2022/09/25 - 2022/09/26
107位(同エリア250件中)
ソネッチさん
大学時代に「吉備路」を紹介した旅行誌を読んで、吉備路を訪問したいとずっと思っていました。でも、吉備路は名所が広範囲に点在していて歩いて回ることは難しい。電車やバスも本数が少なく,車なしでは効率よく周るのは難しい場所でした。
車を運転しない私は、なかなか訪問できずにいたのですが、この夏ネットで素晴らしいニュースをゲットしました。土・日・祝日限定で、「吉備ロマン無料循環バス」が運行されるというのです。岡山駅を発着して、右回りと左周りで吉備路の名所9か所を無料で循環するバスです。
これだ!小躍りしました。このバスを利用すれば、車のない私でも吉備路を観光できます。我が旅友、Mちゃんはちょうど他の友達と旅行中。今回は一人旅です。つい最近高知の一人旅を満喫したばかりなので、今回はちょっぴり心に余裕を持って出発できました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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6時18分東京行のぞみ2号に乗車。
吉備路無料循環バスの始発に乗るために、早朝から移動開始です。 -
のぞみは速い。7時48分に岡山駅着。北九州から岡山まで1時間30分です。
岡山は新幹線を使えば今や日帰り旅行できる県になったと実感しました。 -
駅前に建つ桃太郎像。岡山といえば桃太郎ですね!愛されています。
今日は、桃太郎と鬼のモデルといわれる吉備津彦命と温羅ゆかりの地を巡ります。まずは桃太郎にご挨拶です。
晴れの地、岡山はいい天気です。 -
桃太郎に挨拶した後、本日宿泊する「三井ガーデンホテル岡山」へ荷物を預けに向かいました。
駅から近いので予約したホテルですが、駅からは写真左の隣接するグランビア岡山にすっぽり隠れてしまって見えません。ちょっと戸惑いました。 -
岡山駅西口のバスターミナルから、予定通り8時30分発の吉備路循環バス左回り1便に乗車しました。私が利用した9月25日が循環バスの運行最終日でした。
予想以上に利用される方が多く、バスは満席。補助席を使用しても乗れない方が出ました。(乗れない場合は後続車を利用するしかありません)
ピカピカの綺麗な観光バスでした。 -
まずは備前一宮「吉備津彦神社」へ。写真は駐車場奥にあった桃太郎像です。こちらの桃太郎はカラフルですね。ポーズは駅前と同じ。鬼ヶ島を見ているのかな。
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境内にあった大灯篭。日本有数の大きさを誇るそうです。
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吉備津彦神社は参道両側に、鶴池、亀池が配され、優美な印象の神社でした。
「吉備津彦命」の屋敷跡に建てられたという伝承も頷けます。 -
拝殿。昭和に再建されたものです。
祭神は言わずもがな「大吉備津彦命」古代、吉備の国を平定した吉備津彦命は桃太郎、吉備津彦命に討伐された温羅(うら)一族は鬼のモデルと言われています。
吉備津彦神社は、知名度の高さでは、後から訪問する備中一宮「吉備津神社」に及びませんが、背後の中山に巨大な磐座、磐境を有し、山全体が神の山として古代より崇敬されてきました。 -
拝殿(写真左)・祭文殿・渡殿・本殿が一直線に配置された特徴的なつくりになっています。本殿・渡殿・祭文殿は、拝殿の横から見ることができました。
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最奥の本殿。いい感じです。
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樹齢千年以上といわれる御神木の平安杉。
あまり広い神社ではないので、境内をゆっくり散策して御朱印をいただいても、20分ほどで周れます。駐車場に戻り、次の循環バスが来るのを待ちます。
30分後やってきた右回り1便に乗車して、国民宿舎サンロード吉備路へ向かいました。 -
サンロード吉備路は天然温泉の日帰り入浴ができる国民宿舎です。たくさんの乗客がここで降車されました。人気観光施設のようです。
ベーカリーカフェやコンベンションホール、地元農家の販売所「サン直広場」、観光案内所も併設しています。
8月後半から無料循環バスの運行日に合わせてここから鬼ノ城バスが発着しています。鬼ノ城バスを利用するためここに来ました。
国民宿舎内の観光案内所で鬼ノ城sojya観光チケット2000円(1000円分のオリジナルクーポン付き)を購入しました。 -
古代の山城「鬼ノ城」は、離合できない狭い山道を通った山上にあります。大型バスの通行は不可。今回利用した鬼ノ城バスもマイクロバスでした。
タクシーだと最寄りの「総社」駅からだと片道3000円、ここ「サンロード吉備路」からは2000円かかります。往復だと、かなりの出費になりますよね。なので、1000円クーポン付きの2000円で往復できるこの鬼ノ城バスはかなりお得です。
鬼ノ城バスは30分ごとに運行しています。無事乗車できました。 -
20分ほどで、鬼ノ城駐車場に到着。狭い山道を通って到着した駐車場には50台以上の車が停まっていて、ちょっとびっくりでした。
