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直島・豊島・小豊島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
アートの力で瀬戸内の島々に活力を取り戻すことが主な目的になっているという『瀬戸内国際芸術祭』。&quot;海の復権&quot;をテーマに2010年から3年ごとに開催され、今年は5回目の開催でした。芸術祭は瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に行われていましたが、今回は直島のみ訪問しアート作品を鑑賞しました。<br /><br />1日目はレンタサイクルで本村エリアへ行き「家プロジェクト」や芸術祭のアートをめぐり、その後、宮之浦エリアへ戻り、午後のティータイムには、&quot;旬のスイーツプレート&quot;をいただきました♪ その後、直島銭湯「Iラブ湯」や「The Naoshima Plan “住”」などのスポットを訪れアート鑑賞は終了。お宿ではサンセットを見て、夜には少しだけライトアップを見に行きました。<br /><br />2日目は美術館エリアを訪ね、ベネッセミュージアムと地中美術館を中心に様々なアートと美術館建築を楽しみました。<br /><br />※ とても長い旅行記になってしまいました。適当に流し読みをしていただけたらと思います。

娘とアートと歴史ある町並みを楽しむ瀬戸内の旅 〜直島編 〜 【2】愉快な現代アート&地中美術館エリアを訪問♪

81いいね!

2022/10/21 - 2022/10/22

29位(同エリア1084件中)

旅行記グループ 瀬戸内の旅 2022

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akiko

akikoさん

アートの力で瀬戸内の島々に活力を取り戻すことが主な目的になっているという『瀬戸内国際芸術祭』。"海の復権"をテーマに2010年から3年ごとに開催され、今年は5回目の開催でした。芸術祭は瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に行われていましたが、今回は直島のみ訪問しアート作品を鑑賞しました。

1日目はレンタサイクルで本村エリアへ行き「家プロジェクト」や芸術祭のアートをめぐり、その後、宮之浦エリアへ戻り、午後のティータイムには、"旬のスイーツプレート"をいただきました♪ その後、直島銭湯「Iラブ湯」や「The Naoshima Plan “住”」などのスポットを訪れアート鑑賞は終了。お宿ではサンセットを見て、夜には少しだけライトアップを見に行きました。

2日目は美術館エリアを訪ね、ベネッセミュージアムと地中美術館を中心に様々なアートと美術館建築を楽しみました。

※ とても長い旅行記になってしまいました。適当に流し読みをしていただけたらと思います。

旅行の満足度
5.0
  • 直島銭湯「Iラブ湯」にやってきました。<br />ここは実際に営業している銭湯で、午後の早い時間帯に見学できるようになっていました。とてもユニークな外観で、女性の形をした看板「ゆ」のネオンサイン、ヤシの木、船底など、建物は様々なオブジェが組み合わされ、とても愉快でアートフルな銭湯で、ここは外せないと思っていたのでした。<br /><br />◆見学実施日<br /> 2022年3月1日~11月6日<br />◆開催時間<br /> 13:00~15:50(16:00~21:00は入湯のみ)<br />◆鑑賞料 660円

    直島銭湯「Iラブ湯」にやってきました。
    ここは実際に営業している銭湯で、午後の早い時間帯に見学できるようになっていました。とてもユニークな外観で、女性の形をした看板「ゆ」のネオンサイン、ヤシの木、船底など、建物は様々なオブジェが組み合わされ、とても愉快でアートフルな銭湯で、ここは外せないと思っていたのでした。

    ◆見学実施日
     2022年3月1日~11月6日
    ◆開催時間
     13:00~15:50(16:00~21:00は入湯のみ)
    ◆鑑賞料 660円

  • この銭湯は大竹伸朗氏が手がけたもので、外観のみならず、内装、風呂絵、浴槽、モザイク画など、スクラップブックの手法を用いたアートなんだそうです。<br />左上の写真は、女性の形をした看板で「ゆ」のネオンサインが上に設置。階上には不思議な建造物があり、地球儀などのオブジェも組み合わされ、とにかく見ているだけで楽しくなる建物でした。

    この銭湯は大竹伸朗氏が手がけたもので、外観のみならず、内装、風呂絵、浴槽、モザイク画など、スクラップブックの手法を用いたアートなんだそうです。
    左上の写真は、女性の形をした看板で「ゆ」のネオンサインが上に設置。階上には不思議な建造物があり、地球儀などのオブジェも組み合わされ、とにかく見ているだけで楽しくなる建物でした。

  • さあ、中に入ってみましょう!

    さあ、中に入ってみましょう!

  • 入ってすぐのところに番台がありました。番台ではTシャツ、湯桶、タオルといった、大竹伸朗氏デザインのオリジナルグッズを購入できるようになっていて、鑑賞料をここで支払いました。 下駄箱も昔ながらのもので、木製の鍵を使うようになっていました。

    入ってすぐのところに番台がありました。番台ではTシャツ、湯桶、タオルといった、大竹伸朗氏デザインのオリジナルグッズを購入できるようになっていて、鑑賞料をここで支払いました。 下駄箱も昔ながらのもので、木製の鍵を使うようになっていました。

  • 脱衣場の入り口脇には、ジュエリーモザイクによる『蓮の花』が描かれ、ステンドグラス風のガラスの引戸があり、ユニークな脱衣場の向こうに...

    脱衣場の入り口脇には、ジュエリーモザイクによる『蓮の花』が描かれ、ステンドグラス風のガラスの引戸があり、ユニークな脱衣場の向こうに...

  • このようなガラス窓がある浴室がありました。そして浴槽の床がコラージュで装飾されていたんです。昔のピンナップ写真や色っぽい浮世絵までいろんな画像が組み合わされていました^ ^ こんな浴室、見たことがありません!

    このようなガラス窓がある浴室がありました。そして浴槽の床がコラージュで装飾されていたんです。昔のピンナップ写真や色っぽい浮世絵までいろんな画像が組み合わされていました^ ^ こんな浴室、見たことがありません!

  • 銭湯の中でも一際インパクトがあったのは、浴室中央の上にある大きな象でした。もともと北海道・定山渓の秘宝館に展示されていたものらしく、定山渓の「定」の字をとって「定子(サダコ)」と呼ばれているのだとか。<br /><br />天井は光が入るようになっていてカラフルな天井画も!黄色の風呂桶には「Iラブ湯」の文字が、水洗金具・カランの部分にもアートが施されていたのでした。楽しすぎる銭湯に、シャッターを切る手が止まりませんでした。

    銭湯の中でも一際インパクトがあったのは、浴室中央の上にある大きな象でした。もともと北海道・定山渓の秘宝館に展示されていたものらしく、定山渓の「定」の字をとって「定子(サダコ)」と呼ばれているのだとか。

    天井は光が入るようになっていてカラフルな天井画も!黄色の風呂桶には「Iラブ湯」の文字が、水洗金具・カランの部分にもアートが施されていたのでした。楽しすぎる銭湯に、シャッターを切る手が止まりませんでした。

  • これは地元の皆さんがお風呂を楽しまれている写真がメインのポスター。この銭湯が、こんな風に皆さんのコミュニケーションの場となっていることを知り、何だかほのぼのとした気分になりました。

    これは地元の皆さんがお風呂を楽しまれている写真がメインのポスター。この銭湯が、こんな風に皆さんのコミュニケーションの場となっていることを知り、何だかほのぼのとした気分になりました。

  • 次に訪れたのは、本村エリアでも見学した、三分一博志さんによる「The Naoshima Plan」の&quot;水&quot;に続く、&quot;住&quot;バージョン in 宮ノ浦でした。

    次に訪れたのは、本村エリアでも見学した、三分一博志さんによる「The Naoshima Plan」の"水"に続く、"住"バージョン in 宮ノ浦でした。

  • 島の風・水・太陽を“動く素材”と呼び、いかに“地球に知的に住まうか”を追求し、築約100年の民家の母屋と、新築の長屋を組み合わせた長屋を建設。ここでも水を張った水盤のようなものが真ん中に据えられていました。

    島の風・水・太陽を“動く素材”と呼び、いかに“地球に知的に住まうか”を追求し、築約100年の民家の母屋と、新築の長屋を組み合わせた長屋を建設。ここでも水を張った水盤のようなものが真ん中に据えられていました。

  • 東向きで太陽を感じることのできる部屋、屋根の下を流れて室内を冷却する水、床下を抜ける風などをより強く感じることのできる建築だということです。

    東向きで太陽を感じることのできる部屋、屋根の下を流れて室内を冷却する水、床下を抜ける風などをより強く感じることのできる建築だということです。

  • すぐ近くに、『宮浦ギャラリー六区  瀬戸内「   」資料館』がありました。 <br />ここは宮ノ浦地区に設置されたギャラリーで、かつての娯楽の場「パチンコ999」をリノベーションしたものだとか。<br />

    すぐ近くに、『宮浦ギャラリー六区 瀬戸内「   」資料館』がありました。 
    ここは宮ノ浦地区に設置されたギャラリーで、かつての娯楽の場「パチンコ999」をリノベーションしたものだとか。

