2023/04/04 - 2023/04/04
1046位(同エリア3044件中)
tomo_miichiさん
- tomo_miichiさんTOP
- 旅行記11冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 7,949アクセス
- フォロワー2人
ドイツ、バイエルン州の州都ミュンヘンとその周辺地域にある教会・修道院建築の数ってご存じですか?なんと340軒(https://www.muenchen.de/sehenswuerdigkeiten/kirchen-und-kloester)だそうです。
ミュンヘンの公式人口150万人に対して考えると、日本の小都市のコンビニ並みにある計算になります。
さすが、ドイツのローマ・カトリック教会の中心都市ミュンヘン!なわけですが、そんなミュンヘンで徒然なるままに教会めぐりをしていると、数の多さに一つ一つの教会のインパクトが薄れてくる可能性も…
しかしここだけは一度訪れたら絶対忘れないだろうという、普通じゃない教会建築がミュンヘン市街にはあるんです。
今回はそこをご案内しましょう。
(in association with the GNTB/協賛:ドイツ観光局)
-
場所は、ミュンヘン市庁舎のあるマリエン広場(Marienplatz)駅から徒歩約5分。
ミュンヘン市民の台所と呼ばれる市場、ヴィクトアリエン・マルクト(Viktualienmarkt)からも至近です。 -
お店やレストランが立ち並ぶ、車両通行禁止のゼントリンガー通り(Sendlinger Str)の一角、まさかこんなところに教会が?というやや唐突な立地にあるのが、アザム教会(Asam Kirche)です。
-
どうです、すでに外観からして周辺環境から浮き上がったこの違和感。
様式としては、後期ゴシック建築の傑作と呼ばれている豪華絢爛さです。
何せ施主=自分、設計者=自分なので、芸術家魂と信仰が炸裂したハジけた教会を作ることが可能だったのですね。
そしてなぜこのような場所にいきなり教会があるのかというと、この教会の施主であり設計者であるアザム兄弟が、この通りにあった自分の家の隣に作ったからなんです。 -
時をさかのぼること18世紀。1733〜1746年にかけて、著名な画家であり彫刻家でありスタッコ(化粧漆喰。壁や天井の表面仕上げ、および装飾に使われる建築材料のこと)職人だったアザム兄弟は、自宅の隣に個人の趣味と情熱を傾けて、プライベートの教会を建てたのです。
公式の建設許可が降りるまでに紆余曲折あったそうですが、最終的には「一般人も利用できる」という条件で許可が出たそうです。 -
立地もそうですが、この教会の広さも独特です。22x8メートルという細長い空間。
中に入るとまるで井戸の底にいるみたいな感覚になります。
2回席もありますが、そこは王侯貴族専用。
一般の下々は、苦界をイメージしたこの暗いスペースにしか入ることができなかったそうで、今もこのスペースしか一般公開はされていません -
しかし苦界とはいっても、後期ゴシックの傑作と称されるこの教会の、至るところに施されたキラキラな装飾は、この世の虚栄の象徴なのか、不思議なコントラストを作り出しています。
アザム教会は、ミュンヘンの守護聖人ヨハン・ネポムクに捧げられており、天井のフレスコ画にはネポムクが殉教するまでの生涯がドラマチックに描かれています。 -
地上階には、弟子たちの足を洗うイエス・キリスト、教会で商売する人たちを追い出すイエス・キリストの姿など、聖書のさまざまな場面が描かれており、ここはかなり普通の教会ぽいです。
-
-
井戸の中のような教会空間で、祭壇の十字架がとても高い場所に設置されているのも特徴。
祭壇の位置も、通常の教会建築とは異なるのだとか。普通は東向きに設計される祭壇が、ここでは西向きになっていますが、そのため晴れた日の午前中に訪れると、祭壇の後ろから差し込む光がいい感じだそうです。 -
さらにアザム教会を特徴づけるものの一つが、告解部屋のめったやたらな多さです。
告解部屋とは、カトリックの信徒が罪を告白するための小さなスペースのことですが、この小さな教会の中に告解部屋の数はなんと9つ!
このドラマチックな教会を訪れる人は罪を悟り、悔い改めへと導かれる…そういうコンセプトが感じられる不思議な空間です。 -
ちなみにこの教会。実は未完成なんだそうです。
1795年、1797年にアザム兄弟は相次いでこの世を去り、教会の建設はそこでストップしました。
時はちょうど、フランス革命が起こった世紀末。
19世紀が始まろうとしていた混沌の時代に、アザム兄弟が見ていた世界はどのようなものだったのか? -
ちなみに教会に隣接したアザム兄弟の元自宅は、今では外観のファサード部分だけを見学できるようになっていますが、これもまた、普通の人の家とは思えない圧巻の芸術作品です。
-
さて気になる開館時間ですが、ミュンヘン市のHPには明記されていません。
2023年4月4日時点で、教会の入り口に貼ってあった開館時間は
9:00-19:00
(祝日13:00-19:00)
日曜日は午前と午後に礼拝も開かれ、不定期でコンサートも行われています。
ただし私の経験では、お昼過ぎに行くと礼拝堂部分が閉まっていたことが何度かあり、いつ開いているかについては不確定要素もあります。
何せ、異世界空間なので…
Asamkirche
Sendlinger Str. 32
80331 München
?https://www.muenchen.de/sehenswuerdigkeiten/kirchen-und-kloester/asamkirche
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ミュンヘン(ドイツ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
13