは9位・日本は10位)。
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オーストラリアとアルゼンチンが並び、試合前の国家斉唱です。
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ラグビーの試合前にはオーストラリアのアボリジニが踊ります。ニュージーランドのオールブラックスは選手自らがマオリ族のハカを踊り、とても迫力があり人気があります。他の太平洋諸国も独自のウォークライのダンスが定番ですが、オーストラリアにそれがないのは残念です。
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試合が始まります。普段はラグビーリーグを観る私には、ラグビーユニオンの戦い方は全く違うので違和感があります。ラグビーユニオンとラグビーリーグのルールの違いは、簡単に言うとユニオンは伝統的なラグビーでスクラムやラインアウトを真面目にやるので試合の流れが遅く、リーグはそれらを簡素化していて早いです。またユニオンは大人数の押し合いに対して、リーグは少人数のぶつかり合いという感じです。
中盤の戦い方はこの写真の様にユニオンではパスを回して距離を稼ぐのに、リーグでは体当たりしながら前に進みます。 -
終盤の戦い方も全く逆、この写真のユニオンはボールを力で押し込んでトライを狙います(ラック)。反対にリーグは終盤でパス回しをして隙を突いてトライします。ルールは似ていても戦い方は全く正反対です。
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アルゼンチンがトライを決めます。前半戦はアルゼンチンの近くで観ています。
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喜ぶアルゼンチンのファン。アウェイでサポーターの人数は遥かに少ないですが、彼らは熱狂的です。前半を終えて10-10で折り返します。
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後半戦はオーストラリア側で、ワラビーズは猛攻します。一つ目のトライ。
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二つ目。
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三つ目のトライ。試合は何度も逆転がある接戦ですが、試合終了5分前にワラビーズが再々逆転します。
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喜ぶワラビーズのファン。
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しかし、試合終了1分前にアルゼンチンの逆転を許し、31-34でワラビーズはまさかの敗退。南半球4カ国ラグビー・チャンピオンシップでは連敗中です。2015年の頃の栄光は遠い昔に感じます。ヘッドコーチの交代も、地元開催の2027年W杯を視野にしているのかも知れません。
3種類のラグビーが共存する豪州では、どうしても3番人気のラグビーユニオンに人材を集められません。世界の殆どの国ではラグビーユニオンが主流で、豪州だけガラパゴスなラグビーリーグやオージールールズが人気なのです。この日の観客数は僅か15000人。数日前のラグビーリーグのステートオブオリジンには75000人集まったのに。。ワールドカップ前としては観客が非常に少なく、ラグビーユニオンのワラビーズが人気ないのは正直言って弱いからでしょう。
ちなみに豪州の人気スポーツのクリケットの大事な試合ジ・アッシズがイギリスで開催中です。昨年の2022年に、クリケットT20ワールドカップが豪州で開催されました。クリケットは退屈と思うかもしれませんが、T20は球数が120球と一試合3時間ほどで、シックス(野球で言うとホームラン)も沢山出るので見て面白いです。また女子人気ナンバーワンのネットボールのワールドカップも南アフリカで開催中です。この様に豪州では日本で全く馴染みのないスポーツが人気なのです。 -
2023年7月サッカー女子ワールドカップがオーストラリアとニュージーランドで開催されます。シドニーのダーリングハーバーには、ご覧のようなパブリックビューイング会場が登場します。
ダーリングハーバー 散歩・街歩き
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本題の前にオーストラリアのサッカー事情を少し説明します。ラグビー・クリケットと比較するとマイナースポーツですが、プレイするスポーツとしてサッカーは男女共に子供たちに人気です。観るスポーツとして国内にAリーグがあるのですが、人気はいまひとつ。世界クラスのプレミアリーグとかを見てしまうのです。日本からはACLの対戦相手としてAリーグのチームが時々注目される程度でしょうか。
私の記憶ではAリーグが最も盛り上がったのは10年前の2012-2013年に小野伸二がウェスタン・シドニー・ワンダラーズでプレイした頃。 -
ワンダラーズの小野伸二のライバルとして、シドニーFCにあのイタリア元代表のデルピエロがいました。シドニーダービーは盛り上がりワンダラーズは初年2012/2013年にリーグ優勝、2014年にはACL優勝と沢山の懐かしい思い出があります。その後は本田圭佑やウサイン・ボルトがAリーグに所属した時でしょうか、日本で話題となったのは。サッカー女子リーグは、すいません、全く記憶にないです。。
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大きなサッカーボールと、スポンサー企業の「マクドナルド」と日本語で表示。「McDo」(日本)や「Macca's」(豪州)と各国の愛称が表示されています。
