2022/11/07 - 2022/11/07
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2022年11月、秋の北陸3県の旅に行ってきました。
今回も、信州の某所からの旅で、富山県、石川県、福井県の順に廻ります。五箇山、輪島、兼六園、永平寺を結ぶコースで今回は宿にもこだわってみました。当初4泊5日の旅でしたが、全国旅行支援もあって平日にもう一泊で、帰路岐阜県に泊まることにしたので5泊6日の旅となりました。
秋の北陸3県の旅の第1日目は信州から白川郷を経て五箇山までの旅となります。富山県へは日本海沿いに新潟県から入るルートと山越えで岐阜県から入るルートの2ルートがありますが20年前、飛騨高山から白川村を通り高岡から延びる城端線の終点城端まで車で移動したことがありました。この時、庄川沿いの道から山へ入り道路の案内板に五箇山の表示を見て気になっていましたので、今回は五箇山に泊まる岐阜県からのルートを取りました。その1は、白川郷までの旅です。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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国道361号線から飛騨高山を通り、白川郷に向かいます。
途中の361号線九蔵峠の展望台です。 -
御嶽山と紅葉です。
天気が良かったのできれいに見えました。 -
高山までの途中にある高根第一ダムです。
高さ133.0m、堤体長276.4m、堤体積330,000立方メートルのアーチ式コンクリートダムです。
ダム湖は総貯水容量約4千4百万立方メートル、有効貯水容量3千4百万立方メートルです。
中部電力の発電専用で1963年に着工し1969年に竣工しています。
木曽川水系の飛騨川上流にあり、水は太平洋へと流れて行きます。 -
高根第一発電所の屋外開閉所です。発電所は右正面山の中にあります。
出力340,000kw、混合揚水の発電所です。
下流に高根第二ダムがあり、ここを下池として夜間の余剰電力を利用し上池の第一ダムの貯水池にポンプアップします。昼間の需要増加に対応してポンプアップされた水で発電する方式が揚水発電ですが、これに加えてダム上流域から集水した水を貯水池に貯えて、この水を利用した発電もします。この形式を混合揚水といいます。 -
道の駅、飛騨たかね工房でトイレ休憩です。
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飛騨高山を抜けて東海北陸自動車道、国道158、156号線を通って荘川村の庄川桜に到着です。
駐車場にはトイレもあります。 -
庄川桜は国道156号線沿いの御母衣湖の左岸にあり、手前は光輪寺と奥は照蓮寺の2本の桜です。
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天然記念物です。
庄川桜は、御母衣ダムの建設に伴い湖底に沈んだ庄川村の光輪寺と照蓮寺の境内にあった老木の桜を移植したものです。
NHKのプロジェクトXでも取り上げられました。ここでは一介の植木職人が湖底に沈む桜を助けるために立ち上がったという感動のストーリーでした。
しかし、実際はダムを造った電源開発会社の初代総裁高碕達之助が、ダムの完成を前に荘川村を訪れた際、桜の老木を見て、激しかったダム反対闘争を振り返り、その思いから移植を会社に要請したものです。総裁在任時も辞した後も現地に入り対話している人の強い思いです。
総裁を辞任後、通産大臣や科学技術庁長官を歴任した人物の指示では物語にならない?ということで高碕達之助の事は一切触れず植木職人となったのでしょう。
しかし、多額の費用を誰が負担したかを考えればあり得ない話でした。 -
照蓮寺の桜です。
老木なので、維持が大変なようで支持柱が何本もあります。
この桜や周辺施設は会社が世話をしています。
かつては桜の咲くころに湖底に沈んだ集落の人々が集い故郷を懐かしんだそうです。
故郷を離れてから半世紀以上たった今はどうなっているのでしょうか? -
荘川桜の傍に御母衣電源神社があります。
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本殿
御祭神は?
当地は豪雪地帯なので、もう冬支度がなされていました。 -
御母衣ダムに到着です。
高さ131.0m、堤体長405m、堤体積7,950,000立方メートルの傾斜土質遮水壁型のロックフィルダムです。
ダムの地盤が良くなかったため、ロックフィルダムが採用されます。当時、日本国内では当ダムのような大きなフィルダムの経験がなく、アメリカの技術、建設機械を導入して建設され、当時は東洋一のロックフィルダムと言われました。
ちなみにダム本体の施工業者は、佐久間ダムで実績のあった間組が請け負いました。
古い話ですが、かつて京王線の新宿駅は板張りのホームでその先が路面電車でした。この駅を地下に移して現在に至りますが、工事中に間組の文字を見つけました。小さかったので「ま、かん、あいだ」何と読むのだろう。長じて「はざま」と知り「組」の字と合わせて納得した記憶があります。
佐久間ダム、黒部ダムなどを手掛けた東京・青山の間組はゴタゴタがあって安藤建設と合流します。大手は別としても電源開発会社の工事を請け負った他の建設会社は今も中堅として残っています。
ダムは1957年に着工し1961年に竣工しています。
中央の塔が水を取り入れるための取水口です。左端の門扉が洪水吐です。 -
御母衣ダム湖
総貯水容量3億7千万立方メートル、有効貯水容量3億3千万立方メートルです。
著名な黒部ダムが総貯水容量約2億立方メートル、有効貯水容量約1億5千万立方メートルですからその大きさが分かると思います。
ダム建設に伴い230戸が水没しました。建設が1952年に発表されてから反対運動が起きます。東京の会社まで行って莚旗を掲げデモがなされたそうです。
ここは山深い土地ですので、峠を越え岐阜を経て東京まで交通の便が良くなかった当時を思えば大変な行程だったと思いますし、それ故に人々のダム反対には強いものがあったのだと思います。
激しかった反対運動も会社の対応によって収まります。
ちなみに同時期に反対運動が発生した九州・球磨川の旧建設省所管の某ダムは2022年の今も完成していません。 -
御母衣ダムの下流側です。
ダムは発電専用で地下の御母衣発電所において有効落差192.1m、最大使用水量130㎥を得て2台の水車発電機で215,000kwの電気を生み出します。
建設当時は戦後の電力不足を補うため速やかな開発が求められました。このため国策としての電源開発会社が設立され、大規模な電源開発が行われます。当ダムもその一つとして建設されました。
なお、当初は関西電力が担当することになっていましたが、当時の電力会社では難しいと考えられて電源開発会社に代えられました。 -
