2022/11/02 - 2022/11/04
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てぶケロトラベラーさん
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二泊三日で、てぶケロと岡山・鳥取旅をしました。
一日目 岡山:犬島
https://4travel.jp/travelogue/11789828
二日目 鳥取:植田正治写真美術館、水木しげるロード
https://4travel.jp/travelogue/11790118
三日目 鳥取:砂の美術館、鳥取砂丘
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急
-
おはようございます。
今日は最終日なので、早めに起きてスーツケースに荷造りして、ホテルの近くのローソンからゆうパックで自宅に発送します。
荷物を持ち運ばなくていいって本当にラクだ。
ローソンで発送をお願いしてホテルに戻り、今日も1階の「山陰漁酒場丸善水産 米子店」で朝食です。
昨日と少しメニューが違いました。連泊だと変化があるのはうれしい。
山菜とパンが美味しかったです~ -
本日の目的地は「砂の美術館」と「鳥取砂丘」。
米子駅からJR特急スーパーまつかぜ号で、鳥取駅へ。
鳥取駅からは、バスの鳥取砂丘線(39番)に乗って20分くらい。
先に美術館を見たいと思います。
現在の展示は「エジプト編」です。
営業時間:
平日・日曜 9:00~17:00(最終入館16:30)
土曜日 9:00~18:00(最終入館17:30)
入場料:一般 800円
エジプト編の会期:
2022年7月30日~2024年1月3日 -
砂で世界旅行をテーマとしている「砂の美術館」。
定期的にテーマを変えて作成制作をしています。
砂の美術館の作品は、のり等の凝固剤は使わずに、砂と水だけで砂の固まりを作って彫刻をして造形します。
展示が終わると作品を一度崩してもとの砂に戻し、また同じ砂を使用して新たな作品を作るそうです。 -
14回目となる2022年~2023年のテーマは「エジプト」。
2022年はエジプト独立100年と、ツタンカーメンの墓が発掘されて100年の節目にあたることからテーマに選ばれたそうです。
入口入ってすぐ目に飛び込んでくるのは「ルクソール神殿」。
城門の両脇には、エジプト史上最も偉大な王と謳われたラムセス2世像が鎮座します。 -
エジプト編の作品は、世界11か国20名の砂像彫刻家が作品を制作。
亀裂が入ってひび割れる様も、計算し尽くされたものなんだろうな。
本物のエジプトの遺跡と見比べてみたい。 -
椅子の装飾まで作り込まれています。
展示作品の中には大胆にくり抜かれているものも。
砂の壁をくり抜く作業中は、崩れるリスクが高くなります。
砂像彫刻家には砂の性質を熟していること、そして経験に基づく高い判断力が求められます。
鳥取の砂は細かいパウダー状の砂で、砂の粒子がよく噛み合うことから、崩れるリスクの高い造形に耐えられる性質を供えているそうです。 -
奥には女神「イシス像」が。中には入れないのですが、柱の隙間からも壁画が細かく描かれていました。
-
実は鳥取旅はいままで何度か計画したものの、延期になっていまして。
夏の鳥取砂丘は直射日光で行き倒れてしまいそうだから避けたいし、「植田正治写真美術館」は冬季は閉館しているし。
ということで春か秋しかないのですが、「砂の美術館」も展示作品の入れ替え時期は閉館してるということで、なかなかタイミングが合わなくて。
今回ようやく鳥取に来ることができました! -
それでは次の作品に行きましょう。
こちらは「カイロのバザールの様子」。
10世紀後半から地中海とインド洋を結ぶ海上貿易は盛んとなり、多くの商人が立ち寄るカイロは交易の中心となりました。
当時の商人たちはエジプトの王族とも取引を行っており、非常に裕福だったそうです。
という説明文を読みながら鑑賞していましたが、
どうにもこの二人の関係性が気になってしまい、ズームアップ! -
左奥の人も怪しげな二人が気になって見ているよ。
生き生きとした人物の描写に、市場の賑わいが聞こえてくるようです。
下の部分の、布のふくらみのなめらかさは見惚れるほど。 -
こちらは「ナイル川」。
世界最長の川であり、古代から人々の生活の中心だったナイル川。
エジプトを南北に貫くナイル川は重要な交通路で、穀物から建築用の石材まで様々な物が舟によって運ばれたそうです。
ナイル川はいまでも大切な水源であり、人々の生活になくてはならない存在です。 -
王の船はとても優雅で豪華。
ただ遮るものがない分、揺れて川に投げ出されることはないのだろうか?