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子供向けのスペース。奥の広告は豪州のスーパースターのサム・カー。彼女はイングランド女子リーグで2回の得点王となり、チャールズ3世国王の戴冠式にオーストラリア代表団として参加など国民的スターです。残念ながらサム・カーは開幕戦の寸前に怪我してしまい、グループリーグを欠場することになります。これは本当に、本当に痛い。。
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オーストラリアとニュージーランドのユニフォームが売られています。ワールドカップ級は大イベントなので、世界各国からユニフォームを着たサポーターがシドニーの町中に溢れるかと期待しましたが、そんな感じはなく普通どおり。
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マーチンプレイスにも大きなサッカーボールがありますが、付近は無人。サッカー・ワールドカップと言っても女子なので男子と同じ様な興奮は期待してはいけないのでしょう。
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町中に広告が出てはいますが、正直盛り上がりに欠けます。現地のニュースでは、地元の人の30%はワールドカップ開催を知らないという話も。豪州は良くも悪くも個人主義で、国民全体で何かのイベントに盛り上がる事がありません。日本の電通みたいな盛り上げ役がいないのが原因かもしれません。良くも悪くも日本では電通の存在感は大きいです。2032年のブリスベン・オリンピックも、現在まで盛り上がっている雰囲気はありません。
五輪開催9年前のブリスベン、世界2番目の砂の島
https://4travel.jp/travelogue/11810266 -
豪州では「美しすぎる。。」とかルッキズムを口に出すことはタブーです。もちろん彼女にはサッカーの実力もあります。女子でもサッカーやラグビーする事は普通で「女性らしく。。」とか言うのもタブーです。日本とは感覚が違うかも知れません。
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2023年7月20日の開幕戦オーストラリア対アイルランド(世界10位・22位)をパブリックビューイング会場で観戦します。
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このオーストラリア開幕戦はシドニーで行われて、観客は75000人と満員です。女子代表マチルダスの観客数としては過去最大です。チケットはすぐに完売でした。私の様にチケットが取れなかった沢山の人たちがダーリングハーバーに集まっています。下のリンクは去年の男子サッカーワールドカップのパブリックビューイングの様子。
ワールドカップ2022 ラウンド16 オーストラリアvsアルゼンチン PV
https://4travel.jp/os_shisetsu_tips/14873037 -
マチルダスがPKを得ます。なおマチルダスとは、国民的な歌ワルチング・マチルダが由来です。作詞家は10ドル札に描かれています。
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左上の隅ぎりぎりに決めて先制です。喜ぶサポーターたち。試合は1-0でオーストラリアの勝ち。ここではマチルダスのサポーターが多いですが、アイリッシュバーではアイルランド系の人々が集まっています。個人的な経験から、こういう時のアイリッシュバーには近づかない方が良いです。
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7/22、日本対ザンビアのパブリックビューイング。現在のなでしこジャパンは世界11位。日本ではFIFAと放映権の価格で揉めて、テレビ放送が決まったのは直前だったそうで。日本で女子大会がどれだけ関心を集めているのかは分かりませんが、シドニーでも昨年の男子大会と比べると静かで日本の青いユニフォームを来ているサポーターは僅か一組のみ。なでしこジャパンの試合は決勝以外はニュージーランド開催なので、こちらに日本のサポーターは来ないからでしょうか。
パブリックビューイングで盛り上がる人気のパブ
https://4travel.jp/os_shisetsu_tips/14869445 -
それでも自国開催のワールドカップ、かなりの人数がなでしこジャパンのパブリックビューイングに集まっています。これは日本が初ゴールした瞬間、皆拍手していますがオフサイド判定でした。
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日本は5-0の圧勝だったものの、この試合では3度もオフサイドでゴールが無効となり何か応援には白けた感じもあり。。日本サポーター以外は1点差の緊張する試合を期待しているので。
あと話が逸れますが、コロナ禍が終わってもシドニーで日本人観光客ほぼ見ないです。最近は出稼ぎで来る若い日本人が増えていると日本のニュースで報道しますが、そんな実感もないです。4travelで今でも海外旅行されている方々はお金持ちなのでしょう。 -
7/23、オランダ対ポルトガルのパブリックビューイング。1-0でオランダの勝ち。
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7/23、フランス対ジャマイカ(世界5位・43位)をシドニー・スタジアムで観戦します。
アリアンツスタジアム 建造物
