2023/05/27 - 2023/05/29
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montarouさん
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ルダンとエジプトの4週間の旅行について書いた。行きの飛行機は北極上空からミュンヘンとカイロを経由し、ヨルダンのアンマンに着き、死海、ペトロ遺跡、ワディラムのベトゥンの砂漠ツアーに参加した。アカバからエジプトのシャルム・ エル・シェイクに入り、バスでカイロ経てルクソールに向かい、王家の谷やハトシェプスト女王葬祭殿、カルナック神殿などを訪れた。次いで列車でアスワンの向かい、アブシンベル神殿とイシク神殿を訪れた。昼の列車でカイロに戻り、ピラミッドやエジプト考古学博物館博やバザールなどを見物し、帰路ではミュンヘンを見物後、飛行機で中国の上空を通って帰国した。
ここではルクソールから列車でアスワンに向かい、アブシンベル神殿とイシク神殿を訪れ、昼列車でカイロ向かった。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 2.5
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ルクソールからアスワンに行くバスはなく、船による豪華ツアーを除けば、列車以外にアスワンに行く方法はない。しかし、ルクソール発10時20分の列車は4時間も遅れて来た。しかも1等の料金を払ったのに、横領により2等車になっていた。列車の外では、風が強まり、時々弱い雨が降っていた。列車はナイル川沿いの平野部を走る。そこには水の豊かな用水が流れ、畑は緑で埋まっているが、すぐ上の丘は、草木1本もない砂漠の荒地だ。エジプトとは、砂漠の真ん中に、一筋の豊かな水量のナイル川が横断している国である。
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5月27日の午後5時にアスワンに到着した。駅を出ると、左側に木のアーケードのあるアスワンマーケットだ。この頃スーダンの内戦で多くの難民が流れ込んでいると言うが、それらしき十人余りの集団が駅前に座っているに過ぎなかった。
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アスワンマーケットを歩き、食料を調達した。砂漠地帯だが、ルクソールより果物が豊富。さらにルクソールより経済的に豊かな印象を受けた。
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エジプトではヘチマを売っている。昔、日本ではタワシ代わりや、体を洗うのに使っていたが、エジプトでの用途は知らない。
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中州は大きな島で、その西側の宿を予約しておいた。それで5EPの船で対岸へ渡る。
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中州の道は本当の迷路だった。何度も間違えた。この島にはマンゴーの木が沢山あり、今日の強風で沢山落ちていたが、残念にも、まだ青かった。
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1時間近く要して一番奥の宿に着いた。新しく建設された小さな宿で、設備は新しく、今回の旅行で最高の宿だった。ただ遠くて、道が複雑で困った。宿の前には小さな船付き場があった。
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アブシンベル神殿に行くのは、通常ツアーで費用は最安で3千円から、5千から7千円は必要だが、普通バスで行けば片道三百円ほどで行ける。しかしこのバス発車場は廃止されたとグーグル地図に記され、他の情報では外国人は乗せないとの記事もあった。従って、今日はこの真偽を確かめ、可能ならアスワンで泊まることもできるように宿をチェックアウトし、ダメなら、明日の暗い内に出発すると言うツアー予約し、渡し船を使う必要のない所の宿に移る予定だった。これは途中のマンゴーの木。
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日、渡し船で島から出て、アブシンベル神殿に行く普通バスの停車場が替ったなら、この辺りだろうと探していると、カンボジアの若者に声を掛けられた。彼もアブシンベル神殿に行く普通バスに乗りたいので、昔のバス停に行くと言う。私はもう少し探して、仕方なく乗り合いバスで、昔のバス停に向かった。するとカンボジアの若者が居て、ミニバスの溜まり場の隅に切符売り場があると教えてくれた。写真の奥で、3人ほど並んでいる白いプレハブが切符売り場。
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これで今日の予定は、アブシンベル神殿の日帰りか、一泊まりと決まった。7時半頃になって、アジアの若者がやって来た。彼は中国人で美男子、ドイツに住んでいて、流暢な英語を話す。カンボジアの若者は商売人だが、大学で日本語を学び、英語も上手だ。この二人の若者と紋太老と、年も国も合わない奇妙なグループになった。写真は、アブシンベル神殿に行く普通バスの発車場。
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8時と言う話だが、8時半過ぎにバスが来て遅れて出発。町を出てすぐの下流ダム(アスワンLowダム)、遠方にイシク神殿が見えた。