乗組員も少ないし、いざという時助けられるのか!?と、ついつい余計な心配をしてしまいました。 -
王の船の傍を護衛?している小舟も、細部まで作り込まれています。
-
「古代エジプトの宗教 死者の書」。
古代エジプトでは、死後の平安を願って「死者の書」を墓に納めていました。
古代エジプトでは、死後に来世に向かう旅路は危険で、有毒で邪悪な存在に満ち溢れていると考えられていました。
そのため「死者の書」には、死者が楽園に辿り着くまでに乗り越える試練と対処するための呪文などが記されています。 -
「死者の書」は約190も章があるそうですが(すっごい大作だな…)、最も有名なのがこの「死者の裁判」です。
アヌビス神が秤に死者の心臓に乗せることで、生前の罪を秤で調べるそうです。秤が傾けば幻獣に心臓を奪われて、転生への道は絶たれます。 -
「アクエンアテン王とその家族」。
古代エジプト第18王朝の王、アメンホテプ4世は「アクエンアテン」に改名し、テーベを離れてアマルナに新たな首都を作りました。
しかし彼の改革は一部の人にしか受け入れられず、死後に異端の王とされ、記念碑や造営した建物は破壊されることとなります。 -
しかしアクエンアテンの改革は、新しい美術様式を生み出しました。
それまで威厳や理想の姿を示していた王の肖像は、家族団らんなど気取らない姿へと変化。
アクエンアテンと正妃ネフェルティティの間には6人の娘がおり、側室を含めると8人の子がいたとされています。
ツタンカーメンもその1人です。 -
ピラミッドやスフィンクスは、砂との親和性が高いモチーフですが、この削れ方などは、触ると脆く崩れてしまう砂でできているとは思えない。
-
「カデシュの戦い」。
ラムセス2世の凛々しいお姿。
この時代ではめずらしく180cmを超える長身で、ラムセス2世にしか扱えない強力な弓で次々と敵兵を倒していったそうです。
カデシュの戦いというのは、エジプトとヒッタイト帝国が領地を巡って争った戦いのこと。敵国のスパイによる嘘の情報に騙され、このカデシュでヒッタイト軍の襲撃を受けたそうです。
少し前に「天は赤い河のほとり」を読み返したので、エジプトvsヒッタイト帝国という構図にワクワクしてしまう。 -
「アブ・シンベル小神殿」。
穏やかな凹凸少なめの平面なお顔立ち。親近感が湧きますね。
「アブ・シンベル小神殿」はラムセス2世が愛妃ネフェルタリのために建造した神殿。王妃のためにこれほど立派な神殿を建造することはめずらしく、王妃に深い愛情を持っていたことが伺えます。 -
「アブ・シンベル大神殿」。
ラムセス2世の建造物の中でもっとも有名な大神殿。
1960年代にナイル川上流にダムの建設計画が持ち上がり、河畔の大神殿と小神殿が水没の危機に陥りましたが、ユネスコにより遺産の保護が呼びかけられ、世界中から集まった支援によって両神殿は安全な場所に移築されました。
この出来事をきっかけに世界遺産登録制度が創設されます。 -
ところで砂の美術館の作品は、のり等の凝固剤は使わずに、砂と水だけで砂の固まりを作るというのは説明しましたが。
この巨大な砂の固まりを一体どうやって作るのか。
その方法は、まず木枠を組み、その中に砂と水を入れてしっかり圧縮して砂のブロックを作ります。そのブロックを地道にいくつも積み上げていき、巨大な砂像の土台を作り上げるそうです。
その工程の写真も展示されていましたよ。 -
ラムセス2世といえば、
以前名古屋で見に行った「古代エジプト展」で紹介されていましたが、ラムセス2世のミイラを復元のためパリへ移送した際にパスポートが発行されて、職業は「ファラオ」と記されていたとか。 -
「アブ・シンベル大神殿」の砂像からふと目線を上げると、そこには「ギザのピラミッドと大スフィンクス」が。
最も古く大きいクフ王のピラミッドは巨大な石を200万個以上積み上げて作られ、高さが約138mあるそうです。
基底部の1辺の長さは約230mで、4辺の誤差はわずか20cm。
