横浜山手西洋館 特別展「花と器のハーモニー 2023」

2023/06/03 - 2023/06/03

横浜山手西洋館の特別展「花と器のハーモニー2023」を観に出掛けました。

パンフレットによれば、第21回を迎える今回は、
「いけばな七流派の家元が彩る洋空間」、日本の伝統文化である華道七流派の家元によるいけばなと、世界各国の食器の競演。
横浜山手西洋館ならではのおもてなし、いけばなの持つ多様性と魅力を世界へ発信！とのことです。

コロナ感染防止対策としての規制も外れ、混雑が予想されることもあり、
開催期間中の建物内での写真撮影は、スマホまたは携帯電話のカメラ撮影のみ（動画不可、デジカメや一眼レフは使用不可）となっていました。

各流派のテーマ、装飾者などは、パンフレットの内容を転記しています。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5

横浜山手西洋館　第21回特別展　花と器のハーモニー 2023のポスター
開催期間：６/３～６/11　9:30～17:00（土日は19:00まで延長）

主催：横浜山手西洋館　花と器のハーモニー実行委員会
後援：NHK横浜放送局、tvk、J:COM、朝日新聞横浜総局、神奈川新聞社、産経新聞横浜総局、毎日新聞横浜支局、マリンFM86.1MHz、横浜観光コンベンション・ビューロー、中区役所、日本いけばな芸術協会、いけばなインターナショナル、帝国華道院
協力：JR東日本横浜支社、神奈川中央交通、東武鉄道、横浜市交通局

ブラフ18番館

いつものようにJR石川町駅からイタリア山へ上りブラフ18番館からスタート。
まず、玄関を入ると、デジカメ、一眼レフは使用禁止、スマホか携帯のカメラで写真を撮るように注意がありました。
また、靴は下駄箱に置かず、レジ袋に入れて持って歩きます。（全館共通なのでレジ袋は頂いて持ち歩きました。）

ブラフ18番館 名所・史跡

ブラフ18番館　龍生派

【テーマ】暮らしの中の小さないけばな
開港以来育まれて来た海外と日本の文化融合のシンボルでもある横浜西洋館。
そのブラフ18番館で、当時の生活スタイルを想像しながら、龍生派が提案する小さないけばな「ひびか」で、繊細な花の魅力をお楽しみください。
「ひびか」は現代の生活空間でも、いける楽しさと花の魅力を伝えてくれる新しいタイプのいけばなです。

【装飾者】龍生派家元：吉村華洲氏
【器】ヘレンド（ハンガリー）

ブラフ18番館　龍生派

ダイニングルームの飾り付け

ブラフ18番館　龍生派

ダイニングルームの飾り付け

ブラフ18番館　龍生派

リビングルームの飾り付け

ブラフ18番館　龍生派

サンルームの飾り付け

ブラフ18番館　龍生派

サロンの飾り付け

ブラフ18番館　龍生派

廊下の飾り付け

山手イタリア山庭園

午前中までの大雨もあがり青空が広がってきました。
バラの花は見頃を過ぎていました。

山手イタリア山庭園 公園・植物園

外交官の家

前日からこの日の午前中までは大雨だったこともあり、
まだ生花の搬入が終わっていないようでした。

外交官の家 名所・史跡

外交官の家　池坊

【テーマ】出会う
日本と外国との心を通わせ、つないだ場であった外交官の家。
昨今、コロナ禍において人々の心は分断され、実際の距離よりもはるか遠くに感じたのではないでしょうか。

【装飾者】華道家元池坊　次期家元　池坊専好氏
この度の展示では、日本の中で育まれてきた美意識である「優しさ」「調和する心」を和花に込めています。
かつてのにぎわいある情景を思いつつ、そして花と器、人と人、心と心、それぞれがつながり生まれるハーモニーを表現します。
【器】大倉陶園（日本）