駐車場から、綺麗に舗装された山道を通って、鬼ノ城の復元された西門に向かいます。結構な急坂です。 -
鬼ノ城は古代の山城なので天守閣はありません。山の八合目から九合目にかけて、城壁が2.8kmにわたって鉢巻状に巡っています。
鬼ノ城バスに同乗した地元グループの方は、一周2時間ほどのウォーキングコースを楽しむようでした。私は西門往復の30分コースで十分です。
西門に行く前に、学習広場(展望台)に寄ってみました。 -
学習広場の正面には息をのむような素晴らしい景観が広がっていました。天気が良かったので、遠く香川県まで見ることができました。絶景です。
この景色を見れただけでも、ここへ来たかいがあったというものです。 -
展望台の足元には猿岩。
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左に目をやると、これから行く西門が見えました。
さあ、西門へ出発! -
鬼ノ城は、663年白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗北した大和朝廷が、西日本中心に国内各地の要衝に作った防御施設の一つと考えられています。
吉備地方が古代日本において、重要な土地であったことがわかる遺構ですね。 -
西門に到着しました。
朝鮮半島(百済)から来た渡来人の技術を用いて築城されたものと考えられています。
吉備津彦命から討伐された温羅(うら)一族は、製鉄の技術をもつ百済の渡来人という伝説があります。年代は合わないのですが、百済つながりでこの山城に「鬼ノ城」という名前がつけられたのかもしれませね。 -
西門は3階建ての建物です。門上部の2,3階は立ち入り禁止になっていました。
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門をくぐって、崖まで行ってみます。
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ここからの展望も素晴らしい!。眼下に古代栄えた吉備平野が一望できます。
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城壁が復元され、遊歩道も整備されています。絶景を望みながらのウォーキングは、気持ちがよいでしょうね。
私は30分ほどで西門を往復して鬼ノ城バスに乗り、サンロード吉備路に戻りました。 -
1000円分のクーポン券は、500円×2枚でした。そのうちの一枚を使って、サンロード吉備路に入っているパン屋「クルール」でパンを購入。12時ちょっと前に入店したらパンはほとんど残っていませんでした。
この後、循環バスに乗ったのですが、ここでこの旅一番の大失敗をしてしまいました。左回りのバスに乗る予定が、右回りのバスに乗ってしまったのです!!(泣) -
左周りのバスに5分乗って次の国分寺で降車するはずでしたが、右回りのバスに乗ってしまったので、国分寺はどんどん遠ざかっていきます!今まで順調に観光できていたのに!
国分寺に行って観光後昼食を食べ、右回りのバスで最上稲荷と吉備津神社にいく予定は、変更せざる得ません!!
バスの中で時刻表とにらめっこして予定をたてました。このまま右回りのバスに乗って吉備津神社まで行き、吉備津神社から左周りのバスに乗って国分寺にいくしかないようです。最上稲荷の観光はあきらめました。
1時間10分後、吉備津神社に到着。時間を大幅にロスしてしまい、昼食をとる時間もなくなってしまいました。仕方なく駐車場横のベンチでさっき買ったばかりのパンを少し食べて小腹を満たしました。トホホでした。パンはすごく美味しかったでが・・・・。
さあ、気を取り直して吉備津神社に向かいます。 -
吉備津神社は御朱印や、パンフレットには三備一宮と記載があります。本来は吉備国の総鎮守でしたが、吉備国の三国分割により備中国の一宮となりました。吉備路を代表する神社で私も訪問を楽しみにしていました。
朝一番に訪問した吉備津彦神社と同様、祭神は大吉備津彦命、神体山である中山の北西麓に吉備津神社、北東麓に吉備津彦神社が鎮座しています。 -
長く急な参道の階段を上りきると、拝殿があります。
拝殿の右横に、 -
有名な回廊があります。ここは、後からゆっくり訪問することにします。
参拝した後、まずは拝殿左に回って、 -
社殿の全体像を見ます。拝殿(右)・本殿は繋がっています。
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独特の建造様式を持つ国宝の社殿です。
「比翼入母屋造」、全国でもこの神社だけの様式なので「吉備津造」とも称されています。美しい社殿です。惚れ惚れと見ました。
この後、お待ちかねの回廊の散策に向かいました。 -
全長360mの回廊です。吉備津神社といえばまず頭に浮かぶのが、この回廊ですよね。ところどころベンチが置かれている配慮が有難かったです。
幸か不幸かこの神社では1時間30分も時間がとれたので、ベンチに座って休憩をとりながら、回廊をゆっくり周ることができました。 -
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回廊の右側には末社・摂社が祀られていました。
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そして、回廊中ほどには、御竈門殿へと続く道がありました。
