2023GW　ヨーロッパちょっぴり鉄旅（その２　スロベニア）

2023/05/01 - 2023/05/01

ぷろろーぐ　その２

今回は1都市2泊ずつの滞在。
荷物を少なくしたかったこともあり、下着類はそれぞれの1泊目に手洗いしようという目論見です。

ザグレブでも2泊、初日は夜に到着なので寝るだけ、さて2日目は・・。
街歩きもいいけど、鉄道乗りたい。
隣国スロベニアも近そうだし、いろいろな国の鉄道乗るのも楽しい。

スロベニアはシェンゲン加盟国
クロアチアは非シェンゲン
と言うことは、鉄道での出入国管理もあり、これはこれで非日常の体験。
のつもりだったけれども、出発前に下調べしていたら、クロアチアも2023年1月からシェンゲン加盟したということがわかり、これは楽しみも半減。まぁ通貨もユーロになり、便利にはなったことも事実です。

さて、スロベニアへのショートトリップはどこへ。
クロアチアの首都ザグレブから、スロベニアの首都リュブリャナへは一択。その先、どこか行けないか～～と図書館で借りてきたコロナ前3年くらい前のトーマスクック時刻表やネットの時刻表やら見ながら1周回って来れるルートを作成、観光色全くなくなってしまいますが、まぁ自分なりには満足スケジュールができました。正直なところ、この1日のルート作るのが一番手間取りました。

1日鉄旅ルート
Zagreb→Ljublijana→Jesenice
Jesenice→Nova Gorica
Nova Gorica→Ljublijana
Ljublijana→Zagreb

■チケット
Zagreb－Ljublijana　OBBオーストリア鉄道ホームページから購入
往復　50EUR

Ljublijana－Nova Gorica　スロベニア鉄道ホームページから購入
1周ルートながら往復として購入　20.7EUR


■スケジュール
4/27木　羽田－（機中泊）
4/28金　－ヘルシンキ－ローマ－ドブロクニク（泊）
4/29土　滞在　ドブロクニク（泊）
4/30日　ドブロクニク－スプリト－ザグレブ（泊）
●5/01月　滞在（スロベニアへ）　ザグレブ（泊）
5/02火　ザグレブ－サラエボ（泊）
5/03水　滞在　サラエボ（泊）
5/04木　サラエボ－ザグレブ－ウィーン（泊）
5/05金　ウィーン－ローマ－ヘルシンキ－（機中泊）
5/06土　－羽田

●部分が本旅行記の内容です。

※その1　クロアチア編（4/27～4/30・5/2）
https://4travel.jp/travelogue/11826529


■フライト
1) 4/27 JL047 HND2250 HEL0635+1
2) 4/28 JL8309 HEL0745 FCO1010
3) 4/28 VY6736 FCO1440 DBV1600
4) 5/4 OU345 SJJ1615 ZAG1705
5) 5/4 OS678 ZAG1845 VIE1940
6) 5/5 OS501 VIE0640 FCO0810
7) 5/5 JL6848 FCO1110 HEL1535
8) 5/5 JL048 HEL1640 HND1255+1


■航空券
・1/2/7/8　JALで購入
　SYD/TYO/HEL/ROM/HEL/TYO/SYD/PER
　今回は第2~5区間を使用
　運賃2,378AUD＋諸税

・3　Vueling Airlinesで購入
　運賃諸経費96.99EUR+Cabin Bag27.0EUR=123.99EUR

・4/5/6　UA特典の一部　11,000マイル＋諸税8,790JPY


■鉄道（乗車区間と参考にしたWebページ）　
・クロアチア鉄道　スプリト－ザグレブ
　https://www.hzpp.hr/en
・スロベニア鉄道　ザグレブ－リュブリャナ－ノヴァ・ゴリツァ
　https://potniski.sz.si/en/
・ボスニアヘルツェゴビナ鉄道　サラエボ－モスタル
　https://www.zfbh.ba/en/