  • パチンコ屋当時の面影を伝えるのは、入り口のガラスでできたファサード。

    パチンコ屋当時の面影を伝えるのは、入り口のガラスでできたファサード。

  • 海に流れ着く漂着物の100円ライターを標本のように並べた、&quot;ゴミのステンドグラス&quot;なんだそうです。アイデアがとても面白いですね。

    海に流れ着く漂着物の100円ライターを標本のように並べた、"ゴミのステンドグラス"なんだそうです。アイデアがとても面白いですね。

  • これは、海の浮き玉をリサイクルしたアート作品。どれも楽しい作品で、見る者を笑顔にしてくれました。

    これは、海の浮き玉をリサイクルしたアート作品。どれも楽しい作品で、見る者を笑顔にしてくれました。

  • 午前中に直島に着き、レンタサイクルで宮ノ浦ー本村ー宮ノ浦と移動し、たっぷりアートを愉しんだのでした。<br />午後5時過ぎにレンタサイクルを返却し、この日宿泊する『マイロッジ直島』に向かいました。海沿いの道を歩いていると、太陽がもう少しで沈むところでした。

    午前中に直島に着き、レンタサイクルで宮ノ浦ー本村ー宮ノ浦と移動し、たっぷりアートを愉しんだのでした。
    午後5時過ぎにレンタサイクルを返却し、この日宿泊する『マイロッジ直島』に向かいました。海沿いの道を歩いていると、太陽がもう少しで沈むところでした。

  • 遠くに離島をつなぐ橋が見えていて、その風景が印象的でした。

    イチオシ

    遠くに離島をつなぐ橋が見えていて、その風景が印象的でした。

  • 宮浦港から歩いて数分の小高い丘を上がるとロッジが見えてきました。ここは、&quot;全部屋から美しい瀬戸内海が見渡せる絶好のロケーションにある&quot;と紹介されていたのが決め手になったお宿でした。

    宮浦港から歩いて数分の小高い丘を上がるとロッジが見えてきました。ここは、"全部屋から美しい瀬戸内海が見渡せる絶好のロケーションにある"と紹介されていたのが決め手になったお宿でした。

  • 16室のこじんまりしたロッジで、無垢材がふんだんに使われた造りの内部。

    16室のこじんまりしたロッジで、無垢材がふんだんに使われた造りの内部。

  • お部屋はこのような感じで、外にテラスがありました。

    お部屋はこのような感じで、外にテラスがありました。

  • MUJIの家具や寝具が使われていて、主に海外からのゲストを迎える施設のようでした。残念だったのはバスルームは腰掛け式のシャワーのみだったことで、それ以外は快適でした。

    MUJIの家具や寝具が使われていて、主に海外からのゲストを迎える施設のようでした。残念だったのはバスルームは腰掛け式のシャワーのみだったことで、それ以外は快適でした。

  • テラスからは穏やかな瀬戸内海と直島の街並みが見えていて、これはかなり高ポイントでした。

    テラスからは穏やかな瀬戸内海と直島の街並みが見えていて、これはかなり高ポイントでした。

  • 海には島々の姿が... こちらは四国方面のようでした。

    海には島々の姿が... こちらは四国方面のようでした。

  • お部屋のテラスの向きが南だったので、サンセットが見える展望テラスに移動してきました。しばらく美しい海と空の夕景を眺めていると...

    お部屋のテラスの向きが南だったので、サンセットが見える展望テラスに移動してきました。しばらく美しい海と空の夕景を眺めていると...

  • オレンジ色に染まった海をゆっくりフェリーが通っていくのが見えました。島ならでは風景で、ずっと記憶に残したいと思える美しい夕景でした.:*☆*:.

    イチオシ

    オレンジ色に染まった海をゆっくりフェリーが通っていくのが見えました。島ならでは風景で、ずっと記憶に残したいと思える美しい夕景でした.:*☆*:.

  • 太陽が雲に隠れ、西の海に沈んだあと、オレンジ色の空は徐々にこのような色になっていきました。1時間ほどでしたが、時間がゆっくり流れ、静かで穏やかな海を見ているだけで満たされた気分になりました。

    太陽が雲に隠れ、西の海に沈んだあと、オレンジ色の空は徐々にこのような色になっていきました。1時間ほどでしたが、時間がゆっくり流れ、静かで穏やかな海を見ているだけで満たされた気分になりました。

  • さて、夕食の時間になりました。この日の夕食は、Tee’s DELI GROCERYというお店で&quot;ヴィーガン料理の&quot;フェラフェルプレート&quot;をテイクアウトし、このテラスで食べる予定でした。<br /><br />でも、行ってみるとお店は閉まったままでした°°・(&gt;_&lt;)・°° 仕方がないので、島で唯一のコンビニで『セブン飯』を購入し、夕食にしたのでした。夫に連絡すると、夫も手軽なセブンイレブンで買った『セブン飯』だったようで、恥ずかしながら、この日の夕食は家族揃ってコンビニ食に大笑い。

    さて、夕食の時間になりました。この日の夕食は、Tee’s DELI GROCERYというお店で"ヴィーガン料理の"フェラフェルプレート"をテイクアウトし、このテラスで食べる予定でした。

    でも、行ってみるとお店は閉まったままでした°°・(>_<)・°° 仕方がないので、島で唯一のコンビニで『セブン飯』を購入し、夕食にしたのでした。夫に連絡すると、夫も手軽なセブンイレブンで買った『セブン飯』だったようで、恥ずかしながら、この日の夕食は家族揃ってコンビニ食に大笑い。

  • 娘は昨晩まで働いていて、この日の朝東京から移動してきて少々お疲れ気味だったので、私一人で宮ノ浦までライトアップを見に行くことに。

    娘は昨晩まで働いていて、この日の朝東京から移動してきて少々お疲れ気味だったので、私一人で宮ノ浦までライトアップを見に行くことに。

  • 港まで来ると、『直島パビリオン』がこのように見えていました。昼間の姿とは違って、神々しさが感じられるオブジェになっていました。

    港まで来ると、『直島パビリオン』がこのように見えていました。昼間の姿とは違って、神々しさが感じられるオブジェになっていました。

  • そしてこれが『赤いかぼちゃ』。誰もいないひっそりした姿でした。<br />近くにある『BUNRAKU PUPPET』もライトアップされているはずでしたが、夏の期間だけだったのかも。。。<br />『Iラブ湯』まで行けば、夜のネオンが輝く姿が見られたのですが、少し離れていたので、この2つだけ見てお宿に戻りました。

    そしてこれが『赤いかぼちゃ』。誰もいないひっそりした姿でした。
    近くにある『BUNRAKU PUPPET』もライトアップされているはずでしたが、夏の期間だけだったのかも。。。
    『Iラブ湯』まで行けば、夜のネオンが輝く姿が見られたのですが、少し離れていたので、この2つだけ見てお宿に戻りました。

  • 翌朝になりました。ちょっと雲が多めでしたが、清々しい朝でテラスで海の景色を見ていると...

    翌朝になりました。ちょっと雲が多めでしたが、清々しい朝でテラスで海の景色を見ていると...

  • 猫ちゃんが寄ってきたのでした。じっと見つめられ、物欲しげだったので、娘が少し&quot;じゃがりこ&quot; を置くと、ガリガリと音を立て夢中で食べ始めたのでした。もっと欲しいとアピールしたのですが、勝手にエサをやってはいけないと思い「ごめんね~もう終わり」と言って様子を見ていたら... しばらくして部屋を出て行きました。

    猫ちゃんが寄ってきたのでした。じっと見つめられ、物欲しげだったので、娘が少し"じゃがりこ" を置くと、ガリガリと音を立て夢中で食べ始めたのでした。もっと欲しいとアピールしたのですが、勝手にエサをやってはいけないと思い「ごめんね~もう終わり」と言って様子を見ていたら... しばらくして部屋を出て行きました。

  • そしてまた新しい猫ちゃんがテラスにやって来ました!テラスの椅子の下でこちらを眺めていてその姿がとても可愛かったのでした。人馴れしているのか、写真を撮っても全くお構いなしで、かなりの時間テラスにいたので娘が大喜びでした(=^▽^=)

    そしてまた新しい猫ちゃんがテラスにやって来ました!テラスの椅子の下でこちらを眺めていてその姿がとても可愛かったのでした。人馴れしているのか、写真を撮っても全くお構いなしで、かなりの時間テラスにいたので娘が大喜びでした(=^▽^=)

  • 朝食の時間になりました。階段を降り、1階の「Luke&#39;s Table &amp; Bar」にやって来ました。

    朝食の時間になりました。階段を降り、1階の「Luke's Table & Bar」にやって来ました。

  • ロッジの朝食の主役は手間をかけたスープだそうで、「洋のスープ」の朝食をつけてもらっていました。<br /><br />

    ロッジの朝食の主役は手間をかけたスープだそうで、「洋のスープ」の朝食をつけてもらっていました。

  • このレストラン「Luke&#39;s Table」のコンセプトは瀬戸内スローフード。スープは新鮮な野菜や果物をじっくりと煮出したものだそうで、確かに美味しいスープがメインの朝食でした。パンは自家製パンでガーデンサラダ、スパニッシュオムレツ、ソーセージも添えられ、コーヒー、ジュースなどはフリードリンクになっていました。<br /><br />とてもシンプルな朝食でしたが、全部いただくとお腹いっぱいになり、2日目のエネルギーをチャージ完了!

