2022/06/17 - 2022/06/17
7664位(同エリア13560件中)
コゲメシ☆徘徊録さん
- コゲメシ☆徘徊録さんTOP
- 旅行記347冊
- クチコミ44件
- Q&A回答26件
- 535,716アクセス
- フォロワー16人
コゲメシ製作所(R60☆鶴亀敬老会)であります。
コロナ禍で久しく遠のいていた田舎に墓参りに行ってきました。
遠い昔に鬼籍に入った父親を思い出してみました。
途中JR甲府駅でバスに乗り換えます。
甲府駅前で美味しいラーメンとワインを味わいます。
この記事は2022年06月17日のものです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
コゲメシ実家の墓は山梨県中巨摩郡の鰍沢という町にあります。
現在は町村合併で「富士川町」とかいう括りになっていますが年寄りには昔の呼び方のほうがしっくりとします。鰍沢に向かうのには自宅からJRで新宿・甲府と乗り継いで更に路線バスに乗っておおよそ一時間の道のりです。乗換駅の甲府で野暮用を済ませてひと息つきます。 -
勿論、甲府駅構内には売れ筋のお土産品満載のお店が並んでいます。多くの観光客は大概駅でお買い物をするのでしょう。
しかしこっちではあまり観光客の姿を見受けられません。
観光の皆さんがあまり訪れない観光物産スペース。
穴場です。 -
ここでは沢山の種類の山梨県物産が展示販売されています。
空いているからゆっくりと品定めするのに良いでしょう。 -
勿論、甲府駅構内には売れ筋のお土産品満載のお店が並んでいます。
多くの観光客は大概駅でお買い物をするのでしょうね。 -
最近脚光を浴びている山梨県産ワインも各種揃っていました。
-
駅のお土産売店には卸していない(駅売店では売れ筋にはならない?)変ったお土産をお探しなら覗いてみてはいかがでしょう。
駅南口から歩いて五分です。 -
老夫婦にとって「まるごとやまなし館」はとても有り難い場所なんです。
まずはあちこちの方々に山梨の名産品を直送手配して一段落。
うちのおかみさんにはコゲメシが市内の数カ所に立ち寄っている間ここで待っていて貰いましょう。
広く明るいイートインスペースは離隔を広く取っていて空調も完備してます。 -
何よりもここでは昼からワインが楽しめるんです。
赤が三種類、白も三種類。
お好みで召し上がってください。
コロナ前は一杯300円だったのになぁ。
ちょっと残念。 -
コゲメシが野暮用を済ませて戻って来たらうちのおかみさんは二杯目の赤ワインを楽しんでいました。
さぁバスに乗る前にお昼ごはんを食べに行きましょう。 -
以前記事にした甲府駅前怪しい路地裏に燦然と輝く七賢酒場。
http://kogemeshi.livedoor.blog/26893.html
残念ですがお昼は営業していません。
今回ヒルメシを喰いに行ったのは七賢酒場のちょい先にある「ちょうちん横丁」です。 -
この猥雑な雰囲気が大好きです。
これでも真っ昼間。
夜になったらきっと怪しい路地裏居酒屋通りになるのでしょう。 -
今回目指したのはこのお店です。
夕方ならきっと美味しい酒と肴が楽しめるんでしょうけど、今回はこのあとバスに乗ってお墓参りに行かねばなりません。
我慢我慢 -
さぁ皆さん、真っ白な○○○ー○○です。
美しい濃厚な白いスープに二種類の鶏肉と煮付け卵が顔を出しています。 -
箸を入れてみれば極太縮れ麵が顔を出します。
むっちりもちもち腰の強い麵です。
縮れ麵が濃厚鶏スープによく絡んで食が進みます。 -
「濃厚鶏白湯そば」というのが正式名称です。二種類の鶏肉も煮卵も結構な迫力でした。これで980円はお買い得でしょう。
-
うちのおかみさんは「鶏塩らぁめん」を注文しました。こっちも旨そう。
-
黄金色に輝く澄んだスープに細麺が良く合います。若い男の子でも充分満足できるボリュームでした。
-
次回は夜にやってきましょう。
-
さてそろそろ本題に入りましょう。
今でこそ中央高速とかJR中央線で東京から二時間で結ばれている山梨県なんですが明治以前は笹子峠に阻まれて物資の搬入はもっぱら富士川水運に委ねられていたんです。
駿河湾から富士川を遡上した川船は鰍沢で馬車に乗せられて甲府にたどり着きます。鰍沢から上流は川底が浅くなって川船が通行できないんです。大量の物資を運ぶため馬車輸送は馬車鉄道、電気鉄道と発展していきました。
んだからこの鉄道は鰍沢が起点でした。
甲府からすると文明開化の波は鰍沢からやってきたんです。 -