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吉備津彦命から退治された鬼の首を埋めている場所にお釜が安置された御竈門殿があるのです。お釜の鳴動で、吉凶を占う鳴釜神事が有名です。(写真撮影不可)
私が訪問した時も、五、六名の方が椅子に座って鳴釜神事の順番を待っていました。古来の神事だとばかり思っていたら現役でした。
ゆっくり吉備津神社を周った後、無事、14時40分発の左周り6便の吉備路循環バスに乗って、最後の訪問地国分寺に向かいました。 -
バスは、国分寺前の国道にある「吉備路もてなしの館」の駐車場に停まります。「吉備路もてなしの館」は道の駅のような施設でした。
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国道からは国分寺の五重塔が見えます。
田んぼの中に建つこの五重塔は吉備津神社とならんで吉備路観光のハイライトです。電柱などは取り払われ、この美しい景観が維持できるように地域の方々が尽力されています。 -
田んぼの中を通って、みなさん国分寺に向かっています。
手前の田に植えられているのは -
赤米。古代米ですね。五重塔にちなんで植えられています。
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赤いですね。夕陽を浴びるとさらに赤く見えるそうです。
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五重塔を眺めながら吉備路らしい風景を楽しんでいるとすぐに到着しました。備中国分寺です。
奈良時代聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうちの一つ、備中国分寺の後継寺院にあたります。律令制度の崩壊によって長く廃寺になっていましたが、江戸時代に再建されました。
私は6月に防府の周防国分寺を訪問しました。周防国分寺は奈良時代から連綿と歴史が受け継がれ現在に至りますが、備中国分寺は一度廃寺になったんですね。 -
五重塔も江戸時代の再建。奈良時代は七重塔が建っていたそうです。
本殿は周防国分寺の方がりっぱですが、この五重塔は素晴らしい。 -
江戸時代に建てられた本殿。予想よりもコンパクトでした。
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近くにある造山古墳(巡廻バスも停車します)から国分寺までサイクリングロードが整備されており、サイクリングやウォーキングを楽しまれている方がたくさんいました。
今から造山古墳(吉備路最大の古墳)まで歩くのは無理ですが、すぐ近くにあるこうもり塚古墳までは行けそうです。せっかくなので尋ねることにしました。 -
吉備路はたくさんの古墳が残されています。こうもり塚古墳も代表的な古墳の一つで、飛鳥地方の石舞台古墳のように、巨大な横穴式石室をもちます。
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石室の中には入れません。外から石官を見ることができました。
これにて吉備路観光は終了です。最上稲荷には行けませんでしたが、吉備路の代表的観光地「吉備津神社」「国分寺」をゆっくり周れたので良しかな。吉備路は古代のロマンを感じるよい所でした。 -
「吉備路もてなしの館」に戻ります。
帰る途中見た赤米は、花が咲いているように赤くて綺麗でした。 -
利用予定の巡廻バス到着まで時間があったので、もてなしの館の売店でポテトとコーラーを買って無事クーポンを使い切りました。本当はレストランでクーポンを使ってランチをとる予定だったのです。(ノд-。)
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でも、五重塔を眺めながら、
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中庭のベンチでのんびりおやつタイムができました。
この後巡廻バスに乗って17時30分ごろ、岡山駅着。私が乗り間違えた正午近くは時刻が少し乱れていましたが、後はほぼ定刻通りバスは運行していました。使い勝手もよくて巡回バス様、様でした。このバスを無料で運行してくれるなんて、岡山県太っ腹です。(地元の方の利用も多い印象でしたね)
ただ、人気がありすぎて、乗客積み残し事件に3回遭遇しました。(席がないと、乗車できません) 早めに停車場に行って列に並ぶなどの注意が必要です。 -
バスを降りて駅前のレストランに夕食をとりに行きました、ところが、お目当ての店は日曜日の18時ということもあり、満席でした。今日は食事にはついていません。
他の店を探す気力は消失。ホテルの部屋で夕食を食べようと三井ガーデンホテルに向かいました。 -
三井ガーデンホテルは、10階に大浴場があります。大浴場で足を伸ばしてのんびり。混雑してなくてゆっくり使用できました。
さっぱりしたら夕食です。ホテルに帰る途中「高島屋」の地下で値引きされた古市庵のお弁当を購入しました。
食事はちょっと残念でしたが、念願の吉備路をたっぷり満喫できてよい1日でした。お天気にも恵まれたしね。
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