■やど
4/28～2泊　ドブロクニク
　Villa Sigurata　141.6EUR
　※Booking.comで予約

4/30～2泊　ザグレブ
　Guesthouse BED 4 YOU　136.85EUR
　※Booking.comで予約

5/2～2泊　サラエボ
　stan/apartman s pogledom　76EUR
　※Booking.comで予約

5/4～1泊 ウィーン
　Moxy Vienna Airport　106.71EUR
　※Trip.comで予約

エリア その他の都市(スロベニア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

5/1（月）

すがすがしい朝のザグレブ駅前。
朝晩は少々冷え込み、長そでの人が多く見受けられます。

トラムが駅前に乗り入れいています。翌日は乗ろう・・。

ザグレブ駅、駅構内にパンや飲み物等を売るお店があり、朝から営業していました。

これから乗るのは上から4つ目、7:05発の列車。
ウィーン行きと、フランクフルト行き（リュブリャナを経由します）が連結されているようです。

ホームに行き、行き先表示を確認。

前の3両がリュブリャナ経由フランクフルト行きでした。

駅は旅情を誘います。
街中のモニュメントもいいけれど、駅名標は風格というか、なにかその土地そのものをあらわしているような・・。

2等車は6人コンパートメント。
発車時はガラガラで1人でのんびりと。

朝食用のパンを車内で食べます。

30分ほどで国境を越えて、最初の停車駅Dobovaへ。
以前はこの駅で出入国を行っていたようですが、現在は何もありません。
スロベニアへ入り、機関車を交換していました。

車内からでは写真撮影が今一つうまくいきません、車窓風景きれいです。
こんな機関車あるとついついカメラを向けてしまいます。

リュブリャナに近づくと、車両基地なのか機関車や客車、電車などが止まっています。

OBBで購入したチケットはZagreb→Ljublijana
列車はそのまま乗換駅のJeseniceまで行くので、リュブリャナではそのまま座ったままです。

リュブリャナからはたくさんの乗客が乗って来て、私のコンパートメントも6人満席。
3両編成のうち、1等が1両、リーズナブルな2等は2両しかないため、それなりに乗客はあるようです。

EC212 Zagreb 7:05→Ljublijana 9:14/9:23→Jesenice 10:14

スロベニアの観光スポットと言えば、ブレッド湖。
行くならば1つ前の　Lesce-Bled駅ば最寄り駅。
湖を取るか、乗り鉄にするか～～～あたりまえのように後者を選択してしまいました。

Jesenice＝イェセニツェ（日本語読み）
発音できないし、通じないんですよね。そのまま読んで、ジェセニスでは聞く方もわからないだろうし・・。コンパートメントの中で、どこまで行くんだと聞かれて困りました。