    このレストラン「Luke's Table」のコンセプトは瀬戸内スローフード。スープは新鮮な野菜や果物をじっくりと煮出したものだそうで、確かに美味しいスープがメインの朝食でした。パンは自家製パンでガーデンサラダ、スパニッシュオムレツ、ソーセージも添えられ、コーヒー、ジュースなどはフリードリンクになっていました。

    とてもシンプルな朝食でしたが、全部いただくとお腹いっぱいになり、2日目のエネルギーをチャージ完了!

  • ロッジのエントランスに宿泊者が残した書き置きが掲示されていました。さすがアートの島を訪れるだけあって、皆さんとてもイラストが上手で、感謝の気持ちがイラストと共に綴られていました。

    ロッジのエントランスに宿泊者が残した書き置きが掲示されていました。さすがアートの島を訪れるだけあって、皆さんとてもイラストが上手で、感謝の気持ちがイラストと共に綴られていました。

  • 2日目は、楽しみにしていた「美術館エリア」を中心に周ることにしていました。<br /><br />朝食後、チェックアウトし、歩いて交通の拠点になる宮ノ浦の道の駅にやって来ました。町営バスで美術館エリアに向かうことにしていました。<br /><br />インフォメーション前の掲示板に、それぞれの施設の予約状況などの情報が英語でも発信されていました。人気の「地中美術館」は事前予約制で予約が必須でした。

    2日目は、楽しみにしていた「美術館エリア」を中心に周ることにしていました。

    朝食後、チェックアウトし、歩いて交通の拠点になる宮ノ浦の道の駅にやって来ました。町営バスで美術館エリアに向かうことにしていました。

    インフォメーション前の掲示板に、それぞれの施設の予約状況などの情報が英語でも発信されていました。人気の「地中美術館」は事前予約制で予約が必須でした。

  • 直島の観光エリアは大きく3つ「宮ノ浦」・「本村」・「美術館」エリアに分かれていました。※この地図は直島町観光サイトからお借りし加工したものです<br /><br />赤線のルートは町営バス(100円)のもので、青線はベネッセのシャトルバス(無料)を示しています。この日は緑線の臨時バスが出ていて、ベネッセハウスミュージアムで下車しました。

    直島の観光エリアは大きく3つ「宮ノ浦」・「本村」・「美術館」エリアに分かれていました。※この地図は直島町観光サイトからお借りし加工したものです

    赤線のルートは町営バス(100円)のもので、青線はベネッセのシャトルバス(無料)を示しています。この日は緑線の臨時バスが出ていて、ベネッセハウスミュージアムで下車しました。

  • ベネッセハウス ミュージアムは、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、美術館とホテルが一体となった施設として1992年に開館。<br /><br />直島はもともとハマチや海苔の養殖漁業の島でしたが、1917年から近代化政策として三菱マテリアル製錬所が誘致され、そこから排出される亜硫酸ガスの煙害により島北部周辺の木々は枯れ、周辺の山々が禿げ山化するなど、島の環境は大きな影響を受けたのだそう。そんな島を再生させようという思いで、元直島町長 三宅親連氏の「島に文化的なエリアをつくる」との構想に、岡山県出身で福武書店(現ベネッセ)創業者の福武哲彦氏が賛同したのが始まり。<br /><br />町と福武書店が協力し、1889年に安藤忠雄氏の監修で「直島国際キャンプ場」、92年にベネッセハウスミュージアムが完成。海に突き出した桟橋には現代美術家、草間彌生氏の「かぼちゃ」(94年)が設置され、安藤氏設計の「地中美術館」(2004年)などが次々にできたのだそうです。

    ベネッセハウス ミュージアムは、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、美術館とホテルが一体となった施設として1992年に開館。

    直島はもともとハマチや海苔の養殖漁業の島でしたが、1917年から近代化政策として三菱マテリアル製錬所が誘致され、そこから排出される亜硫酸ガスの煙害により島北部周辺の木々は枯れ、周辺の山々が禿げ山化するなど、島の環境は大きな影響を受けたのだそう。そんな島を再生させようという思いで、元直島町長 三宅親連氏の「島に文化的なエリアをつくる」との構想に、岡山県出身で福武書店(現ベネッセ)創業者の福武哲彦氏が賛同したのが始まり。

    町と福武書店が協力し、1889年に安藤忠雄氏の監修で「直島国際キャンプ場」、92年にベネッセハウスミュージアムが完成。海に突き出した桟橋には現代美術家、草間彌生氏の「かぼちゃ」(94年)が設置され、安藤氏設計の「地中美術館」(2004年)などが次々にできたのだそうです。

  • 元町長に相談を受けた福武氏は、島の人々の幸せというのが、別に物や娯楽が無くても幸せそうだったのを感じ取り、過度な都市化、工業化で痛めつけられた島と素晴らしい瀬戸内海とメッセージ性のあるアートが一体になれば、絶対負けないと確信したのだそう。そこから&quot;豊かな自然とアートが響き合う島&quot;を目指すプロジェクトが始まったということです。<br /><br />緩やかな坂道を上がると、ベネッセハウスミュージアムの建物が現れました。

    元町長に相談を受けた福武氏は、島の人々の幸せというのが、別に物や娯楽が無くても幸せそうだったのを感じ取り、過度な都市化、工業化で痛めつけられた島と素晴らしい瀬戸内海とメッセージ性のあるアートが一体になれば、絶対負けないと確信したのだそう。そこから"豊かな自然とアートが響き合う島"を目指すプロジェクトが始まったということです。

    緩やかな坂道を上がると、ベネッセハウスミュージアムの建物が現れました。

  • 真っ直ぐ進んだ先がエントランスでした。<br /><br /><ベネッセハウスミュージアム><br />香川県香川郡直島町琴弾地<br />開館時間:	8:00~21:00(最終入館20:00)<br />休館日:	年中無休<br />鑑賞料金:	1,300円<br />※ ウルトラマンに関する展示以外は撮影OKとのことです

    真っ直ぐ進んだ先がエントランスでした。

    <ベネッセハウスミュージアム>
    香川県香川郡直島町琴弾地
    開館時間: 8:00~21:00(最終入館20:00)
    休館日: 年中無休
    鑑賞料金: 1,300円
    ※ ウルトラマンに関する展示以外は撮影OKとのことです

  • コンクリートの打ちっぱなしのこの建物は、まさに&quot;安藤ワールド&quot;でした。ベネッセハウスの周辺は瀬戸内海国立公園に指定されている自然が残るエリアで、建設にあたっては、美しい瀬戸内の風景を主役に、まわりの景観を活かしていくことに重きが置かれました。<br /><br />安藤氏は斜面地の傾斜を活かして建築の半分を地中に埋めることで、瀬戸内の景観を壊さず、建築の内側からは海への視界が開ける配置を実現。地下1階、地上3階の建築は、大きな開口部が多く設けられ、各階を大胆につなぐスロープにより、瀬戸内の景観を内部に取り込み、いろんな視覚体験も楽しめるように設計されたそうです。

    コンクリートの打ちっぱなしのこの建物は、まさに"安藤ワールド"でした。ベネッセハウスの周辺は瀬戸内海国立公園に指定されている自然が残るエリアで、建設にあたっては、美しい瀬戸内の風景を主役に、まわりの景観を活かしていくことに重きが置かれました。

    安藤氏は斜面地の傾斜を活かして建築の半分を地中に埋めることで、瀬戸内の景観を壊さず、建築の内側からは海への視界が開ける配置を実現。地下1階、地上3階の建築は、大きな開口部が多く設けられ、各階を大胆につなぐスロープにより、瀬戸内の景観を内部に取り込み、いろんな視覚体験も楽しめるように設計されたそうです。

  • 1階の入ってすぐのところに、セザール「モナコを讃えてMC12」がありました。<br /><br />無数のポットが押しつぶされています。<br />ポットとしての役割をなさなくなってもマテリアルの鉄としての意味を持っている。モノの価値は一義的ではない、ということを訴えているんだそうです。<br /><br />※それぞれの作品の解釈は人それぞれなので、タイトルと作者のみ書くのが良いのかと思いましたが... やはり少し解釈を加えたいと思うので、美術館のリーフレットの情報や、ネットの情報をお借りして書かせてもらうことにしました。

    1階の入ってすぐのところに、セザール「モナコを讃えてMC12」がありました。

    無数のポットが押しつぶされています。
    ポットとしての役割をなさなくなってもマテリアルの鉄としての意味を持っている。モノの価値は一義的ではない、ということを訴えているんだそうです。

    ※それぞれの作品の解釈は人それぞれなので、タイトルと作者のみ書くのが良いのかと思いましたが... やはり少し解釈を加えたいと思うので、美術館のリーフレットの情報や、ネットの情報をお借りして書かせてもらうことにしました。

  • このコンクリートの壁や通路のフォルムもとても美しいと思ってパチリ!

    このコンクリートの壁や通路のフォルムもとても美しいと思ってパチリ!

