2023/06/16 - 2023/06/16
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ゆうこママさん
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講師の解説付きツアーで滋賀県を訪れた。
秘仏本尊開帳の石馬寺の後、福寿寺、梵釈寺を拝観。
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石馬寺の本尊が今年春秋にご開帳されている。
それに合わせて拝観するツアーに参加した。 -
石馬寺は、繖山近くの明神山の中腹にある。
山頂には雨宮龍神社が鎮座。
石馬寺には聖徳太子伝説が残る。ある時、明神山の山頂に光を見つけた太子、乗ってきた馬を傍らの松に繋ぎ山頂へ向かうと、水の神様に出会う。下山すると乗ってきた馬が石に変じていた。奇跡に感動した太子は、水の神の化身、十一面千手観音を刻む。その像をまつるために建てられたのが石馬寺。 -
水の神様の住まう山らしく、石段は苔に覆われ、とても雰囲気がよい。が、歩きにくい。
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石段の途中で見掛けた石仏たち。
今はもう失われた塔中やお堂などから集められたものらしい。 -
300段ほどの石段を登ると境内。沙羅双樹が
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白い花を付けていた。花の命は一日のみ。
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受付を済ませて本堂へ。
中央に秘仏の十一面千手観音。住職一代に一度きり、約70年ぶりの開帳。そのタイミングに生きていることに感謝。
向かって右に毘沙門天、左に地蔵菩薩。
躍動する鎌倉時代の毘沙門天は、バランス抜群でカッコいい。
秘仏本尊の十一面千手観音も鎌倉時代のもののよう。玉眼の顔は小さく、スリムでスタイル抜群。手が少し欠けているが、美しいものは美しい。 -
大仏宝殿も拝観。重要文化財の仏像がところ狭しと林立しており驚いた。
中央に堂々たる阿弥陀如来座像。
左右に十一面観音。私の好みは右のコ。一木造りで翻波式衣紋が見事。
左の観音様はさらっとして薄味。
うーん、でもやっぱり左のコもいいな。 -
さらに、右に小さめの多門天と大きな増長天。
左に大きさの異なる持国天がふたり。
それぞれの足下の邪鬼の雰囲気がまるで違う。別々のお堂から集まってきたものだろうか。
大威徳明王騎牛像は牛の迫力が明王に負けていない。
日本最古の役行者像も大きくて、これまた大迫力。みんなパワーありすぎだわ。
いずれにしても、これすべて重要文化財というから仰天だ。さほど大きな寺ではないのに石馬寺とは一体どういうお寺なんだろう。
写真は本堂。 -
中庭。奥の岩盤の中央付近のみ色が黒い。ここから常に水が染み出すのだそうだ。聖徳太子の時代から水を生み続けてきたのだろうか。
本堂には太子が馬を繋いだという松の太い幹が残る。
寺の歴史の証人に対面する気分。 -
不動堂(旧行者堂)。
さっき見た役行者が安置されていたそうだ。 -
境内の不動明王石像。
見事なまでに苔に覆われている。髭面、毛むくじゃらの不動さまのようで愉快。 -
お楽しみの昼食は、
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鮒清さんにて。
近江のお料理は美味しい。 -
午後イチは近江八幡市の福寿寺。
満開のアジサイが出迎えてくれた。
本尊は平安末から鎌倉初期の千手観音。
1570年、信長の時代に兵火にかかり焼失するが、本尊の千手観音は難を逃れる。 -
焼失後100年ほどは小さなお堂のみであったが、隠元が再興。
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大正時代に本尊の背中を開けたところ、内部から鏡、刷り仏、籾殻が、出てきたそうで、それらは全て重要文化財に。
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内側が金色の厨子に納められた千手観音さまは、真っ直ぐに立ち、媚びた様子がない。
足下の裳裾が膝の少し上辺りから脚にピッタリついて、脚が透けて見えるみたいでちょっとなまめかしい。けれどかわいい。 -
次に訪れたのは、梵釈寺。
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黄檗宗の末寺の建築様式。
現在は黄檗宗だが、元は天台宗だったのではとのこと。 -
本堂には重文の宝冠阿弥陀如来。寺では観音菩薩として伝わっているそう。
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平安時代初期のもので、木造、内ぐりなし、りりしく厳としたお顔で静かに座る。
ご説明下さるご住職の奥様は、とてもにこやかで温かい。 -
境内の宝篋印塔は鎌倉時代のもの
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クレフィール湖東に宿泊して翌朝帰宅。
ホテルにて夕食後、琵琶湖に沈む夕日を参拝。よい一日であった。
おしまい
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