今は昔、太平洋戦争が始まる前の事でございます。
鰍沢に腕の立つ大工の頭領がいたんです。大勢の職人を従えて手広く建築請負をしていたんだそうです。
一つ問題があったんです。
この頭領、無類の酒好き。一旦酒が入ると大盤振る舞い。とうとう身上潰して鰍沢の町から夜逃げしてしまったんだそうです。
夜逃げして潜伏先での楽しみはコップ酒だけです。
酔うたびに脳裏に浮かぶのはあの華々しく賑やかだった頃の鰍沢。
大勢の職人に慕われて仕事に打ち込んでいたあの頃の自分自身だったのでしょう。 -
「ロンドン・パリ・鰍沢」
というのが老大工の酔っ払った時の口癖でした。
酔うほどに喋るほどに鰍沢のあの華やかな思い出が瞼に浮かびます。
そんな酔っ払い大工の姿を見て育ったのがコゲメシの実父玄米だったのです。
父玄米もまた異常なほどの飲兵衛でありました。
玄米にとって鰍沢は幼い頃の思い出しかなかったのでしょうけど生まれ育った町への郷愁は「ロンドン・パリ・鰍沢」というフレーズを無意識に語り継いでおりました。
コゲメシはそんな父・玄米を見て幼少時代を過ごしました。 -
幼少期のコゲメシ少年にとっての鰍沢は年に一回だけ墓参りに連れて行かれる場所でしかありませんでした。
コゲメシ少年にとって鰍沢とは墓参りよりも鰍沢に行った時にしか食べさせて貰えない大好物の鰻丼の思い出でしかありませんでした。
んだから70歳手前になってお墓参りを思いたったコゲメシ老人の脳裏にまず浮かんだのはお墓参りの後必ず家族で食べた鰻丼とその食堂國本屋の事だったんです。
國本屋で鰻丼が食いたい。
出来れば息子達を誘って昔話を語り継ぎたい。
そう思ったのです。 -
しっかしその甘い郷愁は芋子(コゲメシの実妹)によってあっっさりと木っ端微塵にかき消されてしまいます。
「あすこの鰻美味しくない」。
そうは言っても思い出の継承に行ってみたかったんですけど芋子はさっさと鰍沢の隣町にある地元密着の鰻屋さんに予約を入れてくれました。
「注文してから鰻をさばくからお店に着いてからずっと呑んで居られるんだ」
芋子は楽しそうに話します。
「コロナになってからは予約して出来上がり時間に合わせて店前で待機に変っちゃったけどね」 -
果たしてその鰻屋さんは青柳の住宅地の路地裏奥深くにひっそりと存在していました。
青柳三叉路の辺りから狭い路地に侵入します。
それこそクルマ一台すれすれの狭い路地をにょろにょろと進んだ先に広い駐車場と平屋のお店がありました。
通りすがりでは絶対たどり着けない住宅街の秘境です。
予約済みの時間ですが既に数台のクルマが止まっています。 -
お店に入ってみると串打ち場を囲むようにL字のカウンター。その奥で開け放たれた窓に向かって焼き場があってご主人が黙々と鰻を焼いています。
わしらはコゲメシ一家の他、芋子(コゲメシ実妹)夫婦に案山子(コゲメシ実兄)の大人数なので上がり框でお鰻さまの出来上がりをお待ちします。 -
待つこと10数分。
お出ましになったお鰻さまはこんなかんじ。
やんわりふっくらして。それでいて香ばしい香りが辺りに充満します。
こういうお店はやはり地元の皆さんにお連れして頂かないと一見さんには絶対たどり着けません。 -
富士川水運という大流通網のハブとして江戸時代から明治・大正・昭和と栄華を極めた鰍沢の街。
しっかし国鉄中央線の開通、国道20号線笹子トンネルの開通、更には中央高速と首都圏からの流通の整備に鰍沢の街は遠い過去の世界に追いやられてしまいました。
新しい交通網はストロー効果で若者を首都圏に吸い上げて行きました。
今この街に残っているのは猫と老人ばかり。
裏山はイノシシの跋扈する人外魔境を化してしまっています。 -
かつて栄華を極めた街によくある風景として多くの神社仏閣がひっそりと存在しています。
コゲメシ家の菩提寺はその中の一寺です。元鰍沢病院の跡地の裏の山の中腹。坂道を登れば鰍沢の街が一望できます。 -
秋には紅葉の名所になるようです。
いくら思い起こしてみても紅葉の時期にお墓参りに来た覚えがありません。お彼岸の時期だけだったのでしょう。
いつか紅葉の時期に再訪してみたいもんです。 -
今の鰍沢は静かな眠りの中の街です。
新しい高速道路が出来てかつて賑やかだった街道筋に行き交う人も車も見受けられません。
おじいちゃんが一人立ち止まってずっと町並みを眺めていたのが印象的でありました。
個人的な回想が長くなりました。
この時投宿した温泉宿については別途記事を起こします。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
30