外交官の家　華道家元池坊

ダイニングルームの飾り付け

外交官の家　華道家元池坊

ダイニングルームの飾り付け
ちょっと難しい飾り付けではないでしょうか？

外交官の家　華道家元池坊

ダイニングルームの飾り付け

外交官の家　華道家元池坊

ダイニングルームの飾り付け

外交官の家　華道家元池坊

サンルームの飾り付け
紫陽花の花のように見えますが造花のようです。
開催期間中に交換されるのでしょうか？

外交官の家　華道家元池坊

大客間の飾り付け

外交官の家　華道家元池坊

２F階段ホールの飾り付け

外交官の家　華道家元池坊

２F書斎の飾り付け

外交官の家　華道家元池坊

２F書斎の飾り付け

外交官の家　華道家元池坊

２F主寝室の飾り付け

外交官の家　華道家元池坊

２Fサンルームの飾り付け

外交官の家　庭に咲く紫陽花の花

今年は、紫陽花の見頃も早いようです。

ベーリック・ホール　草月流（前庭に飾られた竹の巨大な作品）

【テーマ】明日への贈り物
心を込めて整えた食卓とおもてなしの花のある空間には笑顔と心を解いた会話が生まれます。
互いを思いやる気持ちこそ、未来に届ける贈り物。
ベーリック・ホールを舞台に、瑞々しい初夏の花と伝統あるマイセンの器が出合い奏でる心躍るハーモニーをどうぞお楽しみください。

【装飾者】草月流家元　勅使河原 茜氏
【器】マイセン（ドイツ）

ベーリック・ホール 名所・史跡

ベーリック・ホール　草月流

ダイニングルームの飾り付け

ベーリック・ホール　草月流

リビングルームの飾り付け

これだけの広い部屋なので、竹を使った大型の飾り付けも可能です。

ベーリック・ホール　草月流

２F寝室の飾り付け

ベーリック・ホール　草月流

２F寝室の飾り付け

ベーリック・ホール　草月流

２F子供部屋の飾り付け

エリスマン邸　未生流

【テーマ】花と器、光と翳り
エリスマン邸の大きな窓から差し込む光と大崎漆器の伝統的な漆器ならではの陰影のある食器。これらの対照的な２つを植物や水、その他色々な素材をつかいうまく対比させたり融合させることができればと考えています。

【装飾者】未生流十世家元　肥原慶甫氏
【器】大崎漆器店（日本）

エリスマン邸 名所・史跡

エリスマン邸　未生流

２F展示室の飾り付け

色々な素材を使ってというだけありますね。

エリスマン邸　未生流

２F展示室の飾り付け

宙に浮いたような飾り付け。

エリスマン邸　未生流

ダイニングルームの飾り付け

エリスマン邸　未生流

応接室の飾り付け

山手234番館　古流松應回

【テーマ】江戸の様式美ー古流生花ーを洋館に
江戸時代、町民の間で嗜まれた古流のいけばなは、質素でありながら、そこにこめられた審美眼は豊かであり、生活様式が目まぐるしく変わった現代においてもその姿は変わらずに伝承され続けています。
そのわび、さびの精神性はきっと当流とほぼ同じ時期に建築された山手234番館においても損なわれることはないでしょう。