  • B1Fに続くスロープを降りて行きます。

    B1Fに続くスロープを降りて行きます。

  • 現れたのは、ブルース・ナウマン「100生きて死ね」(1984年)でした。<br /><br />これは娘が見たかった作品の一つでした。何やら一つだけライトがついていたのでした。

    現れたのは、ブルース・ナウマン「100生きて死ね」(1984年)でした。

    これは娘が見たかった作品の一つでした。何やら一つだけライトがついていたのでした。

  • 私はその作品より背後の階段と光が入ってくる天窓が気になり、どこから撮れば素敵なんだろうと、アングルを探して、ここに決めたのでした(^^)♪

    私はその作品より背後の階段と光が入ってくる天窓が気になり、どこから撮れば素敵なんだろうと、アングルを探して、ここに決めたのでした(^^)♪

  • 天窓はドーム状になっていて、ここから光が入ってくるようになっていました。<br />たまたま先日、NHK「日曜美術館」で安藤忠雄さんを特集していて、建築家を目指すようになったきっかけや建築事務所を構えるまでの経験などを詳しく知ることができました。<br /><br />その中で、大学にも進むことなく建築を勉強したいと思った安藤さんは24歳の時、シベリア鉄道に乗りヨーロッパに渡り、バスや鉄道に乗りながらヨーロッパの多くの建造物をスケッチをする日々を過ごしたんだとか。なかでも印象的だったのがフランスにあるロンシャンの礼拝堂。建物のなかに溢れる光がとても印象に残ったそうです。<br /><br />独学で建築士の資格を得た安藤さんは1969年に建築事務所を構えるようになりました。特に光に注目する安藤建築ですが、この頃のことが原点になっていたのかなと思いました。<br /><br />このドーム状の天窓から光が入るのは、ローマのパンテオンの上のドームから入ってくる光が建物内を照らす様子が参考になったとか...。

    天窓はドーム状になっていて、ここから光が入ってくるようになっていました。
    たまたま先日、NHK「日曜美術館」で安藤忠雄さんを特集していて、建築家を目指すようになったきっかけや建築事務所を構えるまでの経験などを詳しく知ることができました。

    その中で、大学にも進むことなく建築を勉強したいと思った安藤さんは24歳の時、シベリア鉄道に乗りヨーロッパに渡り、バスや鉄道に乗りながらヨーロッパの多くの建造物をスケッチをする日々を過ごしたんだとか。なかでも印象的だったのがフランスにあるロンシャンの礼拝堂。建物のなかに溢れる光がとても印象に残ったそうです。

    独学で建築士の資格を得た安藤さんは1969年に建築事務所を構えるようになりました。特に光に注目する安藤建築ですが、この頃のことが原点になっていたのかなと思いました。

    このドーム状の天窓から光が入るのは、ローマのパンテオンの上のドームから入ってくる光が建物内を照らす様子が参考になったとか...。

  • ブルース・ナウマン「100生きて死ね」に目を向けると、全面カラフルなネオンがついていたのでした。<br /><br />「HATE AND DIE」 「RUN AND LIVE」 「FUCK AND DIE」 「FAIL AND LIVE」など、死(DIE)と生(LIVE)の単語に、人間の行動を表す様々な動詞を組み合わせたネオンサインが計100個、次々に点灯。<br /><br />娘がじっと見つめていたので、私も時間をかけて見ると、まずは各ネオンサインが1個ずつ点灯し、それが二回繰り返すと、今度は「LIVE」や「DIE」だけが全部ついていくような仕掛けになっていたのでした。<br /><br />海外からの訪問客も多く、この写真には一人写っていますが、じっと興味深そうに眺めていました。

    イチオシ

    ブルース・ナウマン「100生きて死ね」に目を向けると、全面カラフルなネオンがついていたのでした。

    「HATE AND DIE」 「RUN AND LIVE」 「FUCK AND DIE」 「FAIL AND LIVE」など、死(DIE)と生(LIVE)の単語に、人間の行動を表す様々な動詞を組み合わせたネオンサインが計100個、次々に点灯。

    娘がじっと見つめていたので、私も時間をかけて見ると、まずは各ネオンサインが1個ずつ点灯し、それが二回繰り返すと、今度は「LIVE」や「DIE」だけが全部ついていくような仕掛けになっていたのでした。

    海外からの訪問客も多く、この写真には一人写っていますが、じっと興味深そうに眺めていました。

  • そして、その一行がスロープを戻って行きました。

    そして、その一行がスロープを戻って行きました。

  • ヤニス・クネリス「無題」<br /><br />ヤニス・クネリスは、人が使って価値を失った物、人と関与する生物から、人と物との関係を再構成しようとするのが作品の特徴なんだとか。<br /><br />この「無題」という作品はこのミュージアムのために、彼を直島に招いて作品を作ってもらったそうです。写真を撮った時は、ぐるぐる巻きになったものが積み重なっている作品としか思わなかったのですが...

    ヤニス・クネリス「無題」

    ヤニス・クネリスは、人が使って価値を失った物、人と関与する生物から、人と物との関係を再構成しようとするのが作品の特徴なんだとか。

    この「無題」という作品はこのミュージアムのために、彼を直島に招いて作品を作ってもらったそうです。写真を撮った時は、ぐるぐる巻きになったものが積み重なっている作品としか思わなかったのですが...

  • クネリス氏は直島とその周辺で集めた流木や茶碗、布などを素材として使用。材料は全て一度使われたものばかりで、流木は自然の木ではなく、建物などに使われて一度加工された文明の痕跡が残っているものでした。それを水で洗って古びさせた鉛の板で海苔巻きのように巻いていったのだとか。<br /><br /> 生活や自然の痕跡を感じさせるとともに、物の価値とは何か、と問いかけてくる作品のようです。ベネッセアートサイト直島では「在るものを活かし、無いものを創る」ことを重視しているのだそうです。

    クネリス氏は直島とその周辺で集めた流木や茶碗、布などを素材として使用。材料は全て一度使われたものばかりで、流木は自然の木ではなく、建物などに使われて一度加工された文明の痕跡が残っているものでした。それを水で洗って古びさせた鉛の板で海苔巻きのように巻いていったのだとか。

    生活や自然の痕跡を感じさせるとともに、物の価値とは何か、と問いかけてくる作品のようです。ベネッセアートサイト直島では「在るものを活かし、無いものを創る」ことを重視しているのだそうです。

  • ロバート・ラウシェンバーグ「エコ・エコー Ⅲ」<br /><br />もともと廃品として回収された看板などに色を塗ったり、シルクスクリーン印刷を施した「エコ・エコー」シリーズのひとつ。後年、環境問題に向き合い、風力発電の持続可能性に着目したことをきっかけに制作した作品だそうです。

    ロバート・ラウシェンバーグ「エコ・エコー Ⅲ」

    もともと廃品として回収された看板などに色を塗ったり、シルクスクリーン印刷を施した「エコ・エコー」シリーズのひとつ。後年、環境問題に向き合い、風力発電の持続可能性に着目したことをきっかけに制作した作品だそうです。

  • デイヴィッド・ホックニー「ホテル・アカトラン 中庭の回遊」<br /><br />作者がメキシコに滞在中、ホテルの中庭を描いた作品だとか。カメラの魚眼レンズを通して見たような画像のように思え、ビビッドで明るい雰囲気が伝わってきます。

    デイヴィッド・ホックニー「ホテル・アカトラン 中庭の回遊」

    作者がメキシコに滞在中、ホテルの中庭を描いた作品だとか。カメラの魚眼レンズを通して見たような画像のように思え、ビビッドで明るい雰囲気が伝わってきます。

  • ジョン・チェンバレン「クロモ・ドーモ」<br /><br />廃棄物を利用して作られた作品で、主に廃車の断片を素材として使用しているそうです。そういえば、9月に訪れた『六甲ミーツ・アート芸術散歩』でも、同じように廃棄物を素材に製作された「グリボウ」という作品を見たことを思い出しました。

    ジョン・チェンバレン「クロモ・ドーモ」

    廃棄物を利用して作られた作品で、主に廃車の断片を素材として使用しているそうです。そういえば、9月に訪れた『六甲ミーツ・アート芸術散歩』でも、同じように廃棄物を素材に製作された「グリボウ」という作品を見たことを思い出しました。

  • 反対側から見たところ。横を見ると...

    反対側から見たところ。横を見ると...