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下流ダムの上に、アスワン・ハイ・ダムがある。ダム湖はナセル湖と呼ばれ、長さは550㎞で東京大阪間より長い。このダムでナイル川の利用が広がり、これとスエズ運河がエジプトの要である。アスワン・ハイ・ダムより上に登るとダムの発電所から出る送電線の並ぶ砂漠になる。
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砂漠の中の直線道路が続く。途中に作業場のようなところが有り、このバスに乗っていた中国人らしいアジア人が途中の作業場で降りた。
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砂漠で舟を運ぶトラックは奇妙だが、道路と並んで長さ550㎞のダム湖があるのだから、可笑しくはない。
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途中の水路、砂漠に広い耕地造るための水路。
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途中から遠くに散水機のような施設が見えたが、やがて道路近くにも設置されていた。これで1haくらいは十分にあるかな?
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水を撒くと砂漠が緑に変わる。ダムからの電気で水を運び、散水機を動かす。このような施設が、建設中も含め、数百施設はあるだろう。ただし数百施設では、まだスタート段階だろう。これに中国が関与しているかは不明だが、ただ井戸を掘る緑化に関与していると言う情報はある。
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2時半にアスワン着、奇妙なグループは急いでタクシーに乗り、アブシンベル神殿に向かった。バスの運転手は3時発と言うが、タクシーの運転手は3時半発と言う。1時間弱しか時間がない。アアブシンベル神殿の入場料もクレジットカード。走って神殿へ行く。
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神殿を放置するとダム湖に沈むので、ここに移築したと言うが、何処の部分をどのように運んだか分からなかい。
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これは入り口の係員、客に鍵を持たせて写真を撮り、金も取る。
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良く残っているが、他に遺跡との相違が分らない。また規模も小さく、このような遠方まで来る価値があるのかは、疑問だ。
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急いだのでカメラの調整が不十分で十分な写真は撮れなかった。
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急いでタクシーで戻ると、バスが回転しているところで、一時止まり、乗り遅れた女性を乗せた。我々はその10m後ろで、若者が動きかけたバスのドアをたたいたが、運転手は我々を認識していたが、そのまま走り出した。どうも不愉快な事が多すぎる。クソッタレだ!
若者らは泊まっている宿に帰らなければならないが、私はチェックアウトしてきたのでここでも泊まれる。だけど彼らが好きなので、行動を共にすることにした。彼らには日本人の若者に比べて、飛びぬけた活力と、果敢な行動力、すぐれた語学力と対応力を感じたからだ。
若者二人が、すぐにアスワンまで帰る車の交渉を始めた。しかし足元を見られて吹っ掛けてくる。それでも粘り強く、商店主や、周辺住民までとも交渉している。私は役立たずだ。1時間ほど、すべての可能性を試し、そして或る商店主の知り合いの車を2500EDで決めてきた。ところが帰り道で、運転手が値上げを要求してきた。彼らは、約束を守れと断固拒否した。彼らは素晴らしい若者だ、私は日本に来たら是非連絡するように、連絡先を教えた。連絡先を教えたのは、今までこの二人だけで、本当の素晴らしい若者だった。面白い1日だったが、イシク神殿が見えるとろまで戻ってきた。 -
アスワンに戻ってきたが、島の宿をチェックアウトしてきたが、またその宿に戻ってみることにした。その前に食料の調達、青いマンゴーを売っているが、昨日の風で落ちたのを拾ってきたのだ。
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これまでと比べ、涼しくなったのだが、それでも犬には暑いようだ。
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元の小さい宿は締まっていて、連絡もとれない。仕方なく、近くの別の宿に泊まった。
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翌29日はイシク神殿の見物と駅に近い宿を決める事、そして明日のカイロ行の切符を買うことだけなので、ゆっくり起きてチェックアウトした。再度、川を渡る。渡しの船のエンジンにカバーはない。その理由は、セルが故障か無いようで、一回一回、ロープを巻いて、引き掛けでエンジンをかける。このエンジンはスズキで、多分20世紀から長く使っているのだろう。
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ルクソールでは黒ずくめの女性をあまり見なかったが、アスワンでは時々見かける。
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今は観光シーズンの末期で、船の大半が係留されている。水の豊かな川沿いを越えると、まったくの砂漠だ。写真上部は合歓の木の種類か?
