2023/06/08 - 2023/06/08
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ペコちゃんさん
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6月の〇〇会は、世田谷の散策ということで、豪徳寺と樫尾俊雄発明記念館を訪ねてみました。
招き猫で有名な豪徳寺ですが、ここは彦根藩主だった井伊家との深い繋がりがある寺院で、広い境内には三重塔や井伊家の墓所があります。
午後からは、成城学園の高級住宅街の一角にある「樫尾俊雄発明記念館」の見学・・・2012年に87歳で没した後に、その住まいであった成城の自宅の一部を記念館として公開しており、樫尾俊雄が発明したカシオの製品群と成城の豪邸の内部を見られるということで興味を惹かれた見学会でした。
写真は、豪徳寺に奉納された猫・ねこ・ネコ!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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今回の参加者は7名。
小田急・豪徳寺駅で下車し、お寺までは徒歩で約15分。 -
2004年に小田急小田原線(世田谷地区)の複々線化工事が完成し、豪徳寺駅前は大きく様変わりしましたが、商店街の賑わいは変わりません。
豪徳寺駅を境に、ガードの北側は「山下商店街」、こちらの南側は「豪徳寺商店街」。 -
下町風情が感じられる豪徳寺商店街を歩いて豪徳寺へ向かいます。
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商店街の一角にある休憩所・・・中にはベンチなどが置いてあり、壁には豪徳寺マップが貼られ、インフォメーションコーナーにもなっています。
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招き猫発祥の地である豪徳寺なので、休憩所でもシンボルの「招き猫」がお出迎え。
江戸の初め、彦根藩第二代藩主の井伊直孝が鷹狩りの帰りに小寺の前を通りかかった際、お寺の前にいた猫に手招きされて立ち寄ると雷が鳴り始め、猫のおかげで雷雨を避けることができた直孝はその幸運に感動して小寺を井伊家の江戸の菩提寺と定め、豪徳寺が誕生しました。 -
下高井戸から三軒茶屋に向かう東急世田谷線の路面電車がやってきました・・・ゆっくりしたスピードがこの街に似合います。
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案内板に沿って豪徳寺へ。
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商店街を通り過ぎて豪徳寺に到着・・・狛犬が護る総門から続く参道の松並木は、地域風景資産にも選定されている見事なもの。
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豪徳寺は、世田谷城主・吉良政忠が亡くなった伯母の菩提のために、文明12年(1480年)に建立した弘徳院が前身で、天正12年(1584)に臨済宗から曹洞宗に改宗した。
境内には、桜田門外の変で暗殺された井伊直弼の墓があります。
井伊家は、遠江国井伊谷を中心に勢力を持った武士で、井伊家二十四世・直政は天正3年(1575)に15歳で徳川家康に仕え、慶長5年(1600)の関ヶ原合戦で東軍の勝利に貢献して近江国などに18万石を与えられ、初代藩主として彦根藩の礎を築きました。 -
2代・直孝も大坂夏の陣で功績をあげ、近江国・下野国・武蔵国世田谷に30万石を有する譜代大名の筆頭格となります。
世田谷が彦根藩の領地となった寛永10年(1633)に弘徳院は井伊家の菩提寺に取り立てられ、直孝の法号に因んで豪徳寺と改称。
直孝の娘・掃雲院は、母と共に多くの堂舎を建立寄進し、豪徳寺を井伊家の菩提寺に相応しい寺観に改めました。
歴史と風格を感じさせる豪徳寺の山門の扁額には「碧雲関」・・・「外の世界と境内を隔てるために建てられた門」を意味します。 -
山門から境内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、芸術品のように美しく存在感のある香炉・・・上には狛犬が鎮座しています。
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外国人には珍しいのでしょうね。
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延宝年間(1661~1680)にかけて伽藍が整備され、中心になるこの「仏殿」は1677年に完成・・・世田谷区内に現存する最も古い建造物です。
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木造の大きな仏殿に架かる扁額には『弎世仏』・・・「弐」(=二)ではなく「弎」(=三)・・・こんな漢字があることを初めて知りました。
堂内には阿弥陀如来像・釈迦如来像・弥勒菩薩像が祀られ、それぞれが過去・現在・未来を象徴しているので『弎(三)世仏』と称されるそうです。 -
仏殿の奥には、1967年に造営された「本堂(法堂)」。
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仏殿の右側にある「鐘楼」・・・延宝7年(1679)に作られた、工芸的に優れた幹線度の高い梵鐘です。
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鐘楼の手前にあるのは、2020年落慶の「地蔵堂」。
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堂内には地蔵菩薩半跏像が安置されています。
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境内左手には、2006年に完成した「三重塔」があります。
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高さは22.5m。