  • 全面ガラス窓になっていて、直島の山の遠景が奥に望めるようになっていました。

    全面ガラス窓になっていて、直島の山の遠景が奥に望めるようになっていました。

  • 外に出てみました。同じ景色が見えているのですが、コンクリートの壁面には杉本博司氏の代表作「海景」シリーズが、実際の瀬戸内海の水平線と合うように展示されていました。<br />

    外に出てみました。同じ景色が見えているのですが、コンクリートの壁面には杉本博司氏の代表作「海景」シリーズが、実際の瀬戸内海の水平線と合うように展示されていました。

  • 「タイム・エクスポーズド」<br /><br />同じ写真に見えますが、全て違う海の写真で、上半分が白く、下半分が黒い、モノクロの写真が一列に並んでいます。並んだ写真はすべて異なる土地で撮影した水平線の写真で、一見似ていますが、全て別々の海なので、一つとして同じものはないのだそうです。<br /><br />この「海景」シリーズは、昨年湯布院を訪れた時、COMICOアートミュージアムでも見たことがありました。その時は地味な作品だとしか思わなくて、無知だったと今回思ったのでした(^^ゞ

    「タイム・エクスポーズド」

    同じ写真に見えますが、全て違う海の写真で、上半分が白く、下半分が黒い、モノクロの写真が一列に並んでいます。並んだ写真はすべて異なる土地で撮影した水平線の写真で、一見似ていますが、全て別々の海なので、一つとして同じものはないのだそうです。

    この「海景」シリーズは、昨年湯布院を訪れた時、COMICOアートミュージアムでも見たことがありました。その時は地味な作品だとしか思わなくて、無知だったと今回思ったのでした(^^ゞ

  • これは美術館のなかから見えていた景色です。

    これは美術館のなかから見えていた景色です。

  • ジョナサン・ボロフスキー「3人のおしゃべりする人」<br /><br />顔の部分だけがが動く人形が「チャチャチャー」か「ジャジャジャー」と声を発していたのでした。それがおしゃべりだったのですね。

    ジョナサン・ボロフスキー「3人のおしゃべりする人」

    顔の部分だけがが動く人形が「チャチャチャー」か「ジャジャジャー」と声を発していたのでした。それがおしゃべりだったのですね。

  • 柳幸典「ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム1990」<br /><br />その前の壁にたくさんの国旗が飾られていましたが、よく見るとどれも劣化しているように見えました。<br />写真下は部分的に拡大したものですが、実際はアクリル板の中に、色つきの砂で各国の国旗が描かれていたそうで、各国旗をパイプでつないだ上で、その中に蟻を放ち、蟻の通り道の線ができていたのでした。劣化して線が入ったと思ったのは蟻の作った道だったとは、びっくりです!<br /><br />ネット情報によると、「世界に国境なし。そこにはパスポートも、宗教も、言葉も、人種もすべて無意味」というアピールなんだそうです。

    柳幸典「ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム1990」

    その前の壁にたくさんの国旗が飾られていましたが、よく見るとどれも劣化しているように見えました。
    写真下は部分的に拡大したものですが、実際はアクリル板の中に、色つきの砂で各国の国旗が描かれていたそうで、各国旗をパイプでつないだ上で、その中に蟻を放ち、蟻の通り道の線ができていたのでした。劣化して線が入ったと思ったのは蟻の作った道だったとは、びっくりです!

    ネット情報によると、「世界に国境なし。そこにはパスポートも、宗教も、言葉も、人種もすべて無意味」というアピールなんだそうです。

  • 安田侃「天秘」<br /><br />屋外のコンクリートで囲まれ、空が見える空間に、白い大理石が置いてあるだけの作品。「石そのものを見せるのではなく、その上の空間を感じさせ、天とつながるものにする」というねらいがあるそうで、 作品に座って上を見れば、まるで空から降りてくる「天の秘密」を感じることができるようになっているのだとか。<br /><br />コンセプトはよくわかりませんが、この大福餅を連想させる石の上に寝転ぶと写真右下のような空が見えたのでした。みなさん、好きなように座ったり寝転んだりしてこの空間を楽しんでいました。

    安田侃「天秘」

    屋外のコンクリートで囲まれ、空が見える空間に、白い大理石が置いてあるだけの作品。「石そのものを見せるのではなく、その上の空間を感じさせ、天とつながるものにする」というねらいがあるそうで、 作品に座って上を見れば、まるで空から降りてくる「天の秘密」を感じることができるようになっているのだとか。

    コンセプトはよくわかりませんが、この大福餅を連想させる石の上に寝転ぶと写真右下のような空が見えたのでした。みなさん、好きなように座ったり寝転んだりしてこの空間を楽しんでいました。

  • 再び、屋内に戻ってきました。「3人のおしゃべりする人」や国旗の作品などがこのように展示されているのでした。

    再び、屋内に戻ってきました。「3人のおしゃべりする人」や国旗の作品などがこのように展示されているのでした。

  • 流木が円形に並べられた作品がありました。これはリチャード・ロング氏の作品で、直島に滞在し制作した作品。彼の作品を成立させる上で重要なことは「歩く」という行為で、山や海岸、砂漠などの自然の中を歩くことで自身と自然との関係を捉え、石と泥と木で作品化しているのだそう。<br /><br />(写真上)「瀬戸内海の流木の円」<br />1997年5月、ロングが作品制作のために直島に数日間滞在し、集めた流木で作った作品。<br /><br />(写真下)「十五夜の石の円」<br />このタイトルは制作した日が満月だったからだそう。<br /><br />この作品を見た時、私もこれなら真似できそう!と思いましたが、単に無造作に並べただけではないのでしょうね。

    流木が円形に並べられた作品がありました。これはリチャード・ロング氏の作品で、直島に滞在し制作した作品。彼の作品を成立させる上で重要なことは「歩く」という行為で、山や海岸、砂漠などの自然の中を歩くことで自身と自然との関係を捉え、石と泥と木で作品化しているのだそう。

    (写真上)「瀬戸内海の流木の円」
    1997年5月、ロングが作品制作のために直島に数日間滞在し、集めた流木で作った作品。

    (写真下)「十五夜の石の円」
    このタイトルは制作した日が満月だったからだそう。

    この作品を見た時、私もこれなら真似できそう!と思いましたが、単に無造作に並べただけではないのでしょうね。

  • (写真上)王広義「大批判:ディズニー」<br />毛沢東時代のプロパガンダ・ポスターと欧米の商標を一緒に描くことで、共産主義国が資本主義的発想を取り入れることへの矛盾と葛藤を表現。<br /><br />(写真下)張曉剛「血縁: 大家族 No.10」<br />張氏は文化大革命の波に翻弄されたひとり。伝統的な肖像画のスタイルで真正面を向く家族はみな表情がなく、そこには不穏な気配が...。国家を「巨大な家族のようなもの」ととらえ、ノスタルジックな家族の肖像に文革の闇のイメージを重ね、複雑に絡み合った個人と集団の歴史を表現しているそうです。

    (写真上)王広義「大批判:ディズニー」
    毛沢東時代のプロパガンダ・ポスターと欧米の商標を一緒に描くことで、共産主義国が資本主義的発想を取り入れることへの矛盾と葛藤を表現。

    (写真下)張曉剛「血縁: 大家族 No.10」
    張氏は文化大革命の波に翻弄されたひとり。伝統的な肖像画のスタイルで真正面を向く家族はみな表情がなく、そこには不穏な気配が...。国家を「巨大な家族のようなもの」ととらえ、ノスタルジックな家族の肖像に文革の闇のイメージを重ね、複雑に絡み合った個人と集団の歴史を表現しているそうです。

  • 2Fのミュージアムショップ&カフェにやって来ました。ショップには草間さんのかぼちゃデザインのお土産物が並んでいました。<br /><br />その横にあるカフェは大きなガラス窓から外が見える明るい店内でした。

    2Fのミュージアムショップ&カフェにやって来ました。ショップには草間さんのかぼちゃデザインのお土産物が並んでいました。

    その横にあるカフェは大きなガラス窓から外が見える明るい店内でした。

  • これは、このカフェでいただいたランチです。左が香川産オリーブ豚を使った&quot;豚肉のトマト煮込み&quot;(1250円) で右が &quot;野菜たっぷりパスタ&quot;(1250円)。<br />ドリンクは、瀬戸内レモネードとレモンスカッシュで、かぼちゃがあしらわれた瓶に入っていたのでした。

    これは、このカフェでいただいたランチです。左が香川産オリーブ豚を使った"豚肉のトマト煮込み"(1250円) で右が "野菜たっぷりパスタ"(1250円)。
    ドリンクは、瀬戸内レモネードとレモンスカッシュで、かぼちゃがあしらわれた瓶に入っていたのでした。

  • カフェの外に出ると、芝生が敷かれたお庭があって、そこには、大竹伸朗「シップヤード・ワークス 船底と穴」が!<br /><br />これは実際に船を作るのと同じプロセスで成形され、中央の穴から瀬戸内海の海景を見ることができるようになっていました。

    カフェの外に出ると、芝生が敷かれたお庭があって、そこには、大竹伸朗「シップヤード・ワークス 船底と穴」が!

