坂本比叡山口発の蕎麦店「手打蕎麦 鶴喜」～比叡山延暦寺の門前町で300年以上にわたって営業してきた関西で有名な老舗蕎麦店～

2022/01/03 - 2022/01/03

比叡山の麓、滋賀県坂本に位置する「手打蕎麦 鶴喜」は、延暦寺に近い場所柄、参拝者や修行僧をお客にして支えられ、京都御所からも度々来賓があったとされています。山上では､食べ物は不自由なため、「手打蕎麦 鶴喜」の人は代々蕎麦調製のため山上に仕出しにいきました。

また、比叡山で断食の行を終えた修行僧たちが､弱った胃を慣らすために、まず食べたのが消化の良い蕎麦だと言われています。100日間の「五穀絶ち」の行では米・麦・粟・豆・稗と塩・果物・海藻類が禁じられており、許されていたそばが修行僧の栄養源となったとされ、色々なエピソードが今に語り継がれています。

滋賀県坂本からケーブルカーを活用、あるいは、ハイキングをして比叡山山頂を目指す人もいると思いますが、腹ごしらえのためにまずで蕎麦を食べた人は今までに数多くいたのではと思います。坂本の蕎麦２強として有名なのは、「日吉そば」と「手打蕎麦 鶴喜」ですが、今回利用したのは、知名度という点では圧倒的に有名な「手打蕎麦 鶴喜」です。

店構えに関しては、両店とも甲乙つけがたく、司馬遼太郎は「街道をゆく」の取材時に「手打蕎麦 鶴喜」を利用するつもりが、間違えて「日吉そば」を利用したほどです。 歴史溢れる比叡山延暦寺で厳かな気分に浸りたい人には、どちらのお店も満足できるものと思われます。

エリア 大津(滋賀)

• 旅行の満足度: 4.5

京阪大津線のびわ湖大津駅です。

大津線の路線図です。

坂本方面の電車に乗りました。

石山坂本線の終着駅は、坂本比叡山口です。

坂本は、比叡山の門前町です。

商店街でしたが、お店はあまりなかったです。

日吉そばです。立派な外観です。

より知られているのは、こちらの方です。

「手打蕎麦 鶴喜」の前に立つと、歴史を感じます。

順番を待つ人が多かったです。

お店の建物は、有形文化財として登録されています。

宮内庁へ納品しています。

店内に入り、メニューを見ます。

冷たい蕎麦以外に、温かい蕎麦も提供しています。

おすすめはこちらです。定食は、てんざるそばプラス御飯だったのが少しびっくりでした。

お茶です。

掛け軸です。

皇室と縁があるお店であるのをアピールしています。

この日注文したのは、野菜天ざるそばです。

野菜天ぷらです。

お蕎麦です。老舗を感じる味でした。

薬味です。

蕎麦を汁につけて食べます。

蕎麦湯入れです。

蕎麦湯はトロっとしたタイプでした。

店内です。繁盛していました。

お手洗いに続く通路です。

立派な中庭です。

見応えがあります。

食事を終え、外に出ました。順番を待つ人達です。

日吉大社に向かいます。