そんなJeseniceで下車したのは、ほんの数人だけ。
ECは割増運賃がかかっているようなので、乗る人も少ないのかもしれません。

1時間ほど乗り継ぎ時間があるので、駅周辺を散歩。
その昔は賑わったのかもしれない駅は、大きな造りながら、閑散としていました。

駅前に掲げられていた観光案内。
近くにはリゾートっぽいところもあるような。

Jesenice Railway station の案内も表示されていました。
これを見ると、かつては多くの人に利用されていた様子がうかがえます。

駅前通りに数軒あるカフェ。
のんびりコーヒー飲んでいる時間もないので、昼食用のパンを購入しました。

駅に戻って、駅舎内をひと通り見学。
チケット売り場もなく、建物だけは大きい。

次に乗る列車が止まっています。

これからボーヒン鉄道に乗ってNova Goricaへ向かいます。
時期によっては、観光列車も運行されるこの路線、乗るのはごく日常の車両です。

うらぶれた、という形容が言葉としていいかどうかわからないけれども、駅舎を見てそう感じました。駅舎に反して、車両は新しくて、そのアンバランス感がなんとも。

Jesenice 11:15－Nova Gorica 13:04
約2時間の乗車です。

発車5分前に、リュブリャナからのローカル列車が到着。
私の乗車してきたEC212からの乗り換えは全くなくて、ローカル列車からたくさんの乗客が乗りこんできました。

Jeseniceの駅前カフェで購入したパンを車内で食べました。

ブレッド湖の最寄り駅、半数以上の乗客が下車しました、大きな荷物を持っていた人も多く観光客が多いのかな。

ブレッド湖は車内から一瞬だけ見えました。
いずれ機会があれば来よう、いつになるかわからないけど・・。

この日は、途中区間がバス代行でした。
みんな慌てることなく、下車して駅前に停車中のバスに乗り込みます。

2駅区間ほどバスに乗り、また鉄道です。

スロベニア鉄道のホームページを見ると、この区間に限らず、年がら年中バス代行などを行っているようです。

今度は、旧式の2両編成。
こんな古い車両の写真を撮っている人もいるので物好きな人もいるもんだ（笑）

現在は単なるローカル線としての位置づけながら、かつてのオーストリア＝ハンガリー帝国時代の華やかさを残すような駅舎も残っています。このころは、幹線としてにぎわっていたのでしょう。

バス代行もあり、20分程度遅延して終着のNova Gorica駅に到着。

Nova Gorica駅も立派な駅舎です。

この駅は分断の駅。
線路と並行して駅前に、スロベニア＝イタリアの国境があります。

足元にある国境をあらわすモニュメント。

イタリアへはまだ行ったことがなかったので、まさかこんな形で初イタリアになるとは努々思ってもいませんでした。

モニュメントに沿って、国境線が続いています。

駅の横にはSLが展示してありました。

駅から伸びる道路、イタリアに入って適当に歩き回ってみました。
住宅街で特に何かあるわけでもないので、面白くもありません。

駅に戻って、駅舎内。
重厚な造りの駅舎は、切符売り場も古風な感じがします。

駅舎内には、ボーヒン鉄道に関する展示がありました。

駅ホームから小さな博物館へ入ることができます、2EUR。

分断時代の街と歴史を展示しています。

今も昔も駅は変わりありません。

画像だけでなく、パスポートや国旗などなど多くの展示品があります。

ユーゴスラビア時代、私も当然生まれてこの世に存在していたものの、遠い世界のこと、としか印象になく、もう少し興味を持って世界に眼を向けていたかった、と今更ながら思う。

何気ない当時の風景。
フェンスの脇を歩く後ろ姿が目に焼き付いてしまう。

これからリュブリャナに戻ります。
次に乗る列車は、Jeseniceから乗って来た車両がホームに止まったままで、その列車が運用に入るそうです。

Nova Golica 14:44－Sezana 15:50

落書きなのか、車両の外側は汚らしいものの、車内は乗り心地はまずまずです。
空いていて、ガラガラでした。

Sezana 15:53－Divaca 16:02

右側の列車に乗り換えます。
2駅で10分ほど。

Divacaでさらに乗り換え。

IC502 Divaca 16:06－Ljubljana 17:50

この列車は、Koper（コペル）という海よりの都市からの列車。
しかし、Koper－Divaca間がバス代行で、この日は始発のよう。
でも、既に多くの乗客が乗っていたので、バスが先に着いたのかな。

スロベニア鉄道は微妙に遅延します。
この列車も15分程度遅れてリュブリャナに到着。

ザグレブへ戻る列車まで1時間くらい余裕あるので、観光よりは夕食、のつもりでグーグルマップ見ながら駅前のレストランの目星をつけておいたんだけど・・。

リュブリャナ駅で確認すると、19:05発と思っていたザグレブ行きの列車がない。
一瞬、う～～んとなってしまった。

で、よく見ると18:37になってる。

事前に購入したチケットには、19:05ってなっているし・・。

ここでの30分は痛い。
しかし、駅の表示が正しいんだろうね。
レストランで夕食を食べている時間などなくなってしまいました。

何か購入して車内で食べるしかないか。
駅前に出てきました。

今日は、朝食も昼食もパンでした。
ちょっと別のものを・・

でも、結局マクドナルドへ。
チキンバーガーと、

チキンサラダ、これで8.2EUR、思いの外高い。

購入してホームに来たら、なん30分遅延とか。
もっと早めに表示しろよ、と思う。最初に案内表示を見た時は表示されていなかったのに、マクドナルドで購入して戻ってきたらDelay表示が出ていました。