    これは実際に船を作るのと同じプロセスで成形され、中央の穴から瀬戸内海の海景を見ることができるようになっていました。

  • 外からミュージアム建築を撮影!コンクリートとガラスがマッチして、とても美しい安藤建築だと思いました。

    イチオシ

    外からミュージアム建築を撮影!コンクリートとガラスがマッチして、とても美しい安藤建築だと思いました。

  • 左に振ったアングルでももう1枚!とても現代的な建築物ですが、高台に建てられていてかなりの部分が地中に埋められているので、海沿いの道からはこの建築はほとんど見えない設計になっているのでした。

    左に振ったアングルでももう1枚!とても現代的な建築物ですが、高台に建てられていてかなりの部分が地中に埋められているので、海沿いの道からはこの建築はほとんど見えない設計になっているのでした。

  • 現代アートの聖地の直島に、今年3月に、2つの新しいアートギャラリーがオープン。ひとつは「ヴァレーギャラリー」、もうひとつは「杉本博司ギャラリー 時の回廊」でした。<br /><br />ベネッセアートサイト直島で安藤忠雄設計の9つ目の建築となる「ヴァレーギャラリー」はTVでも紹介されていて、ぜひ見たいと思っていました。ここには、草間彌生《ナルシスの庭》、小沢剛《スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏》が展示されていました。<br /><br />ベネッセのシャトルバスに乗車し、「ヴァレーギャラリー」前で下車。鑑賞料はベネッセハウスミュージアムの料金に含まれていました。ここでも緩やかな通路を上がっていくと... 銀色の球体が池にたくさん浮かんでいるのが見えてきたのでした。

    現代アートの聖地の直島に、今年3月に、2つの新しいアートギャラリーがオープン。ひとつは「ヴァレーギャラリー」、もうひとつは「杉本博司ギャラリー 時の回廊」でした。

    ベネッセアートサイト直島で安藤忠雄設計の9つ目の建築となる「ヴァレーギャラリー」はTVでも紹介されていて、ぜひ見たいと思っていました。ここには、草間彌生《ナルシスの庭》、小沢剛《スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏》が展示されていました。

    ベネッセのシャトルバスに乗車し、「ヴァレーギャラリー」前で下車。鑑賞料はベネッセハウスミュージアムの料金に含まれていました。ここでも緩やかな通路を上がっていくと... 銀色の球体が池にたくさん浮かんでいるのが見えてきたのでした。

  • 池上側に移動しました。ここは『ナルシスの庭』で、銀色の球体がおよそ1700個使われているそうです。池や庭を覆い尽くすこの銀色の球体は、草間弥生さんの出世作ともいえる作品でした。1966年ヴェネチア・ビエンナーレでパビリオン外の芝生に大量のミラーボールを敷き詰め、世界的注目を集めるようになったモニュメンタルな作品で、ナルシスの庭でそれが再現されているのだとか。<br /><br />水面に浮かぶ球体は、固定されているのではなく、風が吹くたびに少し移動しぶつかり音がします。

    池上側に移動しました。ここは『ナルシスの庭』で、銀色の球体がおよそ1700個使われているそうです。池や庭を覆い尽くすこの銀色の球体は、草間弥生さんの出世作ともいえる作品でした。1966年ヴェネチア・ビエンナーレでパビリオン外の芝生に大量のミラーボールを敷き詰め、世界的注目を集めるようになったモニュメンタルな作品で、ナルシスの庭でそれが再現されているのだとか。

    水面に浮かぶ球体は、固定されているのではなく、風が吹くたびに少し移動しぶつかり音がします。

  • なので、同じ風景はなく刻々と風景が変わっていくのです。

    なので、同じ風景はなく刻々と風景が変わっていくのです。

  • ここで、どこかで使えるかもしれないと思い持ってきた小さなガラス玉を取り出し、娘に持ってもらいました。<br /><br />池の景色が上下逆さまに写っているのがわかるでしょうか?

    ここで、どこかで使えるかもしれないと思い持ってきた小さなガラス玉を取り出し、娘に持ってもらいました。

    池の景色が上下逆さまに写っているのがわかるでしょうか?

  • 池の上には、小沢剛《スラグブッダ88》が展示されていました。<br /><br />直島の歴史に残る88ヶ所の仏像をモチーフとし、豊島で不法投棄された産業廃棄物を焼却処理したあとに最終的に生じるスラグが素材として使われているとか。まるで石像のように見えますね!<br /><br />仏像の周囲に豊島石が敷き詰められていて、鑑賞者は石を拾い、池の畔の反対側にある巨石周辺で積石を行うことができるんだそうです。<br />ここでもゴミからアート作品ができているのを知りました。

    池の上には、小沢剛《スラグブッダ88》が展示されていました。

    直島の歴史に残る88ヶ所の仏像をモチーフとし、豊島で不法投棄された産業廃棄物を焼却処理したあとに最終的に生じるスラグが素材として使われているとか。まるで石像のように見えますね!

    仏像の周囲に豊島石が敷き詰められていて、鑑賞者は石を拾い、池の畔の反対側にある巨石周辺で積石を行うことができるんだそうです。
    ここでもゴミからアート作品ができているのを知りました。

  • 銀色のボールがさらに上がったところにも置かれていました。

    銀色のボールがさらに上がったところにも置かれていました。

  • お庭を見た後は、安藤氏建築の祠(ほこら)をイメージした小さな建物の中に入っていきます。エントランスはいたってシンプルなものでした。

    お庭を見た後は、安藤氏建築の祠(ほこら)をイメージした小さな建物の中に入っていきます。エントランスはいたってシンプルなものでした。

  • 薄暗いコンクリートの通路を進むと、通路の先にミラーボールが見えてきました。

    薄暗いコンクリートの通路を進むと、通路の先にミラーボールが見えてきました。

  • この建物は窓ガラスが一切ない空間で... コンクリートの隙間からは光だけでなく、風や雨が降り込むようになっていました。お天気によって、光の射し具合で見え方が変わってくる、それも芸術の一つになっていました。

    イチオシ

    この建物は窓ガラスが一切ない空間で... コンクリートの隙間からは光だけでなく、風や雨が降り込むようになっていました。お天気によって、光の射し具合で見え方が変わってくる、それも芸術の一つになっていました。

  • ミラーボールをズームアップしてみました。一つ一つのボールには景色が写り込み、見る者が移動するとリフレクションも変化するのでした。<br /><br />この時のミラーボールには、後ろにある間口の狭い四角い部屋が映り込んでいます。

    ミラーボールをズームアップしてみました。一つ一つのボールには景色が写り込み、見る者が移動するとリフレクションも変化するのでした。

    この時のミラーボールには、後ろにある間口の狭い四角い部屋が映り込んでいます。

  • その空間が、この球体がぎっしり詰まった小部屋でした。この部屋にも人工照明が使われていなくて、すべて自然光が射し込みミラボールを照らしていました。<br /><br />この「ヴァレーギャラリー」もとても見応えがあり、訪問して良かったです♪

    その空間が、この球体がぎっしり詰まった小部屋でした。この部屋にも人工照明が使われていなくて、すべて自然光が射し込みミラボールを照らしていました。

    この「ヴァレーギャラリー」もとても見応えがあり、訪問して良かったです♪

  • 次に訪れたのが、李禹煥美術館。<br /><br />李禹煥氏は「もの派」のアーティストで、ものをできるだけそのままの状態で作品の中に存在させることで、そのもの自体に語らせることを目的としているのだそう。<br /><br />美術館の建物は、建築家・安藤忠雄氏とのコラボレーションによるもので、外と内がゆるやかにつながった建築と、最小限の要素で構成されたアート作品が深く結びついた美術館なんだそう。

    次に訪れたのが、李禹煥美術館。

    李禹煥氏は「もの派」のアーティストで、ものをできるだけそのままの状態で作品の中に存在させることで、そのもの自体に語らせることを目的としているのだそう。

    美術館の建物は、建築家・安藤忠雄氏とのコラボレーションによるもので、外と内がゆるやかにつながった建築と、最小限の要素で構成されたアート作品が深く結びついた美術館なんだそう。

  • 広い芝生のお庭に「無限門」という作品がありました。<br /><br />アーチ越しに瀬戸内の水平線と島のシルエットが見えていましたが、このアーチ作品は、2014年のベルサイユ宮殿での展覧会の際に、李禹煥氏が冬の長野でみた虹の美しさにインスパイアされて制作したものだとか。

    広い芝生のお庭に「無限門」という作品がありました。

    アーチ越しに瀬戸内の水平線と島のシルエットが見えていましたが、このアーチ作品は、2014年のベルサイユ宮殿での展覧会の際に、李禹煥氏が冬の長野でみた虹の美しさにインスパイアされて制作したものだとか。

  • 「杉本博司ギャラリー 時の回廊」も訪ねてみたかったのですが、時間指定の事前予約制で「空き」がなく断念。あともう一つ、人気の『地中美術館』は娘がずいぶん前にこの日の14:30に予約してあったので、そのすきま時間を使ってまだ見ていなかった「黄色いかぼちゃ」や琴弾地(ごたんぢ)エリアを見に行くことに!<br /><br />シャトルバスで「つつじ荘」までやってきました。また可愛いかぼちゃバスが停まっているのを見かけてパチリ!

    「杉本博司ギャラリー 時の回廊」も訪ねてみたかったのですが、時間指定の事前予約制で「空き」がなく断念。あともう一つ、人気の『地中美術館』は娘がずいぶん前にこの日の14:30に予約してあったので、そのすきま時間を使ってまだ見ていなかった「黄色いかぼちゃ」や琴弾地(ごたんぢ)エリアを見に行くことに!

    シャトルバスで「つつじ荘」までやってきました。また可愛いかぼちゃバスが停まっているのを見かけてパチリ!

