移動がハードな旅程の初モロッコ。<br />長いフライトと乗り継ぎを経てようやくモロッコに辿り着きました。<br /><br /><br />旅慣れてる過信と油断が心の片隅にあったのでしょうか…<br />日本を出発してから4日目、アクシデント発生。<br />心身ともにひどく弱ってしまいましたが、心配して助けてくれた人の優しさに触れて感謝する1日となりました。<br />アクシデントがなければ写真の枚数が更に増えていたに違いない魅力的な迷宮の街、フェズ。<br /><br />長い1日の始まりです。<br />

モロッコ　2000キロの旅　２

65いいね！

2023/03/16 - 2023/03/25

34位(同エリア597件中)

エリア

フェズ(モロッコ)

旅行の満足度: 5.0

観光: 4.5

ホテル: 4.5

グルメ: 5.0

ショッピング: 5.0

交通: 5.0

同行者: カップル・夫婦

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

朝食
ホテルにて
パンがやたらと美味しくて進みました。
　
糖度はそれほど高くないだろうけれど、苺がみずみずしくて粒が大きく、サクサクして美味しかったです。
オレンジは文句なしの美味しさで毎日頂きました。
たくさん種類ありました。
高台より
こちらはフェズ・エル・バリの景色だと思います。
高台なので360度見渡せます。

後で写真チェックしたら位置情報がアラビア語。
どこだかさっぱりわからない。
大きな通りは排気ガスの臭いが凄かった。
世界遺産フェズに向かいます。
細いトンネルのような道。
まるで街全体が迷路のよう。
人とぶつかってしまうような細い路地を歩く。
スリに合わないようカバンから手を離さない。
なんだっけ？
ジャスミンのような良い香りがしていました。
香料かな？違う？
パン屋さん。
街で暮らす人々の日常がここにあります。
旅する時に最も興味が湧く瞬間です。
人が行き交う細い道に所狭しと食べ物がずらり。

布を手で染めています。
糸
スカーフ
蝋燭立てやアラビアンランプ
店の呼び込みや喧騒。
全てを目に焼き付けたいのに、見るのが追いつかない。
迷ったら最後、ガイドを見失わないように前へ急ぐ。
何もかもが新鮮です。
肉売り場の店先にヤギの生首が吊るされていて驚いたり
看板がかなり高い位置にあるなと思ったり
地図らしいものを確認してみても
もう、どこを歩いてるのかさっぱりわからない。
世界一の複雑な迷路の街。
とにかく大きな扉
立派な門の先はタイルの装飾が美しいです。
1000年以上続く世界最大の迷宮都市。
これからタンネリ、革なめし職人地区へ。
事前情報で臭いが強烈とあり、身構える。
入り口で匂い消しの為のミントの束を渡される。
耐えられるだろうか？
もう既に臭いが激しいよ…
とても壮観な光景でした。
歴史を感じずにはいられません。

写真ではうまく伝えられないのが残念です。
中世からの伝統のままに手作業で革を染めている様子
染められた革は壁や屋上に干されてます。

そして鼻腔を直撃する嗅いだことのない強烈なニオイ
すごい景色を見られて良かったと心から思ったすぐ後に
臭いが強すぎて目眩と吐気が…
ここで可愛いバブーシュ（スリッパ）を購入して帰ろうと張り切っていたけれど、臭いにノックアウト。
購買意欲ゼロに。
買い物する余裕、もはや無し。
ミントの葉を揉んだりちぎったりしてニオイを何とか和らげようとするが、嗅覚が鋭い私には辛い時間でした。

楽しいはずのバブーシュお買い物タイム、臭いに悶絶する時間となってしまいました。
革なめし工場を出て、それからスカーフ屋さん等も行ったけれど写真撮る気力もなく椅子を見つけては座って休憩するので精一杯。
寝不足も手伝ってか、頭痛と吐気が交互にやってくる。
臭いを嗅いでから（革なめしの説明と見学の後、買い物タイムも十分にあったので結構な滞在時間でした）急速に元気が無くなっていきました。
パティオが美しい伝統的な建物のレストランでランチ。
ホッとする空間です。
観光客で満席です。

ランチタイムは日本と違い、14時頃からが一般的です。
ディナーは20時頃からのスタートで、日本より遅めです。
スープ
この野菜スープがとても美味しかったです。
全然食欲なかったのに、あまりの美味しさに一気に飲んでしまいました。
写真ではわかりにくいですが、お皿が深くたっぷり量がありました。

暫くしてから体調に異変が…
魚のタジン鍋
可愛いイワシが2匹。
じゃがいもがたっぷり。
モロッコの野菜は基本無農薬だそうです。
野菜そのものが美味しくて味付けもシンプルなものが多いです。