【装飾者】古流松應会十世家元　千羽理芳氏
【器】エルキューイ･レイノー（フランス）

山手２３４番館 名所・史跡

山手234番館　古流松應会

ダイニングルームの飾り付け

山手234番館　古流松應会

ダイニングルームの飾り付け
常設のレコードプレーヤーなども使われています。

山手234番館　古流松應会

個室の飾り付け

山手234番館　古流松應会

２F展示室の飾り付け

家元らしき人が見学者に説明されていましたが、聞き逃しました。

山手234番館　古流松應会

２F展示室の飾り付け

横浜市イギリス館

横浜市イギリス館(旧英国総領事公邸) 名所・史跡

横浜市イギリス館　玄関右横に咲く紫陽花

ブルーとホワイトの混じり具合が清々しいですね。

横浜市イギリス館　館内撮影についてのお願い

事故防止、重要文化財・歴史的建造物保護のため、また来館者の皆様に気持ち良く利ご用いただくため下記の点に留意をいただきますようご理解とご協力をお願いします。
〇他の来館者のご迷惑にならないよう、記念撮影程度でお願いします。
　一か所に長時間留まっての撮影、動画や接写、通行の妨げになる撮影もご遠慮願います。
〇装飾品、家具、壁には触れないようにお願いします。また、物を置いたままにしないようにお願いします。
〇機材（三脚、レフ版、自撮り棒など）を用いての撮影はご遠慮ください。
〇館内での撮影の指導や写真の講評はご遠慮ください。
〇商業目的や占有使用の撮影は、事前に横浜市の許可が必要です。

これは、花と器のハーモニー期間に限ったことではなく、普段の見学者へのお願いが書かれているもののようです。

花と器のハーモニー2023　館内撮影についてのお願い

6月3日（土）～11日（日）に第21回特別展「花と器のハーモニー2023」が開催されます。
開催期間中は大変混雑が予想されますので、館内の撮影につきまして、下記の内容にご留意ください。

〇スマートフォンや携帯電話での記念撮影のみ可能です。
　デジタルカメラや一眼レフでの撮影は出来ませんのでご了承ください。
〇動画や接写での撮影は禁止とさせていただきます。
〇自撮り棒や三脚など、機材を用いての撮影もご遠慮願います。
〇展示作品や装飾品には触れないようにお願いします。

（公財）横浜市緑の協会

横浜市イギリス館　小原流

【テーマ】万緑
６月上旬。木に茂る緑が日増しに増して、山の手全体が美しく染まる季節。
浅緑、若竹色、萌黄色、柳色、常盤色。
日本には草木の緑をあらわす様々な色の名前があります。
小原流の展示では季節に相応しい瑞々しい花材を使用して、イギリス館に美しい緑の風を呼び込みます。

【装飾者】小原流五世家元　小原宏貴氏
【器】バーレイ（イギリス）

横浜市イギリス館　小原流

エントランスホールの飾り付け

横浜市イギリス館　小原流

階段の窓の飾り付け

横浜市イギリス館　小原流

２F展示室の飾り付け

横浜市イギリス館　小原流

２Fサンルームの飾り付け

横浜市イギリス館　小原流

２F復元室の飾り付け

横浜市イギリス館　小原流

２F復元室の飾り付け

山手111番館　一葉式いけ花

【テーマ】清爽の花の間
やわらかい光を感じるこの山手111番館で、スペインの皇室御用達サルガデロスの食器の青の清々しさと共に、初夏のさわやかな緑の風のような花をいけられたらと思っています。そして、この空間の光を集め”清爽の花の間”としていきたいと思います。

【装飾者】一葉式いけ花　第四代家元　粕谷尚弘氏
【器】サルガデロス（スペイン）

山手１１１番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡

山手111番館　一葉式いけ花

エントランスホールの飾り付け

山手111番館　一葉式いけ花

ダイニングルームの飾り付け

山手111番館　一葉式いけ花

ダイニングルームの飾り付け

時節柄、全体的に若竹を使った作品が多いようです。

山手111番館　一葉式いけ花

ギャラリーの飾り付け

竹を使い、風で揺らぐようになっているそうです。

山手111番館　一葉式いけ花

エントランスホールの飾り付け

午前中まで降り続いた大雨が止み、開催初日の午後、比較的すいている中で、西洋館7館の飾り付けを見学できましたが、スマホでしか写真が撮れないのはちょっと残念でした。
コロナ前の花と器のハーモニーと同じように入場制限や規制がなくなっているので、きっと多くの人が見学されることでしょうね。

（おしまい）