シンプルだけれど、非常な緻密さで作り上げられた建築物なんですね。
ピラミッドは魂の再生装置。新王国時代がもっとも栄えた時代で、この時期にミイラの技術が確立しました。
前述の「古代エジプト展」ではミイラが数体展示されていたのですが、包帯の巻き方がそれぞれ全然違って興味深かったのを覚えています。 -
「ツタンカーメン王の墓の発掘」です。
1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターにより墓が発見され、ミイラと副葬品がほぼ完全な形で見つかったことで、世紀の大発見として世界を驚かせました。
他の王の墓は多くが盗掘されてきましたが、墓の入口が砂や瓦礫で隠れていたこと、先王アクエンアテンと共に異端の王として歴史から抹消されていたことで、ツタンカーメンの墓は盗掘を免れていたと言われています。 -
ミイラが眠る玄室の入口には、門番姿をしたツタンカーメンの魂の像に守られています。
副葬品は5000点以上にものぼり、豪華な宝飾品だけでなく家具や衣服などの日用品も収められていました。 -
少年王ツタンカーメンが国を治めたのはわずか10年間ほど。
その生涯や人物像は謎に包まれています。
エジプトは支配する王朝(一族)や首都が変わることが多く、ギリシャやローマ人が王になる時もあったそうです。
エジプトという国は孤立することなく、戦争や交易で常に他国との結びつきが深い国でした。 -
わたしは大学で経営学部でしたが、一番興味深かったのは考古学の講義だったんですよね。
もちろん経営や経済にも興味があって進学したのですが、それよりもよほど一般教養の講義の方が楽しくて。
過去に戻ってもう一度大学生になれるなら、別の学部で興味がある分野を思いきり勉強してみたいなと思います。 -
こちらの砂像は、古代エジプト最後の王「クレオパトラ」。
共同統治の弟と対立し、強力な後ろ盾を得るためにローマの権力者に近づいたものの、カエサルは暗殺され、アントニウスも亡くなる。
最後は彼らの後を追って自ら命を絶ったクレオパトラ。
わたしは子どもの頃に本を読むのが好きで、とりわけ偉人の伝記を読んでいたのですが、一番最初に読んだのが「クレオパトラ」でした。
クレオパトラが妹や弟たちと対立を深めていく姿に、子どもながらに「王族って恐ろしいな」と感じたのを覚えています。
エジプトのふわりとした生地の衣装、華やかな装飾品はとても素敵だし、波乱に満ちたクレオパトラの人生は興味深く、いまでもその本を大事にしています。 -
こちらの壁画の砂像は「古代エジプトの神々」。
古代エジプトでは、太陽や川といった自然や、人間を超越した能力を持つ動物など様々な動物などには神が宿ると考えられていました。
地域や時代によっても信仰の対象が異なり、神の数は1000以上ともいわれています。 -
展示室を一通り見て回ったので、階段を登り、上の階からも砂像を見学しました。
-
屋外展示作品「ミイラと来世信仰」。
これも「古代エジプト展」で仕入れた情報ですが、
古代エジプト人は来世における永遠の生を望み、ミイラを保存したのは、死者の魂が復活して戻ることができると考えたからだそうです。
死は一時的な通過点。
そのような思想が生まれたのは、平均寿命の短さから。
身近な人の死により、現世と来世のつながりを強く意識することとなりました。
ミイラは古代エジプトで最も望まれた埋葬方法で、専門の職人が防腐処理を施して包帯を巻きました。
来世での永遠を保証するため、エジプト人は護符によって呪術的な保護を願いました。ミイラ作成時も包帯の間に異なる種類の護符を多数いることで、冥界での様々な危険から身を守れるようにしました。 -
叫び声が聞こえそうなほど生々しい表情。
思わず近寄ってシャッターを切りましたが、同じく近くで写真を撮っていたおじいちゃんが奥さんに「ミイラなんか撮らんでいいから!!」と叱責されているのを聞いて、つられてシュンとなる。 -
屋外展示作品「ツタンカーメン」。
