1981/12/14 - 1982/01/12
3782位(同エリア19206件中)
ひなこさん
片付けをしていると、40年以上前の1981~1982年末年始に、生まれて初めて海外に行った時のノートが3冊出てきました。バッグパッカー(低予算で国外を旅する人←ほんとに)である夫との27泊30日の旅です。スマホ、ネット環境、クレジットカード,デジカメ等々、今あって当たり前のものが無い時代、最初からアクシデントがあったり、今では到底無理ということもたくさんありましたが、だんだんに慣れて楽しくて帰りには帰りたくないなあ!と思ったことを覚えています。
コロナ禍を超えて、たくさんの方々が新しく瑞々しい旅行記をUPしている今、こんなに古い旅行記とは心苦しいです。ただこの旅が私が外国に飛び出していく原点だったのかもしれないとも思い、自分のために残しておくことにしました。写真は色あせ古いことしかないので、どうぞスルーして下さいませ。
* * * * * * *
パンナムとはパンアメリカン航空Pan American Airways(1927~1991)の略で世界で一番大きな航空会社でした。
「兼高かおる世界の旅」ドキュメンタリー(1959~1990)、海外旅行が夢のような時代に兼高かおるさんが世界中を飛び回って旅する番組で日曜日の午前中にたくさんの人達が見ていました。パンナムがスポンサーだったのか番組の中でパンナムの飛行機が飛んでいました。初めて世界一周便を就航させたのがパンナムでした。
世界一周便、、、これが世界一周航空券とはまるで違うのです、、、一つの飛行機が特急列車のように何か所かで止まりながら、給油したり人を乗せたり降ろして地球を一周するのです。001便が西回りでサンフランシスコから東京~南回りで数か所止まりながらニューヨークへ。002便が東回りでニューヨークからロンドン~南回りで数か所止まりながらサンフランシスコへでした。(パンナムは国内便をほとんど持っていなかったのでサンフランシスコ、ニューヨーク間がなかったようです。)
ヨーロッパ行きのチケットを探していた夫は、小さな旅行代理店いくつかに何度も電話をかけ(広告はどこにも出ないしメールも無い)、その頃には傾きかけていたパンナムの世界一周便の途中だけ成田発着ロンドンinフランクフルトoutを安く(¥148.000)手に入れることができました。出発予定の一か月前でした。
12月14日 成田発16:50⇒(PAN NAM世界一周便)
12月15日 ⇒ロンドン着11:25 ロンドン泊
12月16日 ロンドン泊
12月17日 ロンドン発8:20⇒パリ18:00(ホバークラフト+バス)パリ泊
12月18日 パリ泊
12月19日 パリ泊
12月20日 パリ泊
12月21日 パリ泊
12月22日 モンパルナス駅11:10⇒シャルトル11:58
シャルトル16:48⇒パリ パリ泊
12月23日 リヨン駅07:17⇒アヴァロン10:34⇒タクシーでヴェズレー泊
12月24日 ヴェズレー⇒タクシーでアヴァロン10:40⇒オータン12:30
オータン泊
12月25日 オータン14:30⇒ディジョン泊 ディジョン泊
12月26日 ディジョン泊
12月27日 ボーヌへ ディジョン泊
12月28日 ディジョン10:08⇒ミラノ17:00 ミラノ泊
12月29日 ミラノ09:45⇒ボローニャ⇒フィレンツェ フィレンツェ泊
12月30日 ルッカへ フィレンツェ泊
12月31日 フィレンツェ泊
1月1日 フィレンツェ泊
1月2日 シエナへ フィレンツェ泊
1月3日 フィレンツェ09:40⇒アッシジ駅13時台⇒バスでアッシジ
アッシジ泊
1月4日 アッシジ⇒フィレンツェ フィレンツェ泊
1月5日 フィレンツェ泊
1月6日 フィレンツェ泊
1月7日 フィレンツェ⇒ボローニャ ボローニャ泊
1月8日 ボローニャ07:49⇒ミラノ10:15 ミラノ泊
1月9日 ミラノ08:20⇒雪で遅延⇒マインツ18:00⇒フランクフルト
フランクフルト泊
1月10日 ハイデルベルグへ フランクフルト泊
1月11日 フランクフルト12:20発⇒PAN NAM世界一周便
1月12日 ⇒成田着17;50
ロンドン2、パリ6、ヴェズレー1、オータン1、ディジョン3、
ミラノ2、フィレンツェ8、アッシジ1、ボローニャ1、フランクフルト2
27泊30日
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
長い冬休みを取ることができて、この旅が実現しました。
