2022/12/10 - 2022/12/12
42位(同エリア148件中)
関連タグ
のまどさん
私の気まぐれで年内駆け込み投稿します。
我々はクリスマス前に旅行するのが慣行になっていて今年選んだのは7年前に訪れたナンシー。当時入れなかったマジョレル邸に今回入館しました。見学時間はたった15分でしたが、アール・ヌーヴォーの曲線美と木の温もりに極上の居心地良さを感じました。
この時期ヨーロッパで開催されるクリスマスマーケットはコロナ禍のため2年ぶり。外気温氷点下の中仕事をする人たちに勇気づけられ、飲食を楽しみました。
今回はアール・ヌーヴォーとクリスマスマーケットの記述のみネットの情報斜め読みしながら数時間で書きます。乱筆御免。
-
気温は0度。身に染みる寒さの中、スタニスラス広場へ。クリスマスツリーは倒れた街路樹を利用とのこと。昨今、落木を利用する動きが多く見られる。私は飾りにするためだけに生きている木を切るのが好きではないので大いに賛成。
-
広場の奥にはクリスマスマーケット。
-
看板の観覧車。乗ってみようか思ったけど、覆いがないので遠慮します。
-
翌日。ナンシー美術館にて。アール・ヌーヴォーへの影響として日本から輸入された物の展示があります。目を引いたのは夕顔のかんざし。おしゃれです。ひょっとするとナンシー派美術館にあるガレのランプはこの一品に影響を受けたのかもしれません。
-
1920年代にパリで飛ぶ鳥落とす勢いだった藤田嗣治の『自室の装飾品、アコーディオンのある静物画』(拙訳)。この乳白色は初期の画法に多用され、静謐だけど温かさを感じます。
-
こちらはモネの『エトルタの夕暮れ』。
-
昨今ウィーンで見て衝撃を受けたブリューゲルの『バベルの塔』。インスパイヤされた同郷ベルギー出身のヘンドリック・ヴァン・クレーヴ3世の作品。
-
そして地下のガラス工芸。曲線に植物、アール・ヌーヴォーの基本です。
-
ドーム兄弟自体の作品は少ないように思われましたが、やはり好きです。
-
昼食は氷点下1度の中、クリスマスマーケットで取ることにします。エスカルゴと私は白ワイン、ウワバミはビール。食用に昆虫を育てるのはエコだと思います!!(←いいから)
-
クリスマスマーケットは11月下旬から1月9日まで開催とのこと。ナンシーの市街地5か所に屋台が集まっています。はしごして2軒目の白ワイン。
-
生カキ来ました!!6個20ユーロですが、寒い中屋外で殻を開けている人の苦労を思うと安いものです。屋台主はみんな氷点下暖房のない屋外で数時間外の勤務なので不憫に思います。マーケットの開催期間が長いのは過去2年コロナで実施できなかったためか。そんなことを考えるとカキの味が体に染み渡ります。
-
観覧車をバックにフリッツ。生のジャガイモを使ったような新鮮さで今年最高かもしれません。あまりのおいしさに冷めないうちに食べ切りました。
-
スタニスラス公にご挨拶。寒くても晴れているのがなにより。
-
目的地のマジョレル邸やナンシー派美術館は市街地より徒歩20分以上かかり、氷点下では殊更遠く感じます。予約時間まで少しあるのでプレヴィル墓地でマジョレルの墓参り。生前の功績にふさわしく立派な構えです。
-
墓地から徒歩数分でマジョレル邸到着。
最近開放されたのかと思いましたが7年前のブログを読むと当時から予約が必要だったようです。
https://4travel.jp/travelogue/11045474
すっかり忘れていました。観光案内所のヤン・ヤープ氏なる人物も。 -
そして再び。何度見ても惹きつけられる構え。
今回は事前予約しておいたので中に入れます。ピークシーズンでなければ少し待って飛び込みで入れるようですが、予約しておいた方が無難です。
https://musee-ecole-de-nancy.nancy.fr/la-villa-majorelle-2887.html -
ブリュッセルのビクトル・オルタに匹敵するのがナンシーではルイ・マジョレルだと思います。邸宅(恐らく兼アトリエ)は1901‐1902年ナンシー派の黎明期に建てられました。
マジョレル家は名立たる芸術・建築家の一族で資金があり、成長していた企業ドーム工場とのコラボによりステンドグラスが多用されました。ドーム兄弟などのガラス工芸家の貢献によってナンシー派のアール・ヌーヴォー建築に使われたステンドグラスはどれも細やかで彩り豊かです。 -
ダイニング。家具の木の色と曲線が天井に描かれた鳥類の絵画とともに温もりをもたらします。
-
表紙に使ったサロンの暖炉とマジョレルの肖像画。部屋の真ん中に暖炉を設置するのは大胆な発想です。排気口を立てるのが一苦労である一方、部屋が効率よく温まると思います。
-
隣室の居間。奥の暖炉に取り付けられたのはイスラム教のモザイクを模したステンドガラス。ちなみにマラケシュの庭園を手掛けたのはルイの一人息子ジャック。
-
このテラスはもともとマジョレル家が拡張したものだけど、ちょっとリフォームしすぎかな。
-
逆に当時の光景が浮かび上がってくるのがこの階段。この館の最大の美点は木の温もりだと思います。シャンデリアは海藻のモチーフだそうです。
-
ツタをモチーフとした階段の地上階の起点はオルタのタッセル邸を彷彿とさせます。世界で最初のアール・ヌーヴォー建築へのリスペクトかもしれません。
-
ステンドグラスはナンシー派の巨匠グリュベの作品。ステンドグラスとともにhonesty designとのこと。誠実さ、公明正大さなどの訳語が思い当たりいまいち消化できない観念ですが、地に足が着いた無理のないデザインとしておきたいと思います。
-
ナンシーは美術館にあるベッド同じ蝶のモチーフはマジョレルの真骨頂。ブリュッセルのアール・ヌーヴォーと比べると艶めかしさと大胆さが際立つのがナンシー派。
館の見所はここまで。誰しも、「えっ、これだけ?」と思うようです。上階は改装中とのことですが6ユーロは決して高くないと思います。ルイ・マジョレルは家具職人だったため、この館では家具がもたらす温かさが心地よく、今でも居住空間として成り立つと思います。 -
見学人数が制限されているのでお越しの際は時間が許す限り人が掃けるまで居座ってマジョレル家が生活していた空間を堪能することをお勧めします。
館を外から見学。思いのほかまだ外光があるうちに見学を終えました。 -
食事後に再びクリスマスマーケット。ホットラムなるものを堪能。
翌日飲んだホットワインは5ユーロながら甘さも香辛料も控えめで極上でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ナンシー(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
28