  • 停留所の「つつじ荘」というのは、「直島ふるさとの家 つつじ荘」のことで、国立公園に指定されている美しい海に面したお宿の名前でした。<br />その前に広がる海岸は&quot;琴弾の浜&quot;で、夏は琴弾地(ごたんぢ)海水浴場として賑わう場所なんだそうです。

    停留所の「つつじ荘」というのは、「直島ふるさとの家 つつじ荘」のことで、国立公園に指定されている美しい海に面したお宿の名前でした。
    その前に広がる海岸は"琴弾の浜"で、夏は琴弾地(ごたんぢ)海水浴場として賑わう場所なんだそうです。

  • この琴弾の浜は、1156年、保元の乱に敗れた崇徳上皇が讃岐の国に流される前に滞在し、この浜で貝を拾い、京の都への恋する想いを詠まれたそうです。<br /><br />また、直島(なおしま)という名前は、崇徳上皇が、島民の素直さを賞賛されたことに由来しているんだとか。

    この琴弾の浜は、1156年、保元の乱に敗れた崇徳上皇が讃岐の国に流される前に滞在し、この浜で貝を拾い、京の都への恋する想いを詠まれたそうです。

    また、直島(なおしま)という名前は、崇徳上皇が、島民の素直さを賞賛されたことに由来しているんだとか。

  • この浜に、とても背の低い鳥居がありました。この鳥居は「砂浜の鳥居」として知られている『恵美須神社』の鳥居なんだそう。<br /><br />鳥居からは瀬戸内海を一望することができるのが大変珍しく、通常、鳥居といえば、上まで手が届かないものですが、ここのは人の背丈くらいになっています。その理由は、沿岸流による砂の堆積で今の高さになったのだとか。<br /><br />ちなみに、ここに石をのせると願いが叶うと信じられているそうです。

    この浜に、とても背の低い鳥居がありました。この鳥居は「砂浜の鳥居」として知られている『恵美須神社』の鳥居なんだそう。

    鳥居からは瀬戸内海を一望することができるのが大変珍しく、通常、鳥居といえば、上まで手が届かないものですが、ここのは人の背丈くらいになっています。その理由は、沿岸流による砂の堆積で今の高さになったのだとか。

    ちなみに、ここに石をのせると願いが叶うと信じられているそうです。

  • 海側から見たところ

    海側から見たところ

  • この浜の先に、海に突き出た突堤に&quot;黄かぼちゃ&quot;と呼ばれている、有名な『南瓜』がありました。<br /><br />この直島の黄色いカボチャは、2021年8月、台風9号によって海に流され破損しましたが、約1年ぶり、2022年10月4日に復活したそうです。

    この浜の先に、海に突き出た突堤に"黄かぼちゃ"と呼ばれている、有名な『南瓜』がありました。

    この直島の黄色いカボチャは、2021年8月、台風9号によって海に流され破損しましたが、約1年ぶり、2022年10月4日に復活したそうです。

  • このオブジェは草間弥生さんが「島が世界とつながる」というイメージとともに1994年からベネッセハウスのアートエリアの突堤に置かれているそうです。<br /><br />宮浦港の&quot;赤いかぼちゃ&quot; とともに直島になくてはならない直島の象徴的なオブジェで、とても存在感がありました。

    このオブジェは草間弥生さんが「島が世界とつながる」というイメージとともに1994年からベネッセハウスのアートエリアの突堤に置かれているそうです。

    宮浦港の"赤いかぼちゃ" とともに直島になくてはならない直島の象徴的なオブジェで、とても存在感がありました。

  • 『南瓜』のオブジェの先に、ベネッセアートサイト「杉本博司ギャラリー 時の回廊」の広い芝生のお庭がありました。

    『南瓜』のオブジェの先に、ベネッセアートサイト「杉本博司ギャラリー 時の回廊」の広い芝生のお庭がありました。

  • その広場には、ニキ・ド・サンファル作 「かえると猫」が立っていました。<br /><br />ニキは1930年、フランス、パリに生まれ、ニューヨークで育つ。青春時代にはモデルとしてヴォーグやライフの表紙を飾った。25歳のとき、バルセロナでガウディの「グエル公園」を見て感動し、芸術に生きることを決意。自由奔放で色鮮やかな造形が特徴で、現代アートの世界でも有名なアーティストなんだそうです。

    その広場には、ニキ・ド・サンファル作 「かえると猫」が立っていました。

    ニキは1930年、フランス、パリに生まれ、ニューヨークで育つ。青春時代にはモデルとしてヴォーグやライフの表紙を飾った。25歳のとき、バルセロナでガウディの「グエル公園」を見て感動し、芸術に生きることを決意。自由奔放で色鮮やかな造形が特徴で、現代アートの世界でも有名なアーティストなんだそうです。

  • ニキ・ド・サンファル 「らくだ」&「象」<br /><br />彼女の代表作は、いびつに太った大柄女性が踊っているかのような風変わりな造形作品「ナナ」シリーズでした。これは何度か見かけたことがあり、名前は注目していなかったけれど、その陽気さが大好きだと感じたのを思い出しました。

    ニキ・ド・サンファル 「らくだ」&「象」

    彼女の代表作は、いびつに太った大柄女性が踊っているかのような風変わりな造形作品「ナナ」シリーズでした。これは何度か見かけたことがあり、名前は注目していなかったけれど、その陽気さが大好きだと感じたのを思い出しました。

  • この建物は「杉本博司ギャラリー 時の回廊」です。

    この建物は「杉本博司ギャラリー 時の回廊」です。

  • また、ニキ・ド・サンファル の作品、「会話」がありました。<br /><br />これは、背中合わせに顔を見合わせるベンチとなっていて、女性や花や蛇や唇が、赤、白、青、紫、緑、黄などの色とともに、実に楽しく子どものように、はじけるような充実した動きをする作品なのだそうです。

    また、ニキ・ド・サンファル の作品、「会話」がありました。

    これは、背中合わせに顔を見合わせるベンチとなっていて、女性や花や蛇や唇が、赤、白、青、紫、緑、黄などの色とともに、実に楽しく子どものように、はじけるような充実した動きをする作品なのだそうです。

  • ニキ・ド・サンファル 「腰掛」<br /><br />さらにもう一つ、カラフルなニキの作品がありました。横に座って記念撮影ができるもので、黄色のスボンにポップなパッチワークのジャケットを着ている男性が座っている作品でした。

    ニキ・ド・サンファル 「腰掛」

    さらにもう一つ、カラフルなニキの作品がありました。横に座って記念撮影ができるもので、黄色のスボンにポップなパッチワークのジャケットを着ている男性が座っている作品でした。

  • そろそろ地中美術館の予約した時間になりました。またシャトルバスで「地中美術館」前にやってきました。<br /><br />この建物は、ネット予約したものを入場券に引き換えるチケットセンターで、お土産物のショップも併設されていました。

    そろそろ地中美術館の予約した時間になりました。またシャトルバスで「地中美術館」前にやってきました。

    この建物は、ネット予約したものを入場券に引き換えるチケットセンターで、お土産物のショップも併設されていました。

  • 予約時間になり、チケットとパンフレットを入手。少し離れた美術館に向かいました。

    予約時間になり、チケットとパンフレットを入手。少し離れた美術館に向かいました。

  • 地中美術館は、モネが自宅のジヴェルニーの庭に植えていたとされる植物をベースに構成された「地中の庭」というお庭の中を通って行くようになっていました。<br /><br />

    地中美術館は、モネが自宅のジヴェルニーの庭に植えていたとされる植物をベースに構成された「地中の庭」というお庭の中を通って行くようになっていました。

  • 柳があって四季の花々が咲く「睡蓮の池」の雰囲気が出ているところを通り...<br />

    柳があって四季の花々が咲く「睡蓮の池」の雰囲気が出ているところを通り...

  • 通路には秋の花々が可愛く咲いていました。

    通路には秋の花々が可愛く咲いていました。

  • 50mほどお庭の通路を進んでいくと、「地中美術館」と書かれた入口が見えてきました。

    50mほどお庭の通路を進んでいくと、「地中美術館」と書かれた入口が見えてきました。

  • 地中美術館は構想から完成に至るまで約5年間を要したそうです。美術館のある小高い丘はかつて塩田があった日当たりの良い場所で、瀬戸内の海景を一望することができたのだそうです。<br /><br />施主の福武總一郎(ベネッセアートサイト直島代表)は「建築については、人間の心や精神の大切なところが表には出ないように、外から見えないものにしたい」と考え、建物のすべてを地下に埋めることを安藤忠雄氏に依頼し、地中に埋められた『地中美術館』が2004年に完成したんだそうです。

    地中美術館は構想から完成に至るまで約5年間を要したそうです。美術館のある小高い丘はかつて塩田があった日当たりの良い場所で、瀬戸内の海景を一望することができたのだそうです。

    施主の福武總一郎(ベネッセアートサイト直島代表)は「建築については、人間の心や精神の大切なところが表には出ないように、外から見えないものにしたい」と考え、建物のすべてを地下に埋めることを安藤忠雄氏に依頼し、地中に埋められた『地中美術館』が2004年に完成したんだそうです。

  • このコンクリートのアプローチを見たのは何度めでしょう!薄暗い通路を通り、期待感が高まって、その先には光溢れる場所が待ち受けているというのが安藤建築の特徴~~.:*☆*:.