二人旅、最初は夫も行ったことがないエジプトに行く予定で、アガサクリスティーのナイル殺人事件の映画を見に行ったりしていました。が、サダト大統領が10月に暗殺されて政情が不安定なので急遽ヨーロッパに行くことになったのでした。
旅の計画地図です、実際とは少し違っています。 -
(準備)、ユーレイルパス21日間ファーストクラスをJTBで購入しました。1人66.700円でした。12月22日パリからシャルトルに行くときから使用しました。
現金を少し両替して、あとのお金はトラベラーズチェックを東京銀行まで行って発行してもらいました。トラベラーズチェックは一枚ごとに番号が付いていて、署名欄が二か所あり、一ヶ所署名をしておき、現地の両替所や銀行でもう一ヶ所に署名をして初めて現金化できるものでした。番号さえ控えておけば、失くしても他人は現金化できないし、補償を受けられました。日本では2014から発行されていないそうです。
カメラはデジタル化していないので、フイルムを鉛の袋に入れて持っていきました。フイルム代現像代、重さを考えていくつ持っていくか決めました。 -
大問題はこれからです。
飛行機の航空券は、代理店からバウチャー(航空券の引換証)をもらって、12月の出発日、成田空港でチケットを旅行代理店から渡される予定になっていました。が、成田空港で待っても待っても旅行代理店の人が来ない、チケットが来ない!旅行代理店のブースができないのです。電話してみると、まさかの事態で旅行代理店がチケットを持ってくるのを忘れていたのでしたー。恐ろしいことです。今から持ってくるのでは間に合わない!ので、代理店と夫がパンナムにたくさん交渉して、間一髪 飛行機に乗れたのでした。帰りのチケット(フランクフルト発)はフィレンツェで会うことになっていた知人が持ってきてくれることになりました(これも今から考えるとすごいことです。よく駅での待ち合わせで会えたものです。)なので帰りのチケットなしにヒースロー空港に着いたため、入国審査では、怖い顔をされ、厳しく問いただされNO!を連発されたような。夫が必死で説明をして入国許可となりましたが、とても怖い出来事でした。
この航空券はフィレンツェで知人から渡されて初めて見たのでした。 -
パンナム世界一周便001便。
やっとタグをつけてもらい搭乗券をもらうことができました。
それでも並び席があって幸いでした。
eチケットだったらこんな問題は起こりようもないのですが、紙の時代に搭乗券無しでは飛行機に乗れるはずもなく、最初は当たり前に乗れませんの一言で、よく乗せてもらえたなと思います。代理店と夫が必死に粘ってくれたおかげです。 -
機内食です。
これによると、サンフランシスコから飛んできた飛行機は、成田、香港、ニューデリー、カラチ、フランクフルト、ロンドンに着陸?したことになります。香港では着陸時間が長かったのか飛行機を降りてターミナルで一休みしました。香港の夜景がとてもきれいでした。着陸の度に降りる人乗る人がいて飛行機の雰囲気ががらりと変わりました。
メモによると往路は27時間35分かかったことになります。若くなければ耐えられない時間ですねー。 -
先ほど書いた通り、入国審査はとても厳しく怖かったですが、とうとうロンドンに到着です。ヒースロー空港での写真です。二階建てバスに乗って市内に入りました。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- willyさん 2024/01/15 10:10:26
- 何はともあれ最初から拝見しましたら・・
- ひなこさん
当方の記事をご覧いただいてたくさんいいねいただき、ありがとうございました。
わたしも!と鼻息荒く、まずは古いところから順番にと思ったらもう懐かしくて涙がでそうでした。この紙のバウチャー。なんと久しぶりに目にしたことか。赤い文字が重なったりしてなんじゃこりゃ、と初め思ったものでした。腹巻様のものにみんなパスポートやらTCやら入れていた時代。わたしも1980年に初めて母親とツアーでヨーロッパ数か国にでました。南回りアリタリアで2か所給油して長い旅でした。ほんと若さとワクワクマックスでないと耐えられないですね。それが27時間とは恐れ入りました。わたしもその後3週間ほどのバックパックを卒業旅行時の2月にスノトレ履いていき、ユーレイルパスで夜行寝台で寝て、こんなふうにノートにイラスト入りでなにもかも書いていました。どこかにあるはずだから探してみよう!それにしてもご主人様とすてきな二人旅、ものすごく頑張られて精神力強く素晴らしいです。信じられないようなことをやってのけられたのですね、感服です!