結局、ホームのベンチで食べました。

30分遅れたままやってきました。
往路同様、3両編成でうち2等は2両。

それにしても、ヨーロッパの人は整列乗車という概念が全くないような。ドアに押し寄せて我先に乗り込むのは、ミニ中国、そのもののように思える。もともと乗車位置の表示もないし、適当に待っていて、止まったらドアに押し寄せる図式はなんとかならないのかなぁ。

ザグレブ到着時は機関車が代わっていました。
スロベニア－クロアチア国境で付け替えしたのでしょう。

到着したのは21時過ぎ。
もともと予定していた通りの時刻でした。
ホテル戻ってお休みなさい。

たいした観光もしなかったけれども、ボーヒン鉄道乗って分断の街に行けたし、鉄道も朝から夜まで乗れたし、満足満足。いい夢見られそうだなぁ。

この旅行記へのコメント （2）

• とわこさん 2023/05/26 08:30:16

  鉄道

  タヌタヌ～おはよ。
  私も鉄道の旅をしたいのだけど一番のハードルは荷物なんだよねぇ。。。
  ほんと、軽装でないと難しいよね。一度北欧で乗ったけど荷物が気になったり乗り込みの段差をトランク持ち上げて（夫）2度目はないわネ・苦笑
  下着も洗濯してリュックは王道ね。本当は私もそうするべきなんだけどついつい夫共々日数分持参で大荷物の要因です。
  ブレッド湖に滞在して欲しかったな・笑　kanaさんも私たちもサイクリングしてるの。
  カルカッソンヌの駅でタヌに向けて写真撮ったの、分かってくれた？
  パリから行けますよ～って。
  とわこ

  tanupamさん からの返信 2023/05/29 23:56:19

  RE: 鉄道

  とわこさん
  
  
  こんばんは
  いつもありがとうございます。
  
  週末はソウルへ。
  そして、帰国後は老母のお世話とか・・。
  なんやかんや、仕事が毎日ある方がいいのかも。
  
  
  > 私も鉄道の旅をしたいのだけど一番のハードルは荷物なんだよねぇ。。。
  > ほんと、軽装でないと難しいよね。一度北欧で乗ったけど荷物が気になったり乗り込みの段差をトランク持ち上げて（夫）2度目はないわネ・苦笑
  
  確かにおっしゃる通り。
  スイスだったかしら、荷物はチッキ扱いで荷物室で運搬して、駅からはホテルの
  ボーイが運んでくれるとか。
  
  自分で客室まで持って、駅までの移動を考えると、荷物多い時は鉄道は厳しいですよね。
  
  荷物が少なければ、鉄道はいいけれども、1人の時はトイレが意外や難儀だったり。
  乗車中は座席に置きっぱなしにしてよいものやら・・。
  混雑度合いや、その場の雰囲気やら、日本と違って気を使います。
  
  
  > 下着も洗濯してリュックは王道ね。本当は私もそうするべきなんだけどついつい夫共々日数分持参で大荷物の要因です。
  
  面倒は事実なんですけど。
  ただ、下着は基本的に毎日交換したいので、そうすると日数分持って行くか、現地で
  洗うか、しかなくて、結局いつも後者になってしまいます。
  
  洗濯乾燥機があればそれにこしたことはないものの、待っている時間も面倒なので
  シャワーついでに、ササっと洗って部屋に干す、これが一番楽なんです。
  
  
  > ブレッド湖に滞在して欲しかったな・笑　kanaさんも私たちもサイクリングしてるの。
  
  ブレッド湖かぁ。
  みなさん行ってますよね。
  仲間外れになってしまうから、サイクリング行こうっと・・（笑）
  
  
  > カルカッソンヌの駅でタヌに向けて写真撮ったの、分かってくれた？
  > パリから行けますよ?って。
  
  
  カルカッソンヌ、すごい城塞ですよね。
  そうか、パリから鉄道ね・・
  とわこさんご推薦なら、きっと素晴らしいよね。
  
  次の機会に・・と、いつになるやら。
  
  
  tanupam