    このコンクリートのアプローチを見たのは何度めでしょう!薄暗い通路を通り、期待感が高まって、その先には光溢れる場所が待ち受けているというのが安藤建築の特徴~~.:*☆*:.

  • アプローチの先には、コンクリートで囲まれたコートがありました。安藤忠雄さん曰く、「○△ □ は形の原点」なんだそうです。ここは四角で切り取られた空間で植物のトクサが植えられていました。ちなみに、この部分は地下2階にあたるそうです。写真撮影はOKなのはここまででした。<br /><br />そして階段を上がっていくと、三角のコートがあり、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が展示されていました。

    アプローチの先には、コンクリートで囲まれたコートがありました。安藤忠雄さん曰く、「○△ □ は形の原点」なんだそうです。ここは四角で切り取られた空間で植物のトクサが植えられていました。ちなみに、この部分は地下2階にあたるそうです。写真撮影はOKなのはここまででした。

    そして階段を上がっていくと、三角のコートがあり、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が展示されていました。

  • 一番見たかったのは、やはりモネの部屋でした。写真は撮れなかったので、ギフトショップで購入した絵葉書を使わせてもらいます。<br /><br />この入口を入ると、真っ白い空間が広がり、モネの作品だけがあるというとても贅沢な空間でした。正面に見えるのは「睡蓮の池」、左サイドに「睡蓮ー草の茂み」右サイドに「睡蓮」、左後方に「睡蓮の池」、右後方に「睡蓮ー柳の反映」の5点の作品が展示されていました。<br /><br />ここは、床・壁・天井全てが真っ白で、床には2cm角のイタリア産大理石ビアンコ・カラーラが敷き詰められていました。その白い石はそれぞれ天井から射す自然光を受け、乱反射し、あたりを明るくしていて...  天井から注ぐ自然光は、モネの作品をふんわり包み込み、作品を見る時間帯で明るさも色も異なり、その季節や天気によっても違ってくるのだそうです。<br /><br />モネの睡蓮の作品は、いろんな場所で見たことがありますが、ここが一番素敵で、ずっと見ていたいという気持ちになりました。<br /><br />あと、ウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノー・タイム」という展示作品もとても印象に残りました。 <br /><br />階段状の大きな展示室に、今にも動き出しそうな直径2.2mの黒い花崗岩の球体と27体の金箔を施した木製の彫刻が配置・構成されているというもの。展示室が丸ごと作品で、この部屋もモネの部屋と同様に天井から降り注ぐ自然光のみで空間が照らされていて、下から、横から、上から黒光する球体を眺めて楽しみました。<br /><br />私よりこの美術館に興味を持っていた娘もようやく鑑賞することができて、とても感激していました。良かったら、地中美術館のウェブサイトの「アートの紹介」をご覧ください。<br />地中美術館:https://benesse-artsite.jp/art/chichu.html

    一番見たかったのは、やはりモネの部屋でした。写真は撮れなかったので、ギフトショップで購入した絵葉書を使わせてもらいます。

    この入口を入ると、真っ白い空間が広がり、モネの作品だけがあるというとても贅沢な空間でした。正面に見えるのは「睡蓮の池」、左サイドに「睡蓮ー草の茂み」右サイドに「睡蓮」、左後方に「睡蓮の池」、右後方に「睡蓮ー柳の反映」の5点の作品が展示されていました。

    ここは、床・壁・天井全てが真っ白で、床には2cm角のイタリア産大理石ビアンコ・カラーラが敷き詰められていました。その白い石はそれぞれ天井から射す自然光を受け、乱反射し、あたりを明るくしていて... 天井から注ぐ自然光は、モネの作品をふんわり包み込み、作品を見る時間帯で明るさも色も異なり、その季節や天気によっても違ってくるのだそうです。

    モネの睡蓮の作品は、いろんな場所で見たことがありますが、ここが一番素敵で、ずっと見ていたいという気持ちになりました。

    あと、ウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノー・タイム」という展示作品もとても印象に残りました。

    階段状の大きな展示室に、今にも動き出しそうな直径2.2mの黒い花崗岩の球体と27体の金箔を施した木製の彫刻が配置・構成されているというもの。展示室が丸ごと作品で、この部屋もモネの部屋と同様に天井から降り注ぐ自然光のみで空間が照らされていて、下から、横から、上から黒光する球体を眺めて楽しみました。

    私よりこの美術館に興味を持っていた娘もようやく鑑賞することができて、とても感激していました。良かったら、地中美術館のウェブサイトの「アートの紹介」をご覧ください。
    地中美術館:https://benesse-artsite.jp/art/chichu.html

  • これは本村エリアの「ANDO MUSEUM」で展示されていた地中美術館の上空写真です。山を切り拓いて、建物を建築、そして土を戻して、ほぼ現代的な建物が外から見えないように元の姿に戻していく工事の進捗状況がわかるようになっていました。<br /><br />真ん中の写真で、左にピラミッド状の天窓がついた正方形がありますが、この下がモネの部屋なんだそうです。安藤氏が「○△ □ は形の原点」だと言っておられましたが、上空から見ると、確かにその組み合わせがあることがわかりました。

    これは本村エリアの「ANDO MUSEUM」で展示されていた地中美術館の上空写真です。山を切り拓いて、建物を建築、そして土を戻して、ほぼ現代的な建物が外から見えないように元の姿に戻していく工事の進捗状況がわかるようになっていました。

    真ん中の写真で、左にピラミッド状の天窓がついた正方形がありますが、この下がモネの部屋なんだそうです。安藤氏が「○△ □ は形の原点」だと言っておられましたが、上空から見ると、確かにその組み合わせがあることがわかりました。

  • これはいただいたリーフレットの写真です。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設されているのがよくわかります。

    これはいただいたリーフレットの写真です。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設されているのがよくわかります。

  • 作品を見終えてやってきたのは「地中カフェ」。瀬戸内の美しい風景が一望できるカフェでした。

    作品を見終えてやってきたのは「地中カフェ」。瀬戸内の美しい風景が一望できるカフェでした。

  • 素敵な作品や素晴らしい建築を鑑賞した満足感で心が満たされ、私はホットコーヒーで、娘は&quot;瀬戸内レモンビター&quot; でほっと一息(*^^*) <br /><br />

    素敵な作品や素晴らしい建築を鑑賞した満足感で心が満たされ、私はホットコーヒーで、娘は"瀬戸内レモンビター" でほっと一息(*^^*)

  • 地中カフェは完全に埋設されていなくて、外から見ればこのようになっていました。

    地中カフェは完全に埋設されていなくて、外から見ればこのようになっていました。

  • お庭に出ると、一段低くなったところにこのような展望スペースもありました。

    お庭に出ると、一段低くなったところにこのような展望スペースもありました。

  • そこから見えていたのは、この景色でした。<br />昔は煙害でかなりハゲ山になっていたそうですが、今は元の美しい姿に戻っていました。<br /><br />この地中美術館の訪問で、直島のアートを楽しむスケジュールは終わりでした。

    そこから見えていたのは、この景色でした。
    昔は煙害でかなりハゲ山になっていたそうですが、今は元の美しい姿に戻っていました。

    この地中美術館の訪問で、直島のアートを楽しむスケジュールは終わりでした。

  • バスで宮浦港まで戻り、コインロッカーの荷物をピックアップ。<br />またフェリーで宇野港まで戻るところでした。ちょうど直島にフェリーでやってきた時に撮影した写真と同じアングルで赤かぼちゃを撮り、ガラス玉を取り出し、記念に逆さ赤かぼちゃの写真も撮ったのでした。<br /><br />泊まりがけで訪ねた直島。&quot;豊かな自然とアートが響き合う島&quot;を存分に愉しむことができました。

    バスで宮浦港まで戻り、コインロッカーの荷物をピックアップ。
    またフェリーで宇野港まで戻るところでした。ちょうど直島にフェリーでやってきた時に撮影した写真と同じアングルで赤かぼちゃを撮り、ガラス玉を取り出し、記念に逆さ赤かぼちゃの写真も撮ったのでした。

    泊まりがけで訪ねた直島。"豊かな自然とアートが響き合う島"を存分に愉しむことができました。

  • フェリーからこのような夕焼けを見ることができました。<br />オレンジ色の太陽を見ながら、お天気も良く娘と楽しい旅ができたことに心から感謝したい気持ちになりました。<br /><br />この日、岡山駅まで戻り、駅前のホテルで宿泊。翌日、娘は東京へと帰途につき、私は広島発着の瀬戸内クルーズの日帰り旅に出かけたのでした。~【3】に続く~

    フェリーからこのような夕焼けを見ることができました。
    オレンジ色の太陽を見ながら、お天気も良く娘と楽しい旅ができたことに心から感謝したい気持ちになりました。

    この日、岡山駅まで戻り、駅前のホテルで宿泊。翌日、娘は東京へと帰途につき、私は広島発着の瀬戸内クルーズの日帰り旅に出かけたのでした。~【3】に続く~

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