屋外開閉所
地下で発電された電気はここの開閉所から電源開発会社の送電線で名古屋へ、関西電力の送電線で関西へと送られます。
発生した電力は中部電力に5割、関西電力に5割の比率で引き取られます。 -
国道156号線をダムから下ったところにあるPR館です。
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MIBOROダムサイドパークです。
東海北陸自動車道が出来る以前は、太平洋側から白川郷に入るには庄川沿いに国道156号線を下らなければならず、トイレ休憩に重宝されていたようですが、現在は自動車道の開通により車の通行が少なくなって閑散としています。
白川郷の隆盛と対照的でした。 -
受付でダムカードが貰えます。
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入って左側が庄川桜に関する庄川桜展示館となっています。
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庄川桜のパネルが展示されています。
見ごたえのある写真です。 -
右側は発電施設のPR館です。
ジオラマやビデオを映すモニターなどが置いてあります。 -
地下発電所の構造です。
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水車発電機の模型です。
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発電所には所内で使う電気を供給するための水車発電機があり、これに使われた1,400kwの出力を有する水車ランナーです。
当時の家庭では100w程度の裸電球が幾つか使われるだけでしたので、この水車で起こす電気は千数百軒の家庭の需要を賄えるだけの容量があったでしょう。
現在では手続き上の観点から撤去され、このような所内機は見られないようです。 -
御母衣発電所の水車ランナーです。
128,000kwです。
所内機と比べて大きさの違いが分かります。
現在では電化が進み家庭でも昔の何倍もの電気が使われるようになって、発電機も火力・原子力の百万kw級が主力となった今とは比べようがありませんが、当時としては、大きな力になったと思います。 -
国道156号線から白川郷せせらぎ公園駐車場に入ろうとしたら下流からの左折車で数珠つなぎ状態となっていて右折できません。
そのまま前に進んで山に上がり、萩町城址展望台の駐車場に車を入れました。
ここも満車です。
無料ですが、ここまでの道はかなり狭いです。 -
萩町城址展望台から白川郷の眺めです。
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紅葉も見られますが、それほどでもと言うところでしょうか。
合掌造りの家屋が点在しています。 -
駐車場から下って行きます。
これまでこの展望台へは何度か来ていますが、上り下りとも車でしたが今回は徒歩です。 -
下まで下ってきました。
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和田家住宅
一般に公開している3軒のうちの1軒です。
大きな住宅です。 -
旧国道156号線、一般車は通行できません。
20何年か前に来たときは、車が入れました。 -
左の集団は、中国語らしきものを話していたので台湾からのグループでしょう。
旧国道沿いには、土産物屋、食事処などが並んでいます。
今回、コロナが蔓延していることもあって密になりそうな食堂へは入らないことにしました。従って、昼食は抜きです。
最も朝しっかり食べて、昼も食べると今回宿を選んだこともあって夜はと言うことになることも考えました。年寄りなので。 -
横道に入りました。
数軒まとまって合掌造りの民家が並んでいました。 -
明善寺です。
手前は鐘楼門、奥に本堂です。 -
本堂も萱葺屋根です。
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3軒まとまって合掌造りの民家があるので撮影ポイントです。
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公開している長瀬家です。
5階建ての大きな民家です。 -
中に入ります。
入館料は400円です。 -
入ってすぐに階段があり、横の部屋には囲炉裏が切ってあります。
薪ではなく炭が燃えていました。 -
1階、正面に仏壇が有りました。
手前の部屋には什器などが陳列されています。 -
1階と2階の間に中2階があります。
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2階に上がりました。
民具が、ところ狭しとしと置かれています。 -
合掌の部材です。
かなり太い材木で横の部材とは縄で固定しています。 -
3階に上がってきました。
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床はスノコ状になっていて、下の囲炉裏の煙が抜けるようになっています。
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梯子がありますが、この上には上がれません。
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こちらも一般公開されている神田家です。
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一般の民家の中に合掌造りの家屋が点在しているのが白川郷です。
このため一般の家屋については様々な制約があります。
以前、萩町に住んでいる人が制約で大変とこぼしていました。 -
白川郷の観光はこれで終わりです。
観光している人の話の立ち聞きですが「何も感動が無かった」と言っていました。
確かに一般の家屋が多くて、合掌造りの民家がポツン、ポツンだからなのでしょうか?
それでも多くの人が押し寄せます。(その一人ですが)
かつて庄川村にも多くの合掌造りの民家があったと思います。峠を越えれば岐阜なので、ダム湖に沈まなければどうなっていたのでしょうか。
それ故の庄川桜です。どこかの都合を優先してはならないと思いますが、こんな事は日常茶飯事なのでしょう。 -
正面中央が城山天守閣展望台で萩町城址駐車場は左端です。
ここまで上らなくてはなりません。 -
駐車場まで上ります。
行きはヨイヨイ、帰りは恐いです。
1,000円払ってせせらぎ公園駐車場に車を止めた方が良いかもしれません。
その2に続きます。
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