最後のこの作品は2022年4月にエジプト編PR作品として制作されました。
真ん中がツタンカーメン。周りを囲むのは、左上から時計回りで「ネフェルティティ」「メンカウラ―王」「クレオパトラ」「ラムセス2世」「アレクサンドロス大王」です。 -
「砂の美術館」で1時間半ほど過ごしたので、残り時間で「鳥取砂丘」に行きます。
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鳥取砂丘はゲードもなく、いつでも入れると知っていましたが、こんな感じで道路沿いに解放されているとは思わなかった。
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右側に目を向けるとラクダに乗っている人がいました。
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砂丘の奥に広がる青い海。不思議な光景。
人が米粒みたいに小さくて、距離の遠さを感じます。
時間があれば海のそばまで行ってみたかったけれど、バスに乗り遅れるといけないので今回は適当なところで引き返しました。 -
ちょっと早く着き過ぎたなぁと思いつつ、誰もいないバス停で待ちます。
しかしバスが全然来ないのです。
結局10分遅れでバスが来たのですが、遅延すみません案内も特になく、バスは発車します。よくあることなのかな。
鳥取⇔愛知はとにかくアクセスが悪いので、帰りの乗り継ぎも何か乗り遅れるとだいぶ待機時間ができてしまうので、頼むこれ以上は遅れないでくれ…!!と祈るような気持ちでバスに揺られます。
途中誰も降りないのに降車ボタンが連打されて、乗客みんなでキョロキョロ。運転手さんは「発車できませんよ!!」とイライラするというアクシデントもありつつ、なんとかギリギリ鳥取駅に到着。
駆け足で鳥取駅の構内に入り、特急の乗車券と、駅弁を購入します。
ちなみにめっちゃ急ぎましたが、特急も少し遅延したのでホームでの待機時間ができて余裕の乗り継ぎになりました。 -
鳥取最後の食事は駅弁の「かにめし」。
これすっごく食べたかったんですよ~
岡山駅では売り切れ、米子駅には取り扱いがなくて悲しかったのですが、鳥取駅でようやく買えました。
最後に残しておいた「鳥取県 プレミアムクーポン」で購入。 -
「かにめし」は蟹の形をした容器に入っています。
昨日食べたのは蟹のちらし寿司でしたが、こちらは蟹の炊き込みご飯なので蟹の旨みをしっかり味わえます。 -
1,500円とちょっとお高めですが、すっごく美味しい。
蟹好きにはオススメの駅弁。
炊き込みご飯も、上にこんもり盛ってある蟹の身もどちらも美味しかったです。
特急で姫路まで行き、新幹線のぞみに乗り換えます。姫路駅で券を購入する間に新幹線が通っていきましたが、結構音が響きますね。
9月に行った「宮沢賢治童話村」で何度も聞いた轟音と似ている。
あれやっぱり東北新幹線の音だったんだね。
特急が少し遅れていたからやや不安になったけれど、姫路でも無事にのぞみに乗り換えれて一安心。駅員さんがそんなに混んでないですよと教えてくれたので、自由席を購入。
新幹線旅は久々だったので、警備の方が何度も通路を通るのに少し驚きました。こうやってしっかり見守ってもらえるのは安心ですね。
喫煙室がある車両の一番前の座席に座りましたが、喫煙室って結構並ぶんですね。わたしはノンスモーカーなので用はないですが、姫路→名古屋まで絶えず自動扉が開いたり閉まったり忙しなくて、なんとなく気になって見てしまう。
定刻通りに名古屋駅に到着。そして夕方には家に帰れました。
まだ明るいうちに家に帰れると疲労度が全然違いますね!
事前に起床時間も決めて、常に時間を気にする弾丸スケジュールでしたが、鳥取の行きたいところに全部行けて満足の旅でした。
遠かったけれどまたいつか鳥取行きたいです!
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