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先ず、列車駅出口の右側に、今日の宿を決め、朝から荷物を預かってもらった。それから川沿いの大通りに向かい、上流のイシク神殿方向に向かう乗り合いバス(5EP)に乗る。乗り合いバスの終点の約百m先に若者が取り仕切る超小型タクシー乗り場がある。正確な値段は忘れたが20か30EPでイシク神殿まで行ける。帰りの時間を予約しておけば、イシク神殿前で直ぐ乗って帰れるだろう。
イシク神殿の入場料もクレジットカードなので注意。ところがイシク神殿は島にあり、入場料金所を通過しても、渡し船の料金は別で、まったく詐欺に近い行為。写真はイシク神殿への水上路。 -
渡し船は有り余るほど多すぎるが、乗るには一隻の借り上げで、個人や少人数の場合、費用は高額で、卑劣なボッタクリの手段だ。安価な料金で団体に加えるか、小グループや個人を合わせて乗せれば良いのに、卑劣だ。それで苦言と、“イシク神殿など行かないで帰る”、と外国人団体にも聞こえるように大声で言って出口に向かうと、親分のような男が来て、このボロで小さな船に乗れと言う。それでも高く千円近くと記憶しているが、仕方なく乗る事にした。これがイシク神殿のある小さな島。
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神殿のレリーフは良く残っていた。ただ専門家ではないため、似たような絵に飽きてきた。
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レリーフには方々に削り取られたところがある。理由は分かっているだろうが、私は知らない。ただ数千年前の恨み、妬みを見ているようで、醜い人間の本性が心底に刺さった。
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ボロの小舟で帰り、若者の超小型タクシーに乗り、次いで5EPの乗り合いバスで列車の駅に向かった。駅前の写真の荷物の持ち主が黒人だったので、スーダンからの難民と思ったが、アブシンベル神殿近くの町でも難民を見なかったので、大した戦争でもなかったのではないかと思った。数年前スーダンも植民地時代の境界をそのままに残し、イアスラムとキリスト教地域を分けて独立させる案を問う選挙を行ったが、今後にトラブルを残しただろう。
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ここでカイロへ行く切符を買ったが、またやられたようだった。チケット売り場の係員が初めに取り出したのはエジプト国民用のチケットで、それを片付け、紙に内容を書き始めた。この時点で疑いを感じた。係員は書き終えて、私に手書きのチケットを渡した。私は係員と係員の後ろの上司に、最初のチケットを見せて欲しいと言うと拒否された。
翌日、列車に乗ると、団体で大きな荷物を持つ女性が座っていた。私が抗議すると、係員が女性に席を開けるように言った。これで、昨日の私の推測が証明された。
外国人の乗車料が、エジプト人の5~7倍であるから、私の払ったお金でエジプト人用のチケットを出し、そのチケットをこの団体に流した結果で、本当の乗客が来たら開ける約束だったのだろう。
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