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三重塔には十二支のほか、いくつかの猫が飾られています。
これは「卯(うさぎ)」と「龍」。 -
これは「子(ねずみ)プラス猫」・・・何と、鼠が招き猫に小判を運んでいます。
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井伊家から寄進された「赤門」・・・桜田門にあった井伊家の上屋敷に長屋門でした。
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かつて、豪徳寺境内の彦根藩の墓地の奥には猫の塚があり、福にあやかろうと、多くの人が境内の奥地までわざわざ足を運んでいましたが、もっと自由に参拝できるようにと、昭和7年(1932)に「招福殿」が建てられました。
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入口では、2020年にお披露目された招福猫児(まねきねこ)が出迎えてくれます。
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家内安全・商売繁盛・開運招福を願い、今日も多くの人が招福殿を訪れています。
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まず参拝者は思い思いの大きさの招き猫を購入し、願をかけて成就したら、招福殿の横に奉納します。
300円~5千円まで、全部で9種の猫が用意されています。 -
招福殿の左側にある奉納所・・・奉納された猫・ねこ・ネコ!!
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物凄い数の招き猫・・・これだけ多くの人の願いが叶ったということですね。
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招き猫は、右手を上げているものがお金招き、左手を上げているものが人 (客) 招きとされ、両手を上げたものは万歳をする姿が「お手上げ」のようだと避ける人も多いのだとか。
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豪徳寺は井伊家の菩提寺だけに、右手を上げて小判はありません・・・これは、武士にとって左手は不浄の手であり、「招き猫は幸運のきっかけにすぎず、実際に幸せを掴めるかどうかは、自分自身のチカラ次第」というメッセージが込められているそうです。
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絵馬にも招き猫・・・絵馬も日本人より台湾など外国が多い感じ。
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境内の墓地入口に建つ戦没者追悼の碑。
「いくさの旅に さまよい果てたる はらからよ ここにかえりて やすらいたまえ 日本大学教授 山田孝雄」と刻まれています。 -
境内の北西部にある広大な井伊家墓所・・・ここには二代藩主・井伊直孝をはじめ、桜田門外ノ変で落命した13代藩主・井伊直弼など6人の藩主に加え、江戸で暮らした正室や側室、子息子女らが埋葬されており、北側の一角には藩士の墓石も置かれ、合計で303基あります。
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中央にあるのは、二代藩主・井伊直孝の墓。
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中心近くから代々の墓が建っているため、13代目である井伊直弼の墓は左奥にあります。
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豪徳寺から小田急線の成城学園前駅へ移動。
1927年に開業した駅は高台にあるため、ホームは地下・・・こちらの北口から南口に通り抜けが出来ます。 -
中央改札口を出ると、向かいには「成城コルティ」の入り口・・・1階から4階までが吹き抜けになっており、ガラス張りの屋根が明るく開放的な空間を演出しています。
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2006年に営業を開始した駅ビルの成城コルティ・・・地上4階建ての複合型商業施設で、スーパー・カフェ・レストランからファッション・雑貨・書籍など36店が入居しています。
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駅に近い「ことぶきや」で昼食。
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駅から歩いて約15分で「樫尾俊雄発明記念館」に到着。
樫尾俊雄発明記念館は、カシオ計算機の創業者の一人で、世界初の小型純電気式計算機「14-A」など数多くの製品を生み出した発明家・樫尾俊雄(1925~2012)の発明の志を後世に伝えるため、カシオ計算機の歴史的製品を展示しています。 -
日本屈指の高級住宅街・世田谷区成城にある「樫尾俊雄発明記念館」は、没後の2013年に自宅を改装して開設されました。
敷地面積は830坪で、約2/3は庭園になっており、庭園の大部分を「発明の杜市民緑地」として一般開放しています。 -
エントランスから見た母屋の玄関部分・・・ドーマー窓風の小屋根はステンドグラスを配した玄関の明かり取り窓で、建物全体が凝った建築デザインとなっています。
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発明記念館は事前予約制で、指定の時刻に玄関のチャイムを鳴らして中に入れてもらいます。
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玄関ロビーに入ると、広々とした2層吹き抜けで、まるでコンサートホール・・・かつてはグランドピアノが置かれていたそうです。
無垢材の色合いが美しい階段が2階に続いています。 -
天井のシャンデリアは、61灯の豪華さ!
