2023/03/27 - 2023/03/27
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birdwatcherさん
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青春18きっぷを使っての春の100名城めぐり。
第4弾は栃木の足利氏館と金山城の小さな記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JR両毛線足利駅から徒歩10分のところにある真言宗大日派の本山、鑁阿寺(ばんなじ)。もともとは足利氏の祖、源義康が12世紀半ばに構えた館で、1197年、足利義兼により邸宅内に持仏堂が建てられたのが始まりとされる。
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敷地内には1196年に足利義兼によって建てられた鐘楼が残る。800年以上建ち続けた重みと風格が感じられる。国指定の重要文化財となっている。
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東門。何度か修理を経てはいるものの、これも創建は鎌倉時代とのこと。
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本尊である大日如来を安置する本堂は大きな屋根が印象的。現在の本堂は、1129年の火災で失われたものを、室町幕府を開いた足利尊氏の父、貞氏が1299年に再建したもの。2013年に国宝に指定されている。
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境内に鎮座する大イチョウ。天然記念物に指定されている巨木の樹齢は550年ほどらしい。
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方形の1階部分の上に円形の上層を重ね、その上に四角錐の屋根を有しているのが特徴の多宝塔。1692年に再建されたこの多宝塔は、なんと国内最大のもの。
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経堂。内部に回転式の書架があり、二千巻以上のお経を所蔵しているらしい。1407年に足利満兼により再建された国指定の重要文化財。
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館跡の周囲を囲む水堀と土塁。建物一つひとつに歴史の長さを感じ、これまで見て来たお城とは雰囲気の違いを感じるお寺です。
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足利氏館を堪能したあとは、足利市駅から東武線に乗り太田駅へ。駅前の太田駅観光案内所で電動自転車をレンタルして金山城へ向かう。レンタル料は1日300円也。
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電動アシスト自転車が借りられて本当に良かった。もしも電動自転車がすべて出払っていたら普通の自転車になるところだった。これは金山城の駐車場からの景色。電気のアシストがなければここまで登って来られなかったなあ。そもそも、電車で来た場合、通常は一日がかりのハイキングか、タクシー利用になるので、これは最高の選択だと思う。
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駐車場からは堀切、土塁、石垣が残された山道を歩いていく。山の地形をそのまま利用した典型的な山城を15分ほど歩くと現れるのが月ノ池。長い籠城に耐えるための貯水池と考えられている。
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月ノ池のすぐ先にあるのは大手虎口。山城の中にあって突然現れるしっかりとした石積みに目を奪われる。城へ向かうための通路を守る防御の拠点と考えられている。
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大手虎口を抜けると視界が広がり、目の前には日ノ池が現れる。ここは月ノ池と同じ貯水池の役割を果たすと同時に、水にかかわる祭祀をおこなった聖地と考えられている。
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日ノ池から一段登ったところ、三の丸にあたる部分には、足利氏館に続いて巨木がそびえる。こちらはケヤキ。樹齢は推定800年ともいわれている。
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標高239mの山頂部分、城主の御殿が建てられていたかつての本丸は、現在は新田義貞を祀る新田神社となっている。
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新田神社の裏手には、ワイルドな野面積みで積まれた本丸の石垣が残存している。ところで、この金山城、1469年の築城以降、上杉謙信、武田勝頼ら有力大名から10回以上攻められるも、一度も落城することの無かった堅固な城でであり、関東の山城には本格的な石垣普請の城はないという定説を覆すことになった貴重な城でもある。
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足利氏館はその歴史の長さから、金山城は山中に築かれた石積みのすばらしさから、これまで巡った城とは趣を異にする印象深い名城でした。またいつか戻って来たいなあと思いつつ、18きっぷの4回目は終了となりました。
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