護王姫大明神（座間市入谷1）

2022/10/11 - 2022/10/11

　座間市入谷1に鎮座する護王姫大明神は源義経の側室だったという護王姫（牛王姫）を祀っている。
　兄・頼朝と対立して都落ちした後、各地を彷徨いながら奥州平泉へ逃れた義経。その後を追った護王姫は、この地で産気づき、難産の末に亡くなってしまう。
　哀れに思った村人は、護王姫と子を葬り、墓標の代わりに欅を植えた。それが社殿の横に聳える欅である。この大ケヤキで市指定重要文化財となっている。
　後に、近くの円教寺の日範が、寺で休息した日蓮に墓前で読経してもらい、安産の神・護王姫大明神として祀ったのだという。
　円教寺の関連はこの地にまで及んでいるのか。こんな小さな神社でも今放送中のNHK「鎌倉殿の１３人」に所縁ある神社だったのだ。
（表紙写真は護王姫大明神社殿）
　

エリア 海老名・座間・綾瀬(神奈川)

坂道に2本の木に囲まれた護王姫大明神。

「安産 守護　護王姫大明神」。

「市指定重要文化財　大欅」。

大欅。

護王姫大明神社殿。

護王姫大明神社殿に掛かる「護王大明神」の扁額。
標石と扁額とで大明神の名前が異なるのは珍しい。

護王姫大明神社殿。