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ドーマー窓に飾られた「ハクトウワシ(白頭鷲)」のステンドグラス。
鳥を家族に見立てたステンドグラスが各所に飾られ、玄関上の白頭鷲は俊雄本人を表しています。 -
受付の左側の壁には「ゴクラクチョウ(極楽鳥)」のステンドグラス・・・これは夫人がモチーフでしょうか?
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ロビーに置かれた記念館の模型・・・右側の主屋(本館)は昭和47年(1972)に竣工し、崖が連なる地形を生かして一段低い土地に増築棟(別館)が昭和61年(1986)に建てられました。
本館の屋根はターコイズブルーの六角形で、上から見ると鳥が飛翔する様をイメージしたと言われ、俊雄の発明家らしい拘りが感じられます。 -
エントランスに飾られた樫尾俊雄の胸像。
大正14年に東京で生まれた俊雄は、幼少期に読んだエジソンの伝記に感動し、発明家になることを志します。
15歳から逓信省で通信システムの技官として働き、戦後になって兄・忠雄が営む樫尾製作所に合流し、生涯で取得した特許は共同名義を含めて確立したものだけで313件もあります。 -
玄関ロビーでビデオや説明を受けた後、住まいとして使っていた5つの部屋に展示されたコーナーを、順に回って見学します。
最初の部屋は「発明の部屋」・・・昭和32年に開発した世界初の小型純電気式計算機「14-A」などが展示されています。 -
内装や建材など、細部にわたって妥協のない注文を建築家に要求した邸宅の内部・・・明かり窓や扉のデザインにも拘りを感じます。
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「創造する環境」を追求し、庭の樹木も含めて830坪の邸宅を自らデザインし設計しました。
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これが、昭和32年(1957)に発明した341個のリレーで動く小型純電気式計算機「14-A」・・・手回し式計算機の時代に、俊雄が発明した14桁までの計算が出来るこの計算機は、世界的に見ても群を抜く性能でした。
価格は485,000円・・・当時の大卒初任給は1万円以下、車のブルーバードとほぼ同じ値段でしたが、1969年には累計販売10万台を達成! -
説明員の方が操作すると、足し算・引き算は瞬時に、掛け算・割り算はリレーがジャージャーと数十秒動いて結果が出ます。
当時の計算機は、桁ごとに0から9の数字を並べる「フルキー方式」が殆どでしたが、俊雄は片手で簡単に操作できるようにと4行×3列にまとめ、一番下の「0」の右隣に小数点を置きました。
この「テンキー」方式の配列はカシオの計算機によって普及し、今でもPCのキーボードや店のレジ、計算機アプリなどで使用されています。 -
これは、電卓戦争でライバルだったシャープが、1964年に発売したオールトランジスタ電卓「コンペット」・・・桁ごとに数字が並ぶ「フルキー方式」を採用しています。
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これは1962年に発売した、科学技術用計算機の元祖「AL-1」・・・各種の科学技術用計算を歯車式のプログラムで実現したリレー計算機で、価格は995,000円。
俊雄の発明品は次々とヒットし、経営も軌道に乗っていきました。
14-Aは従来品より大幅に計算速度を上げたのが売りでしたが「KASHIOではスピード感がない」と兄弟で話し合い、星座のカシオペア(Cassiopeia)を想起させるCASIO(当初はCasio)の欧文表記にしたそうです。 -
2番目は「数の部屋」・・・歴代の電卓が並び、競合メーカーとの激しい競争の歴史が分かります。
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窓際に置かれた、美しい螺鈿細工の椅子・・・かつてダイニングだったこの部屋からは、天気が良ければ真正面に富士山が望めます。
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窓の外はテラスになっており、ここでお茶を楽しんだのでしょう。
