ヨルダンとエジプトの4週間の旅行について書いた。行きの飛行機は北極上空からミュンヘンとカイロを経由し、ヨルダンのアンマンに着き、死海、ペトロ遺跡、ワディラムのベトゥンの砂漠ツアーに参加した。アカバからエジプトのシャルム・エル・シェイクに入り、バスでカイロ経てルクソールに向かい、王家の谷やハトシェプスト女王葬祭殿、カルナック神殿などを訪れた。次いで列車でアスワンの向かい、アブシンベル神殿とイシク神殿を訪れた。昼の列車でカイロに戻り、ピラミッドやエジプト考古学博物館博などを見物し、帰路ではミュンヘンを見物後、飛行機で中国の上空を通って帰国した。<br />　ここではアスワンから昼の列車でカイロに行き、ピラミッドやエジプト考古学博物館博について書く。<br />

エジプト・ヨルダン周遊記（1１）アスワンからカイロへ、エジプト考古学博物館

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2023/05/30 - 2023/05/31

1163位(同エリア1591件中)

エリア

カイロ(エジプト)

一人あたり費用: 1万円未満

交通手段: 徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

　５月３０日は5時にチェックアウトして、アスワンからカイロ行の昼の列車に乗った。既に列車の中は乗客で一杯、既に自由席状態。予想通り、私の指定席に女性が座っていたが、直ぐに係員から言われて立ち退いた。しかし棚の上は、一人で詰めそうもない大きな荷物で埋まっていた。相当に前から荷物を積み込んでいたのだろう。バスでは多くの大きい荷物を入れられないので、列車を利用するのだろう。
　エジプトの鉄道にはエジプト人の５～７倍高い外国人料金がある。外国人がエジプト人に、エジプト人乗車料の２～３倍の金を渡して切符を買ってもらっても、半額程度で済む。しかも検札官が見逃すことは公知だ。検札員が見逃す理由は、鉄道職員も不法行為を行っているからだ。遺跡入場料は、横領が酷いのでクレジットカードになった。末端は倫理感欠如だが、上級役人なら品行方正だろうか？
　エジプトは紀元前からペルシャ、アレキサンダー、ローマ、イスラム、イギリス人に支配され、最近でもイスラエルとの戦争となぜか反転講和、アラブの春など、国外の力に左右され続けている。この長い過程で生まれた国民性だ。ただ日本とエジプトの関係は、古代も今も薄い。なぜか、それでも日本は本年も一千億円の血税を供与した。それはエジプト国民への援助でないと思うから、日本人にアダ為すのかも？　写真は列車から撮った。
　昼列車に乗る旅行者は少ない。バスの走る道は、大半が砂漠であるが、列車はナイル川沿いを走る。ナイル川沿いの風景を見たくて昼列車に乗った。だから列車が動く前に、席の横の窓ガラスの外側を拭いておいた。
　この写真は用水から右端のポンプで水を吸い上げ、田畑を潤している風景。遠景は遠くまで緑の農地だ。
　運河にヤシ木が写って水郷のようだが、遠景は砂漠で対照的だ。
　効率的で広い農地。日本の狭い農地では生産性は永久に上がらない。
　カイロに着いたのは２１時半。駅の出口が分りにくく、迷子になったが、何とか脱出し、歩いて予約してあった所謂日本人宿に向かった。駅から所要時間は３０分ほどで、途中は賑やかで、多くの人がテーブルを並べて、お茶を飲んで談笑していた。その日本人は有名だが、現在は日本語の話せないエジプト人が経営している。ただ電話で日本語のできる人と話せる。宿の前の通りに、果物屋、パン屋、飲料を売る店があり、地下鉄のNasser駅も近いので便利だった。
　５月の最後の３１日、今日はエジプト考古学博物館に歩いて行く。これが入口。
　ここの展示物は王族の遺物だけでなく、庶民の道具もある。これを見ると、人間だけが特別の存在ではなく、子孫を残していく生き物の一種であることを実感する。ただエジプトも周辺国も出生率が高く、人口過剰の副作用が出ている。
　この図には人が沢山で、各人に字がかいてある。官職か名前か、知らないが、非常に綺麗に掘り出してある。
　彩色の焼き物もある。時代は分からないが、日本まだ、低温の素焼きの時代だろう。
　有名なファラオだが、下半身が女性のように太目だが、その意味が分らない。
　これもファラオの夫婦像と思うが、手を出しあっている。平和その物だね。
　エジプトは石の文化と思ったが、これは木製で良く残っている。現在、ナイル川の流域に自然林はないが、この時代には大きな木の自然林もあったのだろう。
　奇妙な絵、上から太陽とフンコロガシの神、そしてファラオか神がオナラか便か？
　ファラオの面。工芸も素晴らしい。今の日本人工芸家にこのような物が作れるだろうか。　
　ブーメラン。　エジプトとオーストリアで各独自で発明したのだろう。
　これで交易したのだ。ピラミッドも造ったのだから、天秤くらいあるのは当然だろう。中国では秦の時代、重さや体積の単位を統一した。日本では何時からか知らない。
　女性の持つ花は蓮かな。蓮は中国でも愛でられる花だ。男性の持つものは動物か、衣類か不明。ただ、鳥など、川辺の動植物が多く掘られている。
　ツタンカーメンの展示室は撮影禁止です。ポスターだけ。
帰り道でみたパン屋がパンを運ぶ風景。２段にした運び台、こんなの頭にのせてバランスとれるのかね？　食中毒を心配し、最近は切ってない果物を食料にしている。メロンが美味いので、今日も買って帰る。
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