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観戦チケットは僅かAUD$20から$40とワールドカップなのに格安、ワールドカップのライブ観戦をお安く実現します。男女のワールドカップの経済価値の差は10倍とも30倍とも言われています、これも男女格差でしょうか。FIFAは安くチケットを売ってでも女子サッカーの知名度を上げて、将来的に男子と女子で同じマーケットになる事を目指している様です。
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ジャマイカのファン。大多数がワールドカップだから来てみたという地元の観客(私も含めて)。あえて海外から来る熱狂的なサポーターはごく少数派です。
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FIFAの女子ワールドカップの歴史が紹介され、なでしこジャパンが2011年に優勝したことが表示されます。
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テレビで見た憧れのワールドカップの雰囲気をライブで味わいます。この日の観客は40000人で、ほぼ満員です。オーストラリアと全く関係の無い2チームでこれだけ集まるのは、流石にワールドカップです。先週のワラビーズ代表は僅か15000人ですから。。
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両チームが並んで試合前のセレモニー。
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フランスの国歌斉唱。フランスの世界ランキングは5位。
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両チームが試合前の記念撮影。
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前半戦はフランスのゴール横から観戦、ジャマイカがフリーキックを蹴る瞬間。
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観客はウェーブを作って盛り上がっています。
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ハーフタイムには携帯電話でイルミネーションは幻想的。3階席の上まで観客で埋まっています。アメリカと違って、こちらではカップルが突然スクリーンに映し出されてキスを強要される様な文化はないです。
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後半はフランスがジャマイカのゴールを襲います。ヘディングシュートは惜しくも外れます。
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ゴールと思ったら、僅かに左へ逸れます。他にもゴールポスト直撃弾もありますが、決定打とはならず。
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0-0のドローで試合は終わります。フランスにとっては格下のジャマイカに勝てないのは痛いです。
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7/27、オーストラリア対ナイジェリア。マチルダスとしては格下に勝って16強へ決めたい試合です。先制ゴールを決めて皆が喜んでいます。マチルダスが試合を支配して、このまま勝てるかと期待しますが、ナイジェリアはカウンターで3発のゴールを決めて逆転。サム・カーがいないマチルダスは決定力不足が明白で、終了間際に1点を返すも2-3でまさかの敗戦。
オーストラリアはグループリーグ敗退の崖っぷち、次の対戦相手は東京オリンピック優勝のカナダです。まあ昨年のサッカー男子のサッカールーズも、アジア予選で日本に敗れてぎりぎりワールドカップ出場権獲得でしたが、結果は予想外の16強。まだ何があるか分かりません。一方なでしこジャパンは2連勝と余裕で16強へ進み、決勝戦のシドニーでの活躍を期待しています。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねもさん 2024/01/21 13:50:16
- 初めまして
- ノーーウォリーズさん ご投票ありがとうございます。
半世紀にわたってラグビーを観てきました。オーストラリアのラグビー事情、はっきり言えばなぜ弱くなったのか、興味深く拝見しました。
素人ととして知りたいのは、オーストラリアがW杯で2回優勝した20世紀末は、事情が違っていたのでしょうか?
推測で構いませんので、ご教示いただければ✌️
- ノーーウォリーズさん からの返信 2024/01/22 20:15:36
- 20世紀末のワラビーズ
- ねもさん、初めまして
知人が白馬にスキーに行くので、旅行記参考にさせて頂きました。
てっきりスキーと登山の方と思っていたら、意外なコメント頂き驚いています。
20世紀末のワラビーズは、、すいません、昔すぎて分からないです。当時は国同士の実力差がありすぎて上位に来るのはいつも同じ国だったのではないでしょうか。今は日本を含め各国がレベルアップしているのに対し、豪州はダウンしているのは明白です。2023年のラグビーワールドカップは初のグループリーグ敗退となり、試合内容は全く盛り上がらずエディジョーンズHCの日本行きの噂ばかりで終わりました。
2027年のホーム開催は本当に大丈夫なのか不安です。国の威信にかけてラグビーリーグのスターを高給で引き抜いてコンバートさせるとの噂もありますが。ユニオンは結果を出せず人気低下して本当に負の連鎖ですね。。昔の栄光という感じです。
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