スープを飲んで暫くして気分が悪くなり、席を立つ。

お店の名誉の為にあえて書きますが、決してスープが悪かったのではありません。
スープは絶品で、とても美味しかったです。

胃腸が弱いせいか、睡眠不足に移動の疲れが重なり更に革なめしの衝撃的な臭いで体力を奪われ一気に弱いところにダメージがきたのだと思います。
揚げパンみたいなのも一応、自分の分をお皿に乗せた。
もはや一口も食べられないが、頑張って平静を装う。
この後デザートも出ましたが写真どころではない。
モスク？だったと思う。
ランチの途中から更に体調悪くなってからはこの先は殆ど覚えてない。
ここはあまりに綺麗だったから写真撮ったみたい。
繊細なデザインが美しいです。
記憶がないのが残念すぎる。
とにかく遅れないよう、精一杯歩いた記憶のみ。
アーチが美しいです。
ミナレット
神学校
驚くほどの静けさと澄んだ空気。
門の外は様々なにおいや音でかなり賑やかで混沌としていますが、一つ門をくぐると新鮮な空気、静けさとともに、神聖な異空間が広がります。

扉を隔て、あまりにも別世界なのでとても驚きました。

世界中探しても他にない、対比が面白くて珍しい特徴の街だと思います。

迷宮の街、フェズ。
ブー・ジュルード門裏側。

今日は何時頃ホテルに戻れるか尋ねたら、顔色が悪いせいかご厚意で急遽タクシーを用意して下さることになりました。

思いがけない展開に心の底から安堵した瞬間でした。
ブー・ジュルード門

メディナ散策のゴール地点となりました。
この後、ツアー離脱してタクシーでホテルに戻って休みました。
この門の前から15分後には部屋に到着。
持参した胃薬を服用してゆっくりお風呂に浸かって夕方からぐっすり眠ったら翌日にはすっかり元気になってました。

ガイドさんの優しい心遣いが本当に嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

Je vais bien grâce à toi.

شكرًا لك

③へ続く。

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この旅行記へのコメント（4）

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tabinakanotaekoさん 2023/04/10 22:59:30

モロッコへ行ってみたいなと

シマリスさん、
モロッコへ行ってみたいと以前にプランしたことがありますが、迷路の街だと言うところでビビってしまい諦めたことがあります。
革を染める場所の美しさは魅力的ですね。でもその匂いがきっかけで吐き気に襲われ、みるみる内に顔色も一目で変だと分かるくらいにキツくなられたんですね。大変でしたね。それでも美しいタイルをカメラにおさめておられるし、尚更、しんどさの臨場感が出ていて素晴らしい旅行記でした。続きをゆっくり拝見したいのでフォローさせていただきます。
taeko

シマリスさんからの返信 2023/04/11 13:16:17

Re: モロッコへ行ってみたいなと

tabinakanotaekoさん、こんにちは。

メッセージとフォロー、いいねをありがとうございました。
フェズは迷路みたいでガイドなしではかなりハードル高めですが、面白いと思います。
ガイド付きでも最後に自由時間がありましたが、座って休憩して過ごしただけなのが心残りです。
良くも悪くも鼻が効くので身体が反応してしまいましたが、これ以降は体調に留意して元気に過ごせたのが救いでした。

taekoさんの旅行記も楽しみにしています。
食べ物がとても美味しそうで台湾にもいつか行ってみたいです！

今後とも宜しくお願いします。

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harurunさん 2023/04/10 15:57:41

続きも楽しみにしてます

シマリスさま

9月にモロッコを訪れることになり、そのお勉強がてら旅行記を探していた時にシマリスさまの旅行記に出会いました。

旅慣れていらっしゃるとお見受けするシマリスさまでも、体調をくずされてしまったのですね。翌日には元気になられたようでホッといたしました。

この後、どちらに向かわれるのか、続きも楽しみに読ませていただきくフォローさせていただきました。

また、私の旅行記への「いいね」も、ありがとうございました。急に忙しくなってしまい続きが進めずにおりますが(>_<)

どうぞ、これからよろしくお願いいたします。
(^ー^)

harurun

シマリスさんからの返信 2023/04/11 09:42:13

Re: 続きも楽しみにしてます

harurunさん、こんにちは。

メッセージとフォロー、いいねをありがとうございます。
harurunさんの旅行記、拝見しました。
世界のラウンジの様子が詳しく書かれていて興味深く拝見しました。
ワンワールドはすっかりご無沙汰なのでharurunさんの旅行記を見てそろそろ利用したいなと改めて思いました。

旅先で体調悪くなると本当に辛かったです。
楽しいはずの旅行が一変しましたが弱っている時の人の親切が心に響きました。

フォローさせて頂きます。

今後とも宜しくお願いします。

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