willy
- ひなこさん からの返信 2024/01/16 22:44:10
- Re: 何はともあれ最初から拝見しましたら・・
- willyさん、
昨日はお返事できなくて、先ほどマイページを見たら昨日よりいいねがたくさん増えていて、本当に恐縮しています。
この一番古い旅行記から見て下さるなんて感激です。いつになるか?続編を作るつもりなので見ていただければ嬉しいです。私は初めてでただ付いて行っただけなんです。夫は学生時代からヨーロッパ、インド、イスラム地方、チベット地方などに行っていたので、頑張れたのだと思います。willyさんもスノトレ履いて行かれたのですね。ノートが出てきたらぜひ拝見したいです。
本格的な登山をされたかと思うと、車中泊、テント泊、ご家族で海外へ、鳥の旅、どれを拝見しても!!!でwillyさんの引き出しがたくさんあるのにすごいな(語彙が少なくすみません)と思いました。
willyさんの旅行記も拝見したいのですがしばらく心身共に余裕のない日々が続くのでごめんなさい。バーレイも本当にびっくりしました。私も大好きで一番好きな食器なんです。また、明日に返信しますね。
ひなこ
-
- Michyさん 2023/08/11 13:01:14
- 素晴しい旅の記録
- ひなこさん、こんにちは!
暑い毎日、お変わりありませんか?
素敵な旅の思い出、絵やノート、とても素敵な旅だったのが伝わってきました。
まして一か月という長期の旅。
先日久しぶりにイギリスへ旅行出来ましたが、10日弱で消化不良のまま帰国した感じがしました。せっかく行くのにもう少し長く行ってきたら良いのにって色んな人から言われましたけど、仕事や家族の健康とかいろいろと思うようにはいかないものですね。
私の初海外は19歳の時の一人旅でイギリスとフランスと15日間まわった旅でした。
ひなこさんの航空券やユーレイルパス、そしてノートを拝見して、私もあの時の旅の記録をしっかり残しておけば良かったなぁ~って思いました。
機内食の絵は旦那様が描かれたのですね、貴重な思い出になりましたね。
とにかく今はなんでもWebで済ませて、便利で簡単になったかもしれませんが紙で残っているものってとても素敵な思い出の記録だと思います。
良いものを見せていただきました!感謝です。
Michy
- ひなこさん からの返信 2023/08/11 21:13:18
- Re: 素晴しい旅の記録
- Michyさん、
こんにちは、
見て下さってコメントもありがとうございます。
Michyさんの2023イギリスの旅、写真がきれいで中身が濃くて誰もまねのできないすてきな旅をされているんだなあと思いながら拝見しています。すごいなあと思いつつコメントも残さずごめんなさい。
Michyさんは19歳で初海外一人旅が始まったのですね。どんな旅だったのか興味津々です。
旅のノートがしっかりあるのはこの旅だけなんです。、初めての海外で気合が入っていたのですね。
長い一人旅、してみたいですね!
4年間、一人旅にご無沙汰していて、時々無性に飛び出したくなります。今は無理なんだな、今までが恵まれていたんだなと分かっているのですが、旅が好きです。
Michyさん、たくさん旅ができるようになりますように!
ひなこ
-
- 尚美さん 2023/08/09 15:51:12
- 楽しすぎる!
- ひなこさん、こんにちは。
こういう旅行記見せてもらうの、大好きです。1ヶ月かあー、いいなあー。私もひなこさんに「長めの旅がしたい」って話を何度も聞いてもらってましたよね。
私も兼高かおるさんの番組大好きでした。冬のイギリス、寒くなかったですか?荷物をコンパクトにまとめられたんですね。読んでいて一番テンション上がったのは機内食の絵です。なんて詳しく書いてるんでしょう。すごい。何編か続くんですよね。楽しみ!
尚美
- ひなこさん からの返信 2023/08/09 22:57:59
- ありがとう
- 尚美さん、
こんばんは、
いつも見て下さってコメントをありがとう。
今、返信を書いてポチっと押したのですが間違えて消えてしまいました、ボケていることが多くてがっくりします。
40年前は若かったんですね、、長時間の飛行機にも耐えられ、一か月ずっと元気で過ごせましたし、旅の日記を書くこともできました。
生まれて初めての海外は何から何まで新鮮でした、自分から行きたい場所があったわけではなくて夫に連れて行ってもらった旅でした。
ロンドンとパリが寒かったのを覚えています、川が凍っていました。ダウンジャケットとスノトレ、寒いからと言われて購入したのでした。一週間も一か月も荷物は同じだと言われて、最低限の荷物でした。
機内食の絵は夫が描きました、文は私です。ノートには食事の絵や泊った部屋の間取りが描いてあって、ホテルやレストランなどのカードも張り付けてありました。フイルムなので写真に撮れる枚数が限られていたので絵だったのかもしれません。
猛暑と台風と危険な夏をどうぞお元気でお過ごしくださいね。
ひなこ
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