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壁にはアンティーク調の掛け時計・・・時間は大体合っています。
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1960年代中半~70年代前半にかけて、ライバルメーカーと繰り広げた「電卓戦争」に勝ち残り、「カシオ=計算機」のイメージが定着・・・仲間の皆さんも、現役当時を思い出しながら説明に聞き入っています。
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電卓のスタートとなった「カシオトランジスタ計算機001」・・・昭和40年(1965)に発売した世界初のメモリー付き電卓で、価格は38万円。
当時は電卓という呼称はなく、電子式卓上計算機と呼んでいました。 -
これは2年後に発売された、世界初のソフトウェア型電卓「AL-1000」で、価格は328,000円。
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1972年に発売された、世界初のパーソナル電卓「カシオミニ」・・・「答え一発! カシオミニ」のCMソングが一世を風靡し、一課に一台と言われた電卓が、破格の12,800円という価格で一家に一台・一人に一台となる時代を造りました。
発売後、10か月で100万台売れたそうで、この邸宅が竣工したのも同じ年・・・儲かったんですね。 -
母屋から増築棟に下る階段の所に飾られたステンドグラス・・・2羽の丹頂鶴は子供達を表しています。
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増築棟の長い廊下の突き当りはトイレ・・・トイレのドアにもステンドグラス。
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増築棟の一番奥は「音の部屋」・・・電子楽器事業への参入は、音楽愛好家・俊雄の「誰でも手軽に音楽演奏を楽しめるようにしたい」という思いから始まりました。
華やかな花模様の赤い絨毯を敷いたこの部屋は、もとは夫人の寝室です。 -
昭和55年(1980)年に発売された、カシオで最初の電子楽器電子キーボード「カシオトーン201」・・・9万7000円という手頃な価格で、ピアノやオルガン、チェンバロなどの鍵盤楽器に加え、弦楽器のハープや琴、管楽器のトランペットやフルートなど29種類の音色を奏で、音響専門家からも「当時の低性能な電子回路とは信じられない」と評される自然な音色を実現しました。
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翌年に発売された「カシオトーン701」・・・バーコード形式の楽譜を読みとって演奏データを記憶し、LEDの光で次に押さえる鍵盤を教えて演奏をガイドする電子キーボードで、価格は148,000円。
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昭和63年(1988)発売の「DH-100」・・・サキソフォン・トランペット・クラリネットなどの音色を内側し、吹き込む息の強さで音色と音量を変化させ、リコーダーと同じ指使いで簡単に演奏が楽しめる電子管楽器で、価格は33,000円。
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一つ手前の「時の部屋」・・・現在のカシオ計算機の屋台骨である腕時計の開発の歩みを伝えています。
落ち着いた雰囲気のこの部屋は、俊雄の寝室でした。 -
俊雄が電卓・楽器の次に開発に乗り出したのがデジタル時計・・・理由は単純明快で「時間は1秒ずつの足し算だ」と捉え、計算機の技術を応用できると考えました。
左側が1974年発売の「カシオトロン」・・・カシオで最初の時計です 。
当時の腕時計は「小の月」の月末に、日付表示を手動で調整していましたが、俊雄は日付を自動調整する「オートカレンダー機能」を開発し、大きな話題を呼びました。 -
左側の時計は世界時計やストップウオッチなどを初搭載した「X-1」(1976年発売)。
その後も俊雄は、計算機付きや電話帳機能など革新的な腕時計を販売し、1983年発売の「Gショック」の大ヒットへとつなげていきます。 -
落としても故障しない腕時計を目標にして開発された「G-SHOCK」。
1983年に発売以来、多くの人に支持され、バリエーションも豊富です。
(左の時計)「LOVER’S COLLECTION」1号機
(右の時計)「G-SHOCK AW-500UA-1E」・・・G-SHOCKブーム真っ只中の1996年に登場した、初代アナログG-SHOCKをベースにセレクトショップのユナイテッドアローズとのコラボにより誕生したWネームコレクション。 -
(上の写真)世界初の腕時計型デジタルカメラ「WQV-1」
(下の写真)世界初の腕時計型MP3プレーヤー「WMP-1」 -
見学コースの最後は「創造の部屋」・・・俊雄の発明のための書斎として使われていたこの広い部屋は、家の主に相応しい威厳を感じます。
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飾り棚や調度品もいい感じ・・・樫尾4兄弟の写真も飾られています。
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左から四男・幸雄、三男・和雄、長男・忠雄、次男・俊雄・・・長男・忠雄が会社の舵を取り、三男・和雄が営業力で市場を切り拓き、俊雄の発明を製品化して量産するのは四男・幸雄の役目。
尊敬するエジソンの「天才は1%のひらめきと99%の努力」になぞらえ、俊雄は「発明は1%のひらめきと、49%の努力と、50%の天運」という言葉を残し、「私にとっての天運は “ 兄弟 ” 」と付け加えたように、絶大な信頼を兄弟に寄せ、兄弟の力があってこそ、俊雄のアイデアは世界に羽ばたいていくことが出来たのです。 -
部屋と廊下を仕切るガラスの壁には、透かし彫りの絵画が施されています。
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庭の樹木にも気を配り、「創造の部屋」から望む四季の彩りを楽しみながら、発明に余念がなかった俊雄。
「 ” 必要は発明の母 ” ではなくて “ 発明は必要の母 ” 」・・・俊雄にとって発明とは、誰かが「必要だ」と求めることに対応するのではなく、まだ誰も意識していないような潜在的なニーズを掘り起こすことで、驚きをもって迎えられた革新的な製品が世の中に普及すれば、やがて「なくてはならないもの」となり、多くの人が使うことで改善が加わり、進化する・・・ここにこそ、発明の価値があると考えていました。 -
入って右手の壁には、イタリアから輸入した大理石が一面に・・・オーディオセットの音響を考えて重厚な大理石にしたという、俊雄の音楽への拘りを感じます。
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俊雄は晩年まで、紙と鉛筆、定規のみを使って発明を続けました。
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かつての樫尾製作所は、顕微鏡の部品や歯車などを作る小さな下請け工場で、そこに加わった俊雄は、持ち前の発想力を生かし、数々の発明を試みます。
そのひとつが「指輪パイプ」・・・戦後間もない物資不足の当時は、誰もがタバコを根元ぎりぎりまで吸っており、俊雄は仕事をしながらでも吸えるように、タバコを差せる指輪型のパイプを考案しました。 -
昭和21年(1946)から販売した指輪パイプは、長男・忠雄が旋盤を駆使して作り、父親の茂が売りに出かけ、やがて徐々に引き合いが増えて作るそばから売れるヒット商品になり、これで得た利益が、後に計算機開発の資金として役立つことになります。
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俊雄は「みんなの暮らしに役立ってこそ発明だ」と言い続け、日常の一コマから着想を得て、次々と発明品を生み出しました。
因みに、仲間の皆さんの腕時計も大半がCASIO製です。 -
玄関に飾られた高田純次の色紙・・・2023年3月13日にテレビ朝日で放送された高田純次の「じゅん散歩 」の撮影時の記念色紙です。
梅雨の合間の世田谷散歩・・・豪徳寺も樫尾俊雄発明記念館も見応